『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品の第3期。1期『とある科学の超電磁砲』が09~10年、2期『とある科学の超電磁砲S』が13年だったのでなんと1期から丸10年、2期からも7年…と歳月が流れすぎた…。
シリーズ全体のアニメ化が2013年の映画を最後に5年くらい停止していたのが原因だが2018~2019年の禁書3期、スピンオフ『とある科学の一方通行』と今作までは一気に制作が決定した模様で、実質1番人気なのは今作なので堂々のトリを飾るみたいな。禁書3期が相当不評だったみたいなので最悪これでシリーズのアニメ化が最後になるか、今作だけは4期もあるか…といったところになるのかもしれない。
『とある科学の一方通行』と時期はほぼ同じ時期で、本編である禁書では大昔に通過した禁書2期7話『残骸』の後の大覇星祭の開催期という設定。あと2013年の映画『エンデュミオンの奇蹟』も同時期。
『残骸』事件では黒子が戦闘により重傷を負い、続く『大覇星祭』に登場した際もまだ退院したばかりで車椅子だったので、今作では『とある科学の超電磁砲S』の直接の続きではなく、いきなり黒子が入院しているところからスタート。実際に禁書2期7話が放送されたのは2010年末くらいだったので、ほぼ10年前。10年も前に放送された本編(禁書2期)の前半頃に放送された話なんてとうに忘却の彼方か若い子は最早知らない勢いじゃないかと思うんだけどしれっと放送されている辺り、リアルタイム視聴者はそのまま残っていると判断されているのだろうか。円盤化も配信も違法なのも進んでいるのでまあいつでもアクセスできるしみたいなところもあるのかも。
1話
顔見せのように色々なキャラクターが登場したが、2018年末くらいに放送された禁書3期6話で麦野に両断殺害されてフレ/ンダになってしまったフレンダがまだ生きててエロ水着要員になって麦野とコントを繰り広げていたり、第2位垣根も原型を留めていたり、彼らの今後を思うとやるせない部分も。特にこれ以上フレンダの人気を上げてしまうとマジで禁書3期無かったことにしようぜ論が過熱しそう。フレ/ンダを知った後によりによって麦野とわちゃわちゃやってても正直笑えな
禁書には出てこなかった第7位のレベル5の少年が出てきたりはしたけど、とりあえず今回しばらくは大覇星祭の間の事件が描かれる模様。禁書本編では大覇星祭の時に上条さんはオリアナとバトルを繰り広げていたがその裏では別の事件がという事になるのか。相変わらず治安やべぇな学園都市。
2話
今のところ平和に大覇星祭が進行。美琴がアイツことツンツン頭の少年こと上条と約束した事に触れるくだりと美琴の母がツンツン頭の少年を見かけたという話も出てきたがさすがに10年近く前にやった話を回想シーンも無しに台詞だけでやられても覚えてねぇ…。うろついていたシスターズ(御坂妹)が美琴に間違われて競技バルーンハンターに出る事になり(関係者以外にはシスターズの存在は伏せているため美琴が出ていけなくなった)、美琴だと勘違いしているらしい相手チームが何か企んでいそうなところで次回へ続く。
3話
競技バルーンハンターに出る事になった御坂妹、対戦校は能力的には劣っているため常盤中学優勢かに思われたが相手校の馬場は全員の能力を調べ上げて作戦を練っていた。さらに何者かの依頼を受けていて美琴に何らかのウイルス(?)を打ち込むことにも成功(御坂妹だと気づいてない)。御坂妹は美琴と合流後に単独行動している途中で動けなくなり、食蜂と側近がその様子を眺めていて次回へ続く。食蜂は能力的にも御坂妹が美琴じゃない事には気づいてそうだし、黒幕のように見せて別のところで察知して動いているといったところか。特に意味も無く上条が登場したりもしたが、ようやく本筋の何らかの事件が巻き起こってきた模様。
馬場って確か禁書3期でも出てきた暗部抗争の時にゴチャゴチャ大量に出てきた『メンバー』の1人だったけど一方通行に仲間がやられて自身は安全地帯で遠隔で指示してたけどそこに閉じ込められてパニックになって出番終了…だった奴…だよな…?(時系列では今作の後が禁書3期)
禁書3期の時とはだいぶ絵柄が変わっていてちょっと同一人物には思えない感じだったけど馬場って呼ばれてたし馬場だよな?もともと小太り設定なのに禁書3期ではそんなに太く描かれてなかったので設定に寄せただけか…?
4話
前半はメインメンバー4人が揃って穏やかに進行していたが、翌日になって美琴が御坂妹がクラスメイトに体操着を返していないことが判明して美琴が捜索を開始。救急車で連れ去られたのを突き止めるが運転士たちは記憶改ざんされていて激昂した美琴とトラブルになってしまい先生が呼ばれてしまう騒動になってしまった。この辺りからどんどん雲行きが怪しくなっていて先生も運転手も操られていて食蜂の仲間たちの監視がつくなど食蜂の暗躍間違いなしの不穏な状況の中、黒子・初春・佐天の3人からは美琴との友人関係の記憶が消去されてしまい、美琴が食蜂に対してブチ切れたところで次回へ続く。
食蜂の心理掌握の能力強すぎ。電気を操る美琴は電磁波の関係でブロックされてしまうので能力が及ばないが、格下のレベル4以下であれば電気系の能力者でも突破できるらしいし、食蜂が本気出して来たら美琴・一方通行・上条以外信用できなくなりそう。『BLEACH』の月島さんといい、この手の心理操作系で知り合いが知り合いじゃなくなるような展開はホラーだな…。
5話
いよいよ何かの陰謀が動き出し、食蜂の心理掌握により黒子・初春・佐天から美琴との思い出が消されてしまった。派閥に囲まれ身動きが取れずに競技予定をこなすしかない美琴。そんな中、黒子らと遭遇して美琴に対する他人行儀な態度を目にした婚后は意外と観察眼が鋭く、先ほどの御坂妹が美琴ではないと見抜いていてその話題から美琴も事情を話した(シスターズ計画の事は離さず姉妹という事にはした)事で協力を約束。御坂妹が美琴ではないのを見抜く、他の友人らは黒子が美琴と喧嘩でもしたのか程度にしか疑問に思わなかったのにそれ以上の事態を察する、妹探しを手伝うと約束するも自分も操られているかもしれないから自分の言う事も疑うべきだと訴えてだからこそ妹本人を探して連れてくると宣言、その後の捜索時も敵対させず記憶を奪っただけだった事や妹は美琴と違って食蜂の心理掌握を使えば操れるのに何故回りくどい方法で拉致したのかを考えて食蜂がどこまで目的通りに動いているかを推理するなどキレッキレ。なんか全員集合のクライマックスにオホホホ笑いながら出てきて噴射能力ぶちかます程度の印象しか無かったんだけど今回カッコいいな。
一方で馬場は黒幕からの新たな指示を受けて御坂妹確保を命じられ、婚后の前に姿を見せて婚后を捕まえようとしてきた。馬場の想定を上回る噴射能力で馬場を圧倒した婚后だったが、御坂妹の猫をかばった事で例の昏倒デバイスを打ち込まれ戦闘不能に。さらにゲスキャラを極めて痛めつける馬場の前に佐天と婚后の友人である湾内・泡浮コンビが到着。2人は怒りをあらわにして能力を開放して新たな戦いが始まった。
記憶が無くてもいい人で出番のある佐天さん、美琴好き属性が強すぎて記憶消されると馬鹿真面目なジャッジメント属性しか残らない黒子との差が出たか…。
6話
馬場の策略により婚后がやられ、駆けつけた佐天は婚后を連れて離脱、湾内・泡浮コンビとの戦闘が開始される。双方レベル3程度と見立てた馬場はロボット犬を大量に動員して攻撃し、さらに2人を分断させて「水流操作」の湾内から片付けるため水場を離れて能力を分析しながらロボット犬での攻撃を続け、湾内が操る水もロボットも尽きたところで隠していたロボット犬を出して勝ち誇る。…が、湾内も水を隠していて窒息させられそうになった馬場は残ったロボット犬に水を吸わせ、その水でロボット犬は全て破壊された。もう1つのナノデバイスを発動させたところ、分断されていた泡浮が到着して「流体反発」(浮力を操作)でナノデバイスを飛ばせなくしてしまったのでついに打つ手が無くなった馬場は敗走。
ここまでの馬場の外道っぷりとそれを攻略して勝利した2人だけでも十分に爽快だったが、逃走した馬場は最終兵器の巨大ロボット犬を取り出して即復讐を図って動き出した。しかし病院送りになっていた婚后を見た美琴がブチ切れて出現したため瞬殺されてしまう。美琴は馬場が食蜂に操られていると勘違いしていたため(また馬場は馬場で競技の時に御坂妹ではなくデバイスを美琴に打ち込んだと勘違いしていたので当初美琴ではなくあれは御坂妹だと思っていた)、それ以上の攻撃はされずに見逃してもらえたが、操作室に閉じ込められて出番終了。黒幕陣(食蜂じゃない女子2人)がついに自ら動き出そうとしたところで次回へ続く。
馬場がこの後の禁書3期ではより安全なシェルターに潜って完全に遠隔で仕事していたのは、この時の敗北&美琴による恐怖体験が影響していたのかもしれない。まあ結局次も失敗してより脱出不可能感漂う末路を迎える事になるので懲りない外道だった…という事で…。
メインキャラ4人だと美琴以外には黒子のテレポートくらいしか出てこないし、敵側で能力者というのはこれまでもあったが同級生がなんかもうクライマックス的に能力持ちは全部能力でドッカンという展開以外で個別に能力見せて戦うというのは珍しかったので今回なかなか面白かった。
いよいよ黒幕が…というところで次回が気になるところだけどここに来て新型肺炎の影響がこんなところに及んできてどうやら制作がストップしてしまっているらしくまさかの次回以降放送延期…。公式で唐突に「「COVID-19」の影響により制作上の都合がつかず、やむを得ず放送を延期」とか告知されたもののそれとこれとどう関係があるのかまでは触れていない。別に今作は中国制作というわけでもなく日本の制作会社が作っていてメインの制作現場も日本にあるはずで何なのかと思うが、下請けで中国を使っている、という事なのか。けっこうそういうアニメは多いらしく今作だけでない状況になってきているようでいろいろ影響が出てきそうだ。
7話
1週延期(2週連続6話を放送)しての放送。戦闘が一段落して佐天が美琴への連絡を頼まれ、自身の形態に美琴の連絡先が登録されている事に疑問を思い、黒子にも相談。食蜂が関係しているらしい事と食蜂が心理掌握の能力者であることは佐天も把握しているため薄々可能性を疑い出す佐天さんけっこうキレがいいな…。
そんな中、敵組織のメンバーの女が動き出して初春と一緒にいた美琴母を拉致。人質にして協力を呼び掛けてくるが、ビミョーに話が噛み合わない。敵は自身の拠点をいくつか襲撃したのが美琴だと思っているようだが美琴は当然そんなこと知らないし、美琴は御坂妹誘拐の黒幕が食蜂だと思っていたが目の前の女は御坂妹がどこにいるのかを教えろと言ってきている。食蜂が黒幕ではなく第3勢力っぽいことが明らかになってくる中で、追いかけてきた黒子との連携で両方救出して敵は撤退。記憶が無いながらも結局いつものように協力体制となった美琴・黒子・佐天は初春のPCを操作して消されたデータを復元させるとそこには食蜂の写真が…という謎ばかり振りまいたところで次回へ続く。
ようやく美琴と食蜂が対面して食蜂の目的が判明しそうなところだったが、コロナの影響の深刻化により次は総集編(前編)が告知された。前編というからには後編は確実、下手したら中編もあるかもしれないので自動的に2,3週吹っ飛ぶ事が確定した!これはマジでいつ終わるのか分からなくなってきたぞ…。
8話
8話までは2週延期して今度は特別番組『「とある科学の超電磁砲」スペシャルセレクションですのっ!』を前編・後編で放送。さらっと見てみたがこれ用に新規に撮影した美琴と黒子役の声優2人のトーク+1期の後に出たOVA「御坂さんはいま注目の的ですから」をなんと途中でぶった切って2週に分けて放送し、残った半分の放送時間でDVD/Blu-ray特典のおまけアニメ「MMR~もっとまるっと超電磁砲~」から抜粋するというごった煮感全開の内容だった。OVAの話はまあ普通なんだけどおまけアニメの方がギャグ度と内輪受け度が高くてきつかった…。
というわけでようやく8話。美琴がついに食蜂にたどり着き、食蜂がレベル6計画を引き継ごうとしている黒幕の木原幻生を止めるために動いていた事が判明。最初から話して協力すればよかったという美琴だが、美琴にだけ心理掌握が通用しないので何考えている分からない相手とは協力できないと突っぱねる食蜂。事態が事態だけに結局一緒に行く事にはなったが結局別行動する事になり次回へ続く。
到着するなり美琴が一気に走り出してしばらく考えながら走ってたら食蜂が来ていない事に気づいて「1本道なのに来てないって事は罠だった!」と戦慄してシリアスにフリーズしているとヘッロヘロにバテた食蜂がゼエゼエ言いながら出てきた(運動音痴でついてこれてなかった)のは笑えた。
9話
美琴、食蜂がそれぞれ本拠地に乗り込んで黒幕の木原幻生へと迫るが読んでいた木原は食蜂の能力に関係があるらしいエクステリアだった。黒子・初春は先ほどの襲撃犯を警策看取と突き止めて調査を開始していたが、ジャッジメントしか入れない捜査に及んだため時間が空いた佐天は借り物競争をしていた上条に遭遇しておまもりを貸した後に怪しげな廃工場に突入。ドンピシャで警策看取の隠れ家だったので殺されそうになる。しかし暗部組織『メンバー』のショチトル(顔が全く違うけど禁書3期に出てきたエツァリを探してたアステカの魔術師の人)が、利用されていた事に気づいて警策看取から離反した直後だったためショチトルに助けられて佐天は生還するのだった。
佐天さんの巻き込まれ力が凄い…。
10話
木原の罠だった事に気づいて「エクステリア」へ戻るまでの間に回想でエクステリアの説明。食蜂の能力を開発すると同時に食蜂の大脳皮質の一部を培養して誰でも能力を遣えるようにしようという研究組織だったらしい。もう少し幼い頃の食蜂が能力開発の研究の中で、美琴のクローンの試作体であるドリーと交友を持つも寿命切れでドリーが死亡、洗脳バリア装置を張っていた研究員たちが素で会議しているところにこっそり乗り込んで全員洗脳してエクステリアを乗っ取っていた。
このエクステリアが木原によって乗っ取られてしまい、食蜂がピンチになる中で木原に元に駆けつけた美琴だったが、木原はミサカネットワークも乗っ取ってしまう(ラストオーダーが気絶し、ミサカネットワークに頼っている一方通行も行動不能になるカットも)。そしてレベル6進化計画として美琴もまた乗っ取られてしまい、バチバチ真っ白な異形の姿になってしまった。
そして佐天にお守りを返そうとしていた上条はショチトルと佐天に遭遇し、ショチトルが奴らの目的は美琴だと語ったのを聞き、参戦する事に。
主人公なのに美琴が制御不能になってしまい、一気に上条が主人公っぽくなってきた。
11話
食蜂が木原を追い、黒子が警策看取を追う中で、上条は食蜂の能力で事情を大体聞かされ右手で触れれば何とかなるかもしれないという事で美琴に挑むが手が出ない。そこに様子を見て駆けつけた削板軍覇も参戦。お互いの謎の能力を見て共闘する事になり、削板軍覇がスゲーパンチで障害物を吹き飛ばし、上条がその隙を突いて美琴に近づき触れるという作戦で挑むが…。
それぞれが活躍して非常に盛り上がってきたが、主人公が暴走してて脇が止めに動くっていうのもなかなか面白い。特にスピンオフ作品なのに結局本編の主人公である上条がここまで出てくるとは思わなかった。
12話
上条と削板のコンビは冒頭のみで上条が少し触れて効果が一瞬出るもすぐに戻ってしまった。どうやら元を絶たないとダメっぽくそれまでは時間稼ぐしかないと。しかし暴走美琴は更なる変異を遂げて削板が派手に吹っ飛ばされて流血。そんなに余裕ななさげ。
警策看取を追う黒子の方もだいぶ近づきつつも決着はつかず…。木原を追う食蜂は木原との攻防で善戦するもことごとく封じられてしまい次第に追い詰められていきついに万策尽きて暴走美琴をレベル6へと押し上げるための解除コードを盗られてしまい…。
というわけで3場面同時進行するもいずれも決着せず。マッドな科学者のじいさん木原だったが、上条や削板が参戦しているのを把握すると1人でテンション上がって早口で喋り倒し、テンション上がっている間に1度捕まえた食蜂を取り逃がすというお茶目な一面は笑えた。
13話
冒頭OPまで4分半ほど謎の黒子ナレーションによるこれまでのあらすじがぶち込まれた。制作の遅れに伴って話数調整が入って急遽1話増やすことになったか後ろにずらして後ろが圧縮される事になったのか…。
上層階を探し回っていた黒子だったが調べ尽くして打つ手が無くなってしまった。しかし佐天の一言から浮遊移動型の監視カメラを警策看取が乗っ取って使用しているのに気づいた初春のサポートによりこのカメラを乗っ取って黒子が倒される偽の映像を流して警策看取を油断させ、警策看取は勝利を確信。黒子は残る可能性から地下通路にいると判断してこの隙に移動してついに警策看取を追い詰め、ナイフ攻撃を素手で受け止める事で驚愕させて反応を遅らせて背後からのドロップキックで仕留めた。黒子って背後からのドロップキックを割と好むよね、というのは置いておくにしてもいくらジャッジメントといえど能力を生かした格闘センスが凄すぎないか。
木原に打つ手なしまで追い詰められてエクステリアの解除コードを盗られてしまった食蜂は放心状態に。木原は解除コードでエクステリアを完全に掌握…したと思ったら何故かエクステリアは自壊してしまい、繋がっている木原自身も廃人状態となってしまった。倒れる直前に解除コードが自滅コードに差し替えられていた事、どうやら食蜂が自身の記憶を操作して最後の手段として仕掛けていた事に気づいてTHE END。食蜂が思案の末に実行していた回想が入るも本人は覚えてないがどうやらそうしたらしい事を把握して食蜂の方は無事らしい。
主人公なのに最早意識も完全になく台詞も無かった美琴だが両名の行動停止により、内部で意識が目覚めて久々の台詞が。しかしどうにもならず。削板も吹き飛ばされて沈黙する中、上条は暴走する美琴がやや停滞状態になったのを感じ取り、今なら行けると確信して次回へ続く。予告も完全に本家『とある魔術の禁書目録』状態に…。
14話
またしても13話の再放送を挟んでの放送。
食蜂と木原の戦いは終わったが、美琴の暴走モードは抑えられない(本人の意識は戻っているが内部から出られない状態)。吹っ飛ばされて沈黙していた削板が復活してきて削板の攻撃で一気に抑え込んで、上条が触れる作戦に出るが、上条の右手はあっさり吹き飛ばされてしまう。しかし直後に右腕から多数のドラゴンが出現して美琴の暴走エネルギーを食い尽くしてしまい、美琴は復活。いつの間にか上条の右手も元通りに復活して一件落着。
以後は美琴サイドのエピローグで、シスターズや戦線離脱した婚后が無事だった事や、黒子・佐天・初春らの美琴の記憶は戻されたが今日の出来事を補完するためにテロリストと戦っていたという記憶に書き換えられ、美琴がいなかったのは猛烈な腹痛でトイレにこもっていたことにされていた。途中までは食蜂を見直していつか仲良くやっていけるかもと考えていた美琴だったがトイレの件でブチ切れてやはり仲良くなれないと確信。最後は上条とのラブコメ展開で終了。
一方で前回倒されて拘束された警策看取はそのまま放置されていて(黒子が回収するつもりだったが記憶書き換えで放置になったっぽい)、代わりに食蜂が登場。この2人のエピローグは次回、という事でまだもう1回続くようだ。
15話
10話で食蜂目線で回想されていた美琴のクローンの初期試験体であったドリーが言っていたみーちゃんとは警策看取だった、という事で警策看取目線での回想。ドリーがクローンで寿命が短い事を知った警策看取は組織に歯向かって拘束されてしまい、その間にドリーは死亡。食蜂が全員を支配下に置いて組織を乗っ取り壊滅させた際に脱出した後は学園都市上層部を恨んでテロリストになっていたが捕まって木原に復讐の手助けとして雇用されていたらしい。
ドリーにはバックアップで記憶も全て移植した妹が存在した。今もなお拘束されているその妹を食蜂と共に救出に向かった警策看取はドリーと再開。食蜂ももう少し早く気付いていればと謝罪し、3人で大団円と非常に感動的な締めとなった。
食蜂がシスターズを気にかけていた事やそもそもにかなりいい人だったりとかなり株が上がるストーリー展開だったが、敵として暗躍した警策看取も含めてハッピーエンドというのは後味も良かった。何度もの延期を重ねながらも15話なんとかたどり着けたのも良かった。
本来の予定では2クールなのであと10回弱残っているはずだがひとまず次なるエピソードの16話は7月末に延期。そこまでは傑作選で繋いでその間に制作を進めて7~9月までの放送に延期(本来6月終了)するとのこと。
16話
天賦夢路(ドリームランカー)編開始。OP/EDも一新された。また1期2期では原作漫画の話+アニメオリジナルという2部構成だったが、今回は大覇星祭編、天賦夢路編共に原作エピソード。2期から7年も空けば原作進行が遅くともエピソードは溜まるか…。
インディアンポーカーという夢の内容を共有できるカードが学園都市で流行り始める。そんな中未来予知のアプリを調査していた黒子と初春は予知にあった交通事故を防ぎ、その予知をしていた小学生・美山写影と遭遇し能力の事を説明され依頼を受ける…。
という事でまずは導入部。話を持ってくるのが全部佐天さんが仕入れてきた噂話というトラブルメイカーっぷりが相変わらず。インディアンポーカーの流れで禁書目録でも最近ほとんど出ていない青髪ピアス(名前も設定されてない上条の学校の友人)が唐突に出てきてピー音連発の下ネタ話をしていたのは笑った(当然美琴に制裁された)。
17話
周囲を中心とした近い未来に起こる惨劇の瞬間のみを不鮮明な画像として念写する予知能力を持つ美山は黒子のテレポート能力であれば起こる出来事に干渉して惨劇を回避できる(予知は3次元、テレポートは11次元で次元が違うので干渉可能とかなんとか)のではないかと考え接触して協力を依頼。黒子と初春は美山の予知をもとにして様々な事件・事故の阻止に奮闘する。
という事でダイジェスト的に色々な事件・事故を防ぐ様子が描かれたが…やはりこの学園都市治安悪すぎじゃね?今回のは悪意を持った能力者同士の事件とかではなく、一般的な痴情のもつれ、看板劣化による落下事故、不良によるカツアゲなどだったが能力者無関係でもこれだけ治安が悪いというのはどうなのか。看板劣化での落下事故とか最先端科学の街のはずの学園都市の名が泣くレベル。
序盤から美山の能力使用にかかる負荷がヤバそうな事は示唆されていたが、やがて公園で大規模な火災が起こる惨劇が多数予知される。固法先輩らも協力して対策に当たる事になったが、さらに直前まで予知を連発した美山は限界を迎えて病院送りになってしまう。
その際に、美山の過去が明かされ、同級生女子の惨劇を予知したが救えずに女子は大けがで入院。お前の予知のせいだと罵られて落ち込んだ上に、公園に住んでいた仲良くしていた野良犬が火災に巻き込まれる予知を見ていて犬では助けてもらえないだろうと言い出せずにいた事が判明。黒子らは火災による被害者を全員救出し、さらに駆け付けた美山に犬の事を聞かされて黒子と透視能力を持つ固法先輩の活躍で犬も救助。
季節外れで咲いていた桜の木に刺してあった植物用アンプルと剥き出しになって火花散らしていた自販機の電源コードが発火原因とされたが、別に悪意があったわけではなく生徒たちが研究していただけ、ただ植物用アンプルの開発は例のインディアンポーカーが絡んでいた事のみ今後に繋がりそうな事として示唆された。どっちみち治安悪過ぎが更に超加速した。自販機の電源コードがバチバチしてるとか最先端科学の学園都市が聞いて呆れ
美山の物語は早くも完結してしまい、同級生女子と和解、犬を引き取ってもらった美山は今後しばらく能力の乱用を控えるように言われ、黒子も将来能力が成長した時にまた協力することがあれば来なさい、と完全にお別れでエピソード完結モード。
という事でインディアンポーカーが絡んできそうではあったが、思わせぶりに新エピソード、新キャラで出てきた美山がたった2回で終わってしまったので驚き。美琴不在、黒子だけだと黒子が変態ノリにならないためかっこよく頼もしいままで物語も締まっていた印象。
18話
暗部組織「アイテム」のメンバー絹旗が格下だと思っていたフレンダでさえも胸が成長していたのにショックを受けるという貧乳ネタに始まり、露天商の男からインディアンポーカー「巨乳御手(バストアッパー)」を提示され、偶然通りがかっていた美琴と一緒に激しく食いつき、一時争う姿勢を見せるもカードがバラバラになったことで2人でカードを買い占めて協力して片っ端から試すという超どうでもいい超展開に。結局バストアッパーらしきカードは見つからず超徒労に終わった2人は超仲良く超終了。
なお露天商の元で先にカードを見ていた顔のハッキリ出てない髪の長い女の子がバストアッパーをゲットしたらしき様子がさらっと描写されており、2人がネカフェを追い出されて屋外で検証を始めた際にカラスが1枚カードをかっさらう→カラスが猫にビビッてカードを落とす→カードが落ちた先にアイスを食べている女の子→ラストシーンで佐天・初春の前を通っていったのが巨乳化した女の子、という。
カードをおでこに乗せて眠るとその特技を会得できるというインディアンポーカーの話に戻ったが…今回ナンダコレ。貧乳ネタだけで丸々1話浪費するというサービス回?最早繋ぎ以上の繋ぎ回、適当に作ったアニメオリジナル回のようだったが、これも原作あんの?
アイテムと美琴はシスターズ編で1度戦っているので、特にリーダーの麦野は美琴を敵視しているし、絹旗も一目見てこいつはレールガン…と気づくほど知っているが、美琴と絹旗とは直接顔見て戦っていなかったせいか美琴の方は絹旗を全く知らず、ここで初対面認識で名前も聞かず”超超言ってる子”だけど貧乳仲間の同士でいい奴という認識になった模様。とはいえここで面識持ったからって『禁書』本編でそれが活きる場面も無かったわけだけど…。
バストアッパー発掘のために2人が見ていた夢は『禁書』本編含めたこれまで出てきたキャラのもので、2人が口調ごとモノマネしているのは面白かったけどご無沙汰のキャラも多くて良く分からないのもあった。
絹旗が貧乳気にしているキャラでハイテンションで叫び倒しているのは崩壊レベルでなんかイメージ違った。しかし大人気フレンダがフレ/ンダして既に死亡が確定している今、生存している絹旗に”超超言ってる子”以外のキャラ付けを持たせないとっていう事なのか(さすがにフレ/ンダした張本人の麦野は使いにくいし、。しかしどうもイメージに合わなかったなぁ…。
19話
スーパーで売り切れ寸前のサバ缶を買った佐天はサバ缶を求めて彷徨うフレンダにサバ缶くれと付きまとわれ、結局家でサバカレーをご馳走することに。フレンダとメル友になった佐天だったが、新たにゲットした箸掴み名人のインディアンポーカーが暗部組織「スクール」が求めている「ピンセット」ではないかと誉望に目を付けられ、スクールに誘拐されてしまう。
偶然それを目撃したフレンダはサバ友救出のために無銭で動き出し、浜面を呼び寄せて佐天を救出。しかし仕事を邪魔されたのでスクールは新たに弓箭を派遣。弓箭は実はぼっちキャラで1年半ぶりに学友に話しかけられたのをこの仕事が入ったことで邪魔されたために、仲良く歩いている佐天とフレンダに怒りの一撃を放ってフレンダが血しぶきを上げたところで続く。
というわけで大人気ながら『禁書』3期で既にフレ/ンダして亡くなっているフレンダ再び。出てくるたびに殺されてしまったのが惜しくなるとされる明るくカワイイキャラは健在でなんと死の直前に佐天とサバ友になっていたという設定まで付加されてますます悲しい感じに…。日付が強調されていたように2人が出会ったのが9月30日。フレ/ンダされるのは確か10月9日。もう余命は10日も残っていない…。
それにしても「スクール」の連中も禁書3期の暗部組織抗争の超高速ダイジェスト展開でなんか大量に出てきたけどほぼみんな壊滅・退場した程度しか印象に残ってなくて誉望はなんかいた気がするけど弓箭なんてのは確か出てこなかった(「スクール」のスナイパー担当は砂皿という男だった)のと、暗部組織抗争はもうこの1週間後とかなので今回の話で退場する1発屋的な役どころっぽい。
20話
弓箭の追跡は能力ではなく(設定上レベル0扱い)、狩猟の特技を会得しているというだけのようで逃げるフレンダ(と佐天)は劣勢に。両腕と左耳を狙撃されてけっこう流血している割に佐天さんが意外と動じないのはトラブルに巻き込まれ慣れしているからなのか。ていうかフレンダも「左耳を半分持っていかれた!」とかいくらもうすぐ死ぬからって回復不可にけっこう派手にやられているじゃないか…。
大して親しくない佐天を守るのに命を懸ける意味も無いし、別々に逃げた方が…とフレンダが考え始めたところ佐天の方から狙いは自分だから二手に分かれようと強い決意を聞かされたので逆に全力で守る事にしたフレンダ。佐天をオトリに使ったと見せかけて佐天に人形を持たせ、それを爆弾だと勘違いした狩猟が動揺したので正体を暴かれ直接戦闘に。
佐天は指示通りに混乱に乗じて人々と共に逃走、サバ缶を買い過ぎたのでもう1度食べに来てくれとお願いしたのが佐天とフレンダの最後の会話となった。戦闘では狙撃の弓箭、爆弾を使うフレンダも爆弾は別に能力ではない(というか1度も能力を使っている描写が無い)ので一応レベル0同士の戦いという事になるがそれにしてはなかなかハード。最終的にフレンダは周囲を爆破して酸欠状態にして空気を求めて高層ビルの割れた窓に向かった弓箭の口の中に爆弾数個をぶち込んでそのまま落ちたら死亡確実の高さから突き落とした挙句にさらに爆弾をダメ押しでバラまいて空中爆破という確実に殺しにかかっているというえげつないやり方で勝利。
佐天はしばらくホテルで警護されることになったが、フレンダから1週間後に食べに行くというメールが届き無事が判明したので安堵。一方の弓箭はあの状況でどうやったのか誉望に助けられていたが片目・口・鼻が吹き飛ばされてカバーみたいな機械を装着して何とか生きている状態。復讐に燃える中で登場した「スクール」のトップにして第2位垣根に仕事優先だと止められていた。垣根曰く学園都市の技術で回復は可能だそうだが、復讐に燃えてどこかへ去っていってしまったため、次の戦いにはこれでは使えそうにない、代わりがいる…と砂皿を示唆する発言も。というか今後の展開の伏線みたいにドドーンと第2位垣根!とか出てたけど、これ繋がっていくの禁書3期の暗部組織抗争の話だろうからこいつらこんだけ思わせぶりに「ピンセット」だのなんだの意味深なワード繰り出しておいて今作には何の関係も無くこれでフェードアウトか…?
1週間後、フレンダは佐天の元には現れず、やってきたのは定時報告に来た初春だった…という切ないラストで終了。1週間後ではフレ/ンダされた後で既に死んでいる、そしてやってきた初春が謎に腕を負傷しているのは禁書3期の暗部抗争の際に巻き込まれて垣根にやられたから、という思い出さないと分からない描写の連発だった。それだけに3期が駆け足すぎたのが改めて悔やまれる。
というわけでこれでスピンオフ作品でもフレンダが生きている時系列は過ぎて生きている間の追加エピソードももう無いと思われる。またこの時点でもう10月9日を過ぎていて10月の下旬には禁書3期の終盤展開のように美琴がロシアに向かう事になるので、今作の展開もそれまでにまとめざるを得なく、使える日数も残り僅か。ただ禁書本編と超電磁砲の時系列差が出過ぎていたのでようやく時系列が追いついてきた感はある。
あとサブタイトル「Ha det bra」はノルウェー語で「さよなら」。当然フレンダさよならという事と思われるが、ノルウェー語という事はフレンダはノルウェー出身って事なのか?
禁書3期で殺される直前のフレンダは負傷している様子は無かったけど1週間で今回受けた3発の貫通キズが癒えるはずもなく、戦力ダウンしていたところでスクールに捕まり(しかしフレンダを恨んでいた弓箭ではないというのがまた…)、情報をゲロって麦野に粛清される…と。ただここまで仲間思い、いい奴描写追加されるとフレンダがあっさりとスクールに情報を流して逃がしてもらって麦野に殺されるっていうのがどうもしっくりこなくなってくるなぁ…。当初はおしゃべりで軽い感じの子としか描写されてなくて命欲しさに情報売って逃げたというのもそんなに不自然じゃなかったんだけど、後付けで広げ過ぎた感じはある。
21話
食蜂が美琴に接触してきた。才人工房の気配を感じてインディアンポーカーを追っていたら操歯涼子という研究者にたどり着いたという。操歯涼子は実験により自身の半身をサイボーグで補い、自身を2人に分けてしばらく生活した後、機械部分を元に戻して1人に戻ったという。余った機械が魂を持ち活動しているのではないか、この実験に有用性が認められるとシスターズが実験に巻き込まれる危険があるのではないかという事で美琴も調査に参加することに。
しかし既に事態は動いていて美琴が研究所に忍び込もうとしたときには、自身を操歯涼子だと思い込んでいたサイボーグ(ドッペルゲンガー)は自身がサイボーグだと気づいて施設を破壊・脱走して動き出していた。仕方ないので本人である操歯涼子の元を訪れて話を聞く美琴と食蜂。
そしてドッペルゲンガー確保のために特命を受けていたのは『とある科学の一方通行』で登場し、見事なまでに一方通行に返り討ちにあって敗走したスカベンジャー4名が参戦したところで次回へ続く。
食蜂の再登場と同時に警策看取とドリーも仲良くしている事が改めて判明。食蜂とも友好な関係を継続しているようだ。インディアンポーカーとはもう1つ話が繋がらないものの、今度は自身を2人に分けてもう1回1人に戻すというヤベェ実験が登場。操歯涼子というのが設定上14歳なので実験体なのかと思いきや本人は研究者らしく、登場した際は普通に生活している上に研究者っぽい厚眼鏡姿だった。相変わらずぶっ飛んでるな学園都市。
22話
操歯涼子はインディアンポーカーの開発者でもあったが、これはインディアンポーカーを流行らせることでドッペルゲンガーを何とかする方法が見つかるという計算(食蜂曰く計算では2ヶ月で方法にたどり着ける)だったそうだが、さすがに話が繋がらなすぎて無理理論じゃないかそれ…。大体この2ヶ月くらい先といったら学園都市が大変な事になってるだろうからそれどころじゃなく(アニメ化されるのほぼ無理っぽい本編新約10巻台前半)。
協力を拒んで去っていった操歯涼子だったが直後にドッペルゲンガーの襲撃に遭い、何とか逃げ延びる。直後ドッペルゲンガー確保の指令を受けたたスカベンジャー4名が参戦し、4人連携で攻撃を繰り出して確保。清ヶは逃げていった方が本物の操歯涼子か確認するために操歯涼子を追い、残り3人で戦闘終了、楽勝だったねモードに浸っていたが、ドッペルゲンガーは自己修復機能が作動したのか拘束を解いてリーダーの腕をへし折る反撃に出てきたため、ナルハが能力を全開にして粉砕するが、半壊状態のまま更なる反撃に転じたドッペルゲンガーはナルハの紙の能力も吸収して一気に2人を戦闘不能に追い込んでしまう。残る薬丸も殺されかけた瞬間にナルハが反撃し、隙をついた攻撃でくらまして何とか3人で敗走。
一報清ヶは操歯涼子を痛めつけて本物であることを確認していたが、操歯涼子を助けに美琴が助けに到着。食蜂の調査で余命間もない母親を救うために自らを実験台にしてまで研究に身を投じていた事を聞かされた美琴は操歯涼子に失礼な態度を謝罪。操歯涼子は離脱していったが、帽子をかぶっていた美琴をその辺の電撃系能力者と勘違いした清ヶが一方的に攻撃を仕掛けてきたので戦闘に。セーラー長髪という姿ながら「こう見えてもお前と同じモノついてんだよ」とか言っていた=美琴を男と勘違いしていた事からコイツどうやら男らしい。
当然レベル5に勝てるはずも無く、あれ?思ったより強いな…と焦りながらも戦闘を継続した清ヶは寸前で相手がレベル5第3位だと気づき、学園都市に7人しかいないレベル5にこんな連続でエンカウントするという悲運を嘆きながら瞬殺された。
そして逃げてきた3人と美琴が遭遇して次回へ続く。そろそろ畳まないと…ってかあと2回じゃないのか…?
23話
スカベンジャーズのリーダーが自分はジャッジメントで正式に依頼を受けた確保チームだと言って美琴を決死の嘘で取り繕って共同戦線を張る事に成功。意外と美琴も騙されやすい…。
リーダーの探索能力でドッペルゲンガーの居場所を掴んで挑んだ美琴との初戦では取り逃がしてしまう。スカベンジャーズにとって運が良かったことにドッペルゲンガーが次に向かっていた場所が引き渡し先の隣のビルだったため、色々取り込んで巨大化していくドッペルゲンガーを一応連れてきた事にして無無理やり仕事完了のサインをさせ(一方通行戦の失敗で後が無い必死さもあった)、復帰した清ヶも含めてスカベンジャー全員揃って記録上は任務達成で離脱に成功。
そこからはさらに取り込んで最終的にゴジラレベルの怪獣と化したドッペルゲンガーで次回へ続く。
24話
怪獣化したドッペルゲンガーに対抗して砂鉄を操作してなんと同レベルの怪獣形態へと変化させまさかの大怪獣バトルがド迫力に展開。ついには大怪獣からの巨大超電磁砲まで飛び出してドッペルゲンガーを粉砕するが…。
ドッペルゲンガーの目的は情報が蓄積されたステルス飛行船の位置を知る事で、巨大ガスタンクを操って美琴に破壊させて砂鉄を上空に舞わせて位置を補足。飛行船への到達を果たす。操歯涼子も駆け付けて説得を試みるが失敗。しかし自らの死も厭わない覚悟で本当に空中に投げ出された操歯涼子は美琴でも救助が追いつかず、任務を完了していたスカベンジャーズがリーダーの指揮で協力して操歯涼子を回収。さらにリーダーは美琴のサポートに回り、地上から遠隔指示を出して協力してくれた。
ドッペルゲンガーが魂ではなくAIである事が判明し、何もかも破壊しようとしているらしいが、最後の美琴の超電磁砲はドッペルゲンガーを撃ち抜いたのか?というところで次回へ続く。
リーダーは伸びしろが無く期待されなくなって見捨てられた事から教師に憎悪を抱いていたので、何気なくかけていた美琴の期待しているという言葉に感化されて任務完了後も戻ってきて協力してくれた模様。美琴とはほとんど絡んでいないが協力する残り2人と直接やられたのに復帰して協力している清ヶもいい奴でまあこのままバレずに逃走できれば今回はいい感じで終われそう。
大怪獣バトルなど美琴のレベル5としての人間離れっぷりが改めて際立つ事になったが、能力の使用規模でも本人意識無しでレベル6進化暴走した前シリーズより見た目が派手だったし過去最大規模だったのでは。やっぱ第3位。
25話
直前に真意を悟った美琴はドッペルゲンガーに向けた超電磁砲をわざと外した。人工知能であるドッペルゲンガーは自殺できないようにプログラムされているので、データが蓄積されている飛行船もろとも誰かに自らを葬り去ってほしいというのが真の目的で、操歯涼子を殺そうとしていたのは自身を再度作り出すことができるからだった。
結局飛行船は粉砕され、ドッペルゲンガーも半身が破壊されたが、操歯涼子と上司がかけつけ、上司が研究に固執して暴れまわり操歯涼子を誤射。操歯涼子が腹部に重傷を負い、ドッペルゲンガーの残されていた部位と一致したので移植により操歯涼子は生還。しかしどういうわけか夢の中でドッペルゲンガーが出現し共生する事になり、本当に魂は無かったのか…?と神秘を感じさせる終わり方で綺麗にまとまった。上司は逃げ出したが食蜂が初心に帰す洗脳を施した。
スカベンジャーズは今回の取引先が倒産したので報酬ゼロと雇い主に言われるが駆け引きによって一方通行戦の失態で転落した地位の回復を勝ち取った。前エピソードのドリーや警策、婚后らも登場して最後はいつもの4人が揃って大団円(フレンダが出てこないのはほら…もうフレ/ンダ…)。
話の都合上、2期の最終回のように無理やりレギュラーキャラが総出で大活躍する展開では無かったけど、今回の方が自然な展開で良かったと思う。さすがに毎回佐天さんにバット持たせて活躍させられてもというのはあるし、1期2期は後半がそんないかにもアニメオリジナルだったのに対してなんだかんだ原作付のエピソード2本だったのは大きかったのかなと。黒子・初春もインディアンポーカーの導入の時は活躍があったし、佐天もフレンダとの交流でちゃんと出番あったし。インディアンポーカーとドッペルゲンガーの関係性の説明が結局良く分からないままではあったけど、1クールかけてというのではない数話ずつの短編集みたいな感じになってるのは面白かったと思う。
全部終わっての感想
1月開始で6月終了のはずがコロってコロって延期を重ねて9ヶ月かけての放送となりとても長かった。でも延期を重ねただけあって急に絵が荒れるとかも無く、前の話なんだっけ?となる事はあってもじっくり描き切った感じはあった。というか禁書3期が駆け足すぎたのもあるが…。これで禁書3期の時系列にほぼそのまま直結できる事になったわけだけど、やはりこれでシリーズのアニメ化は最後になりそうではある。禁書3期が不評でコケまくっているみたいだし、もう薄々暗黙の認識としてシリーズ1番人気、シリーズで1番利益を生むのって結局超電磁砲シリーズの方になっちゃってると思うので、超電磁砲だけ4期(F)というのはありそうではあるけどそれはそれで複雑だ。
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