本来の歴史で鮎美(貫地谷しほり)が死ぬ瞬間が迫る中で、風間(六角精児)に鮎美を助けるかもう1度リピートするか迫られた圭介(本郷奏多)は助ける道を選択。けっこうあっさり鮎美と電話が通じて死ぬ運命を伝えて回避するように言い渡すことに成功したが…鮎美のまたしても面倒な性格が出てきて一緒に死ぬはずだった園児御一行を助けようと勝手に動き出したため、運命が変化。園児のうち1人の持っていたボールが道路へ飛び出し、園児が追いかけていきそこにトラックがやってきて飛び込んだ鮎美が助けて2人とも助かるも衝撃により鮎美が流産。
園児も巻き込む大惨事を起こすトラックにしてはけっこう些細な事で全員生還になった気がしなくも無いが、いずれにせよ流産により鮎美も改めて由子(島崎遥香)を死なせたことを思い出して(とはいえ由子のアレは完全に殺しにかかってきた末の自爆で正当防衛ですらないが…)リピートを決意。
大森(安達祐実)は運命を受け入れて残る事にして天童(ゴリ)にリピート場所の情報を託して前回で出番終了していたが、圭介、鮎美、天童は再び3人で結託。風間へリピートを再嘆願するが、圭介は二択を蹴った、鮎美はそもそもリピートの秘密に気づいてなかった、天童は風間の条件を満たしていたのに信用できないという理由で却下されてしまう。
しかし天童は既に大森からリピートの場所を聞いていたため作戦通りだとニヤリ。リピート前日にわざと埋めた由子の死体を警察に見つけさせ埋めたのを風間だと通報して風間の指紋を由子の携帯にくっつけて偽装工作。簡単な工作ですぐに偽装だとバレるものではあるが(さらにもっと調べれば埋めた天童に繋がる)要は1日だけ警察に拘束されてくれればいいのでこれでいいという。由子、随分前に死んだのに最後まで存在感を発揮したな…。今までの島崎遥香で1番インパクト残したのでは。
意気揚々とリピート場所へ向かった3人だったがそこに風間が登場。焦る3人に風間は連行される直前に警官2名を殺害したと告げる。いつの間にか拳銃を用意していたらしい。リピートはさせないと言いつつも即座に銃を向けてくるような真似はせずに、自分は神のような存在だ!と豪語する風間。
とりあえず時間も無いし、神だとか調子乗ってるし、ここはおだてるだけおだてておけばいいのに何を思ったか3人揃って風間の態度や姿勢を糾弾しだし、人間性を否定しだす始末。天童はお前は神じゃない!臆病者だ!とか挑発するし、圭介はリピートし続けておかしくなったんだ!と狂人扱いするし、鮎美に至っては愛する人がいればこんなことをする必要は無いのに…かわいそうな人…と哀れみの目を向ける始末。
人格否定されまくり、人生否定されまくり、さらには怒り任せではなく、静かに哀れみの目でかわいそうな人扱いされた事でブチ切れた風間はついに銃を抜いて発砲。鮎美をかばった圭介が撃たれてしまう。驚愕する天童、鮎美…。っていやそりゃそんだけ挑発すればそうなるだろ!
風間は確かに銃殺したとは言っておらず、刑事2名を殺すことになりましたが…としか言ってないとはいえ、拳銃か刃物かいずれにせよ凶器を持ってるって発想がどうして抜け落ちてた?なんで3人揃ってダメ押しのようにくだらん挑発しちゃったの…。
すかさずとびかかった天童と風間はもみ合うが天童が致命傷を受けてしまう。撃たれながらも天童は拳銃を奪う事には成功し、逃げる風間に向かって最後の力で連射し、風間は倒れた。しかし天童はもう動くことができず、鮎美と重傷の圭介に「先に行け…後から行く…」と促し力尽きる。ちょうど1話冒頭で見られたシーンに戻った。
なんとか鮎美と圭介の2人はリピート場所にたどり着いて例の光が…。
リピートに成功した鮎美だったが、光が差してきたまさにその瞬間ギリで圭介は絶命したため、圭介はリピートしていなかった。圭介を訪ねて「誰!?」と言われた鮎美は絶望するが、必死に話を切り替えて写真のファンだと告げて写真を続けてくれとお願い。悲しみの中で全員を救う決意を固める鮎美の前にまさかの風間がニヤニヤ登場。なんか撃たれたけどギリで間に合ったらしい。
「私と同じこと(死ぬはずの人たちを助ける)をしようとしてますね?」と告げる風間は「私と同じ地獄を味わうことになりますよ。いずれ分かる。運命を変えることの恐ろしさが…」と意味深に告げて去っていく。風間の地獄とは…?自分だけが歴史を知っている孤独感とか?風間は終始楽しんでいる様子で地獄を見ている様子は無かったのでなんだか最後の風間の言葉がしっくりこなかったが、かわいそうな人呼ばわりしてきた鮎美に対してお前も同じことをすれば分かる!お前が言う「かわいそうな人」にお前もなるぞ!というアンサーなのか…。全員を助ける決意を固めた鮎美が力強い表情を見せて終了。
原作とは主人公からして変更して(原作だと圭介主役でもっとクズ野郎、鮎美は話の中心というかリピートの秘密を何ら知る事の無い脇役)大幅に作り変えたけど、後味の悪い原作よりはだいぶ良い結末になったと思う。これは鮎美を主人公に置いた時点で既定路線か。ただ後半の鮎美はほとんどお荷物、かつ色々背負っててリピートしなきゃいけないのに妊娠により産む残るとか言い出して頑ななだったのはけっこう身勝手だった。坪井に対してもそうだったけど風間に対しても何気に他の面々よりハッキリと(どうしようもなく正論ではあっても)相手の自尊心を傷つけ逆上させるような言葉を平気で言い放っておいて身を守る術は何も持たない立ち回りの下手さなのでこんな不器用な人が全員を救う事が出来るのだろうか…。圭介がリピートしていなかった事が判明する絶望の中、これまでだったらそのまま抜け殻になってしばらく使い物にならなくなっていたのに咄嗟に圭介の前で方針変更したところはかつてない機転ではあったけど。