20th Century
2nd Precious Love

2000年9月20日
10ヶ月ぶりの2作目。初登場9位と順位は1つ上げたものの売上6.8万枚と前作からほぼ半減してしまった。まあ『IN THE WIND』が15万しか売れなかったのでここでトニセンがキープしたり上がったりする要素は無かったけど…。
C/Wに新曲3曲+リミックスが各2曲ずつの8トラック+カラオケの合計16曲というオリジナルアルバムよりもフル収録な曲数になっている。C/W新曲3曲のうち「bird cage」はトニセン作詞で井ノ原単独作曲の自作曲であった。何故リミックスを2曲ずつ用意したんだ…と思うところだがマキシシングル移行直後のエイベックスはリミックスを大量収録してスペシャルシングル感を出すのに注力していたのでその影響がトニセンにだけ出たのかも…。配信ではシングルとしては単曲配信のみでリミックス8トラックは完全未配信、C/W3曲のうち「LOVE SONG」「Take it easy」が『Replay~Best of 20th Century~』のスペシャル盤、「bird cage」は『トニ選曲集』に含まれたのでリミックス以外の4曲は聞く事は出来るが4曲揃って聞くにはプレイリストを作成する必要がある。今作を最後にV6のC/W、アルバムでの曲発表は続いたが単独リリースは停止。2004年に唐突に『Replay~Best of 20th Century~』がリリースされるもこの次の単独新作は7年半後まで途絶えることとなった。
当時の時流に合わせたR&Bやラップの要素も加味したクールながらメロウなナンバー。最初のCome on babyのつぶやきは坂本で3人でのサビを経て1番の平メロは全て井ノ原ソロ、サビを経て中間部分はラップパートで俺たちの長野→坂本とラップが展開していき、「太陽のあたる場所」では聞けなかった俺たちの長野ラップは聞きどころだが、その後「太陽のあたる場所」の時よりもさらにラッパーみが増している坂本が圧倒してくる。間奏を経ての2番平メロは全て坂本ソロで圧倒してきて、続くラップは井ノ原→井ノ原&長野と展開。最後のサビでは井ノ原&長野がメインのメロディーとラップを展開する中で坂本はフェイクをキメまくり圧倒してくる。なんなんだこの人、Come on babyから歌でもラップでもフェイクでもこの曲の間出てくるとずっと圧倒してくるんですけど…。声質的には井ノ原の声の方が好きだし(聞き分けもしやすい)今作でも最初のソロパートやラップでも十分に井ノ原も魅せてくるんだけど、今作での坂本は大人の魅力溢れまくっていると思う。そして気が付けば俺たちの長野だけソロの歌パート無いじゃねぇかよ、「太陽のあたる場所」で聞けなかった俺たちの長野ラップが聞けたとか喜んでる場合じゃなかったよ!
V6、カミセンとは違う大人のトニセンを前作以上に強く打ち出した1曲になったと思う。当時前作以上に何か2枚目出てたのは知ってるくらいでその後もあまり印象の無い曲だったがじっくり聞くと聞きどころが多くて魅力が堪能できるトニセンの曲の中でもファン人気が高いらしいのも納得の1曲だ。この後単独でのリリースが途絶えてしまう事になるが、2008~2009年に展開したカミセン、トニセン単独作ではカミセンがクール方面に傾倒する一方でトニセンは現在にも通じる暖かみのある自然体なポップス路線になったので、今作のような曲をシングルで出すような事は無くなってしまった。後年の方がメンバーの意向も普通に強そうだし、そういう意味ではこの頃は差別化するために、かなり意識してこういう曲を用意して大人なトニセンを演出していたところもあるのかも。
★★★☆☆
C/W(Laid-back Mix)(未配信)
C/W(AKIRA’S CORE FIGHTER REMIX)(未配信)
V6 1stベスト『Very best』
ベスト『Replay~Best of 20th Century~』
4thベスト『Very6 BEST』初回盤B
コメント