YeLLOW Generation 20周年シングル回顧~2002-2005~
放送作家おちまさとがTOKYO FMでやっていたラジオ番組「ロストジェネレーション」内での詩の朗読をきっかけにユキ、ユウコ、ヒトミの3人で結成。ラジオから日テレのTV番組に移行しておちまさとプロデュースによる全曲詞先の言葉を重視するユニットとしてデビューしたYeLLOW Generation。
このグループが何だったのかを説明するのは難しいが、おちまさとの経歴や活動方針、特に音楽活動において作詞家としてキャリアを重ねがらプロデュースに手を出すやり方は秋元康と被るところがあり、意味深なコンセプトによる放送作家らしい話題性を仕掛けながら秋元康のように音楽プロデューサーとして名を挙げようとしていた…というのが正直なところだったのかもしれない。初期のおちまさとプロデュース期は強調に強調を重ねており、1stアルバムではやりすぎて歌詞のないインスト曲にまでConcept,Titleとしておちまさと、トータルプロデュース表記も秋元康にならっておちまさと…と散々自分の名前を強調しておいてメンバー3人のクレジットを表記し忘れる始末だった。
しかしおちまさとの音楽プロデュースはどれも立ち上げからちょっと、もしくは即頓挫する事が続いており、03年の『プラチナチケット』はリンク先wikiにあるようにSweetSは立ち上げ関与のみで無かった事になってしまい降板、05年には「煩悩の数」にちなむ108人組グループの煩悩ガールズを立ち上げて話題を呼ぼうとするも10月発表、年末終了解散という飛び道具的なものだった。結局作詞家としての活動はあまり行わなくなってしまい、音楽プロデュース業は撤退したようだ。
YeLLOW Generationはこれでもおちまさとプロデュースとしての期間は長かった方であり、デビューから1年はプロデュースを一貫して担当、その後おちまさとを離れても事務所研音のバックアップもあって活動は継続し、おちまさとのプロデュース期間を越えるまでは活動を継続できた。
デビュー当時ユキとユウコが81年度生まれで20歳そこそこ、ヒトミは84年生まれで高校生だったが若さやアイドル性は売りにしていなかった(センターのユキはベリーショートのロック系で比較的怖い雰囲気)。ダンスはしないし、ボーカルグループではあったが高度なコーラスワークをするでもない。メインボーカルはユキでほぼユキのソロボーカルに随所で2人が声を重ねるというボーカル編成が基本だった。
「全曲詞先言葉責め」はおちまさとプロデュース期の基本方針で1stアルバム帯の売り文句でもあったが、この時期は1つの歌詞に多数の作家に発注して数十曲の中から最適なメロディーを選んでいる…とも宣伝していたがさすがに話を盛り過ぎていたのではないかと思う。数曲程度ならまだしも40曲とか平気で言ってたし…。
2ndアルバムリリース後、05年12月のシングル「Dual」を最後にリリース停止。約1年後の06年11月にブログで解散を発表。事後報告に近い形での解散発表だった。最終的にシングル9枚、アルバム2枚で活動を終えた。3人は各自本名で芸能活動を継続していた。
1st LOST Generation
02年6月5日
作詞:おちまさと、作曲:イズミカワソラ、編曲:吉俣良
コンセプトをバッチバチに固めて制作されたデビュー作。ある意味でおちまさとの構想はこの時点でゴールだった感もある。就職氷河期だとかロストジェネレーション世代と当時呼ばれていたのは90年代前半から2000年卒辺りまでを指すような定義になっていたため、メンバーの年齢はそれより少し若く微妙に該当していなかった。ていうかまだ4年生大卒年齢に達してないし、現役高校生1人いたしで、明確に経済用語としてのロスジェネ世代にあてたわけではなく、なんとなく雰囲気的に自分探しとか本当の自分とか言う概念が飛び交っていた当時のモラトリアムな若者代表みたいな感覚だったのではないか。または世代と言うよりも時代そのものがロストしているような肌感覚があったのかも。
空白を埋めるために進んでいこう、言葉でこの空白を埋めて本当の自分を探しに行こう…と超・超訳すると概ねそんな感じの歌詞となっていて、思わせぶりなシリアスな言葉が並ぶ決意表明のような楽曲。厳選されたメロディーを選んでいるだけあって曲自体もかなりの名曲風であり、完成度も高い。これは売れるだろうという自信作的なデビュー曲であり、おちまさととしてはこれだけ仕掛けたのだからもっと反響があるはず、同世代の若者に刺さったはずという確信もあったんじゃないかと思うんだけど…言葉が強すぎて疲れるんだよな…。
イベントライブでは過去の自分に決別し新しい道を歩み出すために”遺書”を朗読するという際どい試みもしたらしいが、メンバー3人のバックボーンがイマイチ明かされていない中でそんな重たい演出されてもな…というのと、結局その内容も後に残されたわけでもなく、「北風と太陽」や「扉の向こうへ」で知ったリスナーは何をやっていたのかも分からない。ただ公式サイトのバイオグラフィーの最初の方にそう書いてあるだけだった。3人のパーソナルな側面を出すよりもどちらかというと見た目以外は正体不明の女性3人組に近い状態だっただけにチグハグさも見える。
★★★☆☆
1stアルバム『CARPE DIEM』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
2nd 北風と太陽
02年8月21日
作詞:おちまさと、作曲:渡辺未来、編曲:家原正樹
TBS昼ドラ『ドレミソラ』主題歌。00年Whiteberry「夏祭り」、01年ZONE「secret base~君がくれたもの~」がこの枠で2年連続大ヒットしており、今作もそこまでの大ヒットにはならなかったが、WhiteberryもZONEも初登場時はトップ20入りだったのに対して初登場5位でいきなりトップ10入りも果たして15万枚を突破する最大のヒットを記録した。ドラマ自体は有名な『キッズ・ウォー』シリーズを軽く凌駕する学園ドラマの傑作だったと思う。ズレた勧善懲悪のない落ちこぼれたちが奮闘する爽やかな学園ドラマで、主演の教師役は黒谷友香、対立する教師役に合田雅吏、仲良くなる教師役に山本圭、生徒は”喝!”の人(大沢啓二)の孫でその後劇団ひとりと結婚した大沢あかね、後にNEWS&関ジャニ∞でデビューしてクビになる内博貴、翌年「仮面ライダー555」にヒロインで出演する芳賀優里亜、脇役ながらも長年ドラマや映画で活躍している尾上寛之と昼ドラにしては有名な人が多く、メイン生徒5人のうち早期に引退したのは田川惠理のみだった(近年別名義でモデル復帰した模様)、またゲスト出演では黒谷友香の従兄の中学生役で2011年に風男塾に加入した長谷川愛もドラマ初出演していた。
視聴率はそんなに高くなかったが、根強い人気を残し放送終了後も公式BBSに続編を望む声が殺到。スタッフや出演者、YeLLOW Generationメンバーも放送から2年後の04年に至るまでBBSに書き込みに訪れ、再放送されるだけで出演者が動画コメントを出したり、内博貴が復帰した後の2008年にはついにDVD-BOXもリリースされた。
ドラマでは主にOP部分で使用され専用映像の中に今作の歌唱シーンのPVが挟まれたのでメンバーも毎日映し出されていて知名度上昇に一役買った。そのドラマではサビ+大サビ(ああ無常~♪のところ)+サビで構成されていた。主題歌バージョンでの駆け抜けていくような曲構成が素晴らしかったのでCDを買ってきたら一段落ち着いた知らないAメロBメロが入ってきて少しトーンダウンしたような違和感を覚えた記憶がある。サビが盛り上がるとはいえ平メロがちょっと落ち着きすぎ&地味な印象が強いのはドラマバージョンで散々慣れ親しんだ後(7月29日から放送開始で今作発売は8月21日)だったためだろう。
前作に続いて人生彷徨っている感全開だが太陽のような存在に出会った事で変われた心情が歌われる。これはそのままドラマ開始時点での主人公及び生徒たちがこの夏を通して変わっていけた事にも繋がっていてドラマにもよく合っていた。2002年高校3年生、受験生として迎えていたこの夏、実に彷徨える旅人状態だったのでサビを聞くとあの暑い中、方程式やら古文やら英文やら暗記事項やらがさっぱり入ってこなくて彷徨っていたあの夏を思い出す。名曲。
今作が唯一の購入作となったが、遡って1st、そして3rd以降解散までレンタルでの視聴を継続した。基本的にハガレンタイアップが以外は周囲に誰も聞いている者がおらず、当時のレビューサイト界隈でも早くも取り上げているのは当サイトだけ状態となり、サイト開設元年にして早くも基本方針が確立しつつあった。
★★★★★
1stアルバム『CARPE DIEM』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
3rd CARPE DIEM~今、この瞬間を生きる~
02年11月20日
作詞:おちまさと、作編曲:WATARI
ソニーの売り文句には“2ndSingle「北風と太陽」が大ブレイク中のイエジェネ、注目の3rdSingle!!”とあったが案の定な初登場30位となり完全に1発屋コースに…。前2作の彷徨っている、探している系ではなく、“人生、制限時間”をキーワードに人生には制限時間があるんだから恋せよ乙女!今この瞬間を生きるんだ!(超・超訳)と訴えかける。地味に目線が謎目線で、作中で”僕ら”と言っていて男性目線(おちまさと)っぽいんだけど、恋せよ乙女と言っていて女性に恋をしろと言っている。恋せよ乙女と言うおまえは一体全体何者なんだい?という…。
“いつだって残り寿命で生きてんだ”とか確かにそうなんだけど、前2作に比べるとなんだかパッとしないというか響いてこないメッセージだった。ストリングスを交えた流麗なサウンドとメロディーで聞かせる楽曲自体は相変わらず良メロポップスではあったのだが、無駄に長い6分越えの長尺楽曲になってしまっていて、早くも歌詞重視のコンセプトに難しさがあるのを感じた1曲でもあった。
★★★☆☆
1stアルバム『CARPE DIEM』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
4th うたかた/春雷
03年5月14日
シングルとしては半年ぶり、前年12月の1stアルバムからも5ヶ月ぶり、初にして唯一の両A面シングル。ソニーが独自のCCCDレーベルゲートCDを導入したため、今作よりレーベルゲートCD。発売時点で既におちまさとは今作で離れると宣伝されており、おちまさとから卒業するという表現も見られた。売れなかったからなのか、やりたい事をやり尽くしてしまったのか、飽きたのか不明だが、この後の煩悩ガールズの立ち上げ即放り捨ての1発プロデュース芸といい、おちまさとは最後までフォローせずに投げてしまう、もっと具体的に言えば第2の秋元康になろうとしてなれなかった人というイメージが強くなってしま
うたかた
作詞:おちまさと、作曲:marhy、編曲:中村修司
ドラマ『ホットマン』挿入歌。同事務所研音の反町隆史主演だったのでその関係で挿入歌に何とかねじ込んだものと思われる。主題歌はSHUN時代のEXILE「Together」でデビュー作のヒット以降はトップ10に入ったり入らなかったり程度でもう1つパッとしていなかったEXILEは「Together」をメインにしたシングル『Breezin’ ~Together~』で初めてデビュー作を上回る30万越えの最大ヒットを更新、同年秋の「Choo Choo TRAIN」カバーのヒットもあって現在まで続くイメージを確立してブレイクした。
という事で『ホットマン』というと『GTO』以来となる反町隆史の代表作にして子役の山内菜々が超絶天使かわいかったのと1作目良かったが2作目は…(一部役者変更、キャラがおかしくなる等)というのと続編含めてEXILE主題歌の印象が根強いが、今作も毎回盛り上がるところで”もっと~そば~にいて~♪”としつこくかかっていたのでドラマ見ていれば勝手にく食らいついてくるような印象はあった。初登場22位で前作よりはヒットしたので多少はタイアップ効果もあったようだ。
「うたかた」という割にはかなり重めの求愛ソングで、メインボーカルのユキが自分の事を詞にしてほしいとおちまさとに依頼したらこの歌詞になって監視カメラで見られてると思うくらい驚いたと語っていたが…あらゆる面でちょっと怖かった。曲調も合わせて少し重すぎる印象。最後は歌詞がライラライになってしまうのは何故なのか。
★★★☆☆
2ndアルバム『life-size-portrait』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
春雷
作詞:おちまさと、作編曲:渡辺未来
こちらは王道といえる思わせぶりモラトリアムが炸裂するナンバー。最後にして当初のコンセプトに立ち返るようでもあり、結局こういう彷徨う系の歌詞が続くとネタ切れになってしまうが、しかしコンセプトがこれだしなぁ…というどん詰まり感はある。
★★★☆☆
2ndアルバム『life-size-portrait』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
5th 夜空に咲く花~eternal place~
03年9月18日
作詞:YeLLOW Generation,aki、作曲:森元康介、編曲:松浦晃久
おちまさと撤退後初のシングル。その精神を引き継いだメンバーにより作詞はメンバー主導で継続したが、個人名でクレジットされたのは2ndアルバムで1曲ずつなど限られていて基本はグループ名義だった。ただ当時のインタビューではユウコが作家と共作し、C/W「…by my side」ではユキが作家と共作したと説明していて常に3人で共同作詞をしていたわけではないようだ。
夜空に咲く花すなわち花火で、今は隣にいない君を思いながら1人で花火を見上げてあの日を懐古しているという今まであまりなかった切なさが漂う楽曲。一人称は「僕」のままだが、女性が書いた歌詞だからだろうか、今までのいちいち意味深な感じとはだいぶ印象が変わったようにも読める。
ただ相変わらず眉間にしわが寄ったようなシリアスな曲調なので、パッと聞いても今までと同じような雰囲気で、おちまさとプロデュースって何だったんだろう…結局歌う人が同じでメロディーやアレンジの雰囲気を引き継げばプロデューサーじゃなくても問題なかったんだな…とは正直当時思った。秋元康のようにある程度繰り返して同じ作家を起用するほどの傾向も無く、人脈で作編曲家を引っ張ってこれるわけでもなく、事務所研音とデフスターレコードの力で作家は揃うし…。
★★★★☆
2ndアルバム『life-size-portrait』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
6th 扉の向こうへ
04年1月28日
作詞:YeLLOW Generation、作曲:森元康介、編曲:長岡成貢
アニメ『鋼の錬金術師』ED。前作で49位まで沈んでいたが、当時この枠のアニメタイアップはソニーが持つタイアップの中でも最強クラスでトップ10前後のヒットはほぼ確約できるものであった。例外なく今作も初登場14位とトップ10入りこそ逃すもタイアップ効果で前作の10倍以上、4万枚の売上を記録して「北風と太陽」に続く2番ヒット、代表作となった。ハガレン主題歌の1曲として「北風と太陽」よりも今作の方が馴染み深かったり、こっちだけ知っているというリスナーも多いかもしれない。
作風は何ら変わる事の無い方向性だが、アニメに合わせて力強くとにかく前へ進んでいけというような小難しい言い回しよりもひたすら一直線に突き進んでいくような内容。ハガレンを全く見ていなかったのでそろそろこういうシリアス路線もマンネリでいつもの感じになってきたなぁ…と正直当時全くこの曲だけ突出した印象にはなってこなかったが、改めて聞いてもこれがいいなら他の曲もいいと思う。それこそ森元康介の作曲なら前作も同じで全く引けを取らないと思うし…。
何故かせっかく今作がヒットしたのに、まだ1月だったのに2004年の作品はこれ1作ポッキリで長い沈黙に突入してしまった。
★★★☆☆
2ndアルバム『life-size-portrait』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
7th YELLOW
05年4月6日
作詞:YeLLOW Generation、作曲:KAOS、編曲:西川進
せっかく前作で盛り返したのにまさかの1年2ヶ月ぶり。この間にレーベルゲートCD2狂騒もとっくに終了しており今作より普通のCDへと戻った。YeLLOW Generationが満を持して遂に始動!と銘打たれたものの完全に忘れ去れ、史上最低の初登場147位1000枚割れにまで沈んだ(前作の4万人どころかそれまでの数千人さえほとんどいなくなったレベル)。グループ名の一部を冠した曲名だったが、公式に“「え!?これってイエジェネ?」というほどに、ハードなロックナンバー”と形容するほどに振り切った内容になっていて、これまでとは一線を画す作風に。どこか真面目なシリアスさ、常に眉間にしわを寄せて衝動よりも理屈で考えようとしていたようなこれまでとは異なり、衝動のままに全てをぶち壊して突き進もうとする。前作も同じように突き進めという内容だったが今作の方が明らかに言葉数も少なく衝動的であり、今作の歌詞を見てからだと前作はだいぶ理性的だったようにも思えてくる。
ユキの歌声はストリングスで流麗に盛り上げるような曲よりもこういうロック系も似合うし、何より見た目は明らかにロックシンガーっぽいのでかなりハマっていた。殻を破ったような痛快な1曲ではあったと思うんだけど、いかんせん1年以上の沈黙はあまりにも長すぎた。改めて聞き返すと殻をぶち破って面白いのはここからの末期3シングルだったりする。
★★★★☆
2ndアルバム『life-size-portrait』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
8th トリトマ
05年7月13日
作詞:YeLLOW Generation、作編曲:meister
TBSバラエティ『恋するハニカミ!』テーマ曲。2003年秋から2009年3月まで放送されていた芸能人同士が疑似デートをするという何がしたいのか良く分からないが世間的には人気だったらしい内容の恋愛バラエティで主題歌は概ね1クール交代だった。作曲はmeisterこと松井亮氏と公式にさらっと書いてあるだけでだから誰だよ?状態だったが、これはthe brilliant greenのギタリスト松井亮のソロプロジェクト。ブリグリというとメインライターはベースの奥田俊作でその後のTommyソロもほとんど変名で奥田俊作が手掛けていて2010年にはついに松井氏は理由不明確で(一身上の都合)で脱退してしまうなど正直影が薄く、このmeister名義での活動も2004年に行われていただけだった。
デート番組のタイアップなのでこれまでの作風とは異なるもどかしい恋心を歌った切ないラブソングに仕上がっていてかなり新鮮。ここに来てようやくシリアスモードから脱して眉間のシワ寄せも解消されたような新たな兆しを感じる1曲になった。前作よりタイアップ効果もあって初登場99位と100位位以内復帰を果たしたが…。
★★★★☆
2ndアルバム『life-size-portrait』
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
9th Dual
05年12月7日
作詞:YeLLOW Generation、作曲:渡辺和紀、編曲:小西康陽
8月の2ndアルバムリリース後、続けての新曲で05年3作目のシングル。アルバム後も精力的な活動が続くのかと思いきや結果的に最終作。このまま1年後に解散となったため、アルバム未収録のまま放置され、『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』でアルバム初収録を果たした。
アニメ『銀盤カレイドスコープ』OP。当時のソニー典型パターンの1つとして強力なアニメタイアップでトップ10級のヒットを飛ばすが全く人気が定着せずに低迷、再度のアニメタイアップで持ち直しを図るがやはり定着せずにアニメタイアップ自体が弱いものになっていって段々効果も出なくなっていく…という事でこれでも前2作よりは当たっての初登場75位を記録。一応『YELLOW』で大コケしてから2連続上昇なのでそこまでどうしようもない状況でも無かったが、最早これまでと英断が下ってしまったようだ。
最後にして大胆な路線変更をぶちかましていて、やたら明るいポップなメロディーに乗せて小西康陽を招いた事でさらにとびきり明るいキラキラしたポップナンバーが爆誕。小西康陽の特有のアレンジによるところが大きいがカワイイ雰囲気にまで振り切ったのはほとんど初めてだった。新たな方向性を模索した2005年の活動は結果バラバラではあったが、なんだかんだ停滞感を吹き飛ばして耳に残る曲が多かったのも確かだ。
★★★★☆
ベスト『GOLDEN☆BEST YeLLOW Generation Singles+』
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