43rd G4・Ⅱ-THE RED MOON-

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43rd G4・Ⅱ-THE RED MOON-

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2011年10月5日(公式通販G-DIRECT限定)
事務所を独立し、過去の楽曲の権利を自分たちで管理できるように全て買い取り、時間をかけて自給自足の体制を整えていっていたが、前作でレーベルも自主レーベルになり、今作ではさらにCDの流通も自分たちのみで行う形で公式通販G-DIRECTをオープンさせ、G-DIRECTのみでの販売。公式通販ではどうしても送料の問題が出てきて大手通販サイトと違ってDVD/Blu-ray付の作品が割引なしのガッツリ定価販売&送料でかなり割高になり(宅急便配送になって1000円弱かかるっていうコスパ激悪な発送方法、現在はヤマト運輸との契約を整えて330円/690円/875円の3パターンになっている模様)、公式通販で買うメリットが実際のところほとんどなかったがここでしか買えないとなるとここで買うしかない。G-DIRECTでの購入は正直なところ割高で不便なだけだったため、G-DIRECTって“GOLD(金)がDIRECTに懐に入ってくる”の意味なんじゃね?とも一部で揶揄されていた。

結果的にはこの後再度前作と同じ体制でレコード会社と提携する形で新作のほとんどが一般流通する体制に戻り、よほどのコアファンでない限りは利用しない公式通販となった。今作は集計対象外でチャート入りせず、配信でしか一般流通していない作品のままとなっているが正式なシングルとしてカウントされている。また当初公式に初日のデイリーで4.4万売れたと報告するなどO社のような数字を出していた。しかし3週間で5万枚とその後に発表しており、初日だけで4.4万出ていたのに2日目~21日目までで6000枚程度しか上乗せされていない事まで明らかにしてしまったり、「My Private”Jealousy”」の予約数が「Precious」の約11倍という謎な発表をしたかと思えば、最終的なO社の売上では「Precious」の方が売れていたりもしていて結局このような詳細は発表は無くなり現在は消されている。

『G4』に続く第2弾という扱いで4曲の新曲を収録。今回はメンバーが1曲ずつ作曲を担当するという初の試みとなり、前作の『G4』とは4曲入りという点のみが共通している。作曲者それぞれのジャケット4枚(裏が歌詞カード)という仕様で、1曲目がHISASHIの曲のため、HISASHIが単独でジャケ写を飾っている。今作をオークション等で検索するとTERUの「MAD BREAKER」をジャケ写として出品している人も散見されるがやはりフロントはボーカルのTERUだろうという事で入れ替えているのだろう。

今作以降はこの時期のみを対象としたC/W集やベスト盤の類で総括されていないため、当時のオリジナルアルバムに未収録になるとほぼそのままアルバム未収録のままとなっている。

everKrack

作詞作曲:HISASHI、編曲:GLAY&佐久間正英
なんとHISASHI曲を1曲目に持ってくるという異色の展開。TAKUROは後に随分前からHISASHIの才能をもっと世間に出していきたいと思っていたとか、自身がメインライターを降りてメンバー作をメインに持っていくことを考えて準備を進めていたようなことを語っていたので、完全独立して自社通販限定という今作はこれは絶好の機会だったと思われる。

『EverQuest』というオンラインゲームの中毒者を意味するというHISASHIの趣味性の強いタイトルの付け方や歌詞も相まってデジタルサイバー感が強く、初期から見せていたHISASHIの趣味性がより磨かれて戻ってきた感がある。オウイエイと繰り返される掛け声、ピャーララピヤラ・ピャーララピヤラ・ピャーララピヤラと繰り返される電子音のリフ…とメロディーよりも奇抜さに耳を奪われるインパクトがある。ヒットはしないだろうし、そんなに好きではないんだけど気が付いたらけっこう覚えているタイプの1曲。確かに今作の中ではこれを1曲目に置きたくなるのは分かる。

『GUILTY』では音の響きがなんとなく違っているミックス変更。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
12thアルバム『GUILTY』(album ver.)
6thベスト『REVIEWⅡ~BEST OF GLAY~』HISASHI SELECT(再録音)

キリノナカ

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&佐久間正英
TAKURO曲は2曲目。初期の「TWO BELL SILENCE」系統の勢いのあるロックサウンド。王道なGLAYっぽさではあるけど、不倫をテーマにアダルトな雰囲気を加味させる事でベテランバンドらしさも垣間見える。それでも単独A面だとまあいつものGLAY…の範囲を外れないところ、今作の2曲目というのはいいポジションだと思う。さすがTAKUROという安心感もあるし、TAKURO以外のメンバー曲とも大きな差が無いとも感じられるし。

これも『GUILTY』では音の響きがなんとなく違っているミックス変更。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
12thアルバム『GUILTY』(album ver.)

MAD BREAKER

作詞作曲:TERU、編曲:GLAY&佐久間正英
祈りを捧げるようなコーラスのイントロから一転して一直線でノリのいいロックナンバー。勢いが凄いわけでもメロディーがいいわけでもなくどうにも残りにくい。4曲の中でダントツで覚えてない曲になってしまったのはこの曲だけアルバム未収録のままになってしまったのが大きいとは思うが…。『GUILTY』に入っててもどうだったか。
★★☆☆☆
アルバム未収録

Ruby’s Blanket

作詞:TAKURO、作曲:JIRO、編曲:GLAY&佐久間正英
JIROの作曲だが作詞を本人が担当せずTAKUROが担当している。JIROの曲だがTAKUROっぽい爽やかロックな王道系。JIROがお気に入りだったがなかなか採用されなかった曲との事だが、機が熟すのを待っていてあえてなのだろうか。本人が自信作だっただけあってJIROの曲の中でも最もA面っぽい風格のある1曲だったと思う。
★★★☆☆
12thアルバム『GUILTY

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