51st テーマソング
2021年9月22日
作詞:新藤晴一,作曲:岡野昭仁,編曲:立崎優介,田中ユウスケ,PORNOGRAFFITTI
2年2ヶ月ぶりのシングル。2018年12月~2019年3月にかけてのツアーは特に20周年は銘打たず、前作リリース後2019年9月の20周年のタイミングで記念ライブを2公演行った後は表立った活動が無いまま世界変異に突入、さらに岡野昭仁ソロ活動も始まり、ポルノグラフィティとしての活動は2020年12月の配信ライブはあったものの新作は途絶え、2020年は初めて新曲発売が無い1年となった。このため「ポルノグラフィティ 2021 “新始動”」と大々的に銘打たれての稼働となった。初回盤が大幅にパワーアップし、これまではMVやライブ映像を1曲2曲入れるだけのDVDだったが、今作ではBlu-ray、DVDの2種で発売されその内容も配信ライブ映像『CYBERロマンスポルノ’20 〜REUNION〜』全曲収録という規模に変わった。このため初回盤Blu-ray付は5500円、DVD付は5000円とシングルとしては規格外の値段となり、何故か通常盤も1500円に便乗値上げされた。
“新始動”を示すためか編曲の表記がPorno Graffitti→PORNOGRAFFITTIと大文字表記に変更された。
2020年以降の日々の中で音楽に何ができるかを考えて制作された。重く暗い自粛ムードが続いていたためか、応援歌を書くのを明らかに苦手としている晴一からこの歌詞が出てきたというのはそれほど異常な数年間が続いていたという事だと改めて思う。「キング&クイーン」「VS」の爽やかさをさらにブラッシュアップしたような非常に開放的な楽曲。というかやはり当たり前が当たり前でなくなったためか、言葉の重みや頼もしさが違うような…(久々に聞いた「キング&クイーン」が当時の好印象に反してなんだかしっくり来なくなっていたのはこの部分だろう)。YOASOBI以降のヒットシーンも意識されているのか、「群青」の合唱パートっぽい部分も出てくるけど、こういう観客と一体となってシンガロングする事が禁止されたり制限かけられていた事は非常に大きな出来事だったと思われ、いつか解放された時のための合唱パートという希望の意味合いも強かったのかなと思う。
ただ新始動!ウオオ!と曲の良さもあって期待が高まったものの、9月~12月までの久々のツアーはあったものの続く新作は結局また1年近く途絶え、次のアルバム『暁』は11ヶ月後であった。ライブ行かないリスナーとしては新始動!→シングル1枚でまたソロに戻る…という展開はヤキモキした。
★★★★☆
12thアルバム『暁』
6thベスト『ポルノグラフィティ全書~ALL TIME SINGLES~』
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