16th IN THE WIND

2000年5月10日
作詞:小幡英之、作曲:佐藤竹善、編曲:小林信吾
前作はスペシャル感があったが、通常形式のシングルに戻った。マキシシングルになっての枠拡大に伴い、8センチ時代はどっちかだったC/Wにカミセン、トニセンの曲が両方収録された3曲+カラオケ3曲の6曲仕様。初回盤はデジパック仕様。表題曲にタイアップも無く、前作の反動もあったのか初動11万で初登場2位、累計15万と初の20万割れで一気に低迷したため、通常盤はほぼ出回らなかったのではないか。
SING LIKE TALKINGの佐藤竹善提供という事で「野性の花」のORIGINAL LOVEに続いて2000年にしてはちょっと渋い人選での連続提供。正直エイベックスっぽくもないし、最年少の岡田も秋で20歳になり、全員成人するのを見据えて大人っぽい方向性へのシフトチェンジを図ろうとして若手ではなく既にそこそこのキャリアがあるミュージシャンを起用していたのだろうか。けっこうオシャレで大人の余裕を感じさせる爽やかなダンスポップナンバー。当時はチャートもすぐ落ちていってしまうわ、曲自体もさらっとしすぎててい文字通りに何もかも流れていってしまう存在感の薄いシングル…という印象しか無かった。ただ前作同様にもう少し年月が経過してから改めてこれけっこういい曲だったんじゃないかと気づいた。やはりシフトチェンジしすぎたというか早すぎたんじゃないだろうか。10周年でもまだ早い?少し前の10代向けや青春ソングは若さゆえのところもあるけど、この曲なんか20周年以降~晩期の新曲で出てきても似合う。
B.MAY MixはCHOKKAKUによるリアレンジ。最初と最後に観客の歓声が挿入されており疑似ライブのようになっている。曲自体がクールなのでリアレンジしてもクールではあるがこちらの方がオケのインパクトは強いだろうか。ちょっとデジ感が増した感じもあるけど。
解散時の『Very6 BEST』通常盤のみに収録された過去曲のNew Vocal&New ArrangeによるV626 ver.5曲の1曲に選出されて新たなバージョンも最後に制作された。シングルA面からは「太陽のあたる場所」と今作の2曲だけであり、売上や人気を考えるとかなり意外であり物凄い大抜擢だった。冨田恵一によるリアレンジ。全体に年相応にさらに落ち着いた大人っぽい仕上がりだが、元々大人っぽい曲だったのと他の曲が落ち着き過ぎた印象だったのもあってV626 ver.5曲の中では1番しっくりくる仕上がり。
★★★★☆
5thアルバム『“HAPPY” Coming Century, 20th Century Forever』(B.MAY Mix)
1stベスト『Very best』
3rdベスト『SUPER Very best』
3rdベスト『SUPER Very best』通常盤のみ(V626 ver.)
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤
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