6th 北風~君に届きますように~

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6th 北風~君に届きますように~

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1992年10月25日
変則的なシングルカット。「北風~君に届きますように~」は2ndシングルに続く2度目のシングルカットでリメイク、C/W「涙のクリスマス」はシングルカット新曲はなかったためこれまでよりも売上は低くなり。初登場9位とギリギリのトップ10入りだったが、トップ10前後を行ったり来たりしながらロングヒットして年明けに最高6位を記録(トップ10入りした最終週)するなど売れ方も少し変則的で最終的に62.7万枚とリメイクとはいえ2度目のシングルカットとしては上々の売上を記録した。

北風~君に届きますように~

Strings & Horn Arrangement:服部隆之
「北風」を単独アレンジ+ストリングスとホーンアレンジを加えてリメイクした曲。発表わずか2年でしかも1度シングルカットしているのにリメイクしてシングルにした事や当時既に1stアルバムでアレンジャーと共同編曲になった事が不満だった旨をインタビューで語っていたので、この曲は特に作り直したかったんだろうなと思われていた。…が、2004年『槇原敬之の本』でも2021年『歌の履歴書』でもこのリメイクについては特に何も語られていないどころかほぼすっ飛ばされて充実の3rdアルバムからこの後のスランプ(「MILK」「彼女の恋人」)の話に切り替わってしまう。2010年の『Best LOVE』セルフライナーでは曲を作った時の思い出話というアマチュア時代の話に終始し、2012年の『EARLY 7 ALBUMS』のインタビュー冊子ではオリジナル「北風」に対してデモからほとんど変わっていないので1stアルバムの中で1番お気に入りの曲と回答しているし、アマチュア時代からの大切な曲である事は分かるのだが現在でも最終版となっているこの「北風~君に届きますように~」自体については後年ほとんど語っていない。よって後年の本人による「北風~君に届きますように~」の立ち位置は良く分からない。

この微妙なニュアンスを象徴するかのように基本的なアレンジは大きく変わっていない。サビから入る構成や全体的な温もりのあるサウンドに大幅にブラッシュアップ。槇原冬の名曲No.1といってもいいほどでとにかく素晴らしい。雪国の人は見慣れていてなんとも思わないどころか迷惑に思うのかもしれないが、普段雪の降らないところで雪が降ってきた特別感、特に子供の頃に雪が降って来た時のあのワクワクを思い出させてくれる。

リメイクだったためか、オリジナルアルバムには未収録となったため、1997年の『SMILING』までアルバム未収録のままだったが、その後は多数のベスト盤に収録されていて何故かソニーのベスト盤『Song Book“since 1997~2001”』にまでわざわざ引っ張ってきてボーナストラック的に収録された事もある。『秋うた、冬うた。~もう恋なんてしない』のサブタイトルは”~君に届きますように”の方が良かったんじゃないかとは思う。
★★★★★
1stベスト『SMILING~THE BEST OF NORIYUKI MAKIHARA~
4thベスト『SMILING GOLD~THE BEST&BACKING TRACKS~
5thベスト『10.Y.O~THE ANNIVERSARY COLLECTION~
5thベスト『10.Y.O~THE ANNIVERSARY COLLECTION~』(「THE 10th ANNIVERSARY MEGA-MIX」の1曲)
7thベスト『Song Book“since 1997~2001”
8thベスト『Completely Recorded
9thベスト『Best LOVE
11thベスト『秋うた、冬うた。~もう恋なんてしない
3rd配信限定ライブアルバム『Makihara Noriyuki Concert 2024″TIME TRAVELING TOUR”2nd Season~Yesterday Once More~』(Live)

C/W 涙のクリスマス

3rdアルバム『君は僕の宝物』からのシングルカット。より季節に合うタイミングで再度出し直す形でのシングルカットと思われ、タイトル通りの失恋クリスマスバラード。何もわざわざクリスマスに哀しい曲を聞かなくても…という感じがするのと、そもそもけっこうかったるいバラードなのであまり聞かないかも…。
★★★☆☆
3rdアルバム『君は僕の宝物
11thベスト『秋うた、冬うた。~もう恋なんてしない

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