30th Family~ひとつになること
2010年12月1日
作詞:堂本剛、作曲:堂本光一、編曲:吉田建、ストリングスアレンジ:旭純
ついに丸1年シングル発売が無く1年1ヶ月ぶり、2010年唯一のシングル。毎年リリースしないと連続1位の年数記録(毎年1位獲得の記録)は途絶えてしまうためか、最低でも年1のリリースは2023年末まで継続した。定型フォーマットを崩し、今作では共通C/Wが無く、表題カラオケ(Backing Track)のみが共通、初回盤には「Tears」、通常盤には「me〜地球のいろ」が収録されそれぞれのカラオケ(Backing Track)も収録されている。C/Wのカラオケ(Backing Track)収録は「ふたつの引力」(18th『薄荷キャンディー』)以来である。3曲全てが自作曲。
「好きになってく 愛してく」以来の共作表題曲で、自作自体も「solitude〜真実のサヨナラ〜」も入れて3曲目となる。ソロ活動で自己表現をするようになってからはKinKi Kidsではあまり自作を持ち込まないようになっていてアルバムのソロ枠も提供曲に戻ったりもしていたが、今作のようにC/Wまで全曲自作というのは初にして唯一。
大きな家族愛を歌ったバラード。暖かみがあるものの、ファンを含めたファミリー感としてもファンも共鳴しきれなさそうな微妙な感じはある。自作シングルというアドバンテージがあっても『39 Very much』投票圏外となったが、「好きになってく 愛してく」と同様にシングルになった自作曲が揃って人気が無く、「愛のかたまり」「恋涙」「銀色 暗号」系統が人気という傾向はなかなか興味深い。今作に関しては剛の個人的な家族感が強く出ていて、序盤から世界規模どころか地球規模の視点が壮大すぎてファンの間でも共感しきれない部分があったのかもしれないなとは思う。学生の頃(2006年頃)にKinKiファンの子にどちらかだけのファンも多くてそういうファンは相手の事を嫌っている人もいると聞いて2人組なのに複雑な世界だな…と思ったんだけど、今作みたいな剛の個人的思想が出てきている歌詞だと余計にそういう部分が出てきて人気上位になりえないという側面も?
★★★☆☆
12thアルバム『K album』
12thアルバム『K album』通常盤のみ([Unplugged])
4th(バラード)ベスト『Ballad Selection』
5thベスト『The BEST』
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