14th 日傘〜japanese beauty〜

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14th 日傘〜japanese beauty〜

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2001年4月18日
作詞作曲編曲:小林武史
「カルピスウォーター」CMソング。アルバム『Topics』1ヶ月前先行シングル。前作ではAcoustic Versionが収録されてInstrumentalが収録されなかったが、今作はそのままInstrumental無しでC/Wと合わせて全2曲という、マキシシングルに移行したのに過去最少トラック数のシングルとなった。またこれまでのC/Wは別バージョンやリミックス等で違う音源ながらも全てアルバムに収録されていたが、今作のC/W「マインドゲーム」は初の完全アルバム未収録曲となった。以降はアルバム未収録C/Wもチラホラ出てくるようになる。売上はさらに低迷し、初登場23位、3週ランクイン2万枚の売上となった。アルバム『Topics』は4位を記録するも8万枚の売上に留まるなど、満を持しての活動再開はリスナーがほとんど戻ってこない結果となった。12月には初のベストアルバム『Singles』を発売。こっちは過去のヒット曲遺産が効いて最後の大ヒットとなり、初登場1位で60万枚近い売上を記録した。

新作は再度途絶え、結果的に藤井謙二在籍時最終新作となった。藤井はその後、BURNERD RUSH、FTK&K、HI NORMAL LUNCHを経て2011年にThe Birthdayに脱退したギタリストの後任としてフジイケンジ名義で途中加入、スタジオミュージシャン、サポートミュージシャン業と並行して活動している。経歴からすると元々完全にロック畑の人なので本職に戻った感じでもあるのかもしれないが、スタジオ/サポートミュージシャンとしては幅広くJ-POPミュージシャンに参加している。メンバーとしてはよくマイラバにいてくれたな…という感じもある。

前作よりも明るいポップスだが、しかしやはりどこか地味でかつてには及ばない空気は共通して漂う。今作でもストリングスっぽいシンセと藤井のギターの存在感が絶妙なバランス。ストリングス一辺倒になりつつあった小林武史を藤井謙二がカバーしてそういう印象をまだ抱かせていない。身近なバンドメンバーとしてのギタリスト藤井が離れた後の小林武史は以降ピアノまみれ、ストリングスばかりと言われるほど作風を偏らせていくが藤井を失えばそうなるのは必然であったのかもしれない。小林武史のプロデュースワークの中にはそんなに主張の強いギタリストがいなかった。1番長く接していたプロデュースバンドのギタリストがMr.Childrenの田原健一だが、主張の強いギタリストでないのは誰もが知るところだし、何よりキャリアの始まりは新人とプロデューサーで対等ではなかった。以降のバンドプロデュースも基本新人相手だが、藤井の場合は既にメジャーデビュー済みのプロのギタリストだった。キャリア的に後輩ではあったが、ある程度は対等に近く、そんなギタリストがメンバーであったのは大きかったと思う。
★★★☆☆
4thアルバム『Topics
1stベスト『Singles
3rdベスト『Best Collection~15th Anniversary Box~』『Best Collection~Complete Best~

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