15th 1M
03年10月16日
サブアーバンミュージックを提唱しての一連の活動で売上が全く伸びずに手詰まり状態で、完全に打つ手なしみたいな状態になっていた中でのとりあえず感のある新作シングル。今作時点で既にシオシオになっていたがこの頃にはサブアーバンミュージックは有耶無耶になってしまっていた。
「磁石」辺りからはアルバムを見据えての先行シングルとして逆算してシングルをリリースしていくような活動形態だったが今作に関しては完全に点でのリリースとなり、アルバムへ向かう事は無かった。今作リリース後は年明けに大久保をソロデビューさせてシングル、ミニアルバムを発売、その後はカバーアルバムと進んだたため、オリジナル曲を発表する機会がほぼ無くなり(カバーアルバムで2曲だけ)、そのままEMIとの契約終了に繋がったので結果的にEMIでの最終新曲シングルとなった。そして今作はアルバム未収録のまま長年取り残される事態となった。
CCCDのままだったこともあり「1M」は『ゴールデン☆ベスト Something ELse』でようやくアルバム初収録、初CD化を果たした。同時に「国道16」「少年」もCCCDのみだったため初CD化となった。
1M
作詞:大久保伸隆、作曲:今井千尋、編曲:深沼元昭&Something ELse
久々に切ない系に立ち戻ってみた感のある1曲。サウンド面での完成度は『風見鶏』の方向性を引き継いでやたら高くなっている印象だが、率直に暗くて地味。「磁石」「びいだま」ほどの個性の強さも無いので、なんか置きに来ているというか正直もうちょっと追い込まれている感もある。この曲は正直広がらないかなと当時も思ったし、時間を経てもそんなに印象が上がってこなかった。末期感だけやたら強い気がするんだよな…。
★★★☆☆
2ndベスト『ゴールデン☆ベスト Something ELse』
大久保伸隆ソロ3rdアルバム『progress』(ソロでセルフカバー)
C/W 天気予報
作詞作曲:今井千尋、編曲:深沼元昭&Something ELse
今井はベースを弾かずにコーラスのみ、演奏は伊藤のアコースティックギターと深沼元昭のプログラミングだけというシンプルなアコースティックバラード。地味バラード。「そのまま」と並んで印象があまりないが、初雪が降るくだりから秋から冬への季節の移り変わりにはけっこうしっとりハマる。
★★★☆☆
アルバム未収録
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