異邦人 /TAK MATSUMOTO featuring ZARD
03年8月27日
B’z松本孝弘のソロプロジェクトとして1曲ごとにゲストボーカルを招いて昭和のヒット曲カバーをする企画作『THE HIT PARADE』への先行シングル第1弾として発売されたもの。1曲ごとにゲストが違うので今作もC/W「雨の街」はrumania montevideo,RAMJET PULLEYの松田明子だった。ZARDサイドではこのC/W「雨の街」は一切関係が無いため、BOX作品収録時は削除しており、「異邦人」のみの収録としている(シングル1枚ごとにまとめた『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』でも今作は「異邦人」だけに変更して収録)。
第2弾として倉木麻衣(C/WはGARNET CROW中村由利)を招いてのシングルが発売された後に『THE HIT PARADE』が発売された。
当時はB’zとZARD夢のコラボ!として話題となり、ZARDとしては第2章以降5万前後まで低迷していた中で15万枚を越えるヒットを記録。一応00年代では唯一の20万越えだった「Get U’re Dream」に続く売上となるが、まだまだ90年代の売上規模に慣れていた当時はB’zとZARDという話題の割には…といった印象だったのは否めないか…。
異邦人
作詞作曲:久保田早紀
1979年にミリオンという空前の大ヒットを飛ばした久保田早紀のカバー。B’z同様にアレンジ表記は無いが、TAKとベース&プログラミングの徳永暁人が実質アレンジを担当していると思われる。TAKによるエレキギターが響き渡り、ロックにアレンジされているがドラムは妙に軽く打ち込みのような乾いた音色になっている。一応生ドラムになっていて山木秀夫がドラマーとして表記されているのだが、何でこんなスカスカカンカンした打ち込みみたいな処理をしているのか…。時代だったとしか言いようがなく、当時の徳永アレンジでは倉木麻衣、B’z、TUBEでもこのようなサウンドが多用されていた。もっとストレートに普通にロックバンドしているバージョンで聞いてみたかったがそれでもTAK全開なエレキギターが気持ちよく鳴り響くのは爽快。ZARDでは久しくエレキギターが気持ちよく鳴り響くことから遠ざかっていたので新鮮だった。
TAK MATSUMOTOのアルバム『THE HIT PARADE』収録時にはミックス変更されていてドラムがもう少し厚みのある音色へと変更されている。それでもまだ打ち込みっぽい軽さではあるが…。
タイアップは無かったが、当時放送されていてB’zが主題歌だったドラマ『あなたの隣に誰かいる』(いかりや長介の遺作ドラマ)で1度だけだったと思うんだけど挿入歌として派手に使用されていたのが印象深い。
B’zがソロ含めてサブスク解禁された際も『THE HIT PARADE』は外され、ZARDが解禁されても今作は未配信のまま。
★★★★☆
TAK MATSUMOTOアルバム『THE HIT PARADE』(ミックス変更)
1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』
2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』
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