41stSg もう泣かないで
2013年11月27日
前作から3ヶ月でのリリース。『CIRCLE』の先行シングルとなった。今作で唐突にレコード会社がEpic Recordsに変わっていた。10月の武道館ライブではチケット発券時はまだ協賛のレコード会社の表記はAriolaになっていたが現地の看板ではEpicになっており、どういうことなのかと思っていたら今作からEpicになっていたが移籍は特に告知もなかった。ソニー系列内のレーベル間シャッフル移動があったようでこの時期に平井堅はDefSTARからAriolaへ移動したりもしていた。今作ではクレジットが無いので不明だったが、『CIRCLE』ではBMG移籍以来(『The DAY』)からずっとA&R担当の山口さんもEpic所属表記に変わっており、一緒に移動したようだ。
何故かoff vocal versionは「もう泣かないで」のみの全3曲のシングルとなり、「Future」のoff vocal version(カラオケ)は収録されなかった。「Break it!」、「光の珠~The shining ball~」など過去にもC/Wのカラオケがカットされた事はあるが、表題曲とC/Wの2曲しかない時にC/Wのカラオケがカットされたのは今作が唯一。
初回盤は『パチスロ「テイルズ オブ デスティニー」×DEEN スペシャルミックスムービー』収録。「夢であるように」(テイルズバージョン)+「Future」(フル)をBGMにした「テイルズ オブ デスティニー」のテイルズアニメーション映像を収録したDVD付。スリーブケースの裏側はテイルズ仕様となっている。
この「夢であるように」はパッケージのシールににこっそり新録音と書かれており、テイルズバージョンの再録音バージョンとなっている。しばらくこのDVDでしか聞けない貴重音源だったが、2019年のシングル『ミライからの光』通常盤のみC/Wで初CD化となった。
もう泣かないで
作詞:池森秀一・川島だりあ、作曲:山根公路、編曲:古井弘人
ドラマ『科捜研の女』主題歌(Season13前半)。20周年効果なのか電報CMタイアップに続いて今度はドラマタイアップを取ってくるとは…。1999年からの長寿シリーズで初代主題歌はZARD「この涙 星になれ」、7代目ではGARNET CROW「まぼろし」が起用されていて、どちらも古井弘人がアレンジを担当していた。今作で古井弘人が久々にDEENのアレンジに復帰したが、これは偶然なのか、科捜研なら古井だろうという声が出たのかは不明。作詞には川島だりあも参加しており、前作に続いてDIMENSIONから勝田一樹のみがサックスで引き続き参加している。サックスソロとして勝田一樹とは別の奏者(横路竜昇)がクレジットされているものの、1番と2番の間も最後のサビの間もほぼ間奏が無い構成なのでどの部分なのか良く分からないが、2番以降随所で歌のバックでソロっぽい演奏が入ってくるのでそれを演奏しているのが勝田一樹ではなく横路竜昇という事なのだろうか。
AOR風味漂う心地よく落ち着いたサウンドの大人のミディアムバラード。サビも力強く聞かせるメロディーの強さで、久々のドラマタイアップで気合十分なヒット性のあるバラードだったと思う。残念ながらドラマは20年以上現在もシリーズ継続している人気作だが主題歌でタイアップ効果のヒットが出た事は無いのでこの曲が新たな代表ヒットになる事は無かったが、20周年でDEENここにありを少しでも示せた1曲だったんじゃないかなと。翌年以降本格的にアンチエイジング路線になってしまうが、この大人な路線もう少し突き詰めてほしかったなぁ…というのと古井弘人やっぱアレンジャーとして凄いなとも改めて思った。
10月の武道館ライブでも先行披露していたが、だいぶ高音の伸びが力強く高くなってきた事も感じられる1曲だった。ただCDでは地声で張り上げているラストサビ部分、いつもだったらここ裏声にしそうなのに張り上げてて凄いなと思ってたら、ライブで演奏すると裏声になってしまっていたのはちょっと残念だった。
★★★★☆
14thアルバム『CIRCLE』
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~』
8th(ラブソングセルフカバー)ベスト『Ballads in Love The greatest love songs of DEEN』(Ballads in Love Ver.)
8th(ラブソングセルフカバー)ベスト初回盤DISC-2『Premium Instrumental Album』(featuring 勝田一樹)(Instrumental)
20thアルバム初回生産限定盤のみDISC-2『DEEN WINTER SONG PLAYLIST mixed by ☆Taku Takahashi (m-flo)』
C/W Future
作詞:池森秀一、作編曲:山根公路
パチスロ「テイルズ オブ デスティニー」挿入曲。ゲーム版主題歌だった「夢であるように」は新録音バージョンで主題歌として使用され、こちらは新曲で挿入歌。何故かここに来て歌詞の世界が地球規模で世界や君を守りたいという完全にゲームの世界のお話になってしまい非現実的な内容になってしまった。これまではゲームの世界を踏まえつつもDEENの曲として日常の世界でも当てはまるような歌詞世界だったんだけど今回急にどうしたのだろうかという変貌っぷり。今回はタイアップサイドからかなり細かい指定があったためにアップテンポだったり、こういう歌詞の世界観になったようだが…。
“守りたい守れるぜったいに守るから”ととにかく守りたい守森か!というような守りたい連呼、ハイテンポなロックナンバーでライブの起爆剤みたいな盛り上がりになりそうではあったが、あまり定着しなかった。世界観が違い過ぎるのもあったか。なんで急にアニソンゲーソン的な壮大世界観に全力で振り切ったんだろう。この後の「ミライからの光」も「間違いない世界」も前2曲よりもこの曲みたいな方向性になっていたので、テイルズタイアップ=ゲーム世界の歌詞になったのって今作きっかけっぽいんだけど。
今作はあくまでパチスロ版の挿入曲であってゲーム本体では使用されていないためか、2019年テイルズ オブ フェスティバル出演時にも、2022年バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル出演時にも2023年テイルズ オブ フェスティバル出演時にもテイルズ関連曲で常にスルーされていたようだ。テイルズサイドでもパチスロ化はしたもののゲームシリーズとは切り離して考えられている模様。
Album Versionはミックスが変わっているほかサビを中心にヴァイオリンが新たに追加されている。Album Versionの方がなんとなくDEENっぽいサウンドに寄せていてアルバムの流れの中であまり浮かない感じで聞ける。
★★★★☆
14thアルバム『CIRCLE』(Album Version)
2ndC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best Ⅱ~』
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