4thCl Classics Four BLUE Smile Blue

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4thCl Classics Four BLUE Smile Blue

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2007年8月22日
2作連続で一気に畳みかけ、これにて四季4作が揃ってクラシックスシリーズ完結作。2008年15周年の日本武道館公演に向けて、武道館公演は全国からみんなに集まってもらうのでその前に47都道府県を回ってこちらからみなさんにメンバー3人だけで会いに行くという趣旨で企画された初の47都道府県ツアー「DEEN UNPLUGGED TOUR 2007~47都道府県でLIVE,TALK & High Touch!~」と連動した作品にもなっており、表題曲「Smile Blue」はツアーのテーマ曲にもなっている。ジャケット、MVはツアー最終地10月21日に開催予定の沖縄県で撮影、最終会場となる桜坂セントラルにも先行して訪れて撮影に使用している。

2度目の47ツアーを行う2012年にもUNPLUGGED TOURという名称を使用しようとしていたが“UNPLUGGED”はMTVに商標登録されていた事が判明したとして急遽ツアー名をPLUGLESS TOURに変更。これに伴い公式サイトでは「DEEN Classics Unplugged Live 1st String~和音~」→「和音ツアー」、「UNPLUGGED TOUR 2007~47都道府県でLIVE,TALK&High Touch!」→「DEEN Summer Resort Live’07」に慌てて書き変えたが、公式サイト以外の紙媒体での公式ライブヒストリー(ベスト盤付属のやつとか)は以前の名称のままになっている。

よほど慌てて書き換えたのかこの1度目の47都道府県ツアーが別シリーズのリゾートライブ名である「DEEN Summer Resort Live’07」になってしまったのは正直どうなのかと思う。開催直前のツアーはUNPLUGGEDをPLUGLESSに変えて「PLUGLESS TOUR 2012」としたんだからそのまま「PLUGLESS TOUR 2007」でよかったのに何故こんなことに…。

どういうわけかツアー開始直後で8公演を終えた謎のタイミングでリリースされた。メンバーは東北から北海道へと移動している頃で、発売日は北海道公演(小樽と札幌の2公演のうち小樽公演)当日であった。首都圏でのラジオ生出演などのプロモーション稼働は絶対に不可能な東北~北海道を旅していてしかも夏の曲なのに夏の終わりが見え始めた8月も後半に差し掛かってからリリースしたのは謎。ただ「愛鐘」以降、前作も春の旅立ちソングなのに4月28日発売と極遅であり、季節作品のリリースタイミングがやけに遅い状況が続いていた。強いて言うなら池森さんの故郷が北海道であるため、故郷に凱旋している日をリリース日にしたかった…とか?

元々はアナザーサイドを見せるというもので季節は最初の選択に過ぎなかったが、結局新たなテーマを設けてのクラシックスシリーズが展開する事は無くこの後の『The Best クラシックス』をもって完結扱いとなり、以後制作されていない。

今回はシリーズで初めて初回盤DVD付、通常盤の2種発売となった。初回盤はシリーズ共通の特殊パッケージを極力再現しているもののCD/DVDの2枚となったため、デジパック形式の厚紙とトレイがくっついている仕様に変更となり、2倍以上の厚みとなった。外側のカバーだけは半透明カラーのシリーズ共通仕様のカバーになった。あと前作で始まったメモリアルカード付属。

初回盤DVDはVIDEO CLIPと「DEEN in OKINAWA~making of smile blue~」を収録。全編沖縄で撮影されており、メイキング映像では本編に出てくるいくつかのシーンの撮影風景、そしてツアー最終地予定の桜坂セントラルでツアーへの意気込みを語る場面も。

普段は各自個人名表記のストリングス(概ねViolin2名、ViolaとCello1名ずつの4名編成が多い)だが、今作の演奏クレジットでは“大井実夏&下川美帆ストリングス”という普段はViolin個別表記の2人に連名による○○ストリングス表記に変更されている。

Ⅰ.Smile Blue/DEEN featuring 押尾コータロー

作詞:池森秀一、作編曲:山根公路
クラシックスシリーズは過去3作とも短い導入インストが収録されていたが今作に導入インストは無い。ただしイントロ部分が若干導入ギターインストっぽくはなっている。初となる47都道府県ツアー「UNPLUGGED TOUR 2007~47都道府県でLIVE,TALK&High Touch!~」へ向けての新作にしてテーマソングとして制作された。ツアー最終地が沖縄となっていて、今作のMV撮影を先に沖縄で行い、ツアー最終地である沖縄セントラルにも先に出向いておいて改めてツアーに出るといった形。アコースティックギターの押尾コータローをゲストに招いているが、押尾コータロー本人はギタリストがいるDEENからのオファーに驚いたらしい。しかも田川さんメチャメチャギター上手いと感嘆もしていてその上で呼ばれた以上は自分ならではのアプローチをしようと考えたようだ。

アコースティックギターを生かした爽やかなポップナンバー。爽やかなイメージは元からDEENにあったものの、ここまで爽やかオブ爽やかなのは案外他になかったくらいの徹底的な爽やかさが気持ちいい。青い風青い空しか見えてこない。真夏よりも初夏の陽気がハマる1曲だ。47ツアー開催中のリリースという事もあって、ファンに会いに行く道のりも歌詞に盛り込まれているが体裁はラブソングっぽくもなっている。

47ツアーではアコースティックアレンジに改変しての披露だった。この際に既にサビの一部で裏声を駆使するようになっており、バンドで初披露したBreak12や2008年武道館でも裏声を使用するのが定着していた。またライブでは結局アコースティックギターを田川さんが演奏する事になり、押尾コータローが担当していたと思われるイントロ部分を削ったり、間奏部分のソロは山根さんのピアノに置き換えるという変更をして演奏していた。『LIVE JOY 2007-2008 JAPAN ROAD 47+6』のBreak12公演で押尾コータローがゲストとして登場した共演ライブ映像も残されている。ただ47ツアーも相まって3人で演奏している印象も強く、MVも沖縄で撮影したため押尾コータローは同行しておらず、表記を見てそういえばコラボ曲だったんだっけ…とはなる。
★★★★☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス
1stライブアルバム『DEEN at 武道館~15th Anniversary Greatest Singles Live~』(2008武道館ライブ)
2ndライブアルバム『ALL TIME LIVE BEST』(2008年Break12ライブ)
11thアルバム『クロール』初回特典『ナツベスト~DEEN SUMMER TIME MELODIES~
6thベスト『DEENAGE MEMORY
16thアルバム『バタフライ』(SKA Style)
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~
48thシングル『The Last Journey ~47の扉~』通常盤のみC/W(Remix for The Last Journey)

Ⅱ.Sunrise Sunset

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
これまた爽やかなアコースティックナンバー。リズミカルなテンポ感とサビはコーラスとの掛け合いで後に不定期シリーズとして始まる事になるリゾートライブっぽい雰囲気を先行した曲だなというイメージがある。しかし実際の夏って35℃越え連発でこんな爽やかじゃないんだよなぁ…。30℃くらいのこんな爽やかな夏であってほしい。
★★★★☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス
11thアルバム『クロール』初回特典『ナツベスト~DEEN SUMMER TIME MELODIES~
2ndC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best Ⅱ~

Ⅲ.Smile Blue<Ocean Breeze>

編曲:田川伸治
アコースティックギターによるインスト。けっこうな速弾き。

Ⅳ.SUNSHINE ON SUMMER TIME 2007

作詞:池森秀一、作曲:宇津本直紀、編曲:Steve Good
10thシングルのリメイク。最後に残されていたのがこの曲でこれにて「君さえいれば」までのB-Gram時代15シングルA面16曲全て1度はリメイクされた事になる。これまで何らかのバージョン名をつけていたのに急に年号だけになってしまったのは何故だったのか。

落ち着いた大人の夏といった装いにけっこう雰囲気がガラリと変わった。レゲエっぽいノリのAメロのまったり感、なんとも気だるそうなサビで爽やかは著しく減退したが、正しく日本の夏のうだるような蒸し暑さ、けだるさが表現されているようには思う。実際に酷暑の中で聞くとちょっとぐったりする。
★★★☆☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス
11thアルバム『クロール』初回特典『ナツベスト~DEEN SUMMER TIME MELODIES~

Ⅴ.Memories 2007

作詞:池森秀一・井上留美子、作曲:織田哲郎、編曲:田川伸治
3rdシングルのリメイク2005年に『The Best キセキ』でリメイクしたばかりだったが2年待たずに早くも2度目のリメイク。今作の中では最速で6月30日に着うたで先行配信されていた。今回は初めてちゃんとしたバンドサウンドでリメイクされており、前回のセルフカバーでは消えていたラップも復活。当時事務所グッデイに所属していたラップ2人組グループJtoSの”S”に該当するSunnyが担当している。夏というより夏が終わっていく曲だし、今作の流れだとちょっと逸れる感じはあるんだけど、改めてちゃんとライブでバンド演奏できるバージョンを作っておきたかったという事だろうか。以後しばらくこのバージョンでの演奏に落ち着いたし。
★★★☆☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス

Ⅵ.Smile Blue<Eternal Summer>

編曲:田川伸治
アコースティックギターによるインスト。こちらはゆったりした演奏になっていてのどかに今作を締めくくっていく。

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