残酷な観客達 全10話

欅坂46主演の日テレ深夜ドラマ。5~7月と夏クールにかけて1ヶ月ズレて放送された。昨年7~10月頭までテレ東で『徳山大五郎を誰が殺したか?』をやっていて欅坂46主演としては2作目。

またこの頃からグループ内部に異変が生じ、撮影開始間もなく今泉が体調不良で休業したため途中退場、今作は完走したが平手の様子に異変が生じ始め、やがて新曲リリースもままならない事態となっていった。欅坂46全員での主演ドラマはこれっきりとなった。




1話

教室に閉じ込められた生徒21名。教卓には中継しているタブレットが置かれネット配信されていた。「いいね!」を1人1万もらえると脱出可能というルールの中、生徒たちは変顔やモノマネをやって「いいね!」獲得を目指す。

バラエティでやるような変顔とモノマネを物凄く特殊な形でストーリーに当て込んだ、という感じの初回。変顔メドレーとモノマネメドレーが巻き起こるも世界観は意味不明。状況説明と突っ込みを落ち着いた口調で入れながら進行するおばちゃん声のナレーションもかなり独特。

今回どういう判定だったのか半分程度の生徒は早くも脱出に成功。残り半分程度が途方に暮れ、さらにゆずき(平手友梨奈)とみこ(長濱ねる)が親友同士の絆を見せているバックで女生徒が屋上から転落していった。みこ以外の生徒がビックリしたところで終わってしまい、何が何だか。48系も46系も独特の世界観のドラマばかりだが、ヤンキーとかスポ根とか大昔の定番ドラマのノリを現代でやってみたようなものが多かったが、欅坂46の場合は大五郎もそうだったように他とは違う新しいものを作らなくてはいけないという使命感でもあるかのように今風の「いいね!」を持ち出してきていて予測不能。

ゆずきとみこは幼馴染だったので名前で呼び合っていたが、近未来の世界観で生徒たちは個人情報が過保護になっている設定で名前を明かさずに番号で呼び合い、名前をお互い知らない。名前も不明なのかと思いきや全員分既に明かされていて、エンドロールや公式サイトでは普通にフルネームで表記されていた。全員役名だがあいうえお順を守るため、苗字部分の最初のひらがな一文字は実名と同じで順番が前後しないようになっているようだ。

気になるのは先日体調不良で休業になった今泉佑唯だが、撮影開始がそれより前だったので普通に登場。途中で退場になるのかこの撮影だけはやり通しているのか。

2話

窓の外で落下していく何者かを目撃した残された生徒は戦慄。テンションが下がりまくる中、決死のアピールで1人1人とポツポツと1万いいね!を獲得して出て行く…。

ということでやってることは先週の延長だったが、「AKBの時はやる気なかったくせしてソロになった途端踊りがキレキレになるぱるる」という炎上狙いのようなネタを小林由依がやらされたのは得なのか損なのか。あくまで脚本なのはよく考えなくても分かるところだが、メンバー全員出演ドラマで平手と長濱以外の全員の役名は作中で一言も発せられていない(クレジットのみ)ので、”小林由依がぱるるをディスった”と捉えられやすいのも事実。分かったうえで狙ってるんだろうな。

そもそも元ネタなんだっけ?と思ったけどこないだまでやってた『スーパーサラリーマン左江内氏』のED映像の事だろうか。

ゆずき(平手友梨奈)とみこ(長濱ねる)が最後の2人になり、やる気なくしていたゆずきだったが、みこが勝手にキス顔アピールを始めたので慌てて追従し2人そろって脱出。喜んでいたが舞台が音楽室に移っただけでまた全員集合してて次回へ続く。

黒幕の1人である事を匂わせるような言動を随所でしている上に、ゆずきを下駄箱じゃなくてわざわざ曲がって音楽室へ導いたのもみこだったけど、メタ的なナレーションも目立つので強引な部分や不自然な部分は「ストーリーの都合」で片づけそう。

3話

ようやくゆずき(平手友梨奈)とみこ(長濱ねる)が1万いいね!をクリアして廊下に脱出したが、音楽室で今度は日付が変わるまでに全員で21万いいね!を達成せよ(1人1回のみ)と課せられる。

凛(菅井友香)が泣きながらピアノを弾いてトップバッターを飾りながら、音楽一家の落ちこぼれでコンクールでの緊張での失敗トラウマが蘇るという唐突な個人エピソードを挟んだ後は、メンバーほぼ全員の音楽室にある音楽家の肖像を使ったモノボケメドレーがスタート。渡辺梨加が無理やりレボリューションやってたり、結成当初のネタの1つだった上村莉菜のブハブハが久々に見られたり、ファン向けの小ネタもチラホラ。

計算上1人で1万いいね!を稼がないと全員で21万に行かないのに雑なメドレー&ゆずきがエアピアノ(エア運命)をやって、みこがエアギターをしたのも滑ってしまい15万程度に終わってしまう。ていうか同じような事やってるのにゆずきだけ800程度でみこが万単位突破してるのに差がつきすぎてて理不尽…。

絶望する生徒たちだが郁美(小林由依)がまだやっていなかった。Sax演奏ができるが、過去に演奏の場で友人に細工をされて失敗した経験がトラウマになっているという凛と同様の過去の傷が明かされ、凛にも励まされ何とか演奏。ますます場が暗くなるようななんとも物悲しいメロディーだったが、これだけで残りの5,6万残ってたはずのいいね!をギリギリで突破。見ている人たちのいいね!基準というかヒットのツボがさっぱり分からない。観客はフェイクで運営が適当にギリギリで達成できるように操作してんじゃないかという勢い。

音楽室に入った時点で日付が変わるまで残り4時間程度とされ20時くらいだったっぽいが廊下は普通に明るく、0時ギリギリで音楽室を出たら廊下は漆黒の闇になっていたという時系列は一体…。

4話

音楽室から廊下を出て外へ出ようとするも鍵が締まっていた。そこからカフェテリア(食堂)に灯りが見えたので移動するとまたしても閉じ込められてしまう。が、なんの指示もないままに徐々にみんな眠くなっていってしまい、就寝。目覚めたら食事が用意してあったが2万いいね!もらったら食事という指示が出される!

というだけの話をダラダラと行い、21番綾乃(渡邉理佐)と16番楓(原田葵)の3年前の過去がインサートされるなどしたが、転校ぼっちだった楓に綾乃が声をかけてグループに入れてあげたが、綾乃は裏番的存在、楓はくっついていくだけの流される存在…というのが示唆された程度で特にこれといった盛り上がりは無し。裏番ぶる21番に17番ゆずき(平手友梨奈)が突っかかっていくような場面はあったが、最後は少し優しさを見せた21番の姿にゆずきが21番のような存在が必要だと告げるなどよく分からない展開。

また4月途中で体調不良で活動休止になった今泉佑唯がここから撮影不参加になったらしく、「2番がいない!?」とざわつくシーンが加えられたが、最後に出てくるのか脱出成功したのか消されたのかは言及されず。いいね!をもらうための1発ギャグを繰り返すのもそろそろ飽きてきたし、このドラマもしかしなくても全く面白くならないんじゃ…。

5話

謎の睡魔で全員が就寝してしまい(14番みこ(長濱ねる)だけは起きているかのような描写あり)、目覚めると食事が用意されていた。しかし最後の1人はお茶しかない1人2万いいね!で食事を目指すネタ合戦が始まった!

というわけでいつもの芸人のネタメドレー。個人的にお笑いを全く見ないのでサンシャインなんとかとかブルゾンなんたらとかもオリジナルを見たことが無い。ここのところNOGIBINGOやら欅って、書けない?やらで、やたら空前絶後がどうとか、キャリアウーマン風とかやってウケている感じになっているのでどうもそういうギャグが流行っているらしい…というくらいお笑いに関心が無いので、これで2万もいいね!がつくとか、つかない生徒との違いとか良く分からない。

1発で半数以上の生徒が2万いいね!を獲得したが、何人かは失敗。欅って、書けない?でお馴染みの渡辺梨加のレボリューションネタも失敗組に含まれていた。これは鉄板かと思っていたが、こないだもやってたので飽きられたのだろうか。17番ゆずき(平手友梨奈)が相変わらず異常に不人気で何をやってもいいね!が稼げずに取り残されるのが続くのもストーリーの都合であってネタそのものとは全く関係がないと考えた方が自然か(←お笑いの良し悪しが全く分からないので判断できない)

今回は18番琴(守屋茜)がピックアップされ熱くなりすぎて周りと調和できないキャラが掘り下げられた。テニスの試合でいつまでも審判の判断ミスを絶対正しいと主張するなど我が強すぎてテニス部から追い出された過去が明かされたが…。守屋本人がここのところ熱血なキャラを押し出しているので、そこをブーストして孤独に仕立て上げた感じ。孤独にまでブーストしないとただの松岡修造系キャラ批判になるしな!

2度目の挑戦で17番18番の連番で最後の2人になり、琴が最後のひとネタに向かう際にはゆずきが恵んでくださいとすがりつくことになり、すがりつき続けた結果、琴が優しさを見せておにぎりを1つ分けてくれた…といういい話風で締め。

ゆずきは場を仕切る事も多く、今回も1度目の挑戦での失敗組を集めて恨みっこ無しね!などと持ち掛けていたのにこの顛末。琴じゃなくてもお前なんなの?状態だったが、次の指示で体育館へ向かう際にはまた先頭を切っていた。こういうところが観客達に良く思われていないのだろうか。それとも話の都合なのか。

あとやたらナレーションで「17番はお腹がすくとテンションが低くなります」とか連呼してたけど、最初から割とクールめな雰囲気でやってたし、ネタ見せする時に一時的にハイテンションになる事はあってもゆずきって最初からテンション低めじゃなかったっけ。どこまで狙っててどこまでが特に何も考えてない話の都合なのか…。

6話

体育館に向かった生徒たちの前には透明な檻の中に閉じ込められ頭から流血している担任(原田龍二)がいた。助けたければ30万いいね!という指令。担任曰く生徒たちと同じように教師たちも捕まり、脱出を試みたが捕まってしまい屋上から落とされて以降は記憶が無く、その影響でこれまでの記憶も一部欠けているという。初期の頃に屋上から落ちていく女子生徒みたいな映像があったが実は担任だったということか。流血の影響か頭痛で苦しむ教師に対して12番美空(鈴本美愉)だけが助けようと提案するがみんな冷たい。

教師は別に高圧的だったり、嫌な奴というわけではなかったが、変なところで英語でカッコつけたり、挙動でカッコつけたり、誰もいない教室でギター弾き語っていたりする俺カッコいい系の勘違い野郎として生徒たちからキモがられて嫌われていた。しかも12番美空にみんなに嫌われていると指摘されるまで気づいてなくてショックを受けていたほどの天然系。12番美空だけはそんな教師が好きだとかなんとか。

失われた記憶に何かヒントがあるかのように教師がさらに情報を小出しにしてきたため、17番ゆずき(平手友梨奈)は救出を提案。14番みこ(長濱ねる)は教師は嘘をついていると反対するが、そもそも指令を無視したら自分たちがヤバいかもしれないという危機意識は無いのか。教師血だらけな上に他の教師は殺されたに違いない!とか証言してるのに助ける理由無いし…とか言ってる場合か。

その一方でこの教師、記憶が無い、何も見てないはずなのに他の教師は殺されたとか、2番と3番がいない事を瞬時に見抜いて指摘したり怪しいといえば怪しいけど。いないことに気づいたのはそれだけ熱心な教師だったという見方もていうかさらっと3番がいなくなってる。今泉佑唯が体調不良で休止したので2番は途中退場した事になっていたが、何でさらっと3番こと上村莉菜まで退場してるんだ。元気なのにさらっと退場した挙句に教師の一言でさらり済ませるなんてあんまりじゃないか。

生徒たちは大縄跳びにチャレンジするが失敗を繰り返し疲弊。教師の指示でフォーメーションを変更して挑み、99回まで行ったところでみこが100回目でわざと失敗したため(わざとか?というフリだったが描写ではこれ以前の他の失敗とは違って明確に飛ばずに失敗した)、教師は絶望、生徒たちも唖然としたところで終了。

これ別に大縄跳び100回がクリアの条件じゃなくて、それは「成功したらいいね!ください」と生徒側が最初に勝手に設定してお願いしただけであり、いいね!をあげるのは見ている方の自由なのでは。根本的に成功したところで30万いいね!つく保証はどこにもない

さらにこれまで見ていたレギュラーの観客達のうち、You Tuber出身のキャストは何も変わっていないが、それ以外の一般人役の女子大生や会社の役員や主婦、ニートらは午前中になってそれぞれの1日の生活へ移行していく描写がされ始めた。これまで夜中から早朝だったのでみんな自宅でのんびり見ているカットばかりだったが、女子大生は面接に出向いて役員にダメ出しされて落とされてたりするシーンも登場。女子大生は合間合間でスマートフォンで視聴していたが、役員は面接の時間になると視聴していなかったし、これではいいね!を送りようがない。成功したらいいね!くださいと最初に言っていたシーンだって見てなかった観客達もいただろうし、画面に出ているのは教師を助けたければ全員で30万いいね!を獲得しろという一文だけ。観客側の画面にはルールとか指定されているんだろうか。

午前中から30万人以上も見ているとも思えないし、1人1いいね!ではなく、気合いの手動連打、楽したければ連射機使って永久連打する連中が一定数いれば速攻クリアできそうだし、オッサンオバサンばかりならともかく若い女の子の集団なら確実に一定数そういう層は出てくるはず。「ネット動画の視聴者にいいね!をもらう」という条件がけっこうアバウトな事がいまさら浮き彫りになってきたような。

しかも35歳中年”ニート”とされていたオッサンに関しては突如「バイトめんどい」と言い出し、バイトの面接に行くのがめんどいのかと思ったらバイト先にお腹が痛いと仮病使って休む連絡を入れだす始末。それニートじゃないじゃん!フリーターじゃん!

7話

担任(原田龍二)を助けるための大縄跳び100回の最後の1回を14番みこ(長濱ねる)が失敗。30万いいね!をもらうのに成功が絶対条件というものではなかったのだが、最早カウント画面すら表示されない始末。どのくらいいいね!がもらえたのかも不明のままに担任はわざとらしく思い出した!と告げる。教師が二手に別れた場所を聞きだした生徒は担任を後で助けるとして放置し、言っていた場所で二手に分かれる。

片方が到着したのは室内プール3万いいね!獲得という指示にもう全員無表情。なんとか一念発起して浮き輪を使った小ネタをやるも、またしてもいいね!カウント画面すら表示されない。いいね!獲得はもうストーリーとしてもどうでもいいんだろうかこれ。6話からは「※平手友梨奈さんの喉の不調のため、一部のセリフを吹き替えにて対応しております。ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。」と書かれていたが、今回はあかさらまに口が動いてないのに台詞量が多い…みたいなカットが増えていた。急に表情に乏しくなったのは平手のリアルな心労が反映されているのかというくらいなんか無表情というか疲れ切った空気が…。

9番静香(佐藤詩織)と20番杏奈(渡辺梨加)の中学時代の先輩が唐突に登場。ゆうと先輩というその先輩はこれまでも優しいコメントをしてくれており、実際に観客の1人である女子大生の彼氏として登場。てっきり駆けつけるのかと思ったら駆けつけたのは中年ニート35歳として登場していたオッサンの方で彼こそがHNゆうと先輩だったというワケの分からないオチで終了。前回既にニート詐欺のフリーターだったことが判明したこのオッサン、オチとしての衝撃はいいにしてもどうやって侵入し、どうやって追い出したのか。ますます疲れ切った生徒たち。そして閉じ込められていたはずの担任は余裕で脱出して一仕事終えた感じで去っていった。

観客達の描写が増えてきて女子大生の彼氏の本物ゆうと先輩に加えて主婦の主婦仲間も登場。この主婦仲間は余裕がある感じでスマホを連打していたのでいいね!連発しているようだが、女子大生なんかは就活ストレスで苛立っていて憂さ晴らし感覚で見ているので全くいいね!している様子が無く、You Tuber連中は初回で撮影終了してたんじゃないかというレベルで黙々と見ているか、キーボードカタカタ(コメント?)しているだけのエンドレスリピート状態。タイトルの「残酷」を示している…ということなんだろうか。

8話

プールに乱入してきた男を追い払った一行は無気力になり時間だけが経過。大縄跳びしていた頃は少なくとも午前~午後の間くらいでここにたどり着いた時点でも昼間だったはずだが観客達の様子がすっかり帰宅モードに切り替わり再び夜になってしまった。

11番凛(菅井友香)がカメラを破壊しようと御乱心したのを止めた以外は身動きしないまま大量の時間を浪費。ここにいる全員が1センテンスごとにこれまでのあらすじを説明調に振り返るというわざとらしすぎるカットまで出てきたが時間稼ぎが過ぎるだろ…。

ついに12番美空(鈴本美愉)が動き出したと思ったら謎のキレキレダンスを披露。全員が追従してキレキレのダンスをひたすら踊り続けるという珍妙な光景に観客達は感動にも似た表情でいいね!を押していく。レギュラー観客達がわざわざ渾身の1クリックだけしていくカットを入れていたが、1クリック=1人1ゲーム1いいねなの?連打できないのこれ?

脱出した一行は体育館へ戻るが教師は既にはいお疲れ~みたいな態度でとっくに去っていたためもぬけの殻。さらに14番みこ(長濱ねる)がいないことにゆずき(平手友梨奈)…ではなく何故か20番杏奈(渡辺梨加)が気付く。全員を懐中電灯で照らして本当にいないことに焦ったゆずきはこんな懐中電灯で照らして確認しないと親友がいない事も分からないくらい顔が判別できない暗さの中で何で親しくもない20番が気付いたのか1人プールへ戻るとプールの中央であおむけに浮かんでいるみこを発見。慌てて助けると戻ってきてくれると信じていたとみこは普通に起き上がりゆずきに抱き着いてきてなんか見つめ合ったまま終了。意味不明すぎるのでナレーションがこれが友情であり愛情だと補足説明するもやっぱり意味不明だった。

今回は再びゆずきとみこの友情をピックアップして回想シーンを挟んだが特にこれまでの2人の関係性がさらに深く明かされたとかではなかったし、みこがライク(友情)よりラブ(愛情)なのを強調したくらい?

あの状況から突然キレキレのダンスを踊りだしてその迫真っぷりに3万いいね!全員達成もかなりテキトー。あれはもうストーリーでも作中の登場人物でもなく、ただの欅坂46のダンスパート。曲がかからない無音ダンスだったがその振り付けは持ち歌(2ndC/W)の「語るなら未来を・・・」だった。

SPEEDが主演した映画『アンドロメディア』で共演していたDA PUMPがストーリーに関係なく突然1曲踊りだしたのに等しい(例えが古すぎる)。朝食食べたときは1食抜き(夜)でも全員かなり疲弊していたのに、今回は2食抜いている(昼夜)わけで。あの朝食、仙豆効果でもあったのだろうか。

9話

再びプールでボーっとしたまま数時間が経過。回を追うごとに全員のテンションが葬式化してきた…。1番(石森虹花)が窓の外に落ちていく人を見た!と騒ぎ立てるが、初回のそれと違い他に目撃者がいない上に、落ちていくカットも無かったので1番がサクラなのか幻覚を見たのか、本当に誰か落ちたのかは不明。

そういえば前々回に中年嘘ニートフリーターが押し入ってきたという事はどっかに抜け道あんじゃね?という可能性にようやく気付いた一行は奴がやってきたらしきところ(追い出すためにありったけの道具をぶち込んで塞いでしまっていたらしい)を掘り返し、進行。あの無理やりな中年ニート乱入を1回丸々放置しておいてその次でとってつけたようにようやく生かすって何気にかなりトリッキーな展開…。

抜けた先は2階の廊下。以前プールと別の道を行ったはずの8番(齋藤冬優花)がにこやかに近づいてきて何故か14番みこ(長濱ねる)とお待たせ~♪みたいなノリで合流して、事情も説明せずに先導。意味不明な状況に21番(渡邉理佐)は17番ゆずき(平手友梨奈)にこれは信用していいのか?と問うが、信用するしかない。たどり着いた先は職員室で他には誰もいない。今度は5万いいね!獲得の指令が出てグッタリした一行はまたしても葬式モードへ。

なんか普通に会話している8番だが誰 か 問 い た だ せ 。ゆずきがみこにどういうことか聞いたらみこが騒ぐと気づかれるとか何かを示唆する発言しただけじゃないか。まず8番に一緒にいたその他の生徒の行方聞けよ…。

先陣を切ったゆずきはイチローのモノマネを披露したら一撃で5万いいね!を達成してクリア。これまで何かの意志かのようにいいね!が溜まらなかったゆずきの一撃5万突破で唖然としたところで最終回へ続く。

観客達は乱入して追い出されて以降は中年嘘ニートフリーターのオッサンの出番が消失。主婦は夫とうまくいっていない家庭環境や子供との関係というどうでもいい描写が掘り下げられ、オバサン社長は安居酒屋で1人晩飯を食べているところを昼間の面接で落とした女子大生に見られる…というこれまたどうでもいい再会が描かれたが全く何も繋がらないまま終わりそう。

10話

一撃5万いいね!突破を果たした17番ゆずき(平手友梨奈)。出て行ってみんなを助けるべきだという14番みこ(長濱ねる)の主張を振り切り、みんなと脱出したいとその場に残ってしまう。今までテキトーなツッコミを入れているだけだったナレーションがここだけバカ丁寧にゆずきの心情を補足説明しまくっていたのはこの先の展開が説明しようがないくらい投げっぱなしなのでせめてもの視聴者サービスだったのか。

とはいえまたしても無気力モードのまま夜明けに。これで24時間絶食状態になってるけど最早そんな食事事情など描写するはずもなく全部放棄。意を決した一行はまたしても一芸を披露していく。最終回にして初登場の観客が数名増えており、彼らの反応は上々だったが、何故かいいね!は数千程度までしか溜まらず、観客のコメントも冷たいものばかりになってしまう。これまでもあからさまにテキトーだったいいね!の溜まり具合だが、ここに来てようやく操作されているのでは?という疑念を抱いた生徒たち。

そんな中、21番(渡邉理佐)はある可能性に気づく。それはゆずきがクリアしてからドアを開け閉めしていないのでもしかして鍵開いたままなんじゃね?ということだった。実際鍵は開けっ放しだった。これまたこれまでストーリーの都合でドア関係の描写はクリアした人しか開けないし、クリアした人しか進まない、入室の際は必ずドアを閉める、という暗黙的なところを放棄。全員で脱出を図り既に消えた他のメンバーを探すため、これまでの場所を巡っていくが、二手に別れながら進んだので気づけばゆずきとみこだけがプールに。

「ゆずきはここにいる」など意味深な言葉をかけるみこだったが、プールの水面に映る影がゆずきだけ消えたと思ったら今度はそれが反転。プールの影にだけゆずきが映り、そのままゆずきが消えてしまい、みこはまたか…と崩れ落ちる。この時点で観客達は次々と飽きてPCやタブレット、スマートフォン等から離れていた。

1人になったみこが教室へ進むと今度はけやき坂46メンバーが揃っていて1話と同じような事が始まった!

新たな展開が始まり、再び画面の前で視聴開始してほくそ笑む観客達。その中には教師の姿もあったが、真っ先に姿を消した今泉佑唯の姿もあった。ただし観客側ではない教師と今泉は無表情でほくそ笑んでいない。

終 了

全部終わっての感想

やりやがった…。

昨今のヒットアニメでそういうのがいくつかあったらしく、ゆずきが何らかの理由で死んでしまい、生と死の狭間の世界でゆずきを現世へ救い出すためにみこがこの世界を何度もループしている…というような事を思わせる終わり方だったが、確かなのはみこがループしているという事くらいで後の細かい事は全部放り投げた感じ。というか実際に投げていてこれらに細かい設定は用意していないと思われる。難解そうに見せかけて熱心なファンにあーでもないこーでもないと考察させてバズればいいや的な

これで振り出しに戻り、ゆずきを助けるためにもう1度みたいな流れならもう少し分かりやすかったが、みこが戻った先はけやき坂46のメンバーになってしまったのでゆずきを助けるためという事ではなくなった。世界観そのものがリセットされている。

ゆずきが消えてしまった時点でみこは「またか」と言っていたので、ゆずきがまた消えた、これまでの意味深な言動の数々からまたゆずきを救えなかった、と思ってしまうところだがけやき坂46メンバーのいる教室に入ったみこのモノローグは「こうして私はまた1人ぼっち」というものだった。これではどっちにも話が繋がらない。

さらに「私の中の戦いはまだ終わることができない」「私がみんなを外に出してやる」というセリフも後に続いた。これら最後の3つのみこのモノローグは全部長濱ねる本人の欅坂46加入への経緯とけやき坂46との兼任、境遇と被せてきているのでドラマ(みこ)としてではない。もう狙いが長濱ねるのグループ内唯一の特殊な立ち位置に被せる事にしか行ってない。メンバーの境遇、さらにはアイドルという職業の境遇と照らし合わせるような描写を重ねていったという以外に本当にストーリーに意味は無かったんだろう。

観客達が終盤に飽きて興味を無くしたらみこ以外が消失し、新たなメンバーで新たなドラマが始まったらいちいち観客全員がほくそ笑むカットを入れたというのも数々の現れては飽きられて消えていくアイドルと移り変わっていくそのファンたちという構図をなんとな~く投影してみたようなしてないような…というくらいの感覚でボヤッと暗示したのかもしれない。

ストーリーに意味は無かった、ドラマには何の意味も無かった、ただ”企画は「ミスターXという謎の存在からお題が出されて、いろんなネタをやって教室から脱出するような話をやったら、バズると思わない?」という秋元康のアイデアから始まった”ものとされている。実際それだけで終わらせた。しかし考えたがりの人は意味のない数々の描写も勝手に深読みしてバズってくれるでしょ?という。バラエティでやるような1発ネタのメドレーだけでドラマにしてしまったんだから恐るべし。後にも先にも秋元系ドラマ色々やってきたとはいえこんなドラマは2度と作れないと思う。DVD/Blu-rauの宣伝も清々しいくらいにオフショット映像にフォーカスされていた。

観客達のプライベートが後半で少し掘り下げられたのも終盤になると特に意味は無かったので単なる尺稼ぎだったっぽい。一方でそれとは別枠で開始前の話題性の1つだったYou Tuberが観客として出演するというのは結果的に浮きまくる不気味な存在に。

というのも当初は役者観客達もYou Tuberも自室空間でカシャカシャやっているだけだったのでほとんど同じだった。やがて役者観客達は中盤以降で生活感を出し始めた。しかしYou Tuber達は24時間同じ空間で延々カシャカシャやっているだけで、中にはお面被ってるようなやつもいたので観客達の中でも非リアルな異質の存在と化してしまった。撮影自体も1日で終わっていたような同じカットが適当に随時挟まれているだけだったし(ヒカルという筆頭格のYou Tuberに至ってはずっと他のもう1人と一緒に見ている設定で9話で空間が変わって1人になったのに最終話でまた元のカットに戻ってしまう始末)、You Tuberは放送開始前の話題性のために利用されただけみたいだった。

途中退場した今泉佑唯は黒幕側のように匂わせて1カットだけ入れ込んだが、その後で1人いなくなっていた上村莉菜は触れられなかった。たぶん元々は二手に別れる形で後半にまとめて減らすつもりだったか、減らさずに最後まで行くつもりだったんだろうけど今泉の体調不良による退場は予定外だったので、その後で今泉消失を意味深なものにするためにもう1人くらい単独で消える人を選ぶ事になり、2番今泉の次が3番上村だったので選ばれただけだったのかも。理由もないのに唯一単独で消された上村はかわいそうだった。逆に唯一1度退場(別行動)しながらも復活したのは齋藤冬優花だったけど、これも色々謎のままだった。

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