MONKEY MAJIK Tour 2018~Singles Collection~

ツアー初日11月11日NHKホール公演に行ってきた。MONKEY MAJIKはこれで6回目だが去年は行かなかったので16年7月以来2年以上ぶり。去年行かなかったのはライブハウスツアーだったのと、その後のホール公演に埼玉・東京近郊が無かった(1番近くて神奈川川崎)ため。

今年は3月にアルバム『enigma』をリリースするも何故か引っ提げてのツアーが行われず、発売前後の時期にFCツアーを少しやった程度。そしてこのタイミングでのホールツアーはアルバムを引っ提げてではなく、Singles Collectionと題した歴代シングル中心というものだった。アルバム『enigma』は大半がライブ未披露になってしまうのだろうか…とも思ったが、普通に直近2作のアルバムは打ち込み全開すぎてバンドでやるのどうなんだっていうところあるしなぁ…。前作時のツアーも正直昔の曲とアルバム曲での沸き具合にかなり差があるように感じたし。

そんなわけで初NHKホール。渋谷公会堂の隣だろ?初めてだけど楽勝だぜ!と向かったところ、ホール入り口寸前で間違って代々木公園に入り込んでしまったと勘違いして超絶な90度ターンをかましてしまい、NHKホールを横目にあれ?入り口ないなぁ…公園の外に出ないと入れないのかなぁ…と陸上競技場の方へ迂回(左に行けばいいのに右に進んだので迂回ではなく遠ざかるだけだった)していき、そのまま井の頭通りへ出てしまい、NHK放送局をぐるりと回って、渋谷公会堂方面へ抜けて回りこんでくるという盛大な迷子をぶちかます。幸い駅についた時点で40分の猶予があったため、20分迷子になっても余裕ではあったが、正直焦った。かなり強歩したので足も痛い。あと暑い。11月なのに物凄く暑い。なんせほぼずっとNHKらしき建物見えてるのにホール入り口にたどり着けないんだもの。

席は3階だったがそこそこ空席が点在しており、左隣4席が空白だったのでゆったり使えた。それでも相変わらずライブの集客力凄いな。何でCDの枚数があんなに低いんだろうか。配信でも別に上位に出てこないし、「ウマーベラス」でさえもタダ聞き(You Tube)されてはいるもののDLチャートでもそんなに居座っていたわけでもないし。

NHKホールといえば紅白歌合戦の場所だが、思っていたよりはステージが狭く、紅白の時って随分広く映って見えるんだなぁと改めて。

以下ネタバレ含む。

1.MONKEY MAJIK×MONKEY MAGIC
2.Around The World
3.Change
4.Fall Back
5.虹色の魚
6.A.I. am Human
7.goin’ places
8.STAY
9.フタリ
10.夢の世界
11.アイシテル
12.The Mistakes I’ve Made
13.Together
14.fly
15.メドレー(Picture Perfect/卒業、そして未来へ。/MORNING-EVENING/Sunshine/Open Happiness)
16.クリスマスキャロルの頃には-NORTH FLOW-
17.空はまるで
18.Headlight
19.ただ、ありがとう
20.FOREVER
【ENCORE】
21.Seiko
22.Delicious
23.ウマーベラス

編成はいつも通りでメンバー4人+キーボード。シングルコレクションといってもA面コレクションだとは言っていないのでC/W(初めて演奏したという1stC/Wの「STAY」)をやったり、ちょこっとアルバムの曲もやっていた。

ベスト選曲とどう違うのかというところだけど、MONKEY MAJIKの場合シングルにあまりこだわりがないケースが多く、もちろん定番のシングルもあるんだけど、一方で全く披露しないシングルもけっこうあり、そういった曲はベストにも入らないのでベスト選曲でライブやっても当然披露もされない。最たる例は「Story」辺りだろうけど、残念ながら「Story」は今回も完全スルーだった。

意外と披露されない「フタリ」、「Open Happiness」や10周年ベストの新曲だった1つ「FOREVER」が聞けたので良かったし、メドレー扱いにして「Sunshine」、m-floのパートを省いた「Picture Perfect」とかSEAMOのパートを省いた「卒業、そして未来へ。」辺りが聞けたのはレアだったと思う。近年は両者がゲストに来た武道館でしかやってなかったと思うし。

ただそれ以外はそこまで珍しくもない、割といつもやっているようなシングル曲(「Fly」「空はまるで」「Change」「Around The World」「ただ、ありがとう」「Together」「Fall Back」「goin’ places」「アイシテル」「虹色の魚」「Headlight」)が多かったように思う。改めて各楽曲の良さをかみしめるという感じで思ったほど新鮮ではなかったけど、通常のツアーに比べれば「ウマーベラス」で新規&久々に来たライトなお客さんには聞きたい曲ばかりでとてもいいライブだったんじゃないかと思う。

それこそ「あいたくて」「SAKURA」「HERO」「If」「Story」「A Christmas Song」「夏の情事」「You Are Not Alone」なんかが入ってくると普段聞けない曲で個人的に歓喜だったんだけどさすがに…ね。

全体に初見さん向けな印象でセットリストが組まれていた気がするのはたぶん気のせいではなく「ウマーベラス」効果での新規を見越してだったと思う。1曲目が「MONKEY MAGIC」(ゴダイゴカバー)だったり、立て続けに「Around The World」だったり、「Fall Back」「goin’ places」「虹色の魚」など数少ないロック系の盛り上げナンバーを冒頭で惜しげもなく連投。これまでだと本編終盤の盛り上げどころで使うような曲をほぼ全部前半で放出してしまったが、その分だけ前半は熱かった。

中盤はメロウな曲中心になり、普段やらないメドレーで普段披露しない曲を短く詰め込むなどの意外性はあったものの、後半にかけて更に燃え上がるというよりは聞かせるモードのまま和やかに進行。前半は兄弟揃ってエレキギターでガンガン攻めていたが、中盤以降はほぼ2人ともアコースティックギターだった。3階席は立ち上がっている観客は半分以下だったが前半の盛り上がりで立ち上がっていた人たちでも後半になるとみんな座ってしまい最後まで立ち上がる事は無かった。

一部の曲の聞こえ方がなんか少し変だったんだけど「Open Happiness」なんかはメドレーの関係なのか明らかにキーが低く聞こえた。最後の転調(半音上げ)で「Open Happiness」そうだよこの感じだよ!という聞きなれた感じになったので、キー1下げしていたんじゃないかと思うし、何だか違和感があった曲のいくつかはキー下げしていたのかもしれない。

また途中で12月に同じ仙台出身コラボ第2弾として稲垣潤一とコラボで「クリスマスキャロルの頃には」のサビ以外を新規で作り直したリメイクをリリースすると発表(後で配信だと判明)。さすがに稲垣潤一は来られなかったという事でメンバーのみで披露したが…ドラムやベースの音がなんだか浮いているわ、サビだけ急に別の曲になるみたいわで、正直けっこうビミョーだった。終わった後にメンバーも完成版は全然違う印象だよ!とコメントしていた。いつも通り打ち込み主体のアレンジになってそうだし、生演奏でやるとまだ練り切れてない感じが出てたのかも。また後で分かったことだが稲垣潤一だけでなくGAGLEも参加した3者コラボらしい。

一方で最後に披露した「ウマーベラス」は例の仮装スタイルではなく、通常モードの生演奏で披露。サンドウィッチマンも呼べなかったようで前半はサンドウィッチマンの声をもう完全にテープで流す手法を取り、後半はサンドウィッチマンのパートを各地の名物に変えて歌うという試みで今後ツアーを回っていくようだ。ただ東京の名物っていうと難しいところだし、なんて言っているのかよく聞こえなかった(しゃぶしゃぶとかなんとかありきたりなものを言っていたように聞こえた)。前述のように3階の盛り上がりは前半がピークでみんな座っていたのであまり盛り上がっていなかったが1階の前の方はみんなでダンスしてて盛り上がっていたようだった。

そんなわけで初日らしい若干の堅さと前半盛り上げすぎて後半にもう一盛り上がりが無いまま若干ぐだついて終わってしまった感じはあったけど、今回も総じてはいいライブだった。

何だか終わった気がしなかったのはこれまで見てきたライブで初めてTAXとDICKが一切MCしなかったからだった。昨年までスポンサーだったBLUE MOONがついていた時はDICKがBLUE MOONの酒をステージでカンパイするというコーナーを担当していたんだけど、今回BLUE MOONではなくなったようなのでそのままDICKのMCがバッサリ無くなった。そしてTAXは今までは最後にドラムを降りて前に出てきてメイナードやブレイズが去った後に彼らのマイクを使って一言挨拶していたんだけど、DICKが喋らなかったためか、今回はそのまま去って行ってしまった。大体DICKが喋ると最終盤、TAXが挨拶するかDICKがタオル投げとかしながら最後まで居残って去って行って終わるのに慣れていたので終わり方がかなりあっさりしていたのはこのためだろう。

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