ルパンの娘(第2シリーズ) 1~6話

2020年秋クールフジテレビ系「木曜劇場」枠。2019年夏ドラマの続編。特にヒットせず視聴率は終始一桁だったが見ていたファンの支持が熱かったという事で早期に続編が実現した。特にタイトルに「2」も入らず『ルパンの娘』のタイトルのままとなっているが話数カウントはリセットされている。前作キャストは全員続投しているが、和馬(瀬戸康史)は1課から左遷されているのと前作最終回の展開もあって和馬の同僚警察官キャストは一新されている。




1話

前作でLの一族が死んだと見せかけて数馬の家で同居を始めたところを振り返りそのままスタート。ストレスで和馬の両親が体調不良になる中、リモートで尊(渡部篤郎)だけが泥棒を続けながら世間が忘れるのを待つ状態が続いていたが、華(深田恭子)が先に限界を感じて数馬と2人で貧乏アパートで独立…したが隣人が警察沙汰を起こしたことで警察に迫られ結局新たなアジトで二世帯的に暮らすことに。Lの一族復活の準備が進んでいく中、Lの一族が本格復活後最初のターゲットに選んだ秘宝が先に盗まれ、その事件を和馬が追っていると発覚。

華はもう泥棒はしないと約束していたが、犯人の情報は家族が集めていたため、和馬のために情報を共有し、協力して犯人を捕まえようと提案するが和馬は拒否。和馬は華と付き合っていた事から今も公安にマークされていたが、この事件を最後に警察を辞めて華とどこかでひっそり暮らそうと考えていた。華はその事を和馬の両親から知らされ別れてくれと頼まれてしまう。そんな中いつものように先行して単独で犯人と接触した和馬は懲りずに捕まり、結局和馬を助けるために華は泥棒スーツに身を包んで復活。

いつものように終始ウジウジ悩んでいる華はこの時だけはキレッキレで犯人を撃破。助けられた和馬は例によって開口一番に「もう泥棒はしないって約束したのに何で…」と助けられておいてあんまりな発言。華は和馬との別れを決意し、2人は破局。しかし妊娠していたことが発覚し…。

一方で京都の探偵一家の北条(伊吹吾郎)が火事で死んでしまう。北条は唯一捕まえられなかったというLの一族を今でも追っていて孫の美雲(橋本環奈)は祖父を殺したのはLの一族だと断定。絶対に捕まえてやると誓って次回へ続く。巌(麿赤兒)が近くをうろついており、今回も何かを握っているようだが…。

橋本環奈が中学生役から探偵役というのは明かされていたが、自粛期間ギャグという現代の話から始まったものの、中学生の美雲が現代だったので、メインキャストとして出ている探偵スタイルになるにはどうやらここから5年以上の単位で一気に話が飛んでいくようで一気に未来の話(2025年前後?)になるようだ。

相変わらずの楽しい茶番が戻ってきて安心感はあるが、これまたウジウジ華融通の効かない熱血バカ真面目和馬も相変わらずでやはりこの2人の全く幸せそうに見えないストレスしかないような日常がこのドラマ最大の苦手部分でもあるなぁと。前作で乗り越えたところなのに結局立ち戻ってウジウジ&融通の効かない熱血を繰り返されるのではやはりこの2人相性最悪にしか見えない。この期に及んでもまだ助けてもらって開口一番に「もう泥棒しないって約束したのに…」は120%無ぇよ…ありえない失言だし本心でこれ出ちゃうならもうお前は華の何を見て好きだと言っているんだ?という次元。そもそも助けに来た&犯人成敗しただけで華本人は1度も泥棒せずに和馬助けるためだけに来てるのにこの言いぐさ。もうこの辺は気にしないで進んでほしかったが結局このロミジュリ茶番も特色の1つだしなぁ…。

2話

失踪した事にした華、毎日家の前で待ち続ける和馬というシーンだけで季節を巡らせて一気に華は臨月。美雲はLの一族を追って執事とハイテク探偵グッズはそのままにお嬢様高校に通いながら極貧生活とワケの分からん事に。

前シリーズ9話で華を匿ってくれたスナックのママ(遠野なぎこ)も再登場。今回のお宝の持ち主にして連続女子高生誘拐犯の新納慎也は瀬戸康史が主演していた『仮面ライダーキバ』で共演していた役者…と遊び心全開。

・誘拐事件を自身を囮にして捜査していた美雲は自らも捕まるがヒントをたくさん残して執事の警察への連絡もあって和馬が駆けつける要因(&助けに来た数馬に美雲が惚れる)となる。
・犯人(新納慎也)相手にママが金を借りに懇願しに来ていたおかげでいつものように和馬が即捕まることは無くママの相手をしている犯人を背後から一撃ノックアウトするなど活躍。
・活躍したかに思われたがママがテンパって和馬にまで金を貸してくれと迫るという奇行に走ったため、復活した犯人のスタンガンアタックで結局捕まってしまう。Lの一族曰く「捕まり癖が治ってない」
・美雲が犯人をおびき出すためにマッチングアプリを使った際に渉(栗原類)もひっかけられ待ちぼうけ&完全放置。このため華が後方支援に回るが、結局家族より先に駆けつけて犯人を身重のまま成敗。
・しかし破水。そこからは謎の丘の上の豪雨の馬小屋での出産シーン&豪雨の中で祈りを捧げるように踊り狂う円城寺(大貫勇輔)…と謎に壮大な出滓ンシーンで和馬も駆けつけてまるでキリスト誕生かのように子供が生まれておしまい。

90年代のそんなに誰もが知るレベルでもないが有名ではある洋画のパロディ全開すぎてなんか明らかにパロってて様子がおかしいのは分かるが何をパロっているのか全く分からない。どの層に向けてのパロディをやっているんだこれは…。

結局は尊が子供が産まれる事を和馬に明かし、華が去ることにしたのは警察を辞めようとしているからだという事を伝えて和馬は間違っていた、警察で一課に返り咲いて迎えに行く!と決意を固めていたが、相変わらず根本が違う気がする。さすがに今回は助けられておいてどうして…という失言は無かったとはいえ、泥棒しないで犯人成敗しているだけの華の正義感だけはちゃんと認めない限りは何度も繰り返して理想押し付けるだけだじゃないのかこの男…。

3話

冒頭では産まれたばかりの子供・杏をかわいがっていて、和馬の両親も再度2人を認めた。しかし3人で暮らすという和馬に週末婚にして普段は実家に住めと条件を出す。両親によれば公安がまだマークしているからその対策だという。ていうか公安にマークされてる設定まだ生きてたの…?1話序盤では確かに和馬は尾行されているのに感づいて少し警戒している様子があったけど、既に妊娠期間中にはどこかの家に毎日出向いて佇み、手紙を投げ込み続けるとか散々怪しい行動取りまくってたけど…。

どんちゃん騒ぎしていたと思ったら前回同様に円城寺ミュージカルが始まり、歌っている間に赤ちゃんが幼女に成長し、さらに女児へと成長していき8歳の小学生(小畑乃々)まで成長。なんか明らかに途中の幼女時代の方がかわいらしかった気がしなくもないが将来的に個性派・正統派どっちに転ぶか分からない感じの子で固定したな…。

というわけで前作→今作の間の1年+妊娠期間1年+娘8歳まで成長であっという間に10年、既に2028~2030年くらいになっている計算となり、一族の高齢化問題が深刻化。ごかまさずに突っ込まれるより先に両親65歳、祖母86歳、兄は40代(言ってたけど忘れた。45だか43だったか…)と正式に年齢を明かしていたが、年齢が行き過ぎたのでさすがにこれ以上は進まないだろうか。

杏は2話で生まれる前から泥棒の話をするとお腹の中で高速回転しながら喜んだり、冒頭赤ちゃん時代に抱いていた和馬父からあっさり腕時計を盗んでいたりと才能の片鱗を見せていたが、今のところLの一族の事は知らされずすくすく成長している、らしい。

一方でこの8年の間にも和馬は手柄を上げていたらしく出世し、早くも上司(松尾諭)を越えてリーダーとなり、そこに美雲が新人刑事として就職してくる。美雲の狙いはLの一族である華と婚約していた和馬を調査するためで結婚している疑惑を抱いて内偵を進めるが、2話で助けてくれた刑事と同一人物だとは気づいていないらしい。調査の過程で和馬を眠らそうとしたときはいつも毛利小五郎が使われているあの時計型の麻酔銃が登場したが、外して跳ね返り、自身に刺さって自分が眠るという本家ではまだ使われていないオチに…。ラストでは和馬の話から同一人物だと気づいて本格的に恋が始まった…。

今回のターゲットの詐欺師(コウメ太夫)はあまりメインの扱いではなく和馬が捕まる定番パターンも無し。しかし詐欺師が使った娘の写真がネットで拾った杏の写真だったため、美雲が小学校でこの少女に会って証言してもらおうと提案。和馬は当然警察では隠している実の娘なので非常に困る事になり、その前に今すぐ詐欺師を何とか逮捕させてくれとLの一族に依頼

ただでさえ高齢化しているのに、そもそも戦闘要員は華しかいないので詐欺師と直接戦闘して倒すのは華が請け負う事になる…という展開。散々泥棒するなと言っていた和馬が事実上自ら依頼する形となり、華が自分が動いたことを謝ろうとするとさすがにそれをさせたのは俺だと謝罪してはいたけど、最初に直接華に依頼するのではなく家族に依頼したというのが本当に都合のいい…。

4話

前半は杏に泥棒なのがバレるわけにはいかないとウジウジし続ける華というそろそろ飽きてきた展開だったが、これにより渉(栗原類)が再度婚活に乗り出し、その相手がいきなり今回のターゲットの泥棒(矢島舞美)だったという事で渉が捕まる展開に。渉救出も兼ねてもう泥棒はやらないと言っていた華が任務を引き受けて…という流れだったが今回も今回で相変わらず華は一切泥棒せずに兄の救出と悪人成敗に動いただけ。これで何で毎回もうやらないだの泥棒しないだのまるでいつも泥棒しているかのような戯言を吐けるのだろう…。

今回はさらに黒幕に華がのされてしまい、その黒幕が和馬の新上司として今シリーズより登場していた蒲谷(松尾諭)。時間をすっ飛ばしまくった3話までで描かれなかったマッチポンプの繰り返し(Lの一族が動いて悪人を成敗してお宝を頂き、その悪人の逮捕で和馬が手柄を挙げる)で和馬が出世、上司だった蒲谷を追い抜いたのは描かれていたが、4話では既にもう何か色々あきらめている感を醸し出していたのでこれはそのうち加藤諒パターン(前シリーズで上司だったが最後逮捕された)になりそうな伏線を醸し出してきたと思ったらその回のうちに犯人になってしまった。捕まってばかりだった和馬が助けに乗り込んできて蒲谷とのアクションの末に単独で確保することに成功。

しかし華は泥棒スーツ着てても和馬が登場してカズくん!モードになってしまうと途端に戦闘力が一般人以下になってしまうのか?後ろ手に縛られた程度でも蒲谷とやりあうくらいの戦闘力はあるはずなのにおとなしく捕まってて抵抗すらしないなんて。

これにより蒲谷逮捕で退場。このドサクサで逃げる際に写真を撮られてしまい何者かにLの一族の生存がバレてしまい次回へ続く。

和馬の上司が犯人に堕ちる…という和馬の呪いアゲイン。まさかこんな急にやって松尾諭出番終了とは…。

5話

前シリーズでも5話に登場した女泥棒双葉美羽(田中みな実)と家来たち(真壁刀義・本間朋晃)が再登場。双葉は当時(といっても9年前設定)捕まってまだ獄中だったので看守を誘惑して鍵を開けさせ家来の助力で脱獄するという流れに。

加えて渉が開発した新たなてんとう虫は魂を入れ替えるという特殊機能だったがバグにより華とマツ(どんぐり)が入れ替わってしまい戻れなくなってしまうという超展開もぶち込んできてカオスな事に…。

双葉はそうとは知らずに華(中身は86歳のマツ)を拉致、次いで和馬も拉致して2人の愛を奪うと宣言、毒ガスアタックを仕掛けてくる。ドタバタしながらも終盤で魂が戻って、今回は珍しく和馬が寝たままではなく初の完全コンビプレイで悔い改めな!を2人でキメる。なんだかんだ言って迅速に後始末をしてふいに現れた美雲に気づいて一族が姿を消すとまるで1人で捕まえたかのようにしれっと不自然なくふるまえる和馬…やはり泥棒するなとか散々言っておいて慣れてやがる…。

しかし爪が甘く、双葉が和馬を拉致するために使用した杏の写真が現場に残されたままで、不振に思った美雲は杏に接触、あっさり和馬の写真をパパだと言い放った事でいよいよ正体バレが…。

なんでも忘れるスプレーに続いて、魂入れ替え装置とかドラえもんの秘密道具というより渉が『キテレツ大百科』みたいになってきてノリノリすぎるが、悪ノリしてのどんぐりバージョンのダンスシーンとか徹底してて面白かった。また深田恭子も祖母ちゃん演技頑張ってたけど、どんぐりは声色まで深田恭子に寄せて見た目に反してけっこう若い声出してて芸達者っぷりが光っていた。

6話

美雲が杏に接触、あっさり和馬の写真をパパだと言い放ったためついに正体がバレたが、渉が防犯用に仕掛けていたてんとうむしカメラで事態を全て把握しており、てんとうむしからの記憶消去スプレーで美雲の記憶を消し、レーザー光線で写真の焼却に成功。美雲に惚れていた渉は葛藤していたが、美雲への片思いをあきらめてついに事態を家族に報告。北条家による追跡が迫っている事を共有し危機感を覚える一族。

記憶を消されながらも不審な点から記憶が消されたことを察知した美雲は過去の事件資料を確認してこれまで和馬が捕まえた犯人が健忘症を患っているのが散見される事からLの一族生存を確信し、ついに和馬に北条家がLの一族を恨んでいる理由を激白し、自身の目的と正体を明かす。うんまあ便利すぎて使い過ぎたよねあのスプレー。今シリーズからはLの一族生存をバラされないようにという理由で毎回使ってたもんね。犯人毎回健忘症+毎回お宝消えてる、となれば美雲以外でもそのうち気づくよね。9年も同じ手口でやってんだから。

これまで明かされていなかった話としては1期最終話で過去の因縁を清算して悪事を暴いて逮捕させた巻英輔(浜田晃)が北条家のクライアントだった事もあって犯罪者をクライアントにしていた事で評判がガタ落ち、経営状況が悪化する中でもLの一族に執着しすぎるあまりにどんどん北条家が傾いていった事が語られ、幼かった美雲にしてみればご愁傷さまでしたとしか言えないが、北条家の没落はLの一族への執着をこじらせた挙句の自業自得であり思った以上に逆恨みじゃねーか…。しかも美雲の祖父が死んだのも火事で死んだのではなく、孫に託して自害という悲劇のヒーロー気取った迷惑な自殺行為と取れなくも無く、今のところその時に京都にいた巌(麿赤兒)が一切登場していないので、何とも言えないところはあるが、殺人も放火もしていないだろう。両親&マツはこれについて知っていて華や渉には伝えていないっぽいところもあったけど。

という事で和馬からも事情を聞いた尊(渡部篤郎)はそのLの一族の資料とやらを盗むために美雲の家に潜入するが、時計型麻酔銃始め麻酔銃に長けている北条一家お得意の麻酔アタックで捕らえられてしまう。

尊が2人には知らせないように万が一の際は下の世代は守ってくれと和馬に言っていたのを聞いていた渉はとこれまたてんとうむしカメラを仕掛けていて事態を把握していて華に相談。それを聞かされた華は単身潜入を試みるが…。今回やたらと渉が事態を把握していて有能。というかフルスペック発揮して渉が動くと終始有能すぎるので、普段は物語の都合上調整のためにドジなところ見せたり、肝心なところで機械壊したり電池切れにさせたりしているんだよな、きっと。

しかし実は尊はわざと捕まっていて麻酔銃はガード。捕らえに来た猿彦(我修院達也)を逆に眠らせ、金庫に隠してあったLの一族の資料とやらの声紋認証を猿彦の声で突破して見事に盗み出すことに成功していた。

…という事で助けに向かった華がまさかの足を残す事態となり、駆けつけた美雲と対面してしまう。復讐の鬼と化してドス片手に特攻、さらには麻酔銃アタックまで繰り出してくる全身凶器みたいな美雲の攻撃を冷静に受け流しながらLの一族への恨み言を否定する華だが聞いてもらえない。最後は手刀で気絶させ、例のスプレーを噴射して逃走することには成功したが、美雲はスプレー対策で鼻に詰め物をしていて記憶喪失を回避。改めて怒りに燃えて次回へ続く。

思った以上にけっこう面倒な逆恨み復讐鬼と化してきたなぁ…。

一方で杏はいまだに何も知らないが街でひったくりに遭遇した際に突如Lの一族モードに覚醒してひったくりからバッグを奪い取る(本人記憶なし)という神技を無意識に披露。初期のドラゴンの紋章発揮してた時のダイかよ!覚醒の時が近いのか。最後のピンチは杏の覚醒で乗り切る展開への布石なら熱い。

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