24 JAPAN 全24話

2020年秋~2021年冬クール(2クール24話)テレビ朝日「金曜ナイトドラマ」枠。アメリカの人気ドラマシリーズ「24」のシーズン1の日本版リメイク。リアルタイムに1話で1時間(CMの間はその分数だけ時間は飛ぶ)、1日24時間の間にノンストップで起こる事件を描く全24話構成のドラマで2001~2010年にシーズン8まで作られた後に2014年に通常の半分12話で完結するリブ・アナザーデイが制作された。

日本では2003年頃からレンタルビデオ(DVD普及期)で大爆発してTSUTAYAに行列が出来るほどの大人気作となった(ただしシーズンが進むごとにじり貧になっていき最後の頃には離脱した人の方が多く…)。

主人公ジャック・バウアーの物まね芸人としてどきどきキャンプの岸学がいるが、彼が物まねしているのはジャック・バウアー(を演じているキーファー・サザーランド)の動き+日本語吹き替えをしていた声優の小山力也の喋り方をモノマネしたものである。

1話

冒頭で最終話の時系列を提示。誰かが死んだ事を知らされた獅堂(唐沢寿明)が悲しみのちヤケになって敵地へ突入して銃を乱射して戦うという場面をやってからリアルタイム進行がスタート。さらっと“23時間前”とか出たけど実際にこの場面に到達するの来年の冬の終わりが見える頃だぜ…。

基本的に本家に忠実に組み立てているようでなんとCTUも名称そのまま初の黒人大統領パーマー(01年当時はオバマ大統領が誕生するより前))は初の女性総理朝倉麗(仲間由紀恵)に置き換えられたが、大きな変更はこの程度で、獅堂の家族構成やCTUの面々は上司に至るまで本家通り。トニー・アルメイダ→南条(池内博之)とか見た目も1番寄せてきている…

同時進行で色々やっているのでかなりややこしく、メインは朝倉麗の暗殺計画が持ち上がっているとしてCTUが動き出す話なんだけど、獅堂の娘(桜田ひより)が夜遊びで抜け出してなんかそのまま誘拐されそうな感じになっていたり、CTUではいきなり獅堂が部長(村上弘明)からこの中に内通者がいると言われて早速支部長鬼束(佐野史郎)を麻酔銃で狙撃して無理やり口を割らせたり、テロリストらしき女(片瀬那奈)が飛行機からパラシュートで脱出&飛行機は爆破というダイナミックなテロをいきなりぶちかましたりと忙しない。まあ娘失踪以外はほぼ暗殺計画の流れの中にあるとはいえ…。

『明日ママがいない』勢の中では芦田プロもポカリ鈴木梨央も成長してだいぶ顔も変わったけど、2人より若干年上の桜田ひよりはピア美の面影が強く残ってて登場するなり『明日ママがいない』を思い出した。子役の大半は激変するけど稀にそのままのイメージで成長する子いるよな…。ただ幼く見える分だけ冒頭良い娘っぽいところからの真夜中家を抜け出し&男と夜遊び(ベッタベタ男にくっついていた友人に比べれば相手に全く触れず落ち着いていたが)の不良っぷりは謎に親目線なショックが若干漂う感じが…。

『24』を見たのは04年大学2年の頃でレンタルしてきて連続で見まくった。その時点でシーズン3までレンタルで出ていたので04年の間に一気見していき、その後は新たなシーズンが出るとレンタルに出揃って貸し出し中ラッシュが落ち着く頃に一気見していく形でシーズン7の半分まで見たがシーズン7の頃にはもう社会人になり色々あって集中が続かなくなって見るのを辞めてしまった(ファンサイト等でその後の概ねのあらすじは把握している)。

というわけでシーズン1は16年前に見たのか…。つーことは娘のキムももうすっかりオバ大筋は覚えているが細かい展開はあまり覚えていない。とはいえここまでトレースされていてどの人物がどの人物に該当するか分かりやすくなっているので概ね分かる。あいつ怪しいけどいい奴だったなとかあいつ信じてたのに裏切りやがったなとかあいつ死ぬのかとか先は見える。ワクワクは無いものの、先に知っているだけに伏線かミスリードかを仕分けしながら見れるのもまあ面白いかも。

許可取るの相当大変だったみたいだからほとんど本編トレース展開だろうし、いくら若く見えるからって唐沢寿明が実はもう57歳で還暦が見え隠れする年齢になっているし(相当な24ファンだったと聞くし正直やるならもっと若い頃にやりたかったけど今が年齢的にもやれる最後のチャンスだという思いもあるんだろうな)、たぶんアメリカ風演出がやはり日本に合わないしでヒットしないだろうからシリーズ化もたぶん見込めない。そこを踏まえて本エンディングではなくDVD収録のアナザーエンディング(シーズン2には繋がらない)を日本版の本エンディングにして終わらないかなぁという期待はしている。

2話

さらに登場人物が増え、早くもテロリスト首謀者神林(高橋和也)も姿を見せているもののそれぞれの行動に繋がりが無い同時進行&リアルタイム進行ゆえの展開の遅さで情報量のわりに非常に分かりにくく、率直に序盤は緊迫しつつもあまり面白くない。当時DVDで一気見していったから良かったものの1週間に1話でこれはしんどいなぁ…。

獅堂の娘美有(桜田ひより)の誘拐は決定的となり、犯人の指示で美有からの電話を受けた六花(木村多江)も異変を察知する。1話で散々言われていた当時と違って原題はスマホ時代なんだからGPS機能使えよというツッコミもこの電話を持って犯人が美有のスマホを投げ捨てたのでようやく…。逆にこの展開をやるまではスマホを捨てさせるわけにはいかなかったんだろうな…。

獅堂の直属の上司だった郷中(村上弘明)は部下の三上(石垣佑磨)から内通者に関するデータを受け取るが直後に刺客により三上は暗殺されてしまう。獅堂が呼び出されて10分で向かうが、リアルタイムに10分なのでドラマ上はじれったい展開となり、到着後は郷中まで暗殺されてしまい、刺客はそのままで獅堂は逃走。郷中が信頼する職員の明智(朝倉あき)にデータを解析させたら出てきたのは獅堂が信頼している水石(栗山千明)でびっくりしたところで次回へ続く。この辺りの展開、全部終わってから振り返ると色々思うところがあるな…。

3話

死んだ郷中(村上弘明)の遺言に従い、獅堂は明智(朝倉あき)しか信頼できないとして協力体制で調査したところ水石(栗山千明)が内通者の疑いが高まる。しかし証拠として出てきた情報を流していたとされる日は2人が不倫旅行キメ込んでいた当日ドンピシャ。明智も交際は知っていたとはいえ、かなり気まずいモードに…。そしてあまりに怪しすぎる獅堂に疑念を抱いた南条(池内博之)は獅堂の解任を上層部に要求し始めてしまう。

美有誘拐事件は腕を折られた友人の寿々(柳美稀)を鎮痛剤でなんとか落ち着かせて2人で逃走。ほぼ今回は迷路のような工場の中を逃げ回っているだけだったが、道中チンピラに救われ、携帯電話も入手したので六花へ誘拐されている事実を伝える事には成功。ようやく誘拐が明るみになったが…。さらなる逃走の中で寿々がひき逃げされてしまい、美有も誘拐犯に捕まってしまう。

犯人グループでは主犯の神林(高橋和也)に飛行機爆破で殺害した皆川(前川泰之)(既に犯人の1人が彼の顔に整形して暗殺者としてスタンバイ中)のIDを渡す手はずだった七々美(片瀬那奈)の彼女である亜矢子(長井短)がテロリスト業界(?)のおきて破りで勝手にIDを隠して金額上乗せを要求したので手間取っていたが、結局神林が金額上乗せに合意。そしてID確保と同時に亜矢子を殺害、さらに七々美も殺すぞと無言の脅しをかけてきたので七々美は更なる仕事を請け負う事に…。

と、ようやくスリリングに話が動き出したがやはりじれったい。腕折られたりひき逃げされたり寿々の不幸っぷりが半端ないがそもそも誘拐犯と元からお友達だったっていう時点でもかなり詰んでいる。この後も改変が無ければどうしようもない人生に…。

気になったのはCTU内の口の効き方で男性勢はそうでもないのと獅堂と水石は不倫していた時期もあって親しいのでタメ口なのは分かるけど、明らかに部下っぽい立ち位置の明智まで親戚の娘みたいなノリで獅堂にタメ口ってのはなぁ…。英語だと敬語がないから問題ないけど、役者の年齢だとこの2人年齢が30近く離れているから違和感が。

4話

蚊帳の外に置かれていた南条が獅堂を怪しんで上層部に内部調査を依頼してしまったのでCTUが封鎖されてしまい、獅堂は封鎖職員を殴って脱出して追われる身になりながら捜査する羽目に…。カードキーから解析で来た唯一の情報を元に現地を訪れるが刺客との銃撃戦になり、銃声を聞いた警官2名が駆けつけて3人で敵を追う事に。この攻防で警官コンビのうち女性警官が殉職。これにより警察から獅堂の居場所が伝わったことでCTUの封鎖は解除されたが、刺客は獅堂の名前を知るばかりか娘を助けたければ俺を逃がせ!と捨て台詞を残して連行されていったので、獅堂も慌てて連行されていく警察車両を追う事に。

美有誘拐事件は寿々放置で移動し、美有が必死に抵抗していたが、生きててバラされたらまずいという理由で急遽引き返してそのままひき殺そうとしたが(付き合ってたのにマジひでぇ奴だな…)警察が通りがかったので慌てて逃走。しかし寿々は無事に病院へ送られることに。その後ついに美有は神林に引き渡されてしまう。

美有を追う六花は運転する寿々の父函崎(神尾佑)が20キロオーバーで捕まってしまい無駄に時間を浪費(誘拐を通報していた確認が取れたので釈放)。この際に美有誘拐御一行が真横を通過しており、これで何度目のニアミスか。獅堂との電話も間の悪さで行き違うし…。その後救急車とすれ違い、念のため近くのホームレスに聞いたら若い娘がはねられて運ばれたと証言を得たので救急車を追う事に。ようやくニアミス終了。

ようやく誘拐事件と暗殺計画が繋がってきて獅堂も娘の誘拐事件を知る事になっていく展開だが、やはり1時間しか進まないので進みが遅い…。

そして結局今回あちこちに警官が出てきたが、深夜3~4時に警察活動しまくり。夜の治安がいいんだか、銃撃誘拐なんでもありで悪いんだか。

5話

女性警官を殺した事で逮捕され連行された陳元(渋谷謙人)が娘誘拐と朝倉暗殺事件に関与している事をほのめかしたため、コイツを警察から逃がして元の現場に連れていって黒幕からの電話を受けさせるまででドタバタと1時間消費。電話の相手は主犯の神林だったものの神林からの指令はトランクに入っている死体を始末しておけというものでこれ以上は何もなさそうだったので追いかけてきた警官に引き渡し、獅堂を捕まえようとしてくる鬼束(佐野史郎)にも内通者がいる事を話してようやく納得してもらえ、死体を持ち帰って調べる事になって獅堂周りはおしまい。

美有は神林にアジトまで連れていかれるだけで進展なし。誘拐実行犯2名のうち元々寿々と交際していて殺したと嘘をついていた鮫島(犬飼貴丈)は神林が寿々が病院で治療を受けているとの情報をいつの間にか受け取っていたため嘘がバレ、粛清されて退場。 ケン(上杉柊平)は鮫島の代わりに出世だとされ生かされた。

函崎&六花は病院に到着、手術中の寿々を待っているだけでおしまい。

朝倉麗(仲間由紀恵)周辺の不穏な動きについてはようやく問題が明らかになりつつあり、2年前に娘の日奈(森マリア)がレイプ被害を受けて加害者が直後に死亡する事件があったが、実際に殺害したのが夕太(今井悠貴)だったのではないかというリークがあって報道されようとしている事を朝倉麗がようやく知ることとなり、夕太に直接訪ねる展開に。こっちもまだ長いんだよなぁ…。

鮫島退場とはいえ、やや繋ぎ回に近いような展開だった。

6話

繋ぎ回から一転。寿々から話を聞こうと病院へ駆けつけようやく六花と再会した獅堂。美有の誘拐は恐らく暗殺事件の担当である自分に何らかの要求をしてくるのが目的だろうというところまでは獅堂も推測していたがついに神林から直接電話が入り、せっかく再会したのに指示通りにCTUに戻れと言われてしまい操り人形に。

そして寿々の容態が安定してついに動き出した函崎(神尾佑)は寿々の父の函崎ではなかった。病室に入った偽函崎は意識を取り戻していた寿々を容赦なく殺害、巧みに六花を連れだす。六花は疑っていなかったが獅堂に電話が通じないと水石から六花に電話がかかってきた際に陳元が処理を命じられた死体の身元が判明、その死体こそ真・函崎であった。ずっと一緒にいた男が偽函崎だったと判明して衝撃を受けた六花だが取り乱さずに冷静を装いつつどこに連れていかれるのか分からないままに次回へ続く。

朝倉麗は夕太の事件を知らなかったのが自分だけと知り(夫も黙ってた)、選挙参謀の長田(綾田俊樹)にどうすればいいか相談。正直に告白すべきとの提言を受けていた。

ようやく事態が展開。夕太事件だけ明後日の方向へ向かい始めてサイドストーリー化しているが、暗殺と誘拐と偽函崎判明でようやく繋がって動き出した。それにしても完全に利用されて殺された函崎親娘が不憫すぎる…。

あと外部から派遣されてきた暗号解読のマイロ(時任勇気)。どう見ても日本人なのに何故彼だけ原作と同じ名前なのだろうか(原作はマイロ・プレスマンだったが基本マイロと呼ばれていた)。ツッコミどころとしてわざとそうしているのか。

7話

獅堂はすっかり操り人形状態となり、CTUに戻って例のカードキーをすり替えろと言われて必死の工作活動。今回はほぼ言いなりで不審な行動を取りまくり、最後は水石を人質にして無理やり強行突破。水石は指示通りに殺害して(防弾チョッキを着せていたので助かっている)、朝倉暗殺の刺客と化すというストレスフルな展開に…。

六花は偽函崎が偽物だと疑われているのを知る直前に逃げ出すことに成功、神林の留守電を聞いて慌てて後を追ってきた偽函崎を待ち伏せして背後から一撃、奮戦する偽函崎と揉み合いの末に更なる一撃で完全ノックアウトさせる大勝利。しかし車の鍵を取りに戻った際に目を覚ました偽函崎は俺が消えれば娘が死ぬぞと脅してきた。CTUに電話するも電話に出たのは明智。明智に助けを求めたはずが駆けつけたのは偽函崎の仲間であっさり確保されてしまったという事で明智が内通者なのも間接的に判明してきたが…。嗚呼無駄な1時間…。

ケンはついに美有の説得に応じて2人で逃げると決断。逃げるための工作活動を開始した。あっさり逃げ出す算段がついたが、六花がさらわれてきたので美有は慌てて監禁現場に自ら出戻り。これまた無駄な1時間…。

朝倉家では事件公表について意見が割れて内輪揉めだがこれは割とどうでもいい…。

しかしオリジナルでは確か平坦な場所でジャックがニーナを撃つ展開だったけど、これは割と高い砂利場から水石を撃ち落としてしまったので防弾チョッキで弾丸防いでも後頭部とかその他各所が無事である保証が無さ過ぎ。なんでこんなわざわざ凹んだ場所をロケ地にしてしまったのだろうか…。

8話

序盤から明智が神林とつながった内通者だったと明示(直接メールでやり取りしている場面が明かされた)。早急に郷中本部長が退場する事になったのはよりによって内通者だけ信じていたから&遺言でまでそれを遺すという大失態だったことに…。死んでも浮かばれない本部長に合掌

生き延びたとはいえ周囲に何もないところで放置された水石は近くの作業場のドアを破壊して明智に電話…したが明智が出ないので南条に電話。明智に取り次ごうとしたが水石が死んだと神林から知らされていた明智はとっさに水石から電話があったとごまかしたため、不審に思った南条は取り次がずに水石にどういうことだと問い、水石は知っていることを南条に明かして明智がロックオンされる展開に。明智を捕まえた2人は黒幕を吐かそうとするが依頼内容は吐いたが黒幕は吐かない。

ケンとの協力で脱走に成功しかけていた美有は六花が誘拐されてきたのを知り戻って、監禁場所でようやく親娘再会。

操り人形獅堂は朝倉の朝食会へ。そこには偽皆川もカメラマンとして潜入していて暗殺の準備が整っていく。8話にしてようやく朝倉一家がそれ以外の面々と接点を持つ展開となった。

南条が朝食会に出ている警備スタッフに獅堂を見かけたら捕まえるように密命を送っていた。神林の計画では偽皆川がスナイパーで仕留めて銃を獅堂に渡して暗殺犯に仕立てるつもりだったようで、獅堂は捕まりそうになりわざと騒動を起こして朝食会を騒ぎにして偽皆川のスナイプを阻止

激怒した神林は六花・美有の殺害を指示するが寸前で南条の指示で明智が神林に電話。獅堂が反抗したのではなく獅堂がここまでの行動の蓄積で怪しまれていたので確保されてどうしようもなかったと説明。これにより殺害は中止になって次回へ続く。

9話

ようやく明智が首謀者は神林だと吐いて息子の手術費用のために情報を売ったのがこんな事になるとは思わなかったと、一応神林を欺いて協力しながら時間を稼ぐ。

捕まった獅堂は説明をするがやはり連れていかれそうになったので自力で脱走一般人を銃で脅して車を運転させて逃亡し工事現場の事務所で籠城し、南条・水石と連携してひとまず車を待つ。ここに来て南条と獅堂は初期での互いへの非礼を詫び合ってようやく信じあえる仲間として認め合う仲に。地味に熱い。

しかしやはり一般人を銃で脅すとか日本でやると物騒さが凄い…。ある程度冷静に話し合って手錠を切ってもらったりと落ち着いたものの、やはり一般人。耐え切れずに最終局面の南条に頼んで届けさせた車を持ってくる段階になって裏切られてしまい、獅堂はまたしても逃亡するハメに。なんとか車にたどり着いて発進したもののナンバーを控えられてしまった…。

六花・美有は監視担当の男に美有が襲われそうになり、六花が体を差し出す…という悲痛な展開となるが六花も一筋縄ではいかぬしたたかさでスマホを奪っておりこれにて水石に連絡。ようやく居場所への手がかりのきっかけになりかけるがすぐに別の見張りが来たので電話は一瞬で終わった。

明智の息子を連れてきて自白させようとした南条と水石。混乱する明智を一旦1人にして戻ってきたら明智は手首を切って死亡していて次回へ続く。この件は23話終わりか、24話(最終回)で改めて振り返られる事になるが…遠いな…。

10話

六花が奪ったスマホで再度電話してきて逆探知によりある程度地域の絞り込みにまでは成功。この間に明智の死亡が確定した。電話も最後には見つかってしまう。獅堂は逃亡したまま次なる手がかりのテッド福井(飯田基祐)を追い、最後は運転手にすり替わってチャンスを伺う。

朝倉家が相変わらずドタバタ内輪揉めする中で、朝倉暗殺に失敗してしまい、明智への電話も通じない(死んじゃったので…)神林はさすがにこれまでの余裕顔から焦燥が目立ち始め、ついには更なる黒幕となるアンドレ林(村上淳)も登場し、焦りまくり。アンドレ林は神林はあくまで金目的、我々(弟の存在も示唆)は復讐目的だと丁寧に目的まで説明してくれた。また朝倉が暗殺騒動を起こしたCTU職員は獅堂だと知らされ、暗殺を防ぐ目的でやったと証言していたが逃走したと聞かされると、彼ならそのくらいはやりかねないと獅堂を知っていてある程度信頼しているかのような発言もしており、朝倉と獅堂が過去に何らかの接点を持った事があり、アンドレ林が朝倉と獅堂に同時に復讐をもくろんでいるのではないかという大筋も見えてきた。

CTUではひとまず獅堂に続く2トップである水石・南条に加えて解析班のマイロもなし崩し的に状況を知る事になり獅堂へのひそかな協力体制が出来上がっていたがそうスムーズにはいかず、獅堂に代わる班長として小畑(霧島れいか)が登場してまた面倒な事になりそう。

しかし原作の名前がアルバータ・グリーンだから小畑の名前が緑子、アンドレとテッドに関してはアンドレ・ドレーゼン、テッド・コフェルが原作名であり、なんとそのまま流用して二世っぽい名前にしてしまう始末。何で同じ話の中で急に二世みたいな名前が2人も連続登場するんだよ…。なんか置き換えが段々適当になってないか。

公式がこんなハッシュタグつけて投稿してたけど…。

11話

テッドが何か知っているはずだと尋問を開始した獅堂だが善良ないち経営者然とした態度を全く崩さず、本当に何も知らないんじゃないかと疑うレベル。水石にテッドの情報を調べてもらってもクリーンな経歴しか出てこないし、まるで獅堂が勘違いで市民を脅しているかのようなやり取りが延々と30分以上も続く。朝倉家の方も麗と勝手に工作活動する遥平の夫婦仲の溝がいよいよ深まったり、情報屋の上州がもみ消しのために非合法な工作に走りそうになり亀裂が決定的になったりと、麗の周りは亀裂だらけとはいえ目立った大きな動きはなく…。

後半になって急にテッドが隠しナイフでの特攻をしてきたと思ったらインドネシア語で罵倒しはじめ、獅堂に「これは報いだ!」と本性を見せてきた。急にハイテンションになったテッドは発作を起こしながらも獅堂への恨みを見せると薬を拒否して絶命してしまい、獅堂は手がかり消失に絶望して放心状態に…。水石に励まされるほど落ち込んでしまったが…。朝倉も獅堂について調べさせていて7年前というワードを出していたがインドネシア絡みで7年前に獅堂も任務の心当たりがあるようで…。

その後とりあえずテッドが会おうとしていた人物を待ち伏せたところ、ノー警戒で車に乗り込んできて座っているテッドが死体だと驚いたその人物はまさかのニセ函崎アゲイン。ニセ函崎は防弾ガラスで守られた運転席の獅堂へ全弾無駄撃ちした挙句に獅堂のドライビングテクニックで転がりまわるテッドの死体にもみくちゃにされた後の急ブレーキアタックで吹き飛んで気絶。数時間前には六花にもやられていただけにコイツやけに簡単に失神ばかりしてんな…

ニセ函崎を拷問する気満々でニセ函崎も強がっていたが、自身を逃がせば居場所を教えるというニセ函崎。結局取引成立となり拘束したままのニセ函崎と共に犯人御一行のところまでのドライブを開始。

一方で後が無い神林はついにアンドレに撤収を命じられ、六花・美有の殺害を部下に指示。事前にせめてもの手助けにとケンに渡されていた銃で応戦しようとするも失敗し、一時ピンチに陥るが美有の背後からの一撃、さらに激昂してナイフ片手に美有へ突っ込んできた攻撃を必死に食い止めていたところに意を決した六花の銃撃で部下を一撃キル。物凄く動揺しながらも冷静に2人殺したなら銃声も2発だと2発目も撃ちこんで死体を隠すしかない!とドタバタし始めた。

という事でいよいよ誘拐事件の幕引きとなる前半戦クライマックスへ向けて盛り上がってきたところで次回へ続く。

12話

ニセ函崎の案内でアジトへと潜入した獅堂。再度ニセ函崎が抵抗してきたためまたしてもドタバタした結果、なんとニセ函崎作中3度目の気絶芸。ついに家族3人が再会し、ケンも本格的に脱出への協力を約束。4人での脱出劇が始まる。

水石・南条は小畑に疑われてピンチに陥っていたが、獅堂がこの土壇場で直接小畑に電話をかけてきて妻子が誘拐されていた事、敵地にいるのでヘリで応援をくれと言ってきたのでここは素直に信じてCTUも全面バックアップ体制になった(ただし12話の間は間に合わず)。

ケンが脱出用の車を出そうとした際には気絶していたニセ函崎が発見され、神林が乗り込んでくるという非常事態もあったが、ニセ函崎を起こすのに気を取られている間にケン逃走。ケンは獅堂らの元へたどり着き、4人で逃走を開始。神林はニセ函崎の証言から獅堂の侵入に気づくも、六花・美有が死んでなくて逆に部下が返り討ちで殺されている事にはわざわざ監禁部屋に行ってから気づくなど遅れた事、ケンがまさか寝返っているとも思わなかったので、見事に逃げられてしまいしばしのカーチェイス展開。

その後は銃撃戦となるが、六花・美有は先に逃がして、獅堂は車を爆破して応戦。しかし予算が削られ過ぎたのかボワンと車が燃えただけで、驚いてひっくり返る神林の部下御一行というあまりにもマヌケなコントのような映像が繰り出されるという珍妙な展開に。これに呆けたかのような謎の間、神林のいいから追えぇぇぇというテンポの置き方とか完全にコントじゃねーか…。ド派手な爆破で部下半分くらい吹っ飛ばす前半戦クライマックスを期待していたのにこれは…。

そのまま逃げているだけで年内の放送は終了。これを年明けまで待たせるなんてあんまりだ…。

麗の方は息子の事件を簡単にマスコミにペラったというカウンセラー本人がようやく登場したが麗到着寸前にオフィスごと爆破されて爆死。本筋の方の爆破で誰も死なず、こっちは死ぬのか…。

あと3度も気絶芸を披露するほどポンコツなニセ函崎。意外と普通に神林に心配して助けてもらってるし、その後これだけ失態を繰り返しているのに神林の直属の側近みたいなツラして追跡の先陣切ってるのがなんか笑えた。容赦なく死んでいくサバイバルなストーリーの中で、真・函崎の娘をリアルに殺害する大悪人であり、3度も気絶して生き延びるってなかなかラッキー。

13話

森の中を逃げ回ってCTUの応援ヘリを待つという山中彷徨う1時間。六花・美有がテンパってスマホを落としてしまったため迷子になり、約束していた小屋には獅堂と腕を撃たれたケンが先に到着。ケンに止血作業を施して小屋に残して獅堂は2人を探しに向かう。

神林一派は前回ラストのしょぼい爆破の際はもっと人数がいたのにいつの間にか神林&ニセ函崎と『SICK’S』にも出ていたスキンヘッド髭テロリストな田口(菅原卓磨)、あともう1人しかいなくなっていて他の面々はどこに行ったのか…。六花・美有が別の小屋にたどり着いて隠れた際に田口に見つかるが獅堂が駆けつけ田口は射殺。以後は神林はマヌケにも連絡が通じなくなった田口に延々呼びかけ続けていて(獅堂がトランシーバーを回収して全部聞いている)、この時点で既にもう1人が道で見張っていると連絡をしてきた以外は完全に神林&ニセ函崎の2人だけに…。これみんな神林見切って離脱していっているんじゃ

無事にヘリの救助地点にたどり着いた獅堂達だったが、神林がスナイパーと化して狙撃してきた。獅堂は単身神林の元へ向かっていき、神林は腕が悪いのか有利な遠距離から散々スナイプしても獅堂にかすり傷すら負わせられない。ニセ函崎が回り込みを命じられて二手に分かれたがヘリの音を聞いたニセ函崎はそれっきり…。失神芸を繰り広げて奇跡の生き残りを果たしてきたニセ函崎、さすが生存本能が高いのか画面にも映らずに逃げに転じたらしく以降出てこなかった。

ニセ函崎が本気で回り込んでいたらさすがに獅堂も詰みだったと思われるが、落ちていたガラス片で太陽拳を発動。神林がまぶしくて無駄撃ちしている間に獅堂が一気に距離を詰めていき、形勢は逆転した。更なる黒幕の存在を示唆していたため情報を引き出そうとしたが神林は業界のルールで何を恨んでいるかの詳細は聞いていないという。保護してやるという獅堂に1度はライフルを捨てた神林だったが隠していた銃で反撃してきたためやむなく射殺。同時に救助が駆けつけて獅堂も確保されてしまった。

救助により再会する3人だったが美有が小屋に駆けつけた時点でケンは逃走しており、山中を彷徨っていた。少なくともニセ函崎や部下がもう1人彷徨っているはずだが一切鉢合わせすることなく道にたどり着くと目の前には登山客が待つバス停が…。そのままバスに乗り込んで悠々と(本人はキツそうだが)離脱していくケン。そんなバス停が近い場所でドンパチしてたら登山客も銃声聞こえただろうに…。

麗はカウンセラーが爆殺されたのを告発しようと動こうとするが、息子の事件を報道しようとしていたキャスター山城まで敵はあまりにヤバかったとガクブル状態で手を引くべきだ!そして総理にはなってくれ!と言い残して逃亡。麗はそれでも単身告発しようとしたが上州はカウンセラー殺害を息子の夕太の犯行に見せかける準備も整っていると脅しをかけてきたので黙らざるを得なくなる。最早暗殺のターゲットにされているのも忘れるよう黒い展開…。

オリジナル版がタイトル『24』なのに最初は13話までしか予定してなかった(結局好評なので24話になり、更なる黒幕が登場した)という事情から前半の誘拐事件は主導していた神林の死亡によりここで完結。既に神林を雇っていたアンドレ、テッド絡みで獅堂と麗が過去に何らかの任務に関わっていて恨みから狙われている事は示唆されているが、さらに新たな暗殺者の入国をCTUが確認したところで次回へ続く。

14話

六花・美有はCTU経由で病院へ運ばれていき、獅堂は取り調べ送りに。上司ウケが悪く敵が多すぎるためにそのまま逮捕されてしまいそうな勢いだが、南条の獅堂への信頼が回復していたため、南条の証言時代で即クビになりそうなところ、小畑・中曽根の相次ぐプレッシャーにも負けずに南条は今回の事件においては獅堂を100%支持すると証言。

新たなテロリストの本格稼働はまだ無く、六花・美有と麗の方の問題がメインで進行。夕太(今井悠貴)が葵塔子の死を知ってしまい、殺されたに違いない警察に言うぞ!と騒ぎ始める。ついさっきまで真実を話すべきだという麗から逃げ回っていたくせにカウンセラーとして話を聞いてくれた葵塔子の事は信頼していたので頭に血が上って殺された殺されたとわめき出す夕太。選挙に受かりたいから黙ってろと言うのかとキレまくっていたが、麗は夕太を犯人に仕立てると脅されておりそれを言うわけにもいかないので色々と察してもらうしかない。しかしお子様思考な夕太にはそこまで考えが及ばず、嫌だから言いたくない、怒ったから告発したいと気分次第。改めてけっこういい年なのにママパパ呼びで子供すぎる駄々こねまくるの本当にめんどくさいなコイツ。ていうか日本語に直すのに攻めて父さん母さん呼びにできなかったのか。あと君が信頼している葵塔子が君のカウンセリング内容を外部にペラペラ話しちゃったからこうなってんだけどね!

またCTUからの要請で選挙事務所を移動する事になり、ようやくCTUとの接点が生まれた。しかし選挙スタッフの中に暗殺犯と通じている女が…。また過去の案件で獅堂の資料を調べさせた麗は自身が許可を出した作戦のリーダーが獅堂で部下が全員死亡したことからその恨みで獅堂が自分を狙っているのだと勘違い、移動ついでにCTUにやってきて獅堂に会わせろと要求してきた事でついに登場人物が繋がり始めた。

一方で病院には次のテロリストが来ていて警戒した水石は移動を開始するが既に見破られていて…。

なおちゃっかり逃げ延びたニセ函崎は神林が殺されたのも把握したうえで次なるアジトへ到着してアンドレへ報告、今後は自分が挽回するとアピールするももう用済みだと言われ新アジトごと爆破されて残った部下も爆死、アンドレの弟のアレクシス(武田航平)に直接銃殺されてついにTHE END。絶体絶命の気絶芸を幾度も繰り返しながらも奇跡的な立ち回りでここまで生き延びたんだから、欲を出さずにそのまま逃げておくべきだったな…(そのまま逃げたケンは無事に帰宅している)。

15話

7年前の今日決行されたテロリストのビクターを暗殺して邦人人質を救出した「夜のとばり作戦」は獅堂が現場で実行、作戦にゴーサインを出したのが麗だった。作戦で邦人は全員無事救出できたが獅堂の部下7人が死亡していた事から麗はこれが理由で獅堂が恨んでいると詰め寄るが、獅堂の家族が人質になっていたことを知らなかったので丁寧に説明を受けて納得。政治家権限で上に圧力をかけて獅堂に無理やり会わせてもらっていたがさらに獅堂と共に調査を開始。CTU大阪支部で当時作戦の指揮を執った番場(六角精児)に連絡を取り、当時の情報を収集すると、ビクターの妻や娘たちが一緒に死んでいた事が発覚。2人はビクターだけと聞いていて作戦を決行していて妻子が死んだ事も知らされていなかったが、そういう事ならビクターの息子2人(アンドレとアレクシス)が主犯だろうと見当をつけた。

麗の更なる圧力で獅堂は1日だけ現場復帰を許可され、これにより小畑はお役御免に。しかし番場が早くも消されてしまい…。

一方で水石によって隠れ家の一軒家へ移動した六花・美有。ここで正式に六花の妊娠が発覚。だが水石による聴取が始まると六花は獅堂と別居中に獅堂と付き合っていたのは水石ではないかと疑問をぶつけ、水石が認めたために修羅場に。妊娠&浮気相手発覚のW動揺な六花に対してケンに好意を持っていた美有はケンに電話してかばうから自首するように言うがケンは拒否。聴取ではケンをかばうような発言ばかり繰り返して水石も怪訝に思うほどで全く親娘揃って危機意識が完全に明後日の方向に…(まだ狙われている事を伝えてないのもあるけど)。

ようやく獅堂と麗が結託して熱い展開になってきた。しかしオリジナルをトレースし続けているので、3月に50歳になる木村多江でそのまま妊娠発覚もやるとはなぁ…(オリジナルはもう10歳以上若い)。

16話

麗の選挙スタッフの1人でアレクシスと恋人関係にあった真行寺(皆本麻帆)だったが、番場が遺したデータから殺し屋3人のうちの1人としてアレクシスの顔写真も入手。この写真が麗のスタッフにも共有されたことで真行寺は驚愕するがすぐに麗に報告。獅堂にすぐ連絡が行き、協力が約束される。初回でいきなり獅堂が麻酔銃で攻撃して情報を引き出した支部長鬼束(佐野史郎)が小畑と中曽根に代わって再度獅堂の監視役となったものの鬼束はいつまでもその事で嫌味を言う気も無く、割と協力関係にあって見事な連携で真行寺が協力するようにうまく会話を誘導したり、獅堂と麗が結託した上に、アレクシスがけっこう軽率だったのもあって一気に話が動いていく。

六花・美有は引き続き隠れ家で休みながら水石の聴取を受けていたが、美有はケンを庇って逆ギレしてくるし、六花は気を遣わなくていい大丈夫だと言いながら聴取にまともに受け答えせずにやっぱり気にしまくっていてやりにくすぎる。結局水石は別の職員と交代することに…。しかし水石がいなくなった途端にアレクシス以外の殺し屋として顔写真が出た新誘拐犯2名が動き出して見張っていたCTUスタッフを全員殺害。最後に残ったスタッフ山崎(吉岡睦雄)が2人を2階の部屋に誘導して動かないように指示した後にやられてしまい全滅(6人はいたはずだが…)。

だが意外とガッツのあった六花・美有は新誘拐犯2名が突入してくる前に2階から布団類を縄代わりに脱出し、死んでいるCTUスタッフの懐からキーを拝借すると車で逃走するという機転を見せる。伊達に1度誘拐されてない。危機回避能力が著しく向上している。さらに山崎がまだ生きていて2人のうち1人を射殺。直後に殺されてしまったものの新誘拐犯は1人となった。ていうか現在顔写真付でCTU&麗スタッフに共有されている殺し屋3名(アレクシス含むがアンドレは含まれていない)のうちの1人であるナカムラ・コーゴ(伊藤教人)を仕留めたとか、山崎さん最期に大手柄じゃないですか。

六花・美有の車は脇道にそれた事で追走してきていたもう1人の新誘拐犯アサノ・サンヤ(趙珉和)を巻くことに成功。だが何もない山中で停車した六花は先を見てくるとワケの分からない事を言い出して美有を車中に残して徒歩で謎の進行を開始。どういうわけかサイドブレーキも引かず、「P」にもしていなかったのか大した傾斜も無いのに車はバックでノロノロ動き出してしまいそのまま崖から転落。しかもどういうわけかちょっとズルズル滑り落ちていったと思ったら、ド派手に爆発炎上してしまった。美有が爆死したと思ってショックで気絶してしまう六花。

数分後目覚めた六花は名前も思い出せない記憶喪失でフラフラ彷徨い、メイン通りへ戻ると通行途中の婦人が異変に思ってわざわざ車を止めて声をかけてくると六花を乗せてくれた。アサノが引き返して戻ってきたちょうどのタイミングで婦人の車の後部座席に収まっていた六花は偶然にアサノを完全に巻くことに成功。一方で美有は投げだされていたらしく崖の途中で引っかかっていた。自力で山道へ復帰するが六花はいなくなっていて山中を彷徨いだして…。

改めて日本でこの展開やると全てが急にコントだな…。行動すべてがトチ狂ってるし、車が勝手にバックし始めてちょっと斜面滑っただけで大爆発とかイマドキドッキリ番組でもやらない不自然展開だし、気絶即記憶喪失も唐突過ぎる。原作の00年代序盤のアメ車ならそういうラフなつくりでもなんとなく納得してしまえなくもなかったが、安全装置増えまくりの2020年の日本でこれは無理があり過ぎる。前半では誘拐されるという役どころではあったが、またすぐ誘拐される展開では芸が無いし、後半のこの2人は完全に時間稼ぎ、尺調整要員と化してしまった。

麗がいなかったのでおとなしかった夕太はまたお子様っぷりをわめいて騒ぎ出すが、麗の真剣な頼みに何とか納得。しかし勝手に上州とコンタクトを取って立ち向かおうとし始める。葵塔子が夕太の情報をリークしていた張本人であることも、夕太を犯人に仕立てる準備がされているから麗がおとなしくなった事も上州から聞かされて初めて知った夕太。そんなお子様な夕太の様子を甘く見た上州は散々脅しの言葉をかけて去っていくが、意外としっかりしていた夕太はこの会話を録音していた。ようやく逆転の気配を見せた夕太、少しはカッコいいところを見せてくれ。

17話

超展開で記憶喪失になって通行人に救助された六花。病院まで連れていってもらうはずだったが見覚えのある店を発見すると車を止めさせ、営業時間前なのに乗り込んでいって店長が来るまで待たせてくれと言い出した。病院に行った方が…という通行人だが思い出せそうだと主張する六花、どんだけ迷惑なんだこの人…。さすがにこのまま付き合わせるのは悪いからと連絡先を聞いてタクシー代だけ借りて記憶を取り戻したらお礼をするとする気遣いも見せた。

到着した店長は覚えていたが医者の男性とよく来ていたと言い、その医者が呼び出される。主治医ではないという浜畑(西村直人)は明らかにかつて六花に対して好意を抱いていたっぽく…とまた面倒そうな新たな登場人物が…。

美有は公衆電話からCTUに電話し、隠れ家の職員が全滅した事と母が行方不明だと告げるが、電話に出た南条が詳しい話と居場所を聞こうとすると「また騙す気でしょ!」と突如の疑心暗鬼で電話を勝手に切ってしまう始末。そしてケンを頼って警察に全部話されたくなかったら住所を教えろ!と脅してケンの元へノコノコ出向いていき(タクシー代はケンに払わせる)更なるトラブルに予感…。

南条から話を聞いて鬼束はすぐに部隊を編成して確認に向かわせるが、アレクシス確保作戦に集中させるためとして獅堂には知らされず、こちらはそれ以上の進展なし。しばらくは2人の行方を追い切れず、2人のトラブル巻き込まれっぷりが別件進行する事になりそう。

アレクシス確保作戦がメインで進行し、他に手がかりが無く暗殺犯も複数いるので(山崎の死の直前の一撃によりナカムラ・コーゴが既に片付いている事はまだ誰も知らない)、正確には目的は確保ではなく、発信器を仕込んで泳がせて動向を探る事にあった。真行寺は緊張のあまりに様子をおかしく思われるもアレクシスの方がかなり真行寺をなめていたのでそっち方面で疑う様子はなく、作戦は完了、発信器を仕込むことに成功したが、怒りが収まらなかった真行寺は脱出用の呼び出し電話を無視すると果物ナイフでアレクシスを一刺し

反撃してくるアレクシスだが突入部隊により押さえられ確保。刺された直後は真行寺へ反撃して逆に絞め殺すくらいの勢いだったアレクシスだったが傷は深く助かるかどうか分からない重傷に。手がかりがなくなりそうだったが、アレクシスのスマホにかかってきた電話に出たところ、電話の相手は兄ではなかったので獅堂の声でも気づかずに取引の話をしてきたので手がかりが繋がって次回へ続く。

真行寺がこのような事になってしまったため無理をさせたせいだとしてせっかく信頼関係を築いた獅堂と麗の関係は少し悪化。また夕太が上州との会話を録音したデータは麗に託されたがこちらもそれどころではないのでひとまずそこまで。

前半の誘拐事件は終盤で首謀者の正体すら分からないほどだったのに、今回は早くも暗殺犯1人が死亡し、さらに主犯格である兄弟のうちの弟が早くもボロを出して瀕死(兄には気をつけろと忠告されていたが問題ないと一蹴していた)とは…。

18話

記憶喪失の六花は浜畑から色々と説明を受ける。獅堂と別居中に知り合って浜畑の方は好意があったが六花は踏み切れずに家に戻ってもう会わないと言われたので会っていなかったという。会えて嬉しそうではあるがこの隙に乗じて何かしようという事はなくいい人そうではある。しっかり治療すべきだと助言するが、しかし病院は嫌だ!と拒否して泣き出すという面倒な六花。

ケンの元へ押しかけておいて我儘放題の美有は同居人からは疎まれるし出ていこうとするがいざ出ていこうにも金が無いのでケンが金を用意。さっきタクシー代払わせたばかりだぞ…。その上散々文句言っておいてついてきて!とか言い出す始末。結局死んだ剛の兄の仁(蕨野友也)が登場、取引が始まるから今は出さないと言い出し、なんと何らかの取引準備を開始してしまうトンデモ展開に。剛が既に殺されている事も手にするはずの金も無い事を知らないままで取引などできるはずないが…。ていうかもう話が完全に横道に逸れている…。

妻と娘が行方不明な事は獅堂には知らされないまま、獅堂がアレクシスの代わりにアレクシスの取引相手に会うという作戦が開始される。しかしここでも応援に派遣された狙撃手の張本(浜田学)が獅堂を恨んでいる(仲間を収賄で告発されたため)という事で、任務中にいちいち突っかかってきたりと周囲に迷惑をかけた上に、取引相手から仕事内容を聞き出した直後に怪しまれて逃走されたので周囲がもう少しで捕まえられそうというところで勝手に狙撃してしまう始末。さっさと捕まえないからだ、逃げられるよりマシだ!と悪びれない張本。もうクビだろこいつ…。

なお六花・美有を取り逃がし、仲間のナカムラも失うという大失態中のはずのアサノはアンドレ相手に余裕のタメ口問題ないなどと報告。奴らは実家に帰るはずだとかなり余裕顔で実家へと向かう。

しかし実際には家に帰ればいいというケンに対して我儘放題の美有レベルの頭脳でさえ家は絶対マークされてるからそれは無いと真っ先に否定しているほど。病院嫌と泣き出す六花に事情を知らない浜畑が仕方ないので自宅へ連れていくという形で家に向かったので結果的には巡り巡ってラッキー当たりにはなっているとはいえ、普通に2人で逃げおおせていたら実家の確認に出向いていたCTU職員1人瞬殺しただけで延々待ちぼうけで終わってたぞアサノ…。

これまで決定的な対立をしておらず野心もさほど見せていなかった麗の夫、遥平(筒井道隆)だが、夕太から託された上州との音声データを勝手に消去してしまう。麗はダミーを用意して試しており、これにキレた麗は覚悟を決めて会見を開くと決意。こちらの問題も動き始めたが、今回は結局前回判明したアレクシスの取引の時間がほぼ1時間後だったのでほぼそれ待ちの間に尺稼ぎのイザコザが起こりまくるだけのスロー展開。そしてそろそろ再度夜が来るのも近い。

19話

相変わらずスロー展開で前半はほとんど進展なし。

獅堂と鬼束はとりあえず得た情報で停電させようとしていた地区に乗り込むが何故この場所なのか分からないまま何者かがやってきたので物陰に隠れるまで。

麗はついに会見を行い真実を公表。夕太と日奈とは絆を深めるが最後まで1人反対していて渋々認めざるを得なかった遥平はそんな3人を冷たく眺めていて…。

美有&ケンはようやく剛が死んだことを告げるがもう戻れないという兄の仁(蕨野友也)は仲間を集めて麻薬取引を開始。金が無いので銃で脅して奪い取ろうとするが取引自体が警察の罠で逮捕されてしまい、モロにその場にいた仲間とみなされて一緒に逮捕されてしまう。

六花は自宅で浜畑の話を聞きながら記憶を取り戻そうとしていたが、アサノがついに突入。浜畑が念のために呼んでいた元刑事の杉浦(キンタカオ)がトイレに戻った際に乗り込んで杉浦・浜畑が瞬殺され(杉浦は本当に死んだが浜畑は生きてる)、六花も殺されそうになったところでまさかの南条が駆けつけてアサノを殺害。こちらは無事に救助され、同時にショックで記憶を取り戻したが、今頃になって美有がガケから転落したとかなんとかわめき始めて周回遅れこの上ない…。

そしてこれにて次期テロリストとして海外から入国したとCTUで報告されていたナカムラ・アサノの殺し屋2名が死亡、アレクシスは重傷。停電を起こすはずだった奴も死んでしまい、他にも仲間はいるとは思われるがちゃんとは登場してなくてまともに出ているのは早くもアンドレだけ。アンドレとその他状態になってしまっているがこんなんで大丈夫なんだろうか。

さっきまで水石とCTUにいた南条があっさり駆けつけたのもすごいタイミングだったが、それよりも18時~19時でまだ外が思いっきり明るいんだけど(さすがに次回から一気に夜になる模様)これどこの国の10月11日なの…?19時でまだ暗くなってないのって夏至の時期並なのでは。

20話

ようやく記憶が戻ったと思ったら美有が崖下に転落したぁぁぁと喚きたてる六花。重傷の浜畑の救命措置をしながら説明する南条だったがあまりに取り乱すので重傷な浜畑にまで落ち着けと言われる始末。とりあえず行方不明ではあるが六花の言う車転落より後の美有がCTUに電話してきていたので少なくとも生きていると南条が説明。こちらはようやくCTUに移動開始したところで終わり。

その美有は警察に捕まり、電話させろと訴えていたが聞いてもらえず。ケンはようやく美有は無関係だ、本当の事を話す、もう逃げないとカッコいいことを言っていたが前科持ちなのと一緒に捕まった剛の彼女が嫌がらせで面倒な証言をしてくれたせいで誤解が長引いてしまい厄介な事に。話を聞いてもらえずに留置場に入れられたところで終わり。

麗は子供たちとは絆を取り戻したが、遥平は選挙は終わった、負けるに決まっているという態度で麗を糾弾。夫婦関係も終わっている事を感じた麗はその後さらに夫婦関係の終焉を告げるが遥平は本性を見せて総理になった際に横に立つ存在は自分だと冷酷に告げる。原作と男女を入れ替えたのと原作で遥平に該当するシェリーが見るからに野心全開だったのに比べると遥平はここまで比較的淡々としていたがここに来て一気に冷たくなってきた印象。分かりやすかったシェリーに対してこれ別の怖さがあるな。

鬼束はどうせ何もないと無能なのか逆にお前犯人なんじゃないかというような態度で帰還し、現場に残った獅堂は地下に施設があるのを発見。潜入して進んでいくと施設長に気絶させられ捕まってしまうがすぐに目を覚まし施設長と話をするとここは特殊な受刑者を収監する施設で間もなく1人搬送されてくるという。一緒に武装してやり過ごした獅堂だったが、相手が誰なのかは施設長も知らず、麗の権限で許可を取ろうとするがそれより前に監視カメラの映像を見ているうちに相手の顔が判明。なんと7年前の暗殺任務で殺したはずのビクター(竜雷太)だった。ビクターは生きていてそれを知った息子たちが父を取り返そうとしているという目的が判明。獅堂や麗の知らないところで政治的な判断がされていて、ビクターは殺したと見せかけて捕まえておくというのが政府の本当の目的だったらしい。そんな無駄作戦で部下を全員失った獅堂が怒るのもごもっとも(あまりそれどころじゃないのでちょっと憤っただけだったけど)。

一方で獅堂が出現して施設に入っていったとこから気づいて監視していたアンドレと雇われた突撃部隊の隊長軍司(山口祥行)だったが、未だアレクシスが重傷で捕まったのも停電が阻止されたのも知らないので停電に乗じて施設収容前にビクターを救出するつもりだったが停電しないので失敗。軍司が事あるごとに作戦失敗だという中でクールにBプランに移行すると突撃作戦を指揮し始めるアンドレだが、軍司からすれば行き当たりばったり過ぎて大反対。結局力づくで軍司を協力させ、電気施設を爆破して停電させる作戦を立案し即実行。いやBプランどころかただの強行突破じゃねーかそれ…。今日じゃないだとダメなんだ!とか随所で焦りが漏れてるし。

施設長が状況を理解して協力的になったのもあり、ビクターと対面も果たした獅堂はひとまず当時の作戦で爆破したところにビクターの妻や娘がいたことは知らなかった、自分の妻と娘は関係ないから狙うなというが当然聞き入れられずビクターは怒りを露わにする。そして急いでビクターを再度移送させようとしたところ、軍司の部隊が突入。ドッカンドッカンし始めたのを知るやビクターはテンション爆上がり面白くなってきたぁ!お~いこっちだぁ!とアピールしまくりながら続く。

21話

施設内をウロウロ逃げ回る獅堂らだったが地下迷宮を彷徨っているだけに見えるほど施設感無いんだが結局アンドレ一行に遭遇した途端に瞬殺されて獅堂以外は全滅。施設長も人質に取られ、獅堂もビクターを人質にして対抗するが施設長を殺すと脅されて銃を離すと、容赦ないアンドレは施設長を殺害。今度は獅堂が人質となり、脱出までの時間稼ぎに使われてしまう。CTUでは鬼束がさすがに獅堂の人名優先で交渉を進めようとしていたが、本部長の中曽根によればそもそもビクターは公式に死んでいるはずの人間なので脱走しようとしなかろうと問題にならないが、これだけ騒いだ事自体が問題であり、こうなった以上はルール無視で暴走した獅堂は見殺しにしてビクターとアンドレ一味を強行突破で捕まえろという。

とはいえ結局1時間近くドタバタしている間に応援部隊突入は間に合わずに、ビクターとアンドレ一味は脱出。獅堂も殺されかける。しかしここで捕まって病院送りになっているアレクシスの存在が効いた。元々の作戦である停電も失敗したためアンドレもビクターも連絡が取れないアレクシスは死んだと判断していたが、獅堂はアレクシスは生きていると明かして自身の交渉価値を残して生き延びる事に成功。

六花は相変わらずウザかったがCTUに到着。美有は剛の彼女チハル(傳谷英里香)に留置場でも目の敵にされていたが伊達に誘拐されて殺されかけてないとばかりに強気に反抗。溝の埋まらない状態だったが、同室の女が隠し持っていた煙草をチハルに押し付けようとしてチハルが窮地に陥ったのを職員に真実を告げたことで救済。これだけでチハルはあっさり氷解。美有は関係ないとわざわざ刑事を再度呼び出してまで証言。CTUにも連絡がついて美有は釈放が決定。ちょっと氷解気味の表情を向けるチハルに対して美有はさほど表情も変えずにブスッとした顔のまま去っていったがまあ当然だろう。多少は意外そうにはしたものの美有としてはチハルに感謝する事は1つもないし、チハルがようやく当然な証言をしただけの事だけだし。ここであっさりありがとうとか流されないところが美有強い。やはり修羅場くぐってきてる。ケンも安堵していたが、ケンは前科もあってこの短期間での釈放はないからこれにて出番終了か。最後はあっさりだったけどまあ前半の誘拐関係者ほぼ死んでるし(美有すら気にかけてないが友人の寿々も殺されてる上にこの人の場合ひっそり消されたので六花や獅堂らCTUでも病院に運ばれて助かったと思われていて誰1人死んだこと知らない)生き残れただけ…ね。

麗は冒頭からぶっちぎりの選挙速報結果で一瞬で当確。選挙チームも喜びムードとなるが、つい1時間前に敗北確実だとのたまっていた遥平もどこ吹く風な態度。一方でスピーチライターの秋山(内村遥)があからさまに麗に好意を抱いてますよ感のある出番の多さで…(残りの伏線)。

麻薬逮捕の担当刑事だった車井(永岡佑)はようやく美有の事情を把握して正式に謝罪しながら自らCTUへと送り届ける。道中で六花とも電話してお互いの無事を確認し合った直後、車が襲撃されて車井は撃たれ、すさまじい速度で美有は再誘拐されてしまった。アンドレまだそんなに仲間残ってたのか。そしてこの終盤でまた誘拐。救助されて最初にCTUに運ばれてきたときにそのままCTUにいれば後半の親子の出来事1つも起こらなかったのにな…。

そして原作クルーグマンに対して車井。なんか途中からネーミングももじりばかりになってしまったな。

22話

獅堂とアレクシスの人質交換交渉となるも中曽根は拒否。鬼束の権限ではどうしようもなかったが、水石が麗へ直接交渉。麗が総理になったら鬼束に素敵なポジションを約束するとした事で鬼束は苦悩の末に中曽根ら上層部を無視して取引に応じることを決断。自ら率先してアレクシスを連れだす最前線に赴く。野心を利用されたとはいえ、さっきまで獅堂の妻子行方不明を頑なに黙って獅堂に隠し通そうした割には獅堂を見捨てるのには苦悩したり、いざとなったら最前線に出向いたりと憎めないところもある。

ビクターらは友人の暴力団組長の浪崎(浜田晃)の自宅に身を寄せるが、獅堂が娘(樋井明日香)を人質に取って反撃したため、ビクターが容赦なく娘を銃殺。泣き崩れる浪崎に悪いのは獅堂だ、娘が苦しまないように楽にしてあげたなどとのたまうビクター。当然のように浪崎は殺したのはお前だと日本刀でビクターに切りかかろうとしたが容赦なくビクターが撃ち殺し、すれ違いで拉致された美有の監禁場所として利用され、そのまま浪崎の自宅は乗っ取られてしまった。ビクターサイコすぎてトンでるな…。

人質交換は美有の拉致も発覚したことで獅堂の無事が確認されないままに果たされ、オマヌケな発信機追跡はあっさり見破られて失敗。獅堂は人知れず解放されるも美有を人質にされているため麗の元へ向かえと言われて言いなりになったまま移動を開始。ビクター&アンドレは暗殺計画もあきらめずに行うつもりらしい。

アレクシスは冒頭で無事を確認するために電話に出せと言われた際は普通にしゃべっていて意識を回復していたが重傷には変わりないらしく、無理に人質交換で連れ出したら死ぬくらいにはやばい状態らしく、実際交換の際には刺された部分の出血がまだ止まらずに赤く染まっているほど。ビクター&アンドレはこっちにも医者はいるだの、ビクターによれば親である俺の顔を見れば持ち直すだののたまっていたが発信機探している間も既に意識朦朧で今にも死にそう。見積もり甘すぎるのでは…。

六花はいちいち職員にウザ絡みしまくりで完全に邪魔要員化。そのウザさは最初は取り繕っていた鬼束も上が見捨てたのでもう打つ手はないと開き直って言い放つ始末。

麗は秋山とさらにいい感じになっていくというシーンが続いたが、実は遥平が指示している事だと判明。騙しているみたいで嫌だという秋山を遥平が好意を利用してもっと押せと焚き付けているようだが…遥平に疲れ果てているとはいえ麗も麗で秋山に対して思わせぶりすぎであり、ここは男女が逆の弊害か、原作よりちょっとやりすぎているような…。

23話

1時間ほど前には普通に通話できるくらいだったのに人質交換の時点から容態が明らかに悪化して運ばれ始めた時には既に危篤感漂いまくっていたアレクシスはアジト到着と同時に心停止してそのまま御臨終。だから無理に連れ出すなって警告されてたのに、全部獅堂のせいにするアンドレは運ばれてきた美有を殺そうとするがそこは冷静なビクターが人質なので殺すなと言い聞かせて止めた。

六花は娘も戻ってこないのでまたウザ絡みを開始。鬼束に「世界の中心は自分だと思っていやがる」とまで言わしめるほどでさじを投げられ、鬼束は水石に丸投げ。水石は仕方なく美有が拉致されたことを話すこととなり、さらに取り乱すという地獄ループ。

麗が秋山を呼び出してさっきなんか変な空気になったよねという話をすると秋山は突如告白。麗は別室へ秋山を呼び出した。遥平に逐一報告するように言われ嫌がりつつも呼び出されたことには喜びながら秋山が部屋に入ると麗は全て見抜いていて秋山に容赦なくクビを宣告。遥平の手下になった事を糾弾し、遥平にもハニートラップみたいなことを仕掛けて恥ずかしくないのかと迫るが遥平は無表情で君には僕が絶対必要だし、「君が」ではなく「僕らが」この国のトップに立つとのたまい麗は見限る事を本気で考えるように。

しかしこれ、どう見てもハニートラップを仕掛けているのは麗に見えるような展開で、秋山がその気になってしまったのは遥平の指示というより麗が思わせぶりな態度を取ったせいじゃね?これで責められる秋山君にはさすがに同情しかない。つい襲い掛かったとか抱き着いたならまだしもほとんど触れてすらいない(麗が肩が凝るというのでちょっとマッサージはしてたけど)のに。

ビクター&アンドレの作戦は獅堂に持たせたスマホに爆弾を仕掛け、麗を電話に出させてまとめて爆破する事だった。電話の理由を資産凍結の解除だとアンドレが説明していたため獅堂もそれを伝えたが麗は資産はとっくに無くなっていてアンドレも了承しているはずだという。ここに奇妙さを感じた獅堂は通話途中の麗のスマホを奪い取って隣の部屋へと放り投げるとドッカン。全員無傷で助かった。

獅堂は麗を死んだことにして時間を稼ごうと画策。2度も助けられて恩義がある麗は偽ニュースを流すことに同意。遥平が1人反対して騒いでいたが押し切り、実際にニュースも流れたのでビクター&アンドレも信じ、獅堂が生きていると知ると獅堂を呼び出し、獅堂は最終決戦へ向かう。

CTUでは更なる内通者がいるという話になりマイロ・南条・水石が調べていたところ鬼束が情報アクセスしていた形跡を発見。鬼束を疑って監視していたが、麗死亡のニュースが流れたためそれどころじゃなくパニック状態に。しかし水石・南条は鬼束に呼び出され極秘情報で麗は生きていると伝えた。

移動中、六花と電話で話した獅堂はここに来て六花の妊娠を知る。

そんな中、美有が奮戦して自力で逃走。獅堂はそんなこと知らんから放っておけとビクターは深追いせず放置を推奨したが部下2名が再度美有を発見して美有は逃げまどっているところでおしまい。

そしてアンドレの元にはもう1人の内通者ルナから直電が。麗が生きていると伝えたその内通者ルナとはまさかの水石だった!

という事で最終回直前で水石が内通者と発覚する展開となったが、やはり伏線無さ過ぎるよなこれ。意外性しかないし意外性しか狙ってない感じ。当然知ってて見ていたわけだけど、原作と違って役者が最初から最後まで自分の役回りを完全に把握している状態で演じてもやっぱりこうなった

24話

逃げ回っていた美有は水上警察に保護され、CTUにも無事が報告された。しかし正体が判明した途端に悪人面になった水石(みんなの前では元のまま)は獅堂からの連絡を受けても美有の無事を報告せず。何も知らない獅堂はビクター&アンドレが麗が生きている事を知っていた事や口ぶりから、麗が生きているのを知らされていた中曽根・鬼束・南条、あとなんとなく気づいているかもしれないマイロの誰かが内通者だから探れと完全に水石を信頼して頼んでしまう。既に視聴者には正体が分かってしまっているためじれったい展開が続く事に…。

すっかり別人格状態の水石もとい内通者ルナはビクター&アンドレに美有が保護された事、獅堂はまだ知らない事、応援部隊が付近へ向かっている事を伝え、アンドレは獅堂はあきらめて海外逃亡を提案。しかしビクターは獅堂を仕留めるため、内通者ルナに獅堂には娘が水死体で上がったとでも伝えろと無茶ぶり。そうなると確実に獅堂が死なないと水石がヤバくなるが、水石もとい内通者ルナは悪人面で平然と「確実に(獅堂を)殺してよ」とのたまう始末。今までけっこう命がけで助けていた水石さんとは何だったのか。変貌っぷりがもう別人格レベル。しかも獅堂に死んだと伝える電話の時も顔は相手に見えないのに水石モードで泣きの顔をしながら言うという超絶演技派。

なおこの電話を聞いて獅堂が絶望した後に超サイヤ的な無双モードになって突撃するというシーンは1話冒頭で先出ししていたシーンでここでようやくつながった。実は超絶ネタバレシーンであった(正直いきなりここ出していいのかと思った)。

怒りに我を忘れた獅堂は正面突破でやってくるとビクターは自信満々で待ち構えており、言葉通りに正面から突っ込んできた獅堂。ただしちょっと思ってたのとは違ったようで無人のトラックを突っ込ませるド派手な登場でいきなり驚くビクター御一行。しかしすぐに姿を見せた獅堂に気持ちを立て直して一斉射撃…したが1発も当たらず、逆に獅堂の両手W射撃は恐ろしいほど正確でほぼ部下たちを一撃キルしていく。

アンドレは即座にビクターを下がらせ、最初は一緒に撃っていたビクターも「確実に仕留めろ」と言い残して逃走。残る部下も一撃キルされていき、アンドレさえもトラクターのライト点灯アタックで目をくらまされた隙に一撃キルされてしまい瞬殺退場

ビクターに追いついた獅堂は残る部下も一撃キルして、最後の部下1人を盾(やはり一撃キル)にしてビクターが防いだところで弾切れ。勝機を見たビクターは器用に獅堂の銃を打ち抜いて吹き飛ばして勝ち誇るが獅堂は咄嗟に落ちていた銃に飛びついて連射。ビクターもあっさり撃ち抜かれ、無双モード獅堂まさかのほぼ必中一撃キルで無傷で敵10名を殲滅。しかしビクターも器用に獅堂は無傷で獅堂が持っている銃だけ吹っ飛ばせる射撃スキルなら急所撃ち抜けよ…唯一の勝機だったのに何で銃だけ綺麗に撃ち抜く曲芸見せて勝ち誇ってたんだよ…。

という事でアンドレの忠告を聞かなかったビクターの慢心、獅堂に執着しすぎて命まで失って全滅してしまったビクター一味。改めて思い返すと前半の神林の方がガッツがあったな…。

まさかの敵10人を1人で全滅させた報告に驚きつつも鬼束がCTUに共有。驚愕どころじゃすまない水石。慌てて脱出の準備を開始し、工作活動中に警備員1人を射殺した水石だったがウザ絡みに定評のある六花が待ちきれずにやってきて、鬼束から獅堂の無事を聞くも、今度は水石を探し回ってわざわざ絶賛工作中のサーバールームの奥までやってきて、水石へのウザ絡みを開始。お礼を言うまでならまだしもまだ獅堂に未練があるのではなどとウザ絡みしまくる。これはマジウゼェ…。ようやく追い払おうかというところで射殺した警備員の血が背後から流れているのに気づいた六花は硬直。平静を装うのがヘタすぎてあっさり水石に見抜かれて確保されてしまう。ウザ絡み癖がついに命取りになっちまった…。しかしここまでウザいとなんかもう仕方ないっていうか、殺されにきたようにしか見えないっていうか。

その頃獅堂は現場で死体が上がっていない事を知り、鬼束に連絡。この会話の中で美有が生きている事が分かり、獅堂は水石が内通者だったと気づく。鬼束も話を聞いていきなりの事態についていけず水石が嘘を言っただけでは弱いとして決定的な証拠を要求。獅堂は自殺とされていた明智菫の死亡時間の防犯カメラ映像を出すようにセンターに指示。しかし消去されていて、機密ファイルからシークレットコードを駆使してデータを引っ張り出したところ、水石が明智を殺害していた映像が記録されていた。これを見た鬼束も驚愕し、これが決定打となり、水石確保を慌てて指示。慌てすぎて内通者だったとも説明しなかったので南条が聞きに来て明智が殺されていた事も聞かされて驚愕。一気に水石確保へ動き出すCTU内。

麗が死んだという誤報は結果的に水石が早めにビクター&アンドレに教えてしまったため役に立たない状態だったが、反対していた遥平が勝手にマスコミにリークしてしまったのでマスコミでも誤報だと報じられてしまい麗は早急に対応に追われることに。激怒する麗だったが君のためにやったと譲らない遥平。ここに来てさすがにこちらも開き直り&冷たい表情で終始いるようになったとはいえ、対立する2人に対してマゴさん(綾田俊樹)まで「私を(夫婦喧嘩に)巻き込まないでくれ」だの「今はマスコミ対策だそれどころじゃない」などと言わせてしまう始末。

マゴさんは遥平のリークに関しては正しかったと遥平に伝えており、気を良くした遥平は麗は冷静な判断が出来ないからマゴさんと自分で支えていかねばと懐柔しようとしてくる始末。マゴさんはこれはやんわり拒否して今ならやり直せるから君から折れろとアドバイスするが、遥平が麗の元へ向かうともう麗は離婚を通告してきたので、遥平もムキになって僕なしでやっていけるか!といつもの調子で対応しようとしたが麗は本気で遥平は警備の人に止められてしまい出番終了

原作通りではあるんだけど、麗がヒステリック気味に見えてしまうのはもう少し何とか修正、置き換えられなかったのだろうか。終盤にかけて遥平もかなり態度悪くなっていたけ、遥平があまり感情的に攻めてこないのでにいちいち麗が目くじら立てて感情的に突っかかっているように見えてしまった。原作では男女逆なのでもっとシェリーが切られて当然みたいな流れだったように記憶しているんだけどどうしてこうなった。

水石が脱出しようとした寸前に獅堂がCTU駐車場に到着して水石を確保。水石はボスは別にいると告げるが詳細は不明のままで獅堂が殺そうとするのを駆けつけた鬼束と南条が必死に止め、南条に引き渡し、警備員とともに水石は連行されていった。

美有と再会した獅堂だったが六花がいない。探し回っているとサーバールームに時限爆弾と六花を発見。慌てて時限爆弾を止めて六花を救出しようとするが六花は水石に銃殺されていた。元々拘束しておくだけのつもりのようだったが直前に「痕跡は全て消せ」と指示されたのと「メキシコに潜伏しろ」という指示水石が思わず「メキシコ?」と聞き返してしまっていたため、それを聞かれたという判断で殺した。なお今作では英語で会話していたが、原作では元が英語なので相手とドイツ語で通話しており、ドイツに繋がる痕跡は消せという事でドイツ語を聞かれた可能性があるので殺したのでここは少し改変された(英語を聞かれたのは気に留めていなかった)。

泣き崩れる獅堂、衝撃のBAD END

これで原作を完遂したはずが何故か謎に日本独自のアレンジによる続きが始まった。止めたはずの時限爆弾が再起動して今度は容赦なくドッカン。被害は無かったが別の階にいた美有も驚くほどの威力の爆発で、六花の死体を掲げて部屋から脱出したものの獅堂も巻き込まれてしまい、夫婦2人揃って死亡して24時に…。

まさかのオリジナルでBAD END重ね掛け!?2度と続編作れないくらいコケたからいっそ一緒に死んじゃえとヤケになったか日本スタッフ…と思ったら24時過ぎへと時計が動き始め倒れていた獅堂が目を覚まして生きていた事は示されたが、六花に必死に手を伸ばして「一緒に帰ろう」と告げ、結局今にも力尽きて死にそうなところでTHE END…

やってくれたな…。

続編は作れないくらい視聴率が序盤から悪かったので続編をあきらめて六花を生存ENDで終わることを期待していた。六花生存ENDは別に独自でもなんでもなく、オリジナル版『24』DVD特典でもう1つのエンディングとして六花に該当するテリーが殺されておらず(水石に該当するニーナが撃たずに離脱していた)、安堵して一緒に帰ろうと告げて終わる生存ハッピーエンドなバージョンが公式に作られていた。シーズン2ではテリー死亡の続編として制作されていったとはいえ、続編が無いのであればここまでオリジナリティ無しのコピー展開を作り続けた日本版なら生存END採用だと思っていたのに な ん だ こ れ は 。最後の最後にオリジナルの爆破ENDってヤケクソにも程がある

テレ朝60周年記念ドラマのはずが深夜送りになった挙句に低予算でほとんどオリジナルから変えられないガチガチ制約を本家から指示されて劣化コピー展開を余儀なくされた上に低視聴率で逆転続編の芽も絶たれた制作側のショックがこれほどまでだったとは…。

全部終わっての感想

オリジナルを見たのは2003~2004年頃だったと思うので16,7年ぶりで細かいところは覚えていなかったとはいえまさかここまでコピー展開とは思わなかった。ほぼ唯一のオリジナルといえる麗と遥平の男女設定入れ替えは結果的に麗がヒステリック気味に描かれたことで遥平をこの場で見切るには無理がある感じになってしまうし(前半おとなしすぎたためか終盤になってかなり遥平を冷酷に描いてはいたが…)。

せめてものハッピーエンド採用の期待もまさかのオリジナル爆破ENDで文字通りに吹き飛ばしてJAPANヤケクソEND。半年かけてこのオチは残酷すぎる。

ただ改めて見ても結局原作でもニーナの動機や詳細が全く明かされず不明のままなので、水石の行動理由もよく分からないまま。完全に結末まで知っている前提で演じたという点で原作とは異なる栗山千明が演じても正体が判明するまで全く怪しい素振り見せてないし、そもそも犯人側の協力者の行動として描かれてない。雇い主が別にいる(ビクターやアンドレに協力していたバックがまだいる)という事で、細かいところまではビクター&アンドレの意向に沿う必要が無く、必要があるまでは普通に工作もせずにビクター&アンドレを自然な形で追っていたという設定なのかもしれないが、それにしても別にそこまでしなくてもというくらい奮闘してたし、楽に事が運ぶような場面でもけっこう必死に獅堂を守ったりしてたからなぁ…。

南条(原作のトニー)や鬼束(原作のメイソン)はシーズン2でよりカッコいい姿を見せるので池内博之や佐野史郎でまた見たいし、悪役として再登場する水石(原作のニーナ)を演じる栗山千明は見たかったところではある。

あと『明日、ママがいない』のピア美を演じていた桜田ひよりが芦田プロや当時評価の高かった鈴木梨央よりも正統派ヒロインに起用されそうなルックスに成長していて驚いた。今後福原遥コースでブレイクするかもしれない。美有に該当するキムはシーズン2,3と連続で本筋と関係ないところで問題を起こすトラブルメイカー&毎回男が変わる&文字通りの尺稼ぎウザキャラと化すので、美有に関しては今回で終わっておいた方がいいかもしれない。

獅堂現馬=ジャック・バウアー
概ねイメージ通り。実際にはジャック・バウアーのシーズン1の設定年齢は35歳で最終作時点でも53歳、現在の唐沢寿明の方が年上というかなり無理のある年齢だったが、実年齢より若く見える事もあって違和感はなかった。続編作る場合にやはりネックになるのが2023年には還暦というところか。

獅堂六花=テリー・バウアー
ウザ絡みが後半ほど酷かった六花だが基本的に行動も言動もテリーと同じ。それでもテリー以上にウザかったのは木村多江の存在感ゆえだっただろうか。テリーの死亡はウザかったとはいえけっこうショックだったが六花の場合は直前のウザ絡みも含めてそりゃぁ…殺されるよなぁ…と思ってしまった。

獅堂美有=キンバリー・バウアー(通称キム)
キムはいかにもアメリカンな感じの女の子だったが、桜田ひよりは小柄な感じだったので同じことやっていてもだいぶ印象が違った。ケン絡みになった時の美有の面倒くささは変わらなかったが、全体ではキムには当時もっとイラついたけど美有はなんだかんだかわいい印象が強かった。

朝倉麗=デイビッド・パーマー
初のアフリカ系アメリカ人大統領(当時オバマの前)を初の女性総理に置き換えたため男女逆転。基本行動はパーマーのままだったが、毅然としているというよりもヒステリックな側面が目立ち、なんだかすぐに腹を立ててカリカリしている印象になってしまった。ハニートラップ展開もその気にさせたのむしろお前だろという…。

朝倉遥平=シェリー・パーマー
麗=パーマーが男女を入れ替えたのでパートナーであるこちらも男女入れ替え。シェリーが押しと主張の強いキャラだったのに対して遥平は終始冷静で主張はするし頑ななではあるが、麗の方が感情的で怒ってばかりだったのでだいぶ印象が違った。終盤にかけて嫌な奴ブーストを加速させていったが、もっと態度悪い奴の方が説得力あったのでは。

水石伊月=ニーナ・マイヤーズ
最後に裏切る人。終盤の変貌ぶり、正体を見せてからのとんでもなく悪い顔は栗山千明が圧巻で本家を越えた瞬間だったと思う。ただ動機・目的等の詳細が一切不明というかそもそも設定されていないため、いつから?とかどこまで?とか考えると整合性が取れなくなってくるのは変わらず。

南条巧=トニー・アルメイダ
獅堂現馬=ジャック・バウアーと並んでイメージ通りだったと思う。

マイロ=マイロ・プレスマン
名前で遊び始めたキャラ第1弾。どう見ても日本人なのに「マイロ」としか呼ばれず本名も不明だった。CTU職員ではなくフリーの立場なので他の職員より服装も態度も自由だったが自由度は本家より高かったように思う。なお彼はシーズン6で唐突に復活するまで全く登場しないので続編があっても出てこない見込み。

鬼束元司=ジョージ・メイソン
随所で怪しいけど実は普通に味方、獅堂に冷たいけど中曽根の方がもっと冷たいしなんだかんだ獅堂を助けようと苦悩したり奔走したり、時には絶妙なコンビプレイを見せたり、解決後は喜んでいたりと嫌われ上司ながらも憎めなかった人。この人の本領はシーズン2なので佐野史郎でやるシーズン2は見たい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました