DIY!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ- 全8話

2023年夏クールTBS火曜深夜「ドラマイズム」枠(0:59~1:29)。7月5日~8月30日放送(8/23休止)。

2022年10~12月に放送されたアニメ『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』を原作とした実写ドラマ版となり、オリジナルアニメだったため原作漫画は無い(アニメと同時発表で漫画版はある)。ドラマ化にあたってはサブタイトルはそのままだが、メインタイトルが略称に変更されている。

日向坂46上村ひなのの初主演ドラマ。直近でデビュー以来の長かった髪を切っていたが、このドラマの役作りだった事が判明した。

1話

学力不足で隣人の幼馴染の未来(通称ぷりん)(野口衣織)と同じ高校に進学できず、ぷりんとの関係がビミョーになったせるふ(上村ひなの)だったが、入学後隣の席の匠(平澤宏々路)と少し親しくなる。そして通学途中で自転者がぶっ壊れ、颯爽と通りがかった工具持ちの先輩暮礼(森山晃帆)に修理してもらったせるふは後日お礼を言いにDIY部の部室へ。そこで少し工具を触らせてもらうも持ち前のドジさで散々だったせるふだったが…。
DIY部は部員が暮礼だけになり存続の危機にあり、1学期の間に部員を4人かき集めて5人にならないと存続できないと言われていた。後日再度部室を訪れたせるふはそのまま部員に勧誘されて承諾したところで次回へ続く。

OP/EDでは他の面々も出ていたが本編では登場せず、これから仲間になっていく模様。かなりぶっ飛んだアニカワ(アニメカワイイ)展開で、まずもって主人公のせるふが超絶マイペースほわわんふにゃふにゃ&壊滅的ドジっ子少女という実写化にはかなり厳しいキャラ設定。上村ひなのにブーストかけまくったようなキャラではあるので、演じられるのは上村ひなのしかいないという適役ではあると思うんだけど、上村ひなのを知らなかったらかなりキツかった…。

まさか中学時代からやるとは思わなかったが、中3~高1になった設定の上村ひなの19歳、野口衣織23歳、設定上は2歳上の3年生である森山晃帆24歳(もうすぐ25歳)とけっこう主要キャストが年長だったりするが残りの同級生陣は実年齢に沿った15歳前後の若い役者が揃っているようだ。キャストの年齢差がデビュー時のV6と偶然にもかなり似ており、上村ひなのはイノッチのポジションに相当する…というところで上村ひなのも14歳でのデビューから年月が流れたんだなぁと改めて遠い目に…。

2話

せるふ(上村ひなの)が入部して暮礼(森山晃帆)と2人になったDIY部。せるふはぷりんのために子供の頃に家にあって2人で仲良く座ったようなベンチを作れないかと相談し、スキー板を使って制作することに。部員集めのためにどうしたらいいかを隣の席の匠(平澤宏々路)に相談し、カワイイものを作るのはどうかとアドバイスを受けたせるふはそのまま匠を連れて部室へ。タイルを使って部室の看板作りを匠が任される。これまでぼっちだった匠はせるふに話しかけられ仲良くしてもらっただけでも喜んでいたが、戸惑いながらなし崩し的にDIY部の手伝いをすることになったこの日々を楽しいと感じるようになっていた。

ベンチはぷりんに拒絶されたため、部室外の憩いの場として活用することになり、匠が単独で任された部室看板も完成。任されるのも褒められるのも初めてだった匠はこの日々が終わってしまうのは嫌だと意を決し、帰り道、2人と別れた直後に意を決して入部したいと叫ぶ。勇気を振り絞った匠だったが、せるふはとっくに入部したものと思い込んでおり、暮礼も入部届出し忘れてたなら明日持って来いよととっくに部員扱いしていた。こうして正式に部員が3人になった。ジュリエット・クイーン・エリザベス8世(太田しずく)が学園にやってきたところで次回へ続く。

1話1部員増員のようで、OP映像だけでなく冒頭では既に全員揃った未来を描く形式になっているのはレギュラーが揃うだけで半分近く消費するためか…。

3話

飛び級の天才留学生ジュリエット・クイーン・エリザベス8世(太田しずく)が何故か最先端授業の湯々女子ではなく、せるふたちの通う潟々女子に転校してきた。部室前で泣いていた事から知り合った一行とエリザベス8世だったが、生意気なエリザベス8世はDIYは時代遅れと言い放ち暮礼を怒らせる。しかしせるふが自宅の夕食に誘い、ぷりんも巻き込まれて一緒に食事。ぷりんが湯々女子生徒と知るとぷりんの家に住み着いて最先端を学ぶと宣言。ベッドとしてハンモックが欲しいと言い出したのでDIY部で作ってあげることに。この過程でエリザベス8世はせるふよりもねじ回しの腕前が上だった事が判明。回想によれば亡くなった母に褒められてよく遊び道具をDIYしていたらしい。

5人の共同作業でハンモックは完成、ぷりんもここまで来たら母親を説得するとして正式に住み着くのが決定(エリザベス8世の家は大金持ちなので家賃は当然払う)、さらに寂しがりやなのも存分に分かったので優しく迎えようとしたDIY部員達の誘いもあって正式に部員となる事が決まった。部員名の札に本名が長すぎて書ききれない事からあだ名を考えることになり、序盤から「Good Job!」と言っていた事からせるふは「ジョブ子」というあんまりなあだ名をつけ、2人がドン引きする中で本人が気に入ったので「ジョブ子」呼びに決定。湯々女子ではなく潟々女子に転校してきたのは日本語(漢字)が苦手で転校の際の書類の「湯」と「潟」を間違えてしまったからだったという。こうして部員が4人になり、今回の一件で関わった事で少し態度が軟化したぷりんが部員集めの策としてツリーハウス制作はどうかと提案したのをジョブ子がみんなに伝えて会議していたところで突如ぷりんの同級生で湯々女子のはずの幸希心(菊地麻衣)が出現したところで次回へ続く。

これで5人揃う流れになってきたためか、1,2話の冒頭に挟んでいたメンバーが揃ってDIYしている未来映像が無くなった。

4話

幸希心(菊地麻衣)(しー)は特に掘り下げもなく、そのまま外部部員として加入(顧問の法華津(三津谷葉子)と両親が親しかったので子供の頃から心とも親しかったらしい)。ツリーハウス制作資金を作るために海に行って拾ってきた材料でDIYしてそれをネット販売するという事に決まり、法華津も同行して海に行くことになったDIY部。ぷりんの家で暮らすジョブ子が明日海に行くとだけ曖昧に告げたため保護者として同行しようとしたぷりんも巻き込んでそのままレギュラー陣勢揃いでの行動が初めて実現。

一通り拾い集めた後に海辺ではしゃぐ一行は波打ち際にすら近づかずに砂遊びに興じていたのはやや不自然で水着NG感が出ていたが、気温25℃の新潟の海という事で泳ぐ季節ではない設定(まだ5月頃か)というのもあるか。

そのまま部長の暮礼の父親が働くホームセンターでDIYして出品(ジョブ子がカメラで撮影して出品しているっぽいカットあり)。なんだかんだ活動に巻き込まれてぷりんも楽しそうだったり、今まで1人だった暮礼も楽しそうで父親が優しく見守っていたりと、仲間感が出てきたところで次回へ続く。

一気に関係性をすっ飛ばした感はあるけど、まさか心が登場即部員になり、ぷりんまで半合流状態にまでなるとは…。

5話

ツリーハウス作りにはまだまだ木材が足りない。文化祭での出し物についてクラスメイトの演劇部員が舞台用の木材を大量調達する話をしているのを掃除の時間に聞いた匠。せるふもその場にいたがいつの間にか突っ込んで保健室行きになっていたため、意を決して匠が演劇部に声をかける。条件として演劇部の舞台作りを手伝う事と勝手にしてしまったが部員も乗り気だったので問題なし。演劇部長が最初は作れるか半信半疑だったものの、最終的には全面協力。むしろDIYメンバーが参加してなかったらお前ら舞台美術どうするつもりだったの…?というレベル。

他に友達がいなかった匠にクラスメイトの新友人が出来るといった動きはあったものの、せるふが制作段階でぷりんに声をかけずに舞台本番を見に来てほしいとだけ声かけしたのでぷりんがすねて怒るという面倒な一面も…。誘ってほしかったんかい…。

なんか舞台がアイドルの話で演劇部員3人が歌う場面も謎にあったけど、地元新潟NGT48から本間日陽、小越春花がクラスメイトの演劇部員、部長はMISS MERCYの汐谷友希とのこと。クレジットないし、あらすじにも名前出てないし、公式Twitterでしかゲスト出演者の名前出してないから、なんか部員の1人が本間さんっぽいなぁ…というくらいしか分からなかった。

6話

ようやく資材が揃いツリーハウス作りに着手するため、まずみんなの要望を生かしてせるふがファンシーなイメージ図を制作。これを元に設計図を描く事になるが暮礼が自信なさそうだったのでジョブ子が引き受ける。しかしジョブ子も苦戦し、最初は強がっていたが同居するぷりんに手伝ってもらう事になり、ぷりん主導で設計図が完成した。

ジョブ子はせるふとぷりんの関係を気にしていたし、てっきりぷりんに手伝わせて2人の仲を取り持とうとしているのは既定路線かと思ったら、ジョブ子はジョブ子で1人でやろうとしていて強がっていただけでむしろプリンの方から苦戦しているジョブ子を気にかけてジョブ子が素直になる形で手伝いを頼むのは意外だった。結果的にはぷりんが設計を手掛けた事でぷりん自身が強がるのを止めてみんなでDIYしたいと素直になってきた事、ジョブ子の後押し、さらに部員全員がウェルカム体制で匠も作業着をぷりんの分まで用意していた事、何よりせるふが一緒に作ろうと直接言った事でぷりんも正式に入部を希望して加入

ついに全員揃ったと張り切って翌日に備えて帰宅していく一行、その背後に到着した収集車が何を間違えたのか資材一式を全て運び去ってしまって次回へ続く。あと2回しかないのにやっと揃えた資材ゼロ展開って…。

7話

せっかく集めた木材が全て処分業者に持っていかれてしまい絶望する一行。しかしぷりんやせるふが町中から不要木材を集めようと言い出して周辺住民からいらない木材を回収。さらに今回は保健室の先生兼顧問の治子(三津谷葉子)が物思いにふける様子が多く映し出され、実は初代DIY部員だった事が明かされる。23年前の回想シーンでは治子=上村ひなの現部員メンバーが当時の部活メンバーを演じる形で現在とは違う容姿・キャラクターで登場。治子=上村ひなのは落ち着いた様子で普通の声で喋り、野口衣織は現在の暮礼そっくりの部長になっていて、平澤宏々路はせるふほどではないが無邪気な元気キャラになっていたり、太田しずくが金髪じゃなかたりと違うキャラが見られるのは面白かったが、何故森山晃帆に山姥メイクをさせてインパクトを全部持って行かせてしまったのか…。

最終的には元部員に治子が卒業以来声をかけて協力を依頼するとそれぞれからも廃材が集まり、代表して23年前の部長真夏(関めぐみ)が持ってきてくれた。三津谷葉子が1984年、関めぐみが1985年生まれ。2人の学年は実際には逆転(関めぐみの方が1個下)するが、23年前設定だと2000年で高校2年、高校1年頃になるので、現部員と違ってこの辺は実年齢から逆算された役者が起用されているのか、役者に合わせて23年前に設定したのか。ていうか同世代なので2人が23年の時の流れを感じて佇んでいるシーンが地味に刺さりまくるんだけど。30分しかないのにチョイチョイ治子が懐かしむだけのカットを長めに入れていたりと現メンバーが全く出てこない2人の黄昏シーンを入れてきたりと制作側もこっち寄りの世代だろうしちょっと多めに入れてきてないか。

こうしてついに材料が揃い、ツリーハウス作り始める初日になって次回へ続く。あと30分で完成するのか、私達のツリーハウスはこれからだ!!ENDだけは勘弁願いたいが大丈夫だよな。作り始めたら制作シーンはトントンカンカンやっているシーンくらいしかなくなるのでさらっと精査中のダイジェスト入れるだけで完成はさせられるか。せるふとぷりんの関係性など改めてちゃんとまとめて終わる事に期待。

8話

順当にツリーハウス作りが進行。最初の木に穴をあけるのは顧問の治子が行い、以降はダイジェスト的に制作模様が展開。この際に突如としてアニメキャラ声のアニメソングがBGMで流れていたがこれがどうやら原作アニメ版キャスト陣が歌う原作アニメOP曲「どきどきアイデアをよろしく!」だった模様。実写でアニメのキャラソンかけると猛烈にアニメ声に聞こえるんだな…。

木材が足りなくなり、部室の一部の木材をひっぺがして活用したり、途中で5話の演劇部員(地元新潟NGT48の本間日陽、小越春花とMISS MERCYの汐谷友希)が手伝いに再登場する場面もあったものの、基本レギュラー陣のみで前半過ぎくらいまでで無事に完成。完成前に少し寂しさを感じていたせるふだったが、3ヶ月前は暮礼1人だったDIY部にやってきたせるふにねじを締めてみるかと試させた事から全てが始まったため、暮礼の指名により最後の屋根のねじ数個はせるふが担当。なお演劇部員が5話で舞台に使用していた木材が再利用されている事に感激していたが、設定上6話ラストでそれまで集めた木材は全て回収業者に持っていかれてしまった。7話で町民達+初代部員勢から再度集めたのが今使用している木材なので演劇部で使った木材がまだあるというのは別場所に保管していない限りありえな

ツリーハウス完成を持って部員達の出番は終了。最後はせるふとぷりんの物語となり、せるふの当初のデザイン案にあったブランコを作るためぷりんの誘いでせるふとぷりんの2人だけでブランコ作り。ブランコが完成し、相変わらずツンを見せつつもデレ連発なぷりんとマイペースで変わらないせるふの関係性が完全に戻り、続けて海で取ってきた貝殻でウインドチャイムも作ろうと言っておしまい。後日完成したウィンドチャイムと記念写真、そして入部希望の新入部員の声だけが入ってきておしまい。

以前「須理出未来」という名前に全く要素が無い「ぷりん」のあだ名の由来をせるふが部員達に教えようとしてぷりんが辞めろと拒否した事があったが最後の会話にていつもせるふの面倒を見ていたぷりんがいつもプリプリ怒っている事からぷりんになった事が判明した。

全部終わっての感想

アイドルを2トップに無名の新人俳優、ほぼ実年齢通りの子役上がり途中…と主要キャストの年齢はけっこう離れていたが個性豊かで良かったと思う。のんびりふんわりしたポップな雰囲気の中で伸び伸びと平和的に展開していき、綺麗にまとまって終わった。漫画原作ではなくアニメ原作で、原作のどこまでのアニメ化とかではなく、完結前提だったのも良かったのかもしれない。これは好評でも続編作らずにこのままにしておいた方が評判もいいやつだろうな。総じて綺麗にまとまったという印象。

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