イヤホンは2017年購入のHA-FW01、2019年のHA-FD01SP(現在も販売中のHA-FD01にもう1個りん青銅ノズルが追加された限定版)を継続使用しており、特にFD01のノーマル仕様であるステンレスノズルとFD01SP追加のりん青銅ノズルの2つを行ったり来たりして使うのがメインとなって定着しているが、数年の時を経て1つ問題が…。
FW01のイヤーピースは替えをどこに置いたか分からなくなり行方不明になってしまったが現在装着のもので問題ない。しかし、FD01のイヤーピースは最もしっくり来ていたMLサイズのものがはずみで吹っ飛んだ際に行方不明になり、次にしっくり来ていたMサイズは片方の傘の部分が破れてきてしまった。
これは次なるFW1500への進化を果たす機会なのかとも思ったが、昨今の値上がりムーブで下がりかけていた価格は高騰しっぱなし。街行く人々はみんな無線イヤホンばかり、ただでさえ逆風の有線イヤホンは新作も出なくなってしまい、JVCブランでも未だに2019年のFW1500が最新作のままだ(無線のウッドコーン仕様は2021年に出ている)。FW01とFD01でもう少し行きたい。
という事でイヤーピースは別売りしているらしいのでそれに手を出してみようと。
HA-FW01のページを見ると使用されているのは「スパイラルドット」、HA-FD01SPは「スパイラルドット+」。
交換用として販売されているのはEP-FX9は「スパイラルドット」、EP-FX10は「スパイラルドット++」、そして形を変えたEP-FX11は「スパイラルドットSF」とある。もう1個最下位版としてEP-FX2というのがあるが3~8はどこ行った?何の宣伝文句もないただあればいいというだけのもので明らかにグレードダウンするのは避けられない。
EP-FX11が最上位なのかと思ったら値段的にはEP-FX9とEP-FX11に大差なく、EP-FX10だけが2つより1000円くらい高い。イヤーピースにどこまで出すのかそもそも聞こえ方が変わるのかというところで不安はあったが、しかしFD01が「スパイラルドット+」なのでFX9だと+が1つ無くなってしまう、FX11のSFは未知数だが値段がFX9と同じ…となると「スパイラルドット++」となるFX10にしないとグレードダウンする恐れがある。
…という事でEP-FX10を選択。何もない状態だとサイズ選びが至難だが、「スパイラルドット+」でしっくりきていたサイズがMLサイズでそのMLサイズが片方行方不明になっているのでMLサイズを選択。
1パッケージで4個ついてくるので、FW01とFD01それぞれに新たに装着して聞いてみた。なお付属品のものと違い、外れにくくなっているので当然装着もしにくくなっていた。先代のように何かのはずみで外れて飛んでいってしまう事はほぼ無いと思われるが、頻繁に付け替えしていると破れる恐れがありそうだ。
交換してみたところ驚くような変化が生じた。FW01は低音がやや多めに感じていたのがキリっと締まった感じ。FD01はよりクリアに締まった感じ。ただFD01のメインのステンレスノズルだとクリアになりすぎてスカスカに聞こえてしまう。FD01SP追加のりん青銅はステンレスよりわずかに低音が増すのでりん青銅だと音が程よく締まってしっくりと抜けのいい音になったので主に使用するのはこっちになりそうだ。
いずれにせよこれまでも音は良かったと思っていたがさらに締まった印象になり、これは十分にいい買い物だったのではないかと思う。イヤーピースでここまで変わるとは思わなかった。伊達に低価格帯のイヤホン本体並の値段で売ってない。1ヶ月半ほど経過したがまだしばらくFW01,FD01の2つで楽しめそうだ。
難点は5サイズで発売されており、4個入り(なのでイヤホン2つ分)なのはいいが同サイズ4個なので、決め打ちで5サイズの中のどれかを選択するしかないという部分。別のサイズを試せず自分にフィットするサイズが分からないとどうしようもない。あくまでJVCビクターのイヤホンを所持していて付属のイヤーピース(FW01の頃まではスパイラルドット、FD01,FW10000,FW1500はスパイラルドット+)でどれがフィットするのか分かっている人向けではある。
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