嗚呼デコ大2023

今年もやってきた、かつて少年少女たちは大人の世界への疑問をこの賞から抱き始めると言っても過言ではなく、現在の少年少女たちは全く見向きもしなくなっているのではないかとささやかれていて、発表時にX(Twitter)でちょっと話題になっただけで12月30日まで話題になる事も無く、近年は深夜にこっそり発表され、今年はエンタメはフェス「X-CON」全公演中止、ニュース全体としては亡国のミサイル発射ニュース速報とほぼ丸被り、ヤフーにもほとんどトップ表示されないまま埋もれていくキレース・レード賞、略してデコ大の発表である(コピペ定型文改変)。

今年はさらに様子が…!?

前回のデコ大

SEKAI NO OWARI「Habit」が大賞最優秀新人賞は田中あいみと久々にレコード会社や事務所によるごり押し感薄めのラインナップで落ち着きを見せた。

優秀作品賞

新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」
Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」
緑黄色社会「サマータイムシンデレラ」
Ado「唱」
純烈「だってめぐり逢えたんだ」
NewJeans「Ditto」
JO1「Trigger」
imase「NIGHT DANCER」
市川由紀乃「花わずらい」
BE:FIRST「Mainstream」

6組IN、6組OUT、4組STAYでほぼ昨年と全く同じ割合で入れ替え。OUTになったのはNiziU、wacci、氷川きよし、Da-iCE、マカロニえんぴつ、SEKAI NO OWARI。氷川きよしは休止、wacciとマカロニえんぴつはまあ1発感あったので誰もが納得だとは思うんだけど、前々回の覇者Da-iCEを早くも外し、前回覇者のSEKAI NO OWARIもあっさり外れた。大賞取って次の年もノミネートさせてフェードアウトさせていくパターンが多いんだけど、去年の「Habit」は2000年サザンオールスターズ、2004年Mr.Children、2007年コブクロと同格のパターン(前後の年にいなくてノミネート時点で大賞確定的な感じの枠)だったのか。

Mrs. GREEN APPLE、純烈、BE:FIRST、Adoが残留。純烈はメンバーチェンジでも変わらぬ扱い。Adoはウタ名義のはずの「新世界」が去年何故かAdo名義になっていたもののAdoとしての楽曲では初登場。

新しい学校のリーダーズ、緑黄色社会、NewJeans、JO1、imase、市川由紀乃がIN。市川由紀乃は氷川きよしが抜けた演歌ソロ枠に入ってきたが、とにかく呼ばれない市川として知られ紅白では人気あったにも関わらず中高年がどっしり枠を確保したままでなかなか出れず2016にようやく出れたものの翌2017年の2回ポッキリで定着できなかった。デコ大では2014年に日本作曲家協会奨励賞、2019年に最優秀歌唱賞と縁はあったもののメインであるこの部門にようやく呼ばれた。。

新しい学校のリーダーズ、緑黄色社会、JO1は紅白にも登場。「オトナブルー」は3年も前の曲だが、「パプリカ」の際にぬるっとズラして、もう今年ヒットしたのだから問題ないという事になったのか。

NewJeansは日本デビューしていないため日本語ではない曲という事になり完全に外国産、盤で言えば輸入盤のみの流通状態となるがこれもルールを変えた模様。セリーヌ・ディオンがミリオン売ってた時も無視してたし、今更ビートルズに特別賞や企画賞を出すことも未来永劫やらなそうだけに正直どうなのか…。というのもWikipediaでは韓国のニュースサイトを引用して初動70万だの150万枚売れただの歴代最高だの景気のいい言葉が踊っているが、日本では輸入盤がO社で初動数万程度出ただけで、あまり参考にならず絶対正義ビルボード様での記録の推移はこんな感じYouTubeでは1億回再生は記録している。しかしWikipediaの書き方はかなりズルい。

“1月2日、1stシングル『OMG』をリリース。本作はオリコン週間合算シングルランキングで初登場1位を獲得し、初動販売枚数は前作の2倍である70万枚を記録した。”

と綴られていてまるでO社で70万枚という異次元の記録を出したかのように誤認されるような書き方をしているが、O社では5.7万Pしか出ていないラッキー1位に過ぎず、シングルCDチャートでも2位だったが初動2万程度から翌週420枚で56位まで大暴落するという素晴らしいヒットっぷりである。絶対正義ビルボード様の推移とYuTube1億再生の記録を見ればまあ妥当な気もしてくるけど、日本デビュー前なのに特別賞にも入れてまで盛大に取り扱うほどなのかは分からない

imaseというのはTikTokを主戦場としてTikTokで売れまくっている若手男性シンガーらしい。ただ最大にバズったのは2021~2022年のデビュー初期の2曲と2022年8月のこの「NIGHT DANCER」辺りで、去年バズった曲を今年も擦り続けた感じで今年は新しいヒット曲を出せたわけではなさそうだ。

まあ「オトナブルー」「ケセラセラ」「唱」の3択しかないよねぇ…。デコ大だもの。

最優秀歌唱賞

JUJU

紅白も出るし何故かここに来て扱いが良くなっている。『スナックJUJU ~夜のRequest~ 『帰ってきたママ』』がそんなにウケがいいとも思えないし、そもそも11月に出たばかりで勘案されているはずないのだが…。

特別賞

ano
「呪術廻戦」
NewJeans

なんか企画系とか曲単位で選べないけど選んでおきたい系をぶち込んでくる割と融通利かせた感じの枠。周年記念枠でも使用されることがあるが今年は周年ベテラン系は選ばれず。

anoは通称あのちゃんとしてのタレントとしてのブレイクに加えて曲もアニメタイアップヒットがあったという事での扱いと思われる。
アニメの作品名がそのまま入るのは2020年の「鬼滅の刃」以来
NewJeansは昨年デビューの韓国の女性5人組グループだが何故か曲単位だけでなく特別賞も与える特別待遇。そもそも日本デビューしていないので本来ここしか入れるところがなかったはずだし、どうしても入れたいなら特別国際音楽賞だけにしておくのがベストチョイスだった気がしてならないが、特別国際音楽賞は日本デビューは前提なのだろうか(国際的ヒットだけが基準なら毎回韓国だけになるのはおかしいので普通に考えて日本デビューしている事が前提なのかも?)。そこまでして入れなくても日本デビュー待てばいいんじゃないのというのは本末転倒だがデコ大だもの。

特別国際音楽賞

ENHYPEN
YOASOBI

世界変異以降消されていた部門が多いが逆に2020年に新設された謎部門。BTS、BTS、SEVENTEENと韓国専門部門と化しており、その流れで今年もENHYPENが入っているが謎にYOASOBI。4回目にして初の韓国以外の日本国産アーティストの受賞となった。とにかくねじ込みたいのは分かるが…。デコ大だもの。

作曲賞

Ayase(YOASOBI「アイドル」)

作詩賞

Hiro(MY FIRST STORY「I’m a mess」)

編曲賞

本間昭光(天童よしみ「星見酒」)

世界変異以降消されていたが2019年以来となる復活。相変わらず謎過ぎる選出だが「アイドル」はなんとしでもどこかに入れたかった事だけは分かる。デコ大だもの。

新人賞

木村徹二
FRUITS ZIPPER
僕が見たかった青空
LIL LEAGUE

木村徹二鳥羽一郎の息子で兄の木村竜蔵とのユニット「竜徹日記」としても先にデビューしていたが昨年11月にソロデビューしていた。
FRUITS ZIPPERは2022年結成デビューのハロプロでも秋元でもない7人組女性アイドルグループ。CD発売は今年が最初。
僕が見たかった青空は今年デビューの秋元案件、乃木坂46の公式ライバルとして売り出したが、いつもの商法で青春高校並の売上(シングル2枚で番組ごと終了が決定して終了)しか出せずに大コケ扱いされていた模様。
LIL LEAGUEfrom EXILE TRIBEの新人グループで去年結成され今年デビューした。

という事で基本的にはほぼ今年基準となっていて極端にデビューがズレている人は今回はいなかった。僕が見たかった青空がいきなり最優秀に選出されれば大逆転(=大荒れ)でデコ大らしくなってくるし、LDH復権の兆しを見せればデコ大らしくなってくるが、最近日和気味だから無難に演歌にしておくかもしれない。ていうか演歌以外は誰それって言われるレベルだし演歌でも親の七光りって言われて誰も得しないんじゃないの今回。デコ大だもの。

企画賞

三波春夫「決定版 三波春夫映像集」
EBiDAN(恵比寿学園男子部)「前略、道の上より」
HIROBA「HIROBA」
竹島宏「プラハの橋」「一枚の切符」「サンタマリアの鐘」

世界変異以降消されていたが2019年以来となる復活。カバー含めた企画モノ作品に送る賞。自粛世界で消す理由も分からなかったが今更復活する理由も分からない。

唐突に三波春夫が出てきたのは1923年生まれ、つまり生誕100周年という事と思われる。EBiDANは事務所スターダストの若手男性陣らしい。いきものがかり水野良樹のHIROBAも大滑りして全くヒットしなかったどころか誰も話題にしてなかったように思うが(現時点でAmazonでの評価7、レビューゼロ)こんなところに滑り込んでこれるとは…。竹島宏も何故か2021年、2022年、今年の3作のシングルが揃って並ぶという謎過ぎる事態。ヨーロッパ三部作としての賞という事と思われるが意味が分からない。デコ大だもの。

日本作曲家協会選奨

辰巳ゆうと

2018年デビュー25歳の若手演歌歌手。この賞は若手を売り出そうとしたり、ベテランになったりと本当に良く分からないが、何故か2年連続で2018年デビューの演歌歌手が選出される事態に。日本作曲家協会の方針としてデビュー4,5年の演歌歌手に機会を与えていこうキャンペーン中なのだろうか。デコ大だもの。

特別功労賞

犬塚弘
大橋純子
KAN
小西良太郎
坂本龍一
櫻井敦司
高橋幸宏
竹村次郎
谷村新司
遠山一
三浦徳子
もんたよしのり

今年亡くなった人への追悼的枠。しかし有名でも入れてもらえない人もいる。シーナ&ロケッツの鮎川誠、Hi−STANDARDのドラマー恒岡章、ムーンライダーズのキーボード岡田徹、sumikaの黒田隼之介、黒崎真音、一世風靡セピアの西村香景、Laputaのakiなどスルーされたミュージシャンもだいぶいる。秋以降から直前まで追加に次ぐ追加があったようで三浦徳子やKANといった訃報から1週間経っていない方々まで並んでいるが、大橋純子含めて11月に訃報が大きな話題になった4人のうちheathのみ入っていない。バンドのベーシストというポジションでは犬塚弘、遠山一と同じなのだが…。

デコ大だもの。

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