EX-HR99降臨

昨日のイヤホンは10ヶ月遅れの購入記録だったが、今回のは2020年3月リアルタイムである。

2017年に中古でEX-AR9を購入しておおよそ2年半中古CランクやはりCランクだったのかここに来て気になる症状が…。

左のスピーカーから不規則にAMラジオのノイズのような小さなジリジリ音が鳴っている。ある程度近づいて静かな状況だと気づくレベルでスピーカーの前に耳を近づけると確かに聞こえる。1度気づいたら気になってしょうがない。不規則に鳴り続けたり止んだりするから余計気になる。

とりあえずスピーカーかケーブルが原因かと考え色々試してみた。

もう1回繋ぎ直したり、ケーブルを逆にしてみる(+-ではなく向き)
→変わらず。接触不良ではない事が判明。

スピーカーケーブルを左スピーカーのものと入れ替えてみる
→変わらず。これによりケーブルには原因が無いと判明。

スピーカーも左右の区別が無いものなので左右入れ替えてみる
→変わらず左のみノイズ。左だったスピーカーを右に繋いでみたらノイズ鳴らないのでこれによりスピーカーにも原因が無いと判明。

スピーカーとケーブルを入れ替えても固定して左スピーカーにのみノイズが入る事が判明。

そしてボリュームの上げ下げには関係が無く、ボリュームを上げてもノイズの大きさは変わらないし、逆にボリュームゼロにしても鳴る。ボリューム回りではない事も判明。

さらに検証を進めると

CD/DVD再生モード
→鳴る

USBモード
→鳴る

ライン入力モード
→接続しているBlu-rayプレイヤーが起動していると鳴る

イヤホン挿し
→イヤホンではノイズは鳴らない

これにより本体を通してスピーカーから音を出そうとするとスピーカー左にノイズが入る事が判明。各モード切替や電源のON/OFF時にもボツッと音がするので本体内部に何らかの異常が発生している可能性が高い。つまり原因は本体内部にあるっぽい。これでは手が出せねぇ…(解体する気は全くない)。修理依頼しようにも手間と時間とそれなりの料金がかかる。

そしてここまで検証した後にもっと根本的な異常を今更発見した。よく見ると本体の左スピーカー行きケーブルを挿す付近の基盤がへこんでいて隅が少しめくれ上がるように歪んでしまっているではないか。この歪みによってこの付近(左スピーカーへの出力)に異常が発生しているのがノイズの原因なのではないか。いや待てよ気づくの遅すぎないか

何故歪んでいるのか。近年続く異常な猛暑の影響で夏場に熱がこもりやすいこの位置が夏の熱さで歪んだのだろうか。それとも中古Cランクはこれが理由だったのか…?いつから歪んでいたのか…全く気づかなかったぜ…。最初からだとしたらますます気づくの遅すぎないか。ノイズが乗っているのに気づかずにいられた2年半って幸せな奴だったなおい

2017年時点でEX-AR9という既に6年も前の機種で既に販売も終わっていた機種を中古でまで頼ったのはCD再生可能でかつUSBでハイレゾのWAV,FLAC音源を読み込める機種が無かったからであった。直後にそれを満たすEX-S55が出ていたがやや格落ち感があり、2019年にCD再生可能でかつハイレゾのWAV,FLAC音源を読み込めるEX-AR3やAR9の直属の後継のような新機種EX-HR55、EX-HR99が発売されていたので、かなり気になっていた。AR3を使い続けていたらもう乗り換えていただろうが、AR9も同様の年数は使おうと思っていたので気になる程度に留めていた。しかし今回の不具合、そしてコロりまくりの世の中の暗さに気が滅入っていた中で今じゃね?乗り換えるチャンスじゃね?と。AR3を買った時もうつ状態でヤベェ時に何かを変えたくて買ったのでどうもそういう無駄なあがきで気分を無理やり変えようとする傾向があるらしい。

さらに上位機種のEX-HR10000もあったがそこまでは手が出ないし変わる気がしないので、ペイペイボーナス等の実質割引を駆使しまくってEX-HR99への乗り換えを決断。そろそろPCもカランコロンのデッドラインであった6年に達してきていて買い替えを検討する時期なので手痛い出費ではあったが、かすかに聞こえるジリジリ音を気にして神経をすり減らしながら購入を検討してモヤモヤする日々を送るのもなんだかなという事で思い切っていってみた。

これによりDVD-AUDIOの再生は不可になるため所持している『ハートビート』DVD-AUDIO盤が再生不可能にはなるが、ハイレゾで購入した音源はDVD-AUDIO化せずにUSBに入れて直接再生できるようになるのでほとんど問題はない。

これ以外の変更点としては

時計機能削除

起床タイマーとして使っていたのは主に学生時代に使用していたDENON「D-ME33」とその前任のパナソニックの5チェンジャーのやつ(名称不明)だったのでAR3,AR9ではあっても使用していなかったが、時計機能消失により当然起床タイマーとしての機能も失われた

DVD-AUDIO、DVD-VIDEO再生機能消失

ビクターがDVD-AUDIOを先導していたメーカーの1つだったため、DVD-AUDIOが00年代前半で速攻で滅亡して以降もかなり粘っていたが2011年のEX-AR9を最後にDVD再生機能はビクターのコンポからも消失した。前述のようにDVD-AUDIO再生機能を延命させたいというのがAR9を中古ででも入手した理由だったが今となっては無駄な判断であった(買うならもう少し前の最後の新品投げ売り時に買っておき、買えなくなった時点で今回のHR99が出るまで待つべきだった)。

USB接続によるWAV、FLACの再生が可能に

AR9ではMP3、WMA、WAV、そして何故かJEPG画像が読み込めたが、WAVはCD相当までしか再生できずハイレゾのWAVは不可FLACに至ってはナニソレ?状態で使用不可

これが後継機種ではネットワークモデル(N70,N50というCD再生機能がないやつ)でしかWAV,FLACに対応せず、CD再生機種の後継であるHRシリーズのHR5,7,9,11では延々とMP3、WMA、AACの3音源しか対応しないというグレードダウンっぷりが続いていたが、EX-S55でCD再生機種でもWAV,FLACまで対応して初めてハイレゾ対応になって、今回のHR55,99,10000の15周年シリーズ3機種でもHRシリーズでは初めてMP3、WMAに加えてAACリストラ、FLAC、WAVが192kHzまで対応した(購入の決め手)。ただしネットワークモデルN70で対応していたDSD, Apple Losslessは対応せず。まあそんなん使わないから問題ない。そして人知れず闇に葬られたAACに合掌。

追記:
現在所持しているハイレゾ音源がミスチル除いて10作くらいで合計30GB前後。今後増えるのは坂道系アルバムのComplete Editionくらいなので64GBのUSBメモリを買っておけば当分1本で使いまわせると判断。しかし実際に入れてみると再生できるアルバムもあったが、いくつかのアルバムは途中で止まったり、フリーズしたりする。『LINDBERGⅢ』は行けるのに『Ⅳ』はダメだったり、欅坂は行けるのに乃木坂3rdがダメだったり。

説明書をよく見ると推奨は16GB。容量が多すぎるとどうも動作が安定しないようで。これは単に16GB以内に抑えればいいというわけではないようで、例えばダメだった『LINDBERGⅣ』1枚だけ残しても挙動は変わらず、容量自体が16GB以下のUSBじゃないとダメらしい。

手持ちの他のUSBが4GBと8GBしか無かったので、8GBにLINDBERGの『Ⅲ』『Ⅳ』を入れてみたところ、64GBメモリではフリーズした『Ⅳ』が普通に再生できた。推奨範囲内であれば確かに安定して全部読めるらしい。とりあえず入れても動作したアルバムは64GBのメモリに残しておいて、16GBのUSBを2本買い足して残り20GBほどを分割して詰め込んだ(乃木坂2nd~4th組と欅坂・けやき坂組)。これら全て順調動作したので16GB以内であれば推奨通りに問題なく安定する模様。想定外にUSBが増えてしまったが、まあ元が小さいしな。

現ハイレゾ音源まとめ
・『REFLECTION {Naked}』
→オリジナルUSB

・『LINDBERGⅢ』『LINDBERGⅣ』『REBECCA-revive-』
→元々持ってたアイ・オー・データ8GBへ。

・『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018』『THE BOOM Singles Collection 1989~1996』
→サンディスク64GBでも動作したのでそのまま残す。

『それぞれの椅子(Special Edition)』『生まれてから初めて見た夢(Complete Edition)』『今が思い出になるまで(Complete Edition)』
→バッファロー16GBへ。

『真っ白なものは汚したくなる(Complete Edition)』『走り出す瞬間(Complete Edition)』
→エレコム16GBへ。

てことでこんな振り分けになった。

K2機能が1つに

ビクター恒例の高音質化K2テクノロジーだが、AR9まではモード1とモード2があり、1はCD、2は圧縮で使用すると効果的とされていたが、今回K2機能は1つのみとなり区別がなくなった。これはHRシリーズ以降そうなっていた模様。AR9以前はハイレゾという言葉が無かったのでやたらビット数とか出して高音質化をアピールしていたがハイレゾという単語が浸透したため説明文がシンプルに「ハイレゾ相当」になってた。

BASS/TREBLE以外に重低音機能AHBが付属

個別に低音と高音を段階ごとに下げたり持ち上げたりできる機能に加えて重低音機能AHBのオンオフが加わっていた。これもK2機能が1つになったのと一緒でHRシリーズ以降そうなっていたらしい。

スピーカーの左右バランスも調整可能

これ使うの?という気はするが左右7段階に傾けることが可能らしい。

ラジオAMリストラ

Radiko普及以降、わざわざ電波が入りやすい位置にアンテナを配置してコンポでラジオを聞く事に何の意味も無くなったのでEX-AR3の途中から放置状態、AR9に至っては最早ラジオのアンテナ接続すら放棄していたが、今回AMが廃止されFMのみ(ワイドFM対応)になっていた。使わないけど。

Bluetooth接続機能追加

過去のHRシリーズにも無かった機能で過去のHRシリーズでもネットワークモデルでもipod,iPhoneと接続できるのみで、S55でようやく対応になったBluetooth機能がこちらにも引き継がれた(S55同様にipod,iPhoneとの接続機能は削除)。Ver. 4.2でA2DP、AVRCP/SBC、AAC、aptX(SCMS-T 方式)に対応と書いてあるが何が何だかさっぱり分からん。とりあえずウォークマンNW-A57との接続を試みたらあっさり繋がって音も出たので問題ない。

本機ケーブル接続の配置が縦並びから横並びに

AR3,AR9では本体のケーブル接続が縦並びだったが、今回は横並びになっていたのでいつものクセで繋いでいたら左右メチャクチャに接続するところだった。

USB接続部の配置が変わり、ついにアイツが!

デザイン的にHRシリーズ以降、N70やS55でも可能だったと思われるが、AR3、AR9ではUSBが蓋を開けた少し引っ込んだところにあったため、2015年に発売されたアイツを挿すことができずMP3ですら直接再生できなかった。前述のようにハイレゾ対応したN70、S55であれば既に直接フルで再生できたと思われるが、個人的には発売からもうすぐ5年ついにアイツを直接再生するという悲願が叶う事となる。

2015年発売のアイツ

そうMr.Children『REFLECTION {Naked}』USBである。当時その斬新な△デザインからこの△のせいで引っかかってデスクトップ系のPC中心に挿せない事案が多発したあの悪名高いアイツである。当時とりあえず普通のUSBに中身をコピーしてAR3に挿すもハイレゾWAV非対応でMP3しか再生できず、結局DVD-AUDIO化する事でディスクの形でハイレゾを再生する手段を取っていたため、ついに在るべき場所に在るべき形で収まりハイレゾ音源を直接再生させることができるようになった。5年越し。

音はけっこう変わってより分離がはっきりして深みが増したように聞こえる。なんだかんだAR9からHR99まで9年も間があるのでその間の進化は当然AR3とAR9よりも格段にあったようだ。

重低音機能AHBは最初からデフォでONになっていて、個人的にK2機能以外はオールフラットな方がいいような気も最初したけど(ウォークマンでもイコライザはいじらない派)ないよりも深みが増すのでよほど最初から低音に寄った音源でもない限りはONのままの方がいいかもしれない。

というわけでEX-HR99降臨である。今度は最長で使いたい。壊れるなよ。フリじゃないぞ。

雑記

イヤホン買い足し JVC HA-FD01SP

2017年3月に購入した現イヤホンJVC HA-FW01。まだまだ現役だったが、その後JVCはWOODシリーズとは別のフルステンレスボディのFDシリーズを強化して新機種を打ち出したFDシリーズ01、02を2017年末に発売。

低音をふくよかにするWOODシリーズとは対極の高音をクリアに聞かせる方向性という事でその違いに興味があったが例によってまだFW01買ったばかりじゃないかと悩むこと約1年半2019年5月GW特有の浮かれた空気感に乗って思い切ってポチッとした。何故昨年5月の話を今更しているのかというと平成回顧シリーズを連載しているうちにすっかりもうこの事は記録していたと勘違いしていてそのまま忘れていた!

悩んでいた1年半の間に限定モデルHA-FD01 SPというSP版が出ていてこれが売り切れそうだったのでこっちを選択。違いは後述するとしてヤフーショッピングで投げ売られていたんだけど、この投げ売りが1ヶ月もしないうちに売り切れると本当に在庫が消え去ったようで入手不可となった。案外ベストタイミングで入手できたらしい。なおFD01本体はその後値下がりして現在はFW01よりも下の相場に落ち着いている模様(正直かなり買いな値段だと思う。この素晴らしさで2万台はちょっとおかしい。)

このFD01の特徴はイヤーピースをはめこんでいる音の出口の部分であるノズルが3種あってそれを交換可能という事。ステンレス、チタン、ブラスの3種を付け替える事で劇的には変わらないがそこはかとなくほのかに音の響きが変わり、1つのイヤホンで3度おいしいという面白い仕様になっている。そしてFD01 SPではSPとしてりん青銅のノズルが追加された4種になっている。

FW01などWOODシリーズに慣れているとFD01の音はかなり軽い。たっぷり鳴っていた低音が文字通り消え去って高音寄りのクリアな音になるんだけど、最初は正直失敗したと思った。めっちゃ貧弱になってんじゃん…と。しかしある程度聞いていくとFW01では低音のふくよかさで埋もれていた細かい音がかなり綺麗に聞こえてきて、低音が消え去ったと思ったがよく聞くと低音もちゃんと綺麗に鳴っている。総じて各楽器の音がクリアに鳴っていてこれまた素晴らしいなと。方向性が両極端だけにFW01とFD01を使うと同じ曲でもかなり違って聞こえるので1曲で2度おいしく、さらにノズル交換で更なる微細なバリエーション。聞き飽きた曲がゾンビのごとく蘇って迫ってくるぞこれは(もっといい例えは無かったのか)

各々のノズル微妙な違いは感想を書いている人それぞれの間でも微妙に意見が異なっているが、ステンレスを標準として高音をより磨くか(チタン)、低音を少し出してくるか(ブラス)、さらにもう少し低音出してくるか(りん青銅)というざっくりな差がある。最終的に結局ステンレスに戻ってきてしまうんだけど気分で付け替え、その時々によってしっくりくるのが変わるなぁという印象もある。

そんなわけで2019年5月以降はFD01で8割、FW01で2割くらいの感じでイヤホンを使用している。ここ最近はFW01が再度復権してきて気分によってFD01で6割、FW01で4割くらいになってきたりもしている。

また新しいのが出たら気になってしまうところだが今のところその後で出たのは17万前後する10周年記念でとことん追求したかのようなFW10000、6万近くするFWシリーズの正当後継に位置するであろうFW1500と更なる高価格路線に舵を切っており、さすがにそこまでは手が出ない。FDシリーズはこれっきりなのでWOODシリーズほどは売れずにパッとしなかったのかもしれない。時代的にもお手頃価格のワイヤレスに向かっていてそっちの新作を中心に出していって、線のついたやつは高級路線化が進むのかもしれない。

再生機器も配信ストリーミングにしてもお手軽路線と高級路線の狭間にいると選択肢が狭まるなぁ…。

雑記

音楽と契約した男 瀬尾一三

2020年2月10日発売

公式サイト

掲示板の方で話題に上がって発売されていたのを知ったこの本。瀬尾一三の歴史を本人コメントを元に誕生から現在までを時系列にまとめ、さらに吉田拓郎/中島みゆき/中村 中による寄稿文、萩田光雄/松任谷正隆/山下達郎/亀田誠治それぞれとの対談、そして最後に作品リストがずらっと掲載されている。

一応著者は瀬尾一三名義にはなっているが、瀬尾一三のインタビュー証言を軸にして本文をまとめているのはライターの人という体裁。

瀬尾一三のキャリア、特に初期に関してはあまり知られていないというかいつどうやって出てきた人なのかイマイチ判然としていない部分が多く、簡単に1969年に「愚」としてデビューしたのと、1973年ソロシンガーとしてアルバム『獏』を出したのは作品として残されているのでまあ確実に経歴になれば記載されてはいるがその経緯は良く分からなかった。

実際wikiにはアルファレコードに入社して2年で退社してソロデビューしたが売れなかったのでプロデューサーへ転身したみたいな書き方がされていたが、実際にはソロのミュージシャンとしてやっていくつもりは無くて退社時点でアレンジャー志向であり、アレンジャーとしての自身のプロモーション用に作曲兼アレンジのデモとして作っていたものがあのアルバムだったと明言されていて早速話が違う

デビュー前後の経緯の話から実に興味深いがその後手掛けていってキャリアを重ねていく様子も時系列にしっかり語られていて淡々としながらもようやく瀬尾一三の辿ってきた道筋が見えたというか。特に全くリアルタイムではないだけに前半だけでも面白かった。

そして個人的に核心に迫っていったのはやはり中島みゆきとの出会いとそれ以降。単純に編曲クレジットだけ見ても中島みゆきを手掛けるようになると同時にずっと手掛けていたチャゲ&飛鳥を離れ、徳永英明、長渕剛を並行していた時代もやがて終わり、90年代半ば頃からはほぼ中島みゆき専任のような状態になっていったのは分かっていったが、これまで明かされていなかった何故中島みゆきが瀬尾一三を突如起用したのか中島みゆきの短い寄稿文によって恐らく初めてその理由が語られ、そして瀬尾一三からの中島みゆきの最初の印象、やがて事実上専属になっていった理由、途中から海外レコーディングへ傾いていった理由、そして2014年の『問題集』から国内レコーディングに戻った理由も語られている。

またかなり衝撃的な中島みゆきの普段のアルバムの制作スタイルも明かされていて、この話はその後の対談でもほぼ毎回してその制作スタイルに対談相手が驚くというやり取りが繰り返されるので多少何度も重複する話にはなるが、いやこれビックリ。あの松任谷正隆がただ一言「すげえ」という反応を見せるほど

同時に瀬尾さんは対談の中でいつまでやれるかについても言及していて、それは中島みゆきにも直結してくる事になりそうだ。もしかしてコアな中島みゆきファンだとどのように瀬尾さんと作っているのかどこかに情報が出ていて知っているのかもしれないけど、対談相手が揃って驚いているので周知の話ではないと思われる。そんなわけで中島みゆきファンであるなら割と必読書かもしれない。

全部聞いたとはいえ中島みゆきのコアなファンではないし、瀬尾さんのコンピ盤も3作買ったとはいえ瀬尾さんのファンというわけでも無かったが、1人のプロデューサーの人生をまとめた本としてかなり面白かった。

個人的には瀬尾さんのアレンジは時に重厚すぎると感じることも多かったりはするんだけど、それでもなんていうか常に生の迫力というか躍動感を感じる理由はこういうやり方とこだわりを持っていればなるほどと納得できるところもであった。最近の電子音多用(=ライブでの同期多用)の傾向に味気無さを感じるところもあるので、瀬尾さんの志を受け継いでいく人材って改めて必要なんじゃないかなとも思った。

音楽と契約した男 瀬尾一三
ヤマハミュージックメディア (2020-02-10)
雑記

18周年

15周年を最後に16,17周年は特に周年記事は書いていないんだけど、さすがに毎年同じような振り返り記事にしかならないわけでよくまあ15回も毎年同じような事書いてたなと改めて思う今日この頃。

そもそもサイト/ブログの周年なんてありがとうございます!って感じでもないじゃないっすか正直。サイト/ブログなんてそれこそ勝手に続けているもんなわけで、もちろん見てくれてありがとうってのはあるけど、大勢見てもらえるから続くっていうわけではないわけで。

かといって自分頑張った!とか褒めるもんでもないじゃないっすか正直。仕事なら自分頑張ったと少しは褒めてあげるのが効果的なことなんだろうけど、趣味で好きでやってんのに頑張った!とかなんとかいうのもねぇ…。

とはいえ読者皆様にとってもどこかのタイミングが当サイトに来るようになって○周年なタイミングはあるわけで、ひとまずこの18周年記事を通して最初に来たのはいつだったか…などとちょっと振り返ってみるきっかけにでもなれば。

雑記

「それぞれの勝手に年間ランキング2019」公開

今年から新しくなったこの企画、投稿を公開した。

予想としては平成回顧の募集企画くらい(30通程度)だと思っていたので正直「集計します」とは言ったものの集計できないだろうなというのは分かっていて実際その通りになって集計してもほとんど意味がなさそうだったので集計は見送る事になった。

更新の都合上、例年駆け込み票が入る時間帯で集計中止を発表したので駆け込み投稿も皆無だったが(ただしTwitterで一切宣伝しなかったため0時越えての投稿は多かった)、やはりランキングという言葉は今でも人々を熱くする要素の1つではあったらしい。

2007年に投票企画を始めた際は票数の割にはとても活気があって票数が少なくてもある程度集中するところに集中したのでそこそこランキングっぽくなったんだけど、現代では好みがバラバラになっていてもうランキングにならない

また平成回顧時にも触れたように2015年前後をピークに現在の当サイトのアクセス数も最盛期の半分程度まで落ちているのでもう票数が伸びる事も無いだろう。一昔で言うサブカル系だとかフェス文化の中心にいるようなJ-POPとJ-ROCKが何か別ジャンルみたいに扱われていてJ-ROCK側に属しているような音楽ファンのブログや盛り上がりは続いているようで、まるでプロライターのような優れた構成力で音楽シーンの未来や流行の最先端を分析したような文章やチャットモンチーのベストに載ってたみたいな自分語り系(「音楽文」というロキノン系の投稿ブログの影響だと思う)は昔よりも多く見かけるが、そうではない00年前後のテキストサイト時代から細々続いてきたJ-POPの音源レビュー中心の音楽レビューサイト/ブログには明らかに新たな若い世代が現れなくなってきている。雑な言い方をすればなんかもうここ何年も生き残りの老舗だけがいるみたいな感じ。読者層もそんなに入れ替わっている様子が無いし、流行に疎いのは昔からだが筆者の加齢と共にやはりますます若者向けでも無くなってきているので、みんながそのまま加齢していくだけであれば若い時ほどは熱心に聞かなくなっていく人も増えてくるのでアクセスも投稿も減るのは必然といえる。

ていうか一昔前に比べて本当にレビューサイト/ブログ文化は変わったというか廃れたのを感じる。「アーティスト名 作品名」で検索したら以前はもっと個人の人が書いたレビューとかけっこう引っかかったのに今は販売サイトとか情報サイトばかりが検索上位に並ぶし、「アーティスト名 作品名 レビュー」で検索しても何かほとんど出てこない。けっこう昨年のジオシティーズ完全消滅とかも響いているのだろうか。ジオシティーズには00年代前半のレビューサイトやファンサイトがけっこうあったし。

元々当サイトはなるべくアクセス数を増やしたくなかったというひねくれた方針で隠れ家のようにやってきたので、なんなら途中から検索に引っかかりやすいレビューという言葉を使わずに「感想」と言い張って検索逆対策をしていたほどである。アクセス数が半減して最近は厄介な人の特攻を受けることも無くなったので半減自体に焦りとかは無いんだけど…でも当サイトだけじゃなくて近いスタイルのリスナーが減ってるなぁ…という感じはここ1,2年くらいで一気に感じ始めた。減ったなぁ…どころかいなくなったなぁレベルの寂しさは感じている。なので20通でも30通でも投稿が届いたのは単純にまだ近いスタイルのリスナーがいる事が分かって嬉しくもある。同じように感じる人はいるだろうか。

そんなわけでのんびりとしたそれぞれの勝手に年間ランキングを公開しあおうというゆるっとした企画となったわけだけど、個々のランキングはこれまでの集計ランキングとは違う個人個人の嗜好が見えるので、これをざっと並べるだけでもそれぞれの思いが見えてきてなかなか面白くはなったと思う。やはりチャートから当サイトに入った人も未だ多いのでチャート的な盛り上がりに比べれば結果を予想する楽しみとかそういう盛り上がりは無いんだけど、こういうのも良くないだろうか?年々減り続けて最後の1人になるまでは続けていきたいなと思う。