今年もやってきた、かつて少年少女たちは大人の世界への疑問をこの賞から抱き始めると言っても過言ではなく、現在の少年少女たちは全く見向きもしなくなって久しく、近年は深夜にこっそり発表されていつの間にか流れていってしまっているため、X(Twitter)でもあまり話題にならなくなりつつある年末恒例行事の御時間、デキレース・レコード大賞、略してデコ大の発表である(コピペ定型文改変)。
前回のデコ大
Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」が大賞、最優秀新人賞はFRUITS ZIPPERとまあこれしかないよね的な無難な結末となり、デコ大特有のデキレース感盛り上がりには最初から欠ける状況が続きこのコーナーも打ち切りフェードアウト目前。
優秀作品賞
Omoinotake「幾億光年」
山内惠介「紅の蝶」
NewJeans「Supernatural」
FRUITS ZIPPER「NEW KAWAII」
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
BE:FIRST「Masterplan」
純烈「夢みた果実」
Mrs. GREEN APPLE「ライラック」
JO1「Love seeker」
NewJeans、BE:FIRST、純烈、Mrs. GREEN APPLE、JO1の5組がSTAY、5組入れ替え。前々年の覇者なのに昨年外されたDa-iCEが復活、昨年の最優秀新人FRUITS ZIPPERがスライド。演歌枠の山内惠介は2018年に作詩賞に名前が出て以来となるが、今年の男性演歌歌手No.1売上のようなので順当と言える。
新しい学校のリーダーズ、緑黄色社会、imase、市川由紀乃が外れ、この中で新しい学校のリーダーズだけは「特別国際音楽賞」にスライドした。市川由紀乃に関しては3月に今年の新曲を出しているものの6月から病気療養中なのでそれどころではない。
ツッコミどころもあまりなく、ごり押し感も少なめで順当にMrs. GREEN APPLE連覇か、Da-iCE返り咲きかという今年もデコ大的盛り上がりのない結末にしかなりそうにない。ブリンバンする可能性もあるが、Creepy Nutsには特別賞も与えてしまっているので可能性は低いか。これでいいのかデコ大。
最優秀歌唱賞
好タイアップでの4年連続紅白から今年落選すると、今度は今まで1度もどの部門にも登場した事のなかったデコ大にいきなり登場。移籍かよ…。これでいいのかデコ大。
新人賞
梅谷心愛
こっちのけんと
小山雄大
ME:I
演歌の梅谷心愛は2023年デビュー、こっちのけんとはYouTuberとして活動を開始しているので明確なデビューがいつなのか曖昧だが初楽曲は2022年なのでどう考えても新人枠ではない。それ以外は今年デビューの純新人。
紅白と3組被っている。知らない人は1組も知らないと思われ、個人的にも曲どころか名前も紅白で初めて見た3組+初めて見た3組で誰が売れているのかも全く分からない。ただ紅白様に出ているのが3組もいるのでこの3組のどれかならば「紅白にも選ばれたし」で説得力が出てくる。しかしこれはデコ大である。そんな分かりやすくていいのか。これでいいのかデコ大。
特別アルバム賞
突如新設された謎枠。2019年を最後に消えたままになっていた「最優秀アルバム賞」「優秀アルバム賞」のうち「最優秀アルバム賞」の改名復活という事なのだろうか。これでいいのかデコ大。
特別賞
GLAY
tuki.
TOMORROW X TOGETHER
Number_i
浜崎あゆみ
なんか企画系とか曲単位で選べないけど選んでおきたい系をぶち込んでくる割と融通利かせた感じの枠。昨年は何故か3組(1つは歌手ではなく「呪術廻戦」)に激減し、周年枠が無くなってしまっていたが今年は例年通りに戻った。
Creepy Nutsが優秀作品賞と二重ノミネート。GLAYは30周年だが、浜崎あゆみは26周年であり、選ぶなら去年だったはずで唐突すぎる。過去の栄光の映像はたんまりあるだろうが…。これでいいのかデコ大。
特別国際音楽賞
LE SSERAFIM
2020年から始まった事実上の韓国用枠でBTS、BTS、SEVENTEENと来て昨年はENHYPENと初めて国内のYOASOBIが入っていたが今年も日本と韓国の二本立て。しかも韓日だった去年とは順番を入れ替えて日韓の並びにしている。新しい学校のリーダーズはワールドツアーをやったという理由と思われる。他の部門にも韓国を入れまくっているのでさらに別枠を用意しておく必要があるのかはかなり疑問。これでいいのかデコ大。
作曲賞
作詩賞
編曲賞
2019年を最後に3年連続消され昨年復活した3連枠。紅白に出る新浜レオン、FRUITS ZIPPERと並んで紅白に出れなかったのが何故だと話題になった超ときめき♡宣伝部…と新人賞同様に紅白周りの話題と絡みあう部分が目立つ。もっと意味不明で謎選出に次ぐ謎選出。それがデコ大だったじゃないか。これでいいのかデコ大。
企画賞
松本孝弘「THE HIT PARADEII」
同じく2019年を最後に3年連続消され昨年復活した文字通り企画モノ作品用の謎枠。「THE HIT PARADEII」は昭和カバーアルバムという企画作でいかにもこの枠らしい選出だが、「Obsessed」は企画というよりSNSバズった系のようで以前のこの枠とは少し違くないか。これでいいのかデコ大。
日本作曲家協会選奨
若手を売り出そうとしたり、ベテランになったりと本当に良く分からない謎枠。2年連続で2018年デビューの演歌界では若手に与えていたが一気に大ベテランに。これでいいのかデコ大。
日本作曲家協会名曲顕彰
突如新設された謎枠。超懐古枠なのだろうか。没後40年(1985)は来年、アメリカビルボード1位(1963)からは61周年、デビューや生誕の5年区切り周年は作詞の永六輔、作曲の中村八大含めて綺麗に全てズレている始末。去年か今年にするだけで複数の周年になるのだが今年はマジで何も無い。これでいいのかデコ大。
功労賞
松下英二
世界変異の2020年に規模縮小で消された枠の1つで、昨年も復活しなかったが今年ついに復活。存命で周年の方に主に送られる枠だったはずだが両者とも自身の名義で作品を発表しているミュージシャンではなく、大ベテラン演奏者(プレイヤー)であり、公式ページや当然wikiも無く、いつ生まれなのかいつデビューなのかがパッと出てこない。これでいいのかデコ大。
特別功労賞
キダ・タロー
園まり
谷川俊太郎
仲宗根美樹
西田敏行
真島茂樹
八代亜紀
山北由希夫
今年亡くなった人への追悼的枠。八代亜紀は2023年12月30日と昨年の放送日であったため昨年取り上げようがなかった。真島茂樹氏は「マツケンサンバⅡ」の振付&メインダンサーとして知名度を上げた人物で「マツケンサンバⅡ」2004年ブーム後に便乗して2005年に歌手デビューした事はあったがさすがにこの枠に入ってくるとは思わなかった。取り上げるにしても「マツケンサンバⅡ」の映像になるだろうし…。これでいいのかデコ大。
他にそこそこ著名なところではさユり、鹿嶌武臣(ボニージャックス)、敏いとう、黒沢博(ヒロシ&キーボー)、ピーコ(歌手活動経験あり)、高石ともや、菅原勇太(B-DASH)、花岡献治(憂歌団)、門倉有希、フジコ・ヘミング、REITA(the GazettE)、亀川千代(ゆらゆら帝国)、吉田彰(TULIP初代ベース)、小林正樹(クールファイブ)、小金沢昇司、冠二郎が亡くなっているが全てスルー。フジコ・ヘミングは外人で対象外扱い?門倉有希など紅白出演歌手でも容赦なく外されたりもしているが過去にデコ大やTBSともあまり縁がなくて使える映像が無いと外されるとかあるのだろうか。
これでいいのかデコ大。
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