KinKi Kids シングル回顧4~2018-2023~

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2018年以降はこれまで同様に年1,2枚のシングルリリースが続いた。1,2年おきだったオリジナルアルバムは3,4年おきとなった。

2022年の25周年は前倒しなしで展開し、再度の山下達郎提供曲シングル公式YouTubeチャンネル開設に伴い過去の楽曲を生バンドによる撮り下ろしのライブ映像を公開していくライブ企画などを連続で行い、精力的に活動。同年末には2度目の紅白出演も果たした。翌2023年もシングル2作、オリジナルアルバム1作を発表したが、2人が慕っていて没後はEternal ProducerとしてクレジットしていたJニー氏が報道により世紀の大犯罪者扱いに一転する事態となり、Jニーズ自体が消滅する大騒動となった。これに伴い、2024年3月末をもって剛が退社。しかしKinKi Kidsは解散しないと活動継続を表明。以後は水面下での交渉が進んでいたと思われるが2024年はついに新作発売がゼロという初めての1年となった。

2024年12月31日~2025年1月のツアー「KinKi Kids Concert 2024-2025 DOMOTO」にてKinKi Kids→DOMOTOへ改名すると発表され、KinKi Kidsの名前は終了する事が判明したのだった。

2025.7~9 新規執筆

39th Topaz Love/DESTINY

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2018年1月24日
『まだ涙にならない悲しみが/恋は匂へと散りぬるを』以来の両A面シングル。今回も初回盤Bは『DESTINY/Topaz Love』となっていて曲順も入れ替えられた。初回盤Aは2曲のカラオケ(Backing Track)+「Topaz Love」MV&メイキング収録DVD付、初回盤Bは「DESTINY」のソロバージョン2種(Version K、Version T)+「DESTINY」MV&メイキング収録DVD付、通常盤は「哀愁のブエノスアイレス」「CLASSIC」収録。

Topaz Love

作詩:堂本剛、作曲:堂本光一、編曲:堂島孝平
アニメ『タイムボカン 逆襲の三悪人』第2クールエンディング。堂島孝平が『N album』より共同プロデューサーとして常時クレジットされるようになった。その堂島より光一へ20周年をきっかけに再び共作の話が持ち掛けられて当初過去を越えられないと渋っていたものの作曲作業を開始。制作途中で剛が突発性難聴となり、『KinKi Kids Party!〜ありがとう20年〜』も光一が現地出演、剛は中継出演という形になってしまう。ここで光一は15日公演で歌詞の無い曲のみを披露、翌16日公演では曲を聞いた剛が一晩で歌詞をつけ、突発性難聴の要素が含まれていた事から「突発Love」と題され、最終的に表記を変えて今作「Topaz Love」が完成に至ったとされる。

その後もヘッドフォン装着のままだったり、ますます歌い方が変わりほとんど声を張らずに(たぶん強く張ると頭に響く?)かなりふんわりした歌い方に変わったり、本人の発言からもかなり症状は残っているようで、ソロ活動での方向性がファンク中心になったのも難聴の影響が大きいような事を言っているので本来「突発Love」なんて曲にできるような状況ではなかったと思われる。しかしファンの前では深刻な空気を出さずにエンターテインメントに昇華する姿勢は素晴らしい。20周年展開ではそうでもなかったが、らしさを意識したシングルが続いていたり、「愛のかたまり」人気から女性言葉での切ない曲が共作王道路線みたいになっていた中でそこを意識せずにヒット性のあるキャッチーな曲を出してくれたのも個人的には嬉しかった。
★★★★☆
16thアルバム『O album
公式通販予約限定ベスト『39 Very much

DESTINY

作詩:Satomi、作曲:井上日徳、編曲:堂島孝平・井上日徳、ストリングスアレンジ:堂島孝平・sugarbeans、コーラスアレンジ:Ko-saku・佐々木詩織
アニメ『タイムボカン 逆襲の三悪人』第1クールオープニング。1~4話では光一ソロ5~8では剛ソロ9~12話でKinKi Kidsバージョンが使用された。初回盤BにはVersion K(光一ソロ)、剛ソロ(Version T)も収録されている。アレンジは同じ。

「Secret Code」の制作陣で制作されたビッグバンド・ジャズ風のオシャレでノリのいい楽曲。2人声と曲調の相性は良いものの相変わらずこの曲調だとトータル感重視で聞き終えると「Secret Code」以上にメロディーを覚えていない。ソロバージョンが制作されるという珍しい試みはあったものの、アルバムリリース間隔が数年になってシングルが溜まるようになったためかアルバム未収録になってしまいそのままとなっているのもあって、KinKi Kidsの両A面ってそんなに差が生じないんだけど、今作ばかりは聞いた回数も極端に少なくなってしまった。
★★★☆☆
アルバム未収録
初回盤BのみC/W(Version K)
初回盤BのみC/W(Version T)

40th 会いたい、会いたい、会えない。

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2018年12月19日
作詞:久保田利伸・森大輔、作曲:久保田利伸、編曲:CHOKKAKU、コーラスアレンジ:森大輔
初回盤Aはカラオケ(Backing Track)のみ+MV&メイキング収録DVD付、初回盤Bは「SNOW TEARS」+ライブMV収録DVD付、通常盤は「Give me your love」「名もなき未来」収録。

1作空けてまた久保田利伸という珍しい連続登板に。「The Red Light」とはガラッと方向性が変わり、メロウなミディアムナンバー。アレンジャーも今回はCHOKKAKUが担当していて柔らかさや美しさを前面に出した仕上がり。前回よりはファンが望むというかバラード系中心の今のKinKi Kidsっぽさもありつつ大人のKinKi Kidsを意識した曲提供になったのかなという気はする。しかし正直あまり覚えてない曲の1つ。5年以上経ってようやく聞けば思い出せるくらいにはなった。
★★★☆☆
16thアルバム『O album

41st 光の気配

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2019年12月4日
作詞:坂本真綾、作曲:川口進,Louise Frick Sveen,Xisco、編曲:安部潤、コーラスアレンジ:佐々木久美
初回盤Aはカラオケ(Backing Track)のみ+Music Clip HIKARI Ver.& Making収録DVD付、初回盤Bは「チラナイハナ」+Music Clip KEHAI Ver. & Making収録DVD付、通常盤は「杪夏」「Tuning」収録。

2019年は2人が40歳を迎えた年であり、間もなく40歳を迎える(剛が4月で坂本真綾が3月生まれなのでほぼ1年近く離れているが学年的には剛と同級生)同世代の坂本真綾が作詞し、40代を迎える大人の心情をうまく代弁したような染み渡るバラード。“どこまで行けば僕は満たされるだろう”と答えはないともう知りながらも思ってしまうような、若い頃のような一直線な思いはないが、完全に枯れ果ててもいないそんなアラフォーの思いが非常に繊細に表現されていると思う。

いやまたバラードかよ…というのはあったし、どうしてもパッと聞きかなり地味なバラードに感じられてしまうし、「変わったかたちの石」辺りともなんだか似たような冬の落ち着きバラードっぽく思えてしまうところもある。しかしサウンド面でも工夫されており、いかにも綺麗なストリングスっでふわっと仕上げそうなところあえて使わずにシンプルなバンドサウンドだけの演奏になっていたり、サビでもほぼ2人のソロパート回しで構成されていたりと新鮮な部分も多い。世代的な部分で久々に引っかかった。当時まだこの年代が遠くて歌詞も耳に入ってこなかった人でもこの年代が近づけば分かるはず。染み渡る名曲。
★★★★☆
16thアルバム『O album

42nd KANZAI BOYA

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2020年6月17日
作詞作曲:堂本剛、編曲:堂本剛・Gakushi
2019年7月にJニーK川氏が死去。もうみんなすっかり忘れているが亡くなった当時は偉大なるプロデューサーの死としてその功績が大々的に称えられるという報道の方向性となっており、所属タレント総出で最期を見送り弔った。Jニー氏追悼の意を込めて剛がソロの方向性であるファンク全開で制作したのが今作で2019年末に開催されたドームツアー「KinKi Kids Concert Tour 2019-2020 ThanKs 2 YOU」企画コーナーで披露していた。発売未定だったが、剛と光一が初めて出会った日である5月5日に発売決定となった。しかし緊急時代宣言騒動により発売が延期され、6月17日に発売された。

1曲のみしか用意されなかったがこれまで通り初回盤A,B,通常盤の3種が用意され、これに伴い変則的な収録内容となった。また初めてBlu-ray付も導入された。初回盤Aはカラオケ(Backing Track)+Music Clip&Making収録Blu-ray付/DVD付、初回盤Bはリミックス(molmol DUB)+グッズ「KANZAI BOYA CAP」付、通常盤はリミックス3種(DJ松永 Remix、G Remix、U-Key zone Remix)収録。

2023年以降の報道によりJニー氏は“世紀の性犯罪者”扱いとなり、偉大なるプロデューサーとしての功績は消し去られて世間の評価が一転したため、ジャNー氏を面白おかしく描写する事など事実上の放送/公言禁止案件扱いとなり、名前を出す事すら世間警察が許さないような空気となり、今作も事実上の封印作となった。社名変更に伴い全てのCD/映像作品の通常盤がLCCN/LCBN/LCXNに品番変更されて再発売される中で、今作はLCCN再発されずに放置された。DL/ST配信においても今作は一切なかった事になっていて『O album』配信版からも消された。これに伴い『O album』配信版はOriginal Editionという表記がつけられた。Hey! Say! JUMPがデビュー曲を削除しての配信版1stアルバムとベストにはSelected Editionの名称が使用され、他にもJニーズで複数商法の曲をカットして配信に出している場合などにSelected Editionを使うのが慣例となっていただけに、これがオリジナルですがなにか?と最初から無かったんだと言わんばかりのOriginal Edition表記はなかなか強烈だ。ただしさすがにLCCN再発された『O album』通常盤CD(唯一の正規流通)やライブBlu-ray/DVDから削除するまではしていない。

KANZAI BOYA=カンサイボーヤでありカンザイではない。KinKi Kidsに決まる前にジャNー氏より提示されたグループ名で、その時の事がそのまま歌詞に落とし込まれ、光一によるジャニ〇氏のモノマネが曲中に盛り込まれるなど、かなり遊びに走った楽しい追悼ソングとなっている。ジャNーズタレントたちがこぞってTVでよく話していたので本人は出てこないのに本人のキャラクターとして親しまれた“YOU、○○しちゃいなYO!”という独特の言い回しは広く浸透していたものだった。世間警察はすっかり忘れているが、2020年当時はまだこの印象のままで偉大なるプロデューサーを追悼するムードになっており、その中でもKinKi Kidsだから成立するKinKi Kidsにしか出来ない追悼でもあった。自粛により発売が延期されてようやく少し世の中が動き出したタイミングもあって、この明るさも広く受け入れられる状況だったように思う。

作風的には完全に剛ソロのエンドリケリーなファンクの世界観であるが、これは1人でやるよりKinKi Kidsでやった方が良かったのもまた間違いない。
★★★☆☆
16thアルバム『O album』(配信版では削除)

令コン案件対策仕様のため一部表記がおかしくなっておりますが前後からお察しください。注:令コン=令和異常過剰コンプライアンスの略

43rd アン/ペア

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2021年7月21日
作詞作曲:堂島孝平、編曲:須藤優
デビュー記念日の発売。「アン」と「ペア」の両A面ではなく「アン/ペア」という1曲である。初回盤Aはリミックス(Summer Sounds Remix)とカラオケ(Backing Track)+Music Clip,光一ver.,剛ver.収録Blu-ray付/DVD付、初回盤Bは「SQUALL」+「プラグとコンセント」収録Blu-ray付/DVD付、通常盤は「Dandelion」「群青の日々」収録。

久々の堂島孝平の提供曲。シングル表題曲の提供は少なく、近年は共同プロデューサーにもなっていたが、「Secret Code」「Topaz Love」「DESTINY」はいずれも編曲のみで作詞作曲は「カナシミ ブルー」以来、作曲だけでも「永遠のBLOODS」以来となる。そういう意味でもシングルになるような強い曲を書くタイプではあまりないのかもしれない。今作もけっこうクセの強いナンバーで、デュオなのに“ペアになれない”をテーマにしているだとか、2人が別々のダンスをしている視覚的なパフォーマンスも込みでトータルで面白い曲ではある。…が、パッと出てこない曲の1つというのが正直なところ。
★★★☆☆
17thアルバム『P album

44th 高純度romance

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2022年3月16日
作詞:松本隆、作曲:マシコタツロウ、編曲:冨田恵一
20周年と異なり、25周年は前倒しせず、今作が“デビュー25周年イヤー第1弾シングル”を銘打って発売。初回盤Aはカラオケ(Backing Track)+Music Video & Only KinKi Kids Ver.収録Blu-ray付/DVD付、初回盤Bは「切ないね」+「Anniversary from KinKi Kids Concert 2022」収録Blu-ray付/DVD付、通常盤は「手をつなぐのは久しぶりだね」「My only one」収録。

管弦をふんだんに使用したふんわりとしたポップ感が心地いいナンバー。25周年1発目にしては随分ゆったりした雰囲気でゆるっと始まった感じもあるけど、7月に向けての助走としてはありだったのかもしれない。これもパッと出てこない曲の1つ。
★★★☆☆
17thアルバム『P album

45th Amazing Love

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2022年7月27日
作詞:KinKi Kids、作編曲:山下達郎、ストリングスアレンジ:室屋光一郎
デビュー25周年イヤー第2弾シングルとして25周年を迎えた直後に発売。C/W「Midnight Rain」は久々に共通収録、初回盤Aはカラオケ(Backing Track)+Music Video & Making収録Blu-ray付/DVD付、初回盤Bは「Midnight Rain」のカラオケ(Backing Track)+「Tatsuro Yamashita Songs Special Session」収録Blu-ray付/DVD付、通常盤は「HEART」とそのカラオケ(Backing Track)収録。加えてファンクラブ盤も発売され、CDは共通2曲のみ+「KinKi Kids Concert 2022 at Tokyo Dome」フル収録ライブBlu-ray付/DVD付。「硝子の少年」を手掛けた山下達郎の提供に加えてC/Wは竹内まりや提供という事で久々に話題性のある新作シングルとなった。

達郎節といった感じの曲で、記念曲としてのある程度のインパクトとキャッチーさもある。さすがに「硝子の少年」の頃のキレはもうなく、あの頃ほど広く受ける曲ではないかなというのが正直なところではあるが、もっと分かりにくいファン向けの曲が続いていたので久々に外に向けた勝負作っぽい気合の入った1作だったのは間違いない。メロディーラインにかなり玄人感が出ていて、近年の曲の中では口ずさめそうな親しみやすさがあるように聞こえるが実際に歌おうとすると音程を掴みにくいかなりの難曲のような…。「硝子の少年」同様に松本隆に作詞を依頼する…という誰もが考えそうなパターンやもっと話題性狙いで竹内まりやに作詞を…(嵐に先にやられてる)なんて案もあったんじゃないかと思うが、それよりも遥かに熱い作詞:KinKi Kidsが実現。2人が交互に部屋に入って少しずつ作詞を進めていくという形で書かれたとされる。これぞ記念曲
★★★★☆
17thアルバム『P album
公式通販予約限定ベスト『39 Very much

46th The Story of Us

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2023年1月18日
作詞作曲:KinKi Kids、編曲:363820
年が明けたがまだ25周年期間内(2022年7月21日~2023年7月20日が正式な25周年期間)という事で20周年は前倒したけどなデビュー25周年イヤー第3弾シングルと銘打たれた。初回盤Aは少年隊カバー「グッバイ・カウント・ダウン」とカラオケ(Backing Track)+Music Video & Making収録Blu-ray付/DVD付、初回盤Bは光GENJIカバー「…。」とカラオケ(Backing Track)+「Documentary of Us 〜The Story of Us が生まれる瞬間〜」収録Blu-ray付/DVD付、通常盤は「Endless Promise」「妙なMotion」収録。

前作の作詞に続いてなんと今度は作詞作曲がKinKi Kidsという完全共作。曲作りを教わったばかりの初期の頃から作詞と作曲を分業する共作しかしていなかったので、共作は難しいものだと思っていたがまさか今になって実現するとは…。先輩達も後輩達も事務所さえも終わっていく中で、なんと頼もしい25周年

かなり静かな始まりからサビで広がっていき徐々に盛り上がっていく壮大なナンバー。”僕は思う(ひとりじゃない)”と1番最初のソロ曲が歌詞に出てきて入れ替えて歌唱(剛が「僕は思う」、光一が「ひとりじゃない」)しているのも嬉しい仕掛けだ。

『39 Very much』投票では20位まで収録の中で22位とギリギリで枠に届かず落選。選曲にかなり影響したと思われる投票前のライブ「KinKi Kids Concert 2024-2025 DOMOTO」でもしっかり披露されており、作詞作曲:KinKi Kidsブーストも考えればもっと最上位に食い込んでも不思議ではなかったと思うんだけどなぁ…。投票結果的に不人気らしい「Family~ひとつになること」同様の地球規模の歌詞がちょっと壮大すぎたのだろうか。やはりコアなファンの人たちと好みが合わな
★★★★☆
17thアルバム『P album

47th シュレーディンガー

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2023年12月27日
作詞:山崎あおい、作曲:U-Key zone、編曲:堂島孝平,sugerbeans,U-key zone
13日に『P album』が発売されたばかりで2週間での異例のシングル発売となった。初回盤Aは「Precious Life」とカラオケ(Backing Track)+Music Video & Making,Music Video Dance Ver.収録Blu-ray付/DVD付、初回盤Bは「Midway of Life」+ニャンコ ステッカー封入、通常盤は「世界中を I LOVE YOU」「消えないトーチライト」収録。初回盤Bに映像がつかずステッカー封入のみとなっている。結果的にKinKi Kidsの最終シングル

今作は2023年発売だがド年末の発売で2024年1月8日付で1位を獲得しているので、シングル連続1位獲得年数は1997年度~2024年度まで連続で達成扱いとなる。よって2024年に初めて一切のリリースが無かったものの、改名でも記録引継ぎ扱いになるならば2025年度最終週までにシングルをリリースして1位を獲得すれば記録継続は可能である。しかしようやく改名手続きを終えた段階で次なる続報が無く、9月に光一がソロアルバム、11月頭までツアーが発表されているため、執筆時点でも1年ぶり恒例年末年始のライブさえあるかどうか…それに合わせて年末集計ギリギリでシングルがあるかどうか…。

『P album』はスタイリッシュ打ち込み路線がメインとなっていたが、一転してバンド+ブラス隊によるゴージャス感漂うサウンド。“王道ポップスにシティーポップ要素を加え、口ずさみたくなるノスタルジックでインパクトのあるサビがたまらない、新しくも懐かしくも感じる、KinKi Kids のニュースタンダード”と公式に紹介された。個人的に思っていたシティポップのイメージは割と時代性の薄いオシャレで軽やかな雰囲気だったので、ブラス隊によりやや濃厚な空気漂うサウンドやノスタルジーなメロディーなどの要素とあまり合致しなかった。シティポップの要素がどこにあるのかは正直良く分からない。またシュレーディンガーとは物理学者の名前だが、それでは全く意味が通らない。「シュレーディンガーの猫」の話から“物事の結果は発生するまでわからない”とする意味の言葉として使用していて、思わせぶりな相手に対して“愛か戯れか”それは全く分からないという心情を託した言葉が”シュレーディンガー”と解釈すれば意味が通るのかなという気はする。

と、このように何だかよく分からない部分も多いが、とにかく妙にインパクトはありフックが強い1曲。U-Key zoneは非キャッチーな打ち込みスタイリッシュ路線の極みという印象しか無かったが初めていい曲だと思えた。
★★★★☆
一般発売アルバム未収録
公式通販予約限定ベスト『39 Very much

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