12th CRAZY LOVE/Days
1998年7月23日
9月2日のアルバム『NEW ADVENTURE』への先行シングル。「空の下で」の時と同様に直前ではなく一応1ヶ月以上離れていてそこまで不利ではなかったはずだが、前作のヒットが嘘のような初登場11位とトップ10入りをついに逃してしまい、累計7.6万枚と前作初動にすら遠く及ばず。
『NEW ADVENTURE』リリース後はシングル発売はなく、既出曲のリミックスや大量の空白トラックを駆使した隠しトラックを収録するなど実験色の強いコンセプトアルバム『The Waters』を12月にリリースして以降は本格的な活動休止状態となった。今回も特に休止発表はなかった。この間に小林・AKKOは家族でNYへ移住、次女が生まれたとされている。次女も後年HARUHIとしてデビューしており1999年2月25日生まれとなっているので、前作や今作がリリースされた頃には既に妊娠が判明していたと思われ、とりあえずリリースは年内までという方針も決めていたのではないか。
なお『NEW ADVENTURE』収録曲であり、『The Waters』でバージョン違いや隠しトラックで複数バージョン収録されてやたらフューチャーされた「STARDUST」という曲のサビ終わりのフレーズに“隠れていよう”とあり、これが活動休止を暗示、予言するフレーズだったというのが『Singles』や『Self Collection〜15 Currents〜』のライナーノーツに連続して記載されている。2度も書かれているので事実かと思っていたがよく読めばこの話にはどこにもメンバー証言が含まれておらず、あくまでライナーを担当した小貫信昭氏(ミスチルや槇原敬之の公式本書いてる人)の推測である事には留意しておきたい。
最後の8センチCDとなった。
CRAZY LOVE
作詞作曲編曲:小林武史
キリンビバレッジ「ナチュラルズ」CMソング。AKKO本人も出演していた。
夏のマイラバらしい明るくキャッチーなメロディーの楽曲だが、打ち込みのリズムアレンジが忙しなく一部ダブっぽくなったりと実験的な作風が抜けきっていなくてストレートなポップに徹しきれていない。そんなにアップテンポに感じられる曲ではないのだがこの打ち込みビーツ(?)のおかげでなんだか落ち着かない感じがしてしまう。クレイジーなラブを歌っているのでそういう意味ではクレイジーなのかもしれない。
前作のヒットで健在っぷりを存分に見せつけていたが…今作は全く記憶にない。「DESTINY」の後はそのままアルバムと実験アルバム出してそのままいつの間にか活動しなくなっていたというところで中学時代前半でマイラバの記憶が1度完全に途絶えている。改めて振り返ってみると「DESTINY」ヒットが中1の最後で、中2で今作とアルバム、次のシングルの時はもう高1の終わりだったので環境がすっかり変わっていた。10代にとっての数年は大きい。
★★★☆☆
3rdアルバム『NEW ADVENTURE』
1stベスト『Singles』
2nd配信限定アコースティックセルフカバーアルバム『acoakko gift』(セルフカバー)
3rdベスト『Best Collection~15th Anniversary Box~』『Best Collection~Complete Best~』
Days
作詞作曲編曲:小林武史
日本航空「JAL夏の北海道『地平線リゾート』」CMソング。
日常の大切さをかみしめるようなどっしりとした壮大なロックナンバー。雄大に広がっていくような楽曲で歌詞も日常というよりも旅先の風景を切り取ったようなイメージとなっているが、これはJAL北海道キャンペーンのCMタイアップだったのもあるとは思われるが実際に北海道を旅した際の光景からインスパイアされているとされ、『Singles』ライナーでのAKKOの証言だと空港に降りた途端に広がるタンポポ畑に感動していた姿をそのまま詞にしたのかもしれない(“したのかもしれない”なのは作詞にAKKOが関与しておらず小林武史が作詞しているため)という。なので日常の中で日常の大切さを感じるというよりも、旅先で大自然に癒される事で改めて日常の大切さに気付いて噛み締める、というようなイメージ。
じわじわとストリングスの出番が増えてきているが(案の定だがこの時期から後のストリングスアレンジでベッタリな関係になる四家卯大を起用し始めている)、藤井のギターの存在感も同時に増しているため、しっかりとロックバラードっぽくなっているのがまだまだ後年とは違うところであり、後のコバタケバラードとは一線を画す。
「My Painting」と違って今作はしっかり『Singles』には収録された。しかし『Best Collection~Complete Best~』ではコンプリートしてもらえずスルーされてしまった。『NEW ADVENTURE』ではエンディングのような締めくくり感があって『NEW ADVENTURE』で聞く時が1番印象がいいかも。
★★★★☆
3rdアルバム『NEW ADVENTURE』
1stベスト『Singles』
コメント