16th 風と空のキリム
2004年4月28日
変則的な構成のシングル。表題曲の「風と空のキリム」は2曲目に収録されており、1曲目は「深呼吸の必要」で「深呼吸の必要」が実質メイン曲。映画『深呼吸の必要』主題歌でMVが制作されたのも「深呼吸の必要」だったため、「風と空のキリム」は実質C/Wだった。最早シングルタイトルを『風と空のキリム』にした理由が良く分からない。
ベストアルバム『SELF COLLECTION~15 CURRENTS~』と同時発売。これを最後に再び活動休止状態となった。結果的に小林武史在籍時最後の新作にして、”MY LITTLE LOVER”最後となった。
3曲目に収録されている「反復と労働〜風と空のキリム(instrumental)from Original Sound Track」は映画のサントラ代わりを果たすインスト音源だが、この音源は配信版ではカットされ、CD4曲目の「SUMIKA(住処)」が配信では3曲目に配置されている。また”from Original Sound Track”と映画のサントラ盤が別途存在するかのような表記になっているがこの映画のサントラ盤は発売されなかったため、存在しない。このシングルCDが実質サントラ盤の代わりとなる。「SUMIKA(住処)」のみ映画で使用されておらず無関係。
初登場32位から100位以内は2週ランクインだったが200位以内に集計拡大に伴い101位~200位の間で5週も粘っていた事が新たに判明、1.1万枚の売上となった。
深呼吸の必要
作詞作曲編曲:小林武史
映画『深呼吸の必要』主題歌、JAL沖縄キャンペーンソング。映画の特別協賛に日本航空が入っていてコラボ企画が行われていたためJAL沖縄キャンペーンとのWタイアップとなっている。香里奈、谷原章介、成宮寛貴、長澤まさみ、金子さやか、久遠さやか、大森南朋といった6人の見ず知らずの若者(10代~20代の中で谷原章介と大森南朋は当時すでに30代前半で作中でも年上の設定)が沖縄でサトウキビの収穫を行うアルバイト「キビ刈隊」として集結して延々と刈り続ける集団生活の中でそれぞれが抱える問題や葛藤、交流が描かれるという内容の映画。香里奈は同年『天国の本屋〜恋火』『海猿』も含めた3本の映画に出演(主演は今作だけ)して一気に主演俳優街道へ乗っかり、長澤まさみはブレイク作の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の撮影の合間に今作の撮影へ挑んでいた(今作の撮影で少し太ってしまい『世界の中心~』の現場に戻った際は衰弱して病死するシーンの撮影を控えていたため辻褄が合わなくなってしまうのでダイエットしてくれと言われたとか…)。大ヒットはしなかったが比較的話題作だったと思う。
映画の予告で流れているサビ部分と映画の映像との親和性が非常に高く、それが凄く好印象だったので、『Singles』聞いたっきりだった中で結果的にマイラバのシングルを唯一リアルタイムでレンタルしてきた1作になった(『SELF COLLECTION~15 CURRENTS~』もついでに聞いたけど当時そこまで良さを感じられずこれっきりまた聞かなくなった)。映画は確か後でDVDレンタルしてきたので、当時は確か予告と『SELF COLLECTION~15 CURRENTS~』を借りてきて改めていいなと思ったので新作シングルも聞いておこうとかそんな感じだったと思う。しかしいざ聞いてみたらサビ以外が超絶地味、なんだか思ったよりも遥かにか弱いボーカルで歌われていてあれこんな声出てなかったっけ?と色々疑問だらけになってしまい、結局これっきりまた聞かなくなってしまった。映画本編でも単独で聞くよりはいいんだけど、映画の予告映像はマジで魔法がかかっているかのように素晴らしい名曲に聞こえる。
★★★☆☆
6thアルバム『akko』リクエストベスト付DISC-2
2nd配信限定アコースティックセルフカバーアルバム『acoakko gift』(セルフカバー)
3rdベスト『Best Collection~15th Anniversary Box~』『Best Collection~Complete Best~』
風と空のキリム
作詞作曲編曲:小林武史
映画の中ではピアノ&チェロインスト「かんしょの唄」として流れており、2008年の小林武史のアルバム『WORKSⅠ』に収録されている。なので厳密にはCD3曲目に収録されているインスト「反復と労働〜風と空のキリム(instrumental)」は「反復と労働~かんしょの唄」とするのが正確なのではないかと思うが、このシングルにおいては「風と空のキリム」のインストとした方が分かりやすいのでそうしたのか。
今作はそれを歌にした楽曲となるが、かなり淡々としていて地味で暗い。どっちが先なのかは分からないが、劇伴のインストを歌にしたからこうなったのだろうか。劇伴のインストとしてはそっちに意識が行ってしまうほどメロディーラインが強すぎると邪魔になってしまうし。やはりか弱い歌唱になっていて、「深呼吸の必要」のようなサビの盛り上がりも皆無のため、これはマジで全く印象に残らず…。ていうか何でこのシングルのタイトルこっちにしたんだろう。
acoakko活動とは親和性があったのか、最初期にacoakko化されており、オリジナルバージョンがアルバム未収録のまま長年放置されているが、acoakkoバージョンがアルバムに収録されている。
★★☆☆☆
1st配信限定アコースティックセルフカバーアルバム『acoakko』(セルフカバー)
2ndアコースティックセルフカバーアルバム『acoakko debut』(『acoakko』収録Ver.)
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