1st GOOD DAYS

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1st GOOD DAYS

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01年2月7日
インディーズでのCDリリースから1年3ヶ月を経てのメジャーデビュー作。メンバーはそのままだが本名表記を止めて、全員名前の英字(大文字)表記で統一された。この時点でMIYUは小学6年生、MAIKO・MIZUHOは中学2年生、TAKAYOは中学3年生の小中学生グループだったが、2月で卒業・進級寸前であったため、小中学生グループだったのは今作のみで2nd以降は中高生グループとなった。

Whiteberryの前年のブレイクを受けて新たなガールズバンドとして売り出そうとしていたが元がダンスグループだったのをバンドとして売り出すために無理やりバンドにさせられたためメンバーは楽器を猛練習中であり、この時点では演奏は完全放棄、あくまで楽器を持ちながら踊るというパフォーマンスであった。

帯には“ソニーレコードがまた新たなるシーン&ジャンルを送り出す!その名も「BANDOL」”と書かれている。BANDOLとはバンド+アイドルの造語

またHysteric Blueから始まったソニーの10代専門レーベルPOTの第4弾アーティストでもあった(第2弾がWhiteberry、第3弾がラナhanakoマキサック、第5弾が12.ヒトエ)。POTとはPOWER OF TEENSの略でレーベルといってもジャケットや帯の片隅に極小ポットをモチーフにしたPOTレーベルマークが入っているというだけのものであった。Hysteric Blueは20代になったのを機にレーベル離脱を発表、ZONEの場合はシングル「一雫」を最後にPOTマークが消滅した。12.ヒトエもZONEと同じ2001年デビューでこれで打ち止めになった事から翌02年後半にはもう無くなっていたと思われる。POTレーベルの存在は現在はwikiにすら掲載されていない。

一応デビューからそれなりに派手に売りだされたため初登場20位から6万枚ほどの小ヒットを記録。Whiteberryの1stシングル「YUKI」と同程度だったのでまずまずの出足だった。

GOOD DAYS

作詞:たくや、作曲:原一博、編曲:CHOKKAKU
エフティ資生堂ティセラTwinkle DreamCMソング。CMにはメンバーも出演していて当時それなりにパワープッシュでOAされまくっており、いきなり派手に売りだしていた。またPOTレーベルの先輩Hysteric Blueのたくやが何故か作詞だけ担当。「春~spring~」「なぜ…」といったヒット曲を生んだメロディーメイカーたくやを何故作詞でだけ起用したのかがまず謎だが、先に曲とアレンジとCMまで決定していたが歌詞が本決定してなくてとりあえず別の人が書いた別の歌詞でのレコーディングまで済ませていたらしいが、あちこちに作詞をオファーしていたところギリギリでたくやに発注していた歌詞がOKとなったとか。

ZONEの楽曲制作は基本的に事務所主導で主に町田紀彦が手掛けた曲をアレンジャーに委ねる形を取っていた。しかし今作は最初から最後までソニーに一方的に用意された曲で実績ある作家陣を投入。非常に勢い溢れる元気一杯のロックナンバーとなっていて、デビュー作らしい勢いに満ちた1曲だ。PS2のゲーム『WONDER ZONE』ではこの曲が音ゲーコーナーの課題曲で、かなり苦戦したので散々聞きまくり一時期聞き飽きた事もあったものの、何かを始めたい時景気づけの1曲として10代の頃は定番の1曲だった。

きっかけは深夜のラジオでこの曲が偶然かかって勢い溢れる元気サウンドに一瞬でノックアウト。速攻でZONEという新グループをネットで調べて購入に走ったという初めての経緯でファンになったので思い出深い出会いの1曲だ。当時Whiteberryに早くも少々ガッカリしていたこともあって、まあバンドではなかったんだけど、サウンド自体は元気ロック系だったし、何よりみんなかわいいし、一気に心移りした記憶がある。恐らく同じように移った同世代は多かったはず(心移りしつつも最後までWhiteberryもちゃんと聞いていたが、周囲では他に誰もいなかったな…)。確かきっかけになったTOKYO FMのラジオで元々はWhiteberryがレギュラーミニ番組持っててそれで聞いていた記憶もある。

パフォーマンスは楽器持って踊るというバンドルスタイル。間奏のギターソロでのTAKAYOのように弾いている風のパフォーマンスもあるものの、楽器から手を放して全員で飛び回っているのが基本で、MIZUHOは立ってドラム叩いてるし、演奏のフリを隠そうともしていない。TV出演時の演奏などZONEに限らずほぼアテブリであり、この時代にもロックバンドがいかにもなアテブリ感を醸し出したり、Dragon Ashの人がマイク逆さに持って歌ってたりすることもあったが、楽器持って踊るというのは振り切りすぎてインパクト大だった。またNHK「ポップジャム」出演時にはMIYUが勢いよく踊って回転したらストラップが外れてしまい、以降重たいギターを抱えながら必死でパフォーマンスしていたのはよく覚えている。動じているように見えなかったことから“MIYUは心臓に毛が生えている”と現役時代によく言われるようになったのはこれがきっかけだったとか。

そんな一瞬で持ってかれたこちらの好印象とは真逆で、メンバー4人全員が書籍『ここから」インタビュー内でそれぞれ当時あまり好きな曲ではなかったと暴露している。楽器を持ちながら踊るという「バンドル」なるスタイルもダンスに自信があったので疑問だったという。一方で演奏力をつけた解散ライブ時点まで一貫してこの曲は演奏せずに踊って歌うバンドル曲として扱われた。
★★★★☆
1stアルバム『Z
1stベスト『E~Complete A side Singles~

C/W fortune

作詞:たくや、作曲:TSUKASA、編曲:彦摩呂
この曲もたくやが作詞。同じような元気ロックチューンで勢いもあるので、C/Wとして用意したというよりはA面候補で落ちた曲だったのかもしれない。これだと確かに「GOOD DAYS」の方がA面になるよなという感じ。それでもC/Wにしておくには惜しいくらいこれまた爽快で気持ちのいい曲だ。なお編曲の人はあの大食いリポーターの人ではない。
★★★☆☆
2ndベスト『ura E~Complete B side Melodies~

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