23rd 桃

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23rd 桃

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2001年4月25日
1999年8月26日の逮捕でツアー中止、CD回収となり活動休止。2000年はデビュー10周年を迎える年だった。デビューは10月25日だったがワーナーは何故かまだ休止中の5月に『10.Y.O~THE ANNIVERSARY COLLECTION~』を限定発売。同作では序盤3曲を沢田知久が新たにミックスし直し、DISC-2にリミックスメドレーを収録するなど本人稼働は無いが新たに手を入れた音源も収録され、トップ10ヒットを記録。ソニーとの契約は逮捕で終了してしまったが、古巣ワーナーが声をかけてくれた事でワーナーに復帰し、新作の制作を開始。デビュー10周年を1ヶ月過ぎた11月29日にアルバム『太陽』をシングルリリース無しで発表して活動再開となった。

復帰アルバム『太陽』から5ヶ月空けての復帰第1弾シングル。シングルとしては1年10ヶ月ぶりとなる。初登場11位とギリギリでトップ10入りは逃したものの、これといったタイアップも無く、派手な宣伝も無く、シングル復帰作という話題だけで9万枚まで売上を伸ばし、ソニー時代の『HAPPY DANCE』や『STRIPE!』は上回った。TV出演もまだしていなかったのでプロモーションにも制限があった時期だが、それだけ期待が高かったためだろうか。第二次ワーナー時代ではダントツの売上であるどころか、アルバム2作よりも売上が高く、この時代で今作より売れたのは『太陽』だけだったので、復帰時の期待はかなり高かった事が分かる。まあ2001年から全体のCD売上が激減していったので、まだ売れるギリギリの時期に復帰したから最初の2枚だけ高く出たというところもある。ただ”気づき”の曲ばかりのシリアス路線でナンカチガウ…と思われてしまって一気に見切られた感もある。

初回プレスのみ「遠く遠く(桜ヴァージョン)」収録…となっていたが、収録されていない通常盤はほとんど出回っておらず、レンタルでも初回盤で出ていた。Backing Track(カラオケ)の収録は新曲の2曲のみ。

事件を経ての心境の変化も受けてラブソングのようでありながらライフソングでもあるような両方の要素をあわせもったような楽曲。”君”の振る舞いを見て”僕”が大切な事に”気づく”というこの“気づき”を歌った曲がここからしばらく続くことになる。桃はあくまで比喩であり、これまでのようにストーリー性があったり、情景が浮かぶようなラブソングではないため、イマイチイメージが浮かびにくく、最初に聞いたときは何を歌っているのかよく分からなかった。

2番にある“そんな事で変わるような気持ちしかない人に”のくだりは事件を経て世間様から必要以上に叩かれ責められ続けた心情が強く反映されているように思う。
★★★★☆
11thアルバム『Home Sweet Home
7thベスト『Song Book“since 1997~2001”
8thベスト『Completely Recorded
9thベスト『Best LOVE
28thシングル『Wow』C/W(2003 飯尾芳史MIX)
1stライブアルバム『THE CONCERT CONCERT TOUR 2002~Home Sweet Home~』(Live)
3rdライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA “cELEBRATION 2005”~Heart Beat~』(Live)
1st配信限定ライブアルバム『MAKIHARA NORIYUKI SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT “cELEBRATION 2015”~Starry Nights~』(Live)

C/W 1秒前の君にはもう2度と会えない

同じくラブソングでライフソング。これまた”気づき”の曲で自分の勝手さを思い知った主人公が当たり前のものを失う怖さに気づき、君を大切に思う、という内容。今作でも“あてのない事”に言及するくだりがあり、事件後の世間の反応から得た考えが反映されているように感じられる。”形のない想い振りかざしながら正しいとか間違ってるとかそんなあてのない事で言い争う内に大事なことを無くすのはいやだから”とかは曲中の2人の関係の事ではあるんだけど、加熱したマスコミとそこに乗っかって好き放題非難の言葉をぶつけにいった世間様へのメッセージなんじゃないかと…。

後年ほど説教っぽくはなくまだそこまでエスカレートしてないから聞きやすいが、それでも当時としてはなんだか説明調でくどい曲だなぁという印象もあった。ただポップなサビメロはかなりグッドメロディーでかつてを少し彷彿とさせる。

ALBUM VERSIONはアレンジがけっこう変わっており、シンプルなバンドサウンド風打ち込みだったオリジナルに対して終始電子音が薄くループして鳴っていたりと全体的に抑えめでシリアスになっている。歌詞を見るとこっちの方が合っているような気もするけど、シングルの方が伸びやかなポップソングとして聞けるので好み。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
11thアルバム『Home Sweet Home』(ALBUM VERSION)

C/W PLEASURE(アルバム・ヴァージョン)

『太陽』からのシングルカット。わざわざアルバム・ヴァージョンなどと書かれているが(配信では表記無し)、要するに何も変えずにそのままシングルカットしたということであり、この表記いらなくね?ラブソングの体裁を取りつつも内省&気づきの曲となっていて「桃」に通じるテーマ性があるから選ばれたのだろうか。ただ前2曲に比べてもシリアスで重たい。

なおこのシングル盤では毛利泰士のクレジットが全曲Rhythm Treartmentだけになっており、『Home Sweet Home』での「桃」は同様だが、少なくとも今作に関しては『太陽』ではCymbals,Synthesize&Rhythm Treartmentだった。何故表記を変えたのかは謎だが、4曲とも槇原と毛利のクレジットを「桃」からそのままコピペしてしまったのだろうか。以降もシングルとアルバムで音源同じなのにこの2人のプログラミング周りのクレジット表記が変わるというのが頻出したので割といい加減だったのかもしれない。

冒頭“僕は運が悪かった”で始まるのが少し引っかかる部分でもあった。歌詞全体の流れからすれば君との関係が主題で自分自身を分かっていなかった的なニュアンスの話で事件の事ではなさそうではあるんだけど、復帰作に入っている曲の冒頭でこの言葉はあまり良い印象を与えず、運が悪かったと思っているのか反省していないのではないか、みたいな声も当時少し飛び交っているのを見た記憶がある(とりま歌詞をちゃんと読めよとは思ふ)。まあ事件の事ではないのは確かではあるんだけど”愛されたいと願うことをあきらめたいと思っているのに君を好きになってしまう自分を分かれなかった”のに自省の第一声が”運が悪かった”という誤解を招くような表現は何故にチョイスしてしまったのかなぁ…というのは今でも少し謎には思う。元々は沢田知久ミックスだったが、『太陽』DVD-AUDIO盤で飯尾芳史によってリミックスされてだいぶ音像が変わっていたのに、その後自身でさらにもう1度ミックスをやり直したり、わざわざ20周年ベスト『Best LIFE』でライフソング代表曲の1つとして自選(選んだのはオリジナルの沢田ミックス)している事からもかなりお気に入りかつ色々試したい曲だった様子。
★★★☆☆
10thアルバム『太陽
28thシングル『WoW』C/W(2003 槇原敬之MIX)
10thベスト『Best LIFE
2ndライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA“cELEBRATION”』(Live)

初回盤のみC/W 遠く遠く(桜ヴァージョン)

3rdアルバム『君は僕の宝物』収録曲のリメイク。第二次ワーナー期のシングルC/Wにおいては第一次ワーナー時代のリメイクバージョンが続く。槇原がKeyboatrds,Programming、毛利泰士がRhythm Treatmentを担当しており、この2人で打ち込み直したバージョンとなる。

リアレンジは聴感的にほとんどされていない印象で随所で原曲には無かったような音も聞こえるものの文字通りに本人と毛利氏の2人で原曲アレンジを打ち込みし直したといった趣き。しかしこれ原曲にあった間奏のサックスソロもそのままあるように聞こえるんだけど、クレジットが無いので打ち込みで再現?原曲の佐橋佳幸のギターやジェイク・H・コンセプションのサックスは表記してないだけでそのまま使用しているのだろうか。内省の曲が並んだシングルだっただけにかつての曲の方がまだ無垢な頃というかなんというか…ポップで輝いて聞こえた

『秋うた、冬うた。~もう恋なんてしない』収録曲をアンケートで募集したところ何故か春の曲にも関わらず原曲が5位ランクインで収録されてしまったため、本命の『春うた、夏うた。~どんなときも。』が続けてリリースされる際には重複させない苦肉の策としてなのかこの桜ヴァージョンが収録され、このバージョンでのアルバム初収録となった…が多くのライトリスナーはどこが違うのか分からず同じ「遠く遠く」として聞いたのではないか。
★★★★★
12thベスト『春うた、夏うた。~どんなときも。』(桜ヴァージョン)

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