31st 優しい歌が歌えない

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31st 優しい歌が歌えない

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2004年4月28日
10ヶ月ぶりの新作で東芝EMI移籍1作目初登場12位で売上2.1万枚と前作よりは好調な売上を記録した。初回盤DVD付がだいぶ普及してきていたが、今作ではCD-EXTRAを導入し、秘蔵映像を収録。しばらくCD-EXTRAに秘蔵映像というパターンが続くが制作現場でのメイキング…というか制作現場で息抜きにふざけている様子などが収録されていた。EMIはCCCD積極採用側のレコード会社だったので(トップの宇多田ヒカルには採用を蹴られたが)、CD-EXTRA導入はCCCD回避を目的としたものだった可能性は高い。

レンタルで聞いていた当時、唯一新品購入したシングルCDだったりもする。しかも発売直後ではなく2週間くらいして急にこの曲は買うべき曲だ!とか思ったのを記憶している。

優しい歌が歌えない

壁にぶつかった主人公がひたすら闇の中でもがき、自問自答して自らの愚かさに気づき更生するという内面描写に徹した内容。“5月の道が光ってた”というラストフレーズは5月病で落ち込んだ状態からの復活ソングとしても受け入れられそう。ドラムが左に寄っていたりと打ち込みながらもギターベースドラムピアノの各楽器の配置にステレオ感があってシンプルにバンドサウンドが強調されているのも印象的。MVでは萩原流行(2015年没)が延々と壁に向かってアタックしまくるという楽曲を体現したような内容になっていたのも印象に残っている。

タイトルは「優しい歌が歌えない」だが優しい歌が歌えない状態になった主人公が答えを見出して優しい歌が歌えそうだ、と締めて希望を持たせて終わる。実際にはこの2004年まではまだ良かったけど2005年以降の楽曲はストレートな説教と教訓で”正しさ”の主張が強くなりすぎて、どんどん優しさが失われていってしまったように思う。おそらく自分が信じる“正しい道”がより確立されたんだと思うんだけど主張しすぎたあまりに何かが歪んでしまって意固地さを感じるようになってしまった。全く自覚なしに「優しい歌が歌えない」状態になってしまったという皮肉。この先の曲を聞くとタイトルそのままの状態に陥ってしまったように思えるし、当時とは違った見方ができる曲だ。

正直今ではそんなに上位に入ってくる曲ではないのでなんであの時あんなにこの曲に引かれたのか…。ソニー以降のオリジナルアルバムは聞いていたが、この時期にベスト盤で済ませていたワーナー時代の全オリジナルアルバムも一気に集めたりもしてハマっていたのと、2004年当時は徐々に闇に向かっていくというか、体調不良が本格化してきてすっきりしない日々が続いていたから妙にしっくり来たんだろうなぁ…。
★★★☆☆
13thアルバム『EXPLORER
8thベスト『Completely Recorded
3rdライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA “cELEBRATION 2005”~Heart Beat~』(Live)

C/W とりあえず何か食べよう

「ファミレス」と同系統の怒ってるときはとりあえず何か食べて落ち着いてゆっくり考えようと提案する系(?)ソング。ただ「ファミレス」で言いたかったのはとりあえず何か食べる事よりも、自分がされて嫌な事は他人もしないといった類の教訓だったのに対して、今作はもっとストレートに腹が減れば機嫌もそれだけ悪くなるからとりあえず何か食べようという内容なので似ているようで違っている。意外とゆったりした曲ばかりでポップで明るい楽曲が少ない『EXPLORER』の中では明るいポップソング。
★★★☆☆
13thアルバム『EXPLORER
2ndライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA“cELEBRATION”』(Live)

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