dream 20周年シングル回顧~2000-2005~

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dream 20周年シングル回顧~2000-2005~

来る2000年に向けて1999年6月から「avex dream 2000」オーディションが開催された。応募者は約12万とされ、8月の最終選考24名からグランプリに選ばれたのが松室麻衣長谷部優橘佳奈の3人。グランプリには“2000年1月1日デビュー”が確約されており、約束通りに00年1月1日に3人はdreamとして大々的なデビューを飾った。

当時ティーンのダンスグループとして圧倒的存在だったSPEEDに続けといった感じもあったが、そのSPEEDは99年秋に来春での解散を発表。元旦デビューのdreamはあわよくばSPEEDに代わる存在になろうか、当時の売り出しのすさまじさはそれくらいのものがあった。

しかし現実はそうも行かず、99年9月に発売されたモーニング娘。「LOVEマシーン」の大ヒットで時代はモーニング娘。、そこから拡大したハロープロジェクトへと切り替わり、アイドル性を押さえて中途半端にアーティスト路線で攻めたdreamはトップ20の常連止まりとなってしまう。それでも怒涛の2,3ヵ月おきでのシングルリリース、MAX松浦がいざという時のためにストックしておいた楽曲をすべて投入し、dreamがただのアイドルではないことを証明したかったのが本心ですなどといったコメントを発表しての1stアルバム発売…と頑張ったもののアニメ『犬夜叉』タイアップで6thシングル「My will」がトップ10ヒット、アルバムが2作トップ10ヒットに留まった。

02年に松室麻衣が突如脱退を宣言。同時に追加メンバーオーディションが開催され入れ替わるように阿井莉沙、阿部絵里恵、高本彩、中島麻未、西田静香、山本紗也加が加入して一挙8人組となった。

8人になってからはアイドル色をやや強めたが、いきなりユーロビートのカバーシングルとカバーアルバム発売に走り、オリジナルアルバムは1年後にようやく1枚出せたのみ。結果的にこれがdream名義で最後のオリジナルアルバムとなり、阿井莉沙が脱退して7人組に。

05年までにシングルリリースは停止。この間には3人時代のセルフカバーベストやエイベックス過去ヒット曲のカバーアルバムなど企画盤が続いていた。dream名義でのシングルはここまでなので今回も取り上げるのはここまでとなる。

以後06年は新作リリースが無く、07年元旦に7周年を記念して『7th Anniversary Best』をリリースして総括するとDRM(読みは同じ)へと改名。DRMとしてミニアルバム『DRM』を発表するもCDリリースはこれっきり終了。個人的に聞いていたのもここまでだった。これ以降はさすがにもう別物感が強すぎて聞かなくなってしまった。

DRMでは08年は配信での新曲発表を続けたがついに事務所からも契約切れを宣告され、1度は解散を覚悟するもLDHが名乗りを上げてくれ、LDHへの移籍Dreamへの再改名が決定。このタイミングで長谷部優が脱退して6人組となった。

Dreamとなってからは本名表記ではなく名前のローマ字表記となり、09~10年にかけてシングルを発売して久々のフルアルバム発売にも至ったが、2011年にKana(橘佳奈)が脱退。初期3人がついに全員離脱した。橘佳奈が脱退した直後、LDHのHappiness、Flowerとの合体ユニットE-girlsの活動も開始。E-girlsが3者よりも大きく当たったため、以後はE-girlsとしての活動がメインとなった。

E-girlsではメインボーカルの金髪の子としてAmi(中島麻未)が注目を浴びる事となり、ソロデビューを果たすまでに知名度と人気を大きく上昇させた。これに伴いついにDream本体への注目度も上がり、2011~2012年にはリリースが無かったが、2013~2015年にかけてリリースした4シングルは全てトップ10入りを果たした。2015年1月にはここまでの苦労話が実を結び(?)、金スマで特集されるまでとなった。

しかしこの間もSayaka(山本紗也加)が2012年脱退、Erie(阿部絵里恵)が2016年脱退。メンバーはついに当初と同じ3人組まで減っていた。Erie脱退後はDreamとしての新作発表は無く、E-girsとしての活動をメインとしたまま2017年に活動終了を発表、E-Girlsも再編成となった。

2020.11執筆

1st Movin’ on

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00年1月1日
作詞:海老根祐子、作曲:桑原秀明、編曲:菊地圭介
12万人オーディションのグランプリ、ミレニアム00年1月1日デビューと超大型プロジェクトとして大々的にデビュー。相当宣伝されていたので興味が無くても認知するくらいのド派手なデビューだった。99年に本格的にマキシシングルへの移行に伴い、浜崎あゆみがリミックスを大量収録してアルバムのような収録時間のシングルを出すようになっていたが、今作もいきなり8トラック(表題+C/W+カラオケに加えてリミックスが4曲)。しかもシングル1曲目がいきなりリミックスでオリジナルバージョンは2曲目に収録されるという謎な仕様となっている。

元旦発売は確約だったとはいえ、00年1月1日というミレニアムなタイミングでのリリースは社内でも他にELT、安室奈美恵が行っていた。1位を獲得したのはシングルカットのGLAY(HAPPINESS-WINTER MIX-)でELT2位、安室4位、今作15位社内だけで3組も被せていた事からいきなり1位なんていうのは目指してはいなかったと思われるが、他社のGLAYはともかく自社で被らせた時点で2つ順位を下げるのは確実だったわけでトップ10後半にでも入れば御の字くらいのつもりだったのだろうか。

期待のデビュー作だけあって渾身の1作で、イントロも新時代を感じさせる。流行っていたR&B方面には寄せずにあくまでキャッチーなJ-POP然としているので耳障りも良く、申し分ない1曲だ。ビデオクリップ含めてかわいさは売りにせずにカッコいいアーティスト性を押し出しているが、ダンスを売りにしているわけでもなく振付は控えめな印象。それよりもサビでもほとんどユニゾンにせずに3人のソロ歌唱回しで1人+1人+1人で3人組というのを強調している。1番人気でルックスも歌唱もアイドル王道を行く長谷部優、歌唱力No.1な橘佳奈、歌唱では2人のパワーにやや及ばないが2人より年上でまとめ役にしてすぐに作詞担当となる松室麻衣と3人3様でバランスも良かった。

当時からもう1つ華が無いとか中途半端にアーティスト路線気取ったのでアイドルにもアーティストにもなれなかったと、チャート分析官やJ-POPレビュアーには色々言われていて今作も初登場15位。トップ20常連にはなれたがトップ10入りへの壁が高いというビミョーな感じに…。SPEED解散間近で取って代わる気満々でもあったが、時代がもうSPEEDではなくモーニング娘。に切り替わっててカッコつけるより「LOVEマシーン」、「恋のダンスサイト」とはっちゃけるのがミリオンだったからなぁ…。
★★★★☆
リミックスアルバム『SUPER EUROBEAT presents EURO“dream”land』(Eurobeat Mix)
1stアルバム『Dear…
1stベスト『eternal dream
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Dub’s Not Illegal Mix)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

2nd Heart on Wave/Breakin’ out

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00年3月8日
一応両A面扱い。2,3曲目はリミックスで「Breakin’ out」が実際に収録されていたのは4曲目。前作のC/W「access to love」にもタイアップはありショートサイズのクリップまで制作されたのに対して「Breakin’ out」もタイアップはあったがクリップは制作されずほとんどC/W扱いであった。

Heart on Wave

作詞:海老根祐子、作編曲:菊地一仁
メロウなミディアムナンバー。エンディング感の強い1曲で当時のライブではラストで披露される事が多く、筆頭の人気作でもあった。実際連続リリースででどうしても横一線になりがちな中では「My will」と並んで突き抜けた印象の1曲。エイベックスエイベックスした派手な曲が多い中でのこういう少しメロウな雰囲気の曲は際立つ。他の曲に飽きてしばらく距離を置いているときでもこれと「My will」は発売以来ずっと名曲だなと思う。
★★★★★
リミックスアルバム『SUPER EUROBEAT presents EURO“dream”land』(Eurobeat Mix)
1stアルバム『Dear…
1stベスト『eternal dream
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(2FT Mix)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

Breakin’ out

作詞:海老根祐子、作曲:菊地一仁、編曲:菊地圭介
当時の楽曲はC/Wからアルバムに至るまで全部気合が入っていたとはいえ、他のC/Wを差し置いてこれだけ両A面扱いにするほど…では無かったと思う。少し外した感じのC/Wっぽい曲なので明らかにシングルだけ並べて聞くとちょっと毛色が違う感じはする。

1stアルバム『Dear…』には収録されなかったが、貼ってあったタイアップシールに未収録の今作までうっかり記載されているという重大なミスがあった。実際にはアルバムは77分に及んでいてもうこの曲を入れるには何か削らないと入れられない状況だったが、何故入らないんだと残念に思うような曲でも正直あまりなかったし、入っていても1番下の印象だったかも。
★★★☆☆
リミックスアルバム『SUPER EUROBEAT presents EURO“dream”land』(Euro-Power Mix)
1stベスト『eternal dream
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Euro-Power Mix)
2ndべスト『7th Anniversary Best


 

3rd Private wars

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00年5月3日
作詞:海老根祐子、作曲:D・A・I、編曲:菊地圭介
攻撃的な雰囲気の楽曲。この時期の曲の中でも特にカッコよさに特化していったような曲だが、元から力強い雰囲気だったのにさらに曲調まで力強いのでマジすぎて少し疲れるような感じもある。何気に前作よりは持ち直したとはいえさほどヒットしたわけでもなく知る人ぞ知る曲程度だったとは思うんだけど…。

なんかこの年の林間学校(高校1年生当時)でのクラスごとの出し物をやる際にキャミソール着て「LOVEマシーン」と何故かこの曲を踊ろうという事に決まったのでクラスのダンス好きの女子の間では割と流行っていた1曲だったのかもしれない。それにしても他にあっただろうに何故この曲だったのか当時も今も謎のままだ。なお当日踊りたくないのでドサクサに紛れて同志数名とバックレる事に成功。キャミソール姿で踊る姿という黒歴史を残さずに済んだが、これまたどういうわけか同じ部屋だったジャイアンみたいな俺様な性格の偉そうな奴に、同志数名を差し置いて自分だけ執拗に非国民扱い(非国民というか非クラスメイト)されて糾弾されまくるという憂い目にあった。現実世界で「ガハハ」とか声に出して偉そうにする奴を初めて見たという意味で実に印象深い奴だったこのおよそ12年後同窓会にやってきた同じ顔が少しばかり年を取った彼は人格が変貌しており、「いやぁホンマ懐かしいわぁ。会えて嬉しいわぁ。え?二次会行かんのですか?そら残念ですわぁ」と何故か関西人になっており、終始偉そうだった態度も終始腰の低い営業マンのようになっていてマジで別人であった(彼を知る友人も後で聞いたら人格変わりすぎて驚愕していたし、彼以外はみんなあの頃の延長の性格のままだった)。環境と会社ってマジでここまで人格変える事もあるんだな…と人生を思うと同時に久々にこの曲のサビが脳内BGMとしてかかりだした2012年。
★★★☆☆
リミックスアルバム『SUPER EUROBEAT presents EURO“dream”land』(dream land Mix)
1stアルバム『Dear…
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Dub’s Hyper Club Remix)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best』 

4th reality

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00年8月9日
作詞:松室麻衣、作曲:y@suo ohtani、編曲;五十嵐充
今作より松室麻衣が作詞を担当するようになった。この自分で作詞をするというスタイルはよりアーティスト性を高め、以後脱退まで全てメンバーが作詞を担当するなど3人時代のdreamの最大のアイデンティティとなっていった。

夏だからというのもあったと思うけどこれまでより格段に明るくアイドル性の強いポップチューン。ラブソング的な応援歌はそのままリスナー応援にも繋がり、アイドル的でもあったが振付もかなりアイドルっぽかった。あくまでdreamとしてはアイドルっぽいというレベルではあったけど、サビでのプレゼントフォーユー!みたいな振付(?)も含めて意外性があるというか、他で見れないアイドル感があったと思う。なんだかんだカッコいい曲よりこういう問答無用に明るく突き抜けている方が好印象で、好きな曲の1つ。でもあんまりこういうのはやりたくなかったんだろうなぁ…。
★★★★☆
リミックスアルバム『SUPER EUROBEAT presents EURO“dream”land』(Euro-dream Mix)
1stアルバム『Dear…
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(EUROBEAT MIX)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

 

5th NIGHT OF FIRE

B00005HN6K
00年9月20日
日本語詞:松室麻衣、作曲:A.LEONARDI
当時エイベックスがコンピ盤を乱発して流行を作り出していたユーロビートの企画アルバム『SUPER EUROBEAT presents EURO“dream”land』と同時発売でそのまま収録。リード曲的な扱いでのシングルカットだったと思われるが、企画作にも関わらず1stアルバムにも引き続き収録された。

NIKOによる人気曲をオリジナルの日本語詞でカバーした楽曲。ユーロービート特有のスピーディーな電子音全開で一過性の流行りだった事もあって最も時代性の強い楽曲。ギャルがパラパラ踊っているというなんとなくなイメージの当時の空気感が漂っている。なんせあのコナン君までパラパラ踊っていたのが2000年だからな…。

5年後には当時ごり押しされていた樋井明日香がイマイチ売れない中でソロではなくグループにしたHINOIチームで当時人気だった長州小力を迎えたHINOIチーム with コリッキー名義でもこの曲がカバーされ、ごり押しでけっこう当時TVに出まくったのでdreamよりもこの曲を踊っている長州小力の姿を覚えているリスナーの方が多いかもしれない。HINOIチーム with コリッキーで歌っていた際は別の日本語詞だったとはいえ結局タイトル部分は同じだったし、この曲ってある意味ナイトッファイヤ♪だけで後の歌詞はどうでもよくてパラパラダンスのBGMみたいなところもあったよな…。

2020年になっても10月に『パラホス』皇烈生(CV:谷山紀章)によるカバーが発売されてUSENでかかりまくっていたのでスーパーやら薬局やら中古店やら飲食店やら店先で突然ファイヤァァァァァ!!というイケボと共に謎にこの曲がかかり始めたのを聞いた人も多いのでは(やはり別の日本語詞になっているが冒頭のファイヤァァァァァとサビのナイトッファイヤ♪だけは共通)。
★★★☆☆
リミックスアルバム『SUPER EUROBEAT presents EURO“dream”land
1stアルバム『Dear…
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(EURO MIX)(A面と同じバージョン)
2ndべスト『7th Anniversary Best

 

6th My will

B00005HOB4
00年11月29日
作詞:松室麻衣、作曲:y@suo ohtani、編曲:菊地圭介
アニメ『犬夜叉』初代ED。その後何度も交換になったが、初代OPのV6「CHANGE THE WORLD」共々『犬夜叉』のイメージが強く残っているタイアップヒットだったと思う。当初から好評で初のトップ10ヒットを記録。1st以来の10万突破となり、かろうじて上回ったレベルではあったが最高売上となった。これはDream終了まで含めても最大ヒットである。

テンポはあるがしっとりと切なさをはらんだバラード調の楽曲は他の曲とは一線を画す名曲オーラを放っていて確かにこの曲は格別。その後似たような曲にも全く挑まなかったのは不思議だが割と奇跡の1曲だったようにも思う。個人的にもこれまでは耳に入っているだけで早すぎるリリースについていけなかったが今作で初めて手に取り、1stアルバム購入へと繋がったので思い出深い。

この曲、サビの歌割は松室→長谷部→橘が基本になっているんだけど、サビ頭を歌う松室のボーカルがとても良い。歌唱力では橘をトップとして長谷部は存在感や表現力押しで主にボーカル面だったのに大して松室は作詞能力を売りにされていたので歌では3番手みたいな扱いだったけど、いかにも自信満々に歌い上げて実際”上手な”橘ボーカルよりもウェット感のある松室ボーカルの方が個人的に好きで、特に今作のような切ない感じの曲での“あなたの事を想う”は他の2人には出せない魅力があったと思う。特にこの曲はソロバージョン聞いてみたかった。
★★★★★
1stアルバム『Dear…
1stベスト『eternal dream
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Sweet dream Mix)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

7th Believe in you

B00005HURY
01年2月28日
作詞:松室麻衣、作曲:五十嵐充
1stアルバム『Dear…』と同時発売。そのままアルバムのリード曲としてインストの後の実質OPナンバーとして収録されていた。C/Wのリミックス攻めも無く、前作のリミックスと今作のカラオケだけであり、さすがに買い控え続出で3人時代では最低売上を記録した。まだCDバブルの最後くらいだったのでこういう無駄なリリースもプロモーションとしてやる時代だったけど今じゃ先行配信で済ませてこんな事はやらないだろうな。

せっかく前作でいい感じに売れたのにすっかり元に戻ったようなエイベックス王道ナンバー。元ELT五十嵐充のさすがのヒットメイカーっぷりに安心感はあるし、アルバムリード曲としても確かにシングル級の1曲だった。当時のエイベックスあるあるで謎に編曲表記が頻繁に抜け落ちるという事が散見され、今作も編曲表記が抜け落ちていたが普通にこれは五十嵐サウンド…なのかな?
★★★★☆
1stアルバム『Dear…
1stベスト『eternal dream
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Original Mix)(A面と同じバージョン)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

8th solve

B00005HY3D
01年5月23日
作詞:松室麻衣、作曲:川本盛文、編曲:IZUMI“D・M・X”MIYAZAKI
麻衣 willBelieve in 優と来たので次は「カナリア(佳奈リア)」など橘の名前が入った曲名が来るという一部ファンの予想もあったが、全く関係ない曲だったという1stアルバム明け、第2シーズンの幕開け。作家を少し変えて、黒髪3人だったのが次々と茶髪になるなど色々と変化も。これまでよりスタイリッシュな感じになったのはギター引っ込めてシンセメインに変わったせいだろうか。より大人っぽくアーティスト路線で成長していくような空気感でもあったが、すっかりトップ20常連に戻っちゃったりもして、「My will」でのブレイクの芽も早くも無くなってしまい、全体に2年目はメンバーの成長と裏腹に会社側があきらめ始めたような…。
★★★★☆  
2ndアルバム『Process
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Hex Hector Remix)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

9th Our Time

B00005LP82
01年8月8日
作詞:松室麻衣、作曲:D・A・I、編曲:IZUMI“D・M・X”MIYAZAKI
D・A・Iの曲に随分大胆なアレンジしたな…というトランス調のダンスナンバー。なんか変にはじけたノリ1発で突き進んでいくような明るさは底抜けではあったけど、軽すぎるような感じもあって第一印象が良くなかった。何度か聞いているうちになんかトランス状態になってきたのかこれもいいんじゃないかと思えてきた。ああこれがトランスミュージックなのかなぁ…と思った(一応トランス風のアレンジではあったがたぶん違う)。

ラップに挑戦というのも売りになっていたが、いざ聞いてみると間奏でメンバー3人が順番に1フレーズずつ叫ぶ、といったテイストでまあラップ…?これラップ?と思った。ラップと言えばラップだけどちょっと短すぎてラップというか1フレーズ早口で叫んでるだけじゃね?というビミョーなラップパートだった。
★★★★☆
2ndアルバム『Process
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Kid Vicious Remix)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

10th STAY~now I’m here~

B00005NYJ8
01年10月31日
作詞:松室麻衣、作曲:多胡邦夫、編曲:鈴木雅也
初の本格スローバラード。振付は橘佳奈考案とされ、別に棒立ち歌唱でもいいくらいの歌い上げバラードだったがダンスでも表現された。これはどうにも遅いだけのかったるいバラードといった印象が最初からずっと変わらず、3人時代でもかなり飛ばしがちな1曲のまま。じっくり聞けばいい曲ではある。
★★★☆☆
2ndアルバム『Process』(brilliant version)
1stベスト『eternal dream』(brilliant version)
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Kid Vicious Remix)
2ndべスト『7th Anniversary Best

11th Get Over

B00005TOFE
01年11月28日
作詞:松室麻衣、作曲:BOUNCEBACK、編曲:矢崎俊輔,中尾昌文
アニメ『ヒカルの碁』OP。20位前後まで低迷していたが、今作で12位とトップ10に迫る売上を記録し、2万枚まで低迷していた売上が3倍の6万枚まで伸びた。このため3人時代後期では筆頭、3人時代全体でも「My will」「Movin’on」に続く3番目の代表曲というポジションになったと思う。連続で1stアルバムまでとは少し違う側面を見せるような曲だったので、今作の王道感は確かに2ndアルバム期の中では1番dreamっぽい曲ではあると思う。ただアレンジの感じは明らかにトランス風味に切り替わってきているようにも思える。高揚感を煽るようなシンセ音が1年目には無かった雰囲気かなと。
★★★★☆
2ndアルバム『Process
1stベスト『eternal dream
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Flutlicht Vocal Mix)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

12th Yourself

B00005R6B7
02年1月1日
作詞:松室麻衣、作曲:菊地一仁、編曲:鈴木雅也
全国高校サッカー選手権大会イメージソング。同世代のメンバーが起用され、サッカーやスポーツに限らない同世代を幅広く応援するような歌詞になっていて等身大の言葉が並んでいてスーッと入ってくるところがあった。シリアスな雰囲気が前面に出ているので明るさに欠けるところはあったが、ストイックに目指していく10代らしさは出ていて良かった。
★★★★☆
2ndアルバム『Process
1stベスト『eternal dream』DISC-2『dream MEGA MIX NON-STOP』(Dub’s Unrestricted Remix)
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』(7人体制セルフカバー)
2ndべスト『7th Anniversary Best

13th SINCERELY~ever dream~

B000065VHS
02年6月10日
作詞:松室麻衣、作曲:菊地一仁、編曲:HΛL
2ndアルバムリリース後に突如として松室麻衣が脱退を表明。追加メンバーオーディションの開催も発表され、3人時代のdreamとしてのラストシングル、ラストベスト、ライブを発表した。今作は新曲ではなく1stアルバム収録「sincerely」の歌詞とアレンジを改めてのリメイク。原曲は大きな盛り上がりはしないさっぱりしたアレンジになっていたが、今作はかなりド派手に改変されていて全体にフックが強くなっているほか、渾身のラスト作詞も気合が入っていて力強い1曲に生まれ変わった。これで解散だったらけっこう伝説だったかも。3人の顔半分が並んだジャケットもやたらカッコよかったが…今作よりCCCDの餌食になってしまったのは本当に残念だった。
★★★★☆
1stアルバム『Dear…』(原曲「sincerely」) 
1stベスト『eternal dream
2ndべスト『7th Anniversary Best
 

14th MUSIC IS MY THING

B00007LAAQ
03年2月13日
日本語詞:海老根祐子、作曲:Fonny De Wulf、編曲:冬野竜彦
6人加入で8人組になったのは松室麻衣脱退後すぐだったが新作発売は年明けまで時間がかかった。しかも1発目がまさかのカバー。ボーカル編成は初期メンバー2人をそのままメインボーカルにして2トップ、3番手として新メンバーの山本紗也加にのみソロパートが回ってくるといった感じ。これで大半がソロパート回しでユニゾン部分が少ないので、残る新メンバー5人はほとんど部分的にユニゾンしているだけという…。しかも加入直後限定ではなく、基本dream時代はこのようなボーカル編成のままだった。メロディー自体は良かったし、それなりに耳に残る曲ではあったけど、いきなりカバーというのと作詞が元に戻ってしまったのはやはり当時かなり残念だった。振り返ってみれば8人以降ではかなり残る方の1曲ではあったが…。
★★★☆☆
1stカバーアルバム『dream world』(Album Version)
2ndべスト『7th Anniversary Best

15th I love dream world

B0000AZSQQ
03年9月10日
3曲A面の豪華シングル。表記上は「I (特殊記号のハートマーク) world」となっていて、この特殊なハートマークで”love dream”と読ませるインターネット泣かせの表記だった。現存する公式サイトでも特殊記号表記をあきらめてもう普通に「I love dream world」表記にしているほど。事実上の表題曲は3曲目に収録された。扱いとしては3曲A面で、もう1曲C/W扱いでトランスカバーの「Embrace Me」はS-dream featuring KANA名義でのソロ曲だった。

我愛ニー ウォーアイニー

作詞:音羽志保、作編曲:迫茂樹
“ニー”の漢字が中国表記のため多くのPCで変換・表示できないという表記泣かせな中華風のアレンジが施された珍作このCD表記泣かせしすぎィィィ安っぽいシンセが中華風の音色を奏で、間奏とサビではひたすら熱狂男性ファン、いわばヲタ芸ノリのハイ!ハイ!が連呼されるという突然どうした?という仕上がり。当時最初に聞いた時に頭を抱えるレベルの安っぽさにげんなりしまくりだった。改めて聞いてもこの安っぽさはなかなか凄い。よくこれをアルバム『ID』に収録したなというくらいアルバムでも浮きまくっていたが一応ミュージカル『ID』内で歌唱無しのダンスパートとして使用はされていたので収録されたという事のようだ。
★★☆☆☆
3rdアルバム『ID
2ndべスト『7th Anniversary Best

Love is power

作詞:音羽志保、作編曲:迫茂樹
野球選手が打席に入った時に観客席の有志がコールする応援歌のような曲を無理やり1曲にしたような超絶安っぽい楽曲。2曲連続でこれっておま…と当時絶句するしかなかったが、作編曲の迫茂樹が共通していて速攻でこの名前が出たら期待するなという要警戒の苦手な作家リスト入りした。ただこの2曲以外の他者提供曲は割といいものも多かった(島谷ひとみとか)。何でこの2曲だけこんな恐ろしい出来だったのだろう…。
★★☆☆☆
2ndべスト『7th Anniversary Best

I love dream World~世界中のしあわせを歌おう~

作詞:dream/飯塚麻純、作曲:萩原慎太郎、編曲:ats-
dream名義で作詞に参加した世界平和ソング。”love dream”を特殊ハート記号で表記するという最早誰も変換できない表記泣かせな仕様が凄い。恐ろしくチープな楽曲が続いた後なのでやたらいい曲に聞こえるが、これまた何のひねりもないドストレートな世界平和ソングで、急に世界規模で幸せ祈りだされても…。ペッラペラの薄さで何も響いてこなかった。当時けっこう本気で頭を抱えたくなるような悪夢の豪華シングルだった。
★★★☆☆
3rdアルバム『ID
2ndカバーアルバム『dream meets Best Hits avex
2ndべスト『7th Anniversary Best

16th Identity-prologue-

B0001926FC
04年2月25日
作詞:萩原慎太郎、作曲:BOUNCEBACK、編曲:ats-
カバー作品、あまりに安っぽい前作は当たり前のように軒並み不評、人気も落ちる一方だったが、ここで3人時代の作風へと回帰メンバー主演のミュージカル『ID』が企画され、その劇中曲という名目で久々のオリジナルアルバム『ID』が制作され、その中から今作を先行シングルとした。またこのミュージカルで阿井莉沙が脱退。8人時代最後のシングルとなった。

ゲームキューブソフト『カスタムロボ』テーマソングでもあったが3人時代の王道回帰で、3人時代を越えるような勢いはないがこれはもうそこまで気合の入ったエイベックスのトップ作家陣による力作を回してもらえないのでどうしようもない。それでも雰囲気だけは匹敵するような楽曲ではあると思う。結果的には初期からのdreamっぽい最後の曲になった。8人ですぐにこれ出しておけばなぁ…。
★★★★☆
3rdアルバム『ID
2ndべスト『7th Anniversary Best

17th PURE

B0002IJNCG
04年8月4日
作詞:永山耕三、作編曲:Sin
7人になって最初の新作は2週連続リリース。C/Wに入っているカラオケが入れ替えられている(今作には「Love Generation」のカラオケ、「Love Generation」には今作のカラオケを収録)という謎仕様で値段も内容も単にシングル1枚を2分割しただけであった。続けて3人時代の楽曲を7人でセルフカバーすると発表してファン投票を行っていて『777~Best of dream~』が発売されたので2曲とも初回盤ボーナストラックとして収録して片づけられてしまった。初回盤ボーナスと言いつつもあまりに売れなかったので通常盤が出回る事もほぼ無かったと思われ、2曲が入ってない通常盤を探す方が困難である。

3人時代のシリアスさを継承しつつも7人での新たなdreamを示したような1曲。増員後の迷走、そしてアルバムはカバー連発ばかりの中ではなかなかの新曲だったと思う。
★★★☆☆
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』初回盤のみ
2ndべスト『7th Anniversary Best

18th Love Generation

B0002IJNCQ
04年8月11日
作詞:永山耕三、作編曲:Sin
2週連続の2作目。作家も全く同じだが作風は全く異なり、シンセ中心だった前作に対して今作はエレキギターを前面に出したバンド風の明るめのロックナンバー。これは今まで無かった方向性の爽快さがあってかなり良かった。これで歌詞がもう少ししっかりしていれば…。ある意味タイトル通りではあるが歌詞がベタベタしすぎててなぁ…。
★★★☆☆
1stセルフカバーベスト『777~Best of dream~』初回盤のみ
2ndべスト『7th Anniversary Best

19th そよ風の調べ/STORY

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05年3月2日
セルフカバーベスト『777~Best of dream~』、カバーアルバム『dream meets Best Hits avex』と企画盤連発の中でリリースされ、1週間後には2作目のセルフカバーベスト『777~another side story~』がリリースされた。今回はボーナス扱いでの収録も無く、そのまま放置され『7th Anniversary Best』で初収録となった。

時代の流れかここで一気に複数発売となったが曲違いはなし。DVD付、特殊パッケージ、通常盤の3種だった。

結果的にdreamとしての最終シングル。DRM改名後のシングルは配信のみだったので、Dream改名後の09年までシングルCDが途絶えた。

そよ風の調べ

作詞:326、作編曲:h-wonder
元19の326が作詞。さすがに当時から5年近く経過しているので19時代のような青臭かったり独特のカッコ等で強調したりする作風ではなくなり、だいぶおとなしくなっている。19当時のイメージが強かったのであまり326っぽくないなと最初は思ったんだけど5年経ってもまだあの頃のままの作風で書いている方がありえないか。タイトル通りに爽やかな風が吹き抜けていくような明るく前向きなポップナンバー。ゴテゴテのエイベックスサウンドではないこざっぱりとした軽めのアレンジが新鮮。

新鮮なアレンジとは対照的にこの期に及んでも初期メン2人の2トップボーカル+かろうじての3番手山本という体制にほとんど変化はなく、残りの4人は2番になって平メロでようやくソロパート回しがある程度。この4人の中に後のDream Amiもいるわけだけど、ここからE-girlsのメインボーカルとして世間に認知され、自伝本まで出せるような出世を果たすとは本人もそんな未来は見えていなかったと思われ、それだけ紆余曲折あったんだから金スマでも特集されるよなぁ…。
★★★☆☆
2ndべスト『7th Anniversary Best

STORY

作詞:川原京、作編曲:渡辺未来
一転してカッコいい系のダンスナンバー。メンバーも成長してきて活動が順調に続いていればこういうのがメイン路線になっていったんだろうなとは思う。ただ末期は本当に書くことがないくらいフツーのナンバーが続いていてこのシングルは2曲ともリアルタイムで聞いていた記憶も最早全く残っていなかった…。
★★★☆☆
2ndべスト『7th Anniversary Best

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