24th ひとひらの自由

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24th ひとひらの自由

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2001年9月19日
初回完全限定生産シングル。表題曲+先行して披露されていたライブバージョンの2トラックのみで、カラオケ(Instrumental)は未収録。公式には300,000枚限定と書かれているが、当時35万枚限定とも言われていて、1年前なら品切れ騒ぎになったと思われるが既に急速に購入者がいなくなっていたのですぐに売り切れる事もなく、2週目も4位に残るなど急がずとも購入可能であったがそれでもわずか6週ランクインで35.3万枚となり完売はしたと思われる。

当時のTAKUROの疲弊した心情が長文で綴られた曲にまつわるメッセージが封入されている。”2000年という年が僕らにとってなんだかとてもどっちつかずでボンヤリとした冷却期間のような日々だとしたらこの曲に歌われている出来事はそんなエアポケットの象徴なのかもしれないね。” とか”あまりに多くの「何か」を失い過ぎてもう何も感じなくなるギリギリの所に立っていたんだと思う”など人気絶頂の裏での虚無感が率直に綴られているので必見と言えば必見かも。

ひとひらの自由

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&佐久間正英
謎のまったりレゲエナンバー。前2作の妙にはじけた明るいノリに続けて今度は謎のまったりレゲエでしつこいくらいにドンウォリドンウォリドンウォリドンウォリ連呼しまくって長い。今作では最早いいも悪いもなくリアルに「…。」という言葉でない感じ。前2作は賛否両論で話題になってたけど今作はもうナニコレどうしちまったんだGLAY…という言葉にならないような空気でとりあえずみんな知っているという状態だった前年からファンの友人しか聞かなくなって一般的にGLAYの新作が話題に上がらなくなり、ファンの友人としかGLAY新曲の話題ができなくなったが、そのファンの友人も戸惑いまくっててとりあえず去年までの流れで買い続けているみたいなそんな状況だった。この後の『ONE LOVE』が大々的に発売されるも200万ヒット3連発からの66万という当時としては衝撃的なまでの超コケはかなりショッキングだったが、それがここまでの3シングルに対する率直すぎる世間の答えだったともいえる。

ピークの果ての虚無というか、1度限りの大ヒットではなく大ヒットを連発して大規模ライブも成功させて確実に日本の音楽業界の頂点を極めても全てを手に出来たわけでもなければ救いきれないものがある無力感に支配されている。そういう栄光の後の孤独が反映されたような1曲。しついいくらいにドンウォリドンウォリ連呼されても全く大丈夫な気がしないし、それでも振り向かずに前に進んでいくしかないという痛みを伴う歌詞がどこか強く胸を打つ。最初の印象の悪さからけっこう早い段階でドハマりしてしまい、けっこう聞いた回数の多い曲になった。また発売直前に発生した911テロの衝撃と新世紀21世紀ってこんなんなの?という暗い世相も重なったところもあったと思う。

シングルバージョンは『THE GREAT VACATION VOL.1』のみ。johnny the peace mixでは別ミックスといった感じで大きくは変わらないが全体の響きが異なる。『ONE LOVE Anthology』では一律に新規リミックスであるため、バージョン名は破棄されている。
★★★★☆
6thアルバム『ONE LOVE』(johnny the peace mix)
4thベスト『THE GREAT VACATION VOL.1~SUPER BEST OF GLAY~
アンソロジー『ONE LOVE Anthology』(Remix & Remastering 2021)
アンソロジー『ONE LOVE Anthology』(Demo)

C/W ひとひらの自由(GLAY EXPO 2001“GLOBAL COMMUNICATION” IN KYUSHU VERSION)

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&佐久間正英
GLAY EXPO 2001の最終公演として2001年8月11日に福岡県北九州市マリナクロス新門司特設ステージにてアジアのゲストアーティストも招いて夜9時から翌朝5時までのオールナイトで開催されたライブで先行披露されていた最新ライブ音源。7月の東京公演から既に演奏されていたようで、GLAY EXPO 2001の共通セットリストとなっていた。というかこの曲自体は2000年の”HEAVY GAUGE”ツアー最終3公演のWアンコールでも演奏されていたようだ。『HEAVY GAUGE Anthology』のBlu-rayでもツアー中にステージでこの曲をセッションしている様子が映し出されている。その時点でレゲエ調のアレンジもほぼ完成していて、このライブバージョンもスタジオバージョンと大きな違いはない。

これで分かりやすくアレンジが異なっていればまた違ったんだろうけど、このシングルでは長い同じ曲をスタジオとライブ同じアレンジで2連続聞く事になり、たぶん最初にシングルを再生した時点で好みに関係なくドンウォリドンウォリドンウォリドンウォリの曲、という認識は持てるとは思うんだけど、他にC/Wも無いというのは逃げ場が無さすぎだ。
★★★★☆
1stコンセプトアルバム『rare collectives vol.1

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