6th YES〜free flower〜
1996年12月2日
作詞作曲編曲:小林武史
初動16万枚と落としたが初登場1位。「Hello,Again〜昔からある場所〜」以来2度目にして最後の1位、また初登場での1位はシングル唯一となった。5週(年末合算含む)トップ10入りしたものの11週ランクイン、初動の低さも響いて45.5万枚に留まり、この時点で最低売上となった。この当時、ミリオンヒットも複数飛ばして1発屋以上の人気は一時獲得していたのに1位を取れないというのはそんなに珍しくなかった。7月にも初の1位を取ったものの唯一の1位&最高売上より遥かに低い売上に終わる…というのがシャ乱Q「涙の影」で起こっていた。
映画『スワロウテイル』に関連しているのは前作ではなく今作の方で映画の中に登場する“All or Nothing”というバンドの「Free Flower」というヒット曲として挿入歌扱いで使用されているらしい。シングル盤では“MY LITTLE LOVER as ALL OR NOTHING”という表記もあるが、メインで扱われる曲ではないためなのか『Singles』の解説ではこの事には既に全く触れていない。
これまでのポップスのイメージから一線を画すひんやりとしたトーンで統一され、ひたすら淡々と進行していく。サビはそれなりに盛り上がり、Yes Yesの連呼も耳には残るのでかろうじてのヒットチューンらしい佇まいも残しているが、この後の実験サウンドの始まりを告げる1曲になった。1996年夏頃から『CDTV』を見始めたので前3作はどこかで聞いた事はあるがまだマイラバを認識しておらず、今作の1位で初めて認識した。当時の1位になるようなヒット曲の中ではかなり異色でクールだなと思ったのを記憶している。ちゃんと聞いたのは『Singles』発売時なので5年くらい経過してたんだけど、発売時にサビだけ流れたのを聞いただけでYes Yesの連呼は5年経っても凄く印象に残っていた。この後「DESTINY」のヒットまでは『CDTV』でのランクインを見ていても特段マイラバのヒット曲として認識していなかったので(「Shuffle」「空の下で」の2曲はどこかで聞き覚えはあったけど「ANIMAL LIFE」「Private eyes」は『Singles』時点で知らない曲だった)どこか引き込まれるところがあったんだろう。
なおマシュマロでのこの回答はこの曲の”Yes Yes”以外の全てのサビの歌詞であり、つまり答えは”Yes Yes”、30周年回顧やるよという意味であり、執筆を進めていた頃であった(その後7月のデビュー日に合わせてDOMOTOへ改名するKinKi Kidsを先にやる事になったので中断)。
『Private eyes』C/Wに収録されたremixはシンセ打ち込み主体のテクノ風になっている。
★★★★☆
9thシングル『Private eyes』C/W(remix)
2ndアルバム『PRESENTS』
1stベスト『Singles』
6thアルバム『akko』リクエストベスト付DISC-2
3rdベスト『Best Collection~15th Anniversary Box~』『Best Collection~Complete Best~』
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