11th 音のない森

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11th 音のない森

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2003年8月6日
作詞作曲:岡野昭仁、編曲:ak.homma,ポルノグラフィティ
岡野昭仁が初の表題曲採用となり、作詞作曲を両方手掛けた。これにより新藤晴一が作詞ではない初のシングルにもなった。タイアップなしで楽曲勝負したいという強い意向でリリースされ、1曲目「awe」、3曲目「sonic」というInstrumental(いずれも昭仁作曲)を挟んだ組曲的な構成となっている。初の初回盤DVD付(デジパック仕様)となり、DVDには3曲連作でのMVを収録、音と映像で世界観を堪能できる仕様となっていた。レーベルゲートCD2、通常CDでの再発は通常盤のみが適用され、初回盤は”レーベルゲートCD+DVD”仕様しか存在しない。これまでより売れない事は承知の上でそれでも今やりたい曲としてリリースした経緯もあり初動は5万台に低下、初登場5位から100位以内は4週しかランクインできずに急落したが200位以内ではその後9週も粘り合計13週ランクインとなった。累計は7.6万枚前2作の初動並に落ち着いた。

「awe」「音のない森」「sonic」とシングル盤で聞くとより浸れるが、2003年夏の曇天続きのスッキリしない空模様を思い出す1曲。偶然にも2003年夏の空模様とジャケットのイメージが合致した。ギターをガンガンに聞かせた重めのロックサウンドでこれもいわゆる“暗黒時代”的な1曲だが、不思議と惹かれる1曲。C/Wやアルバムで徐々に存在感を見せていたがこの時点ではソングライターとしては3番手っぽい立ち位置で、曲よりボーカルが評価されていた岡野昭仁の作詞作曲がいきなり表題採用という急成長も見逃せない。メインライターとされていたはずのTamaは確かにいち早く自作でのシングル採用があったが、昭仁と晴一の作曲も増えてきたのでアルバム単位で見るとTamaが明確にメインライターと言うほど作曲数が多いわけでもなくなっていてバンド内のバランスも変わりつつあった時期だが、1年後にTamaが脱退してしまったのを思うとここで自身の曲ではなく岡野昭仁のA面採用と急成長っぷりを見たTamaは何を思ったのか。ak.hommaのような売れ線ではないけどシングル曲としてはちゃんと強さもある確かな表題曲ってけっこう当時のメンバーが目指したかった部分でもあるだろうし、それを見事に実現した1曲だと思う。
★★★★☆
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE’S
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary”ALL TIME SINGLES”
6thベスト『ポルノグラフィティ全書~ALL TIME SINGLES~

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