12th メリッサ

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12th メリッサ

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2003年9月26日
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma,ポルノグラフィティ
前2作での低迷が響いていて初動5万枚と実は不振だった前作すら若干下回っていた初登場2位、そこから数万程度の売上を刻み続けて6位→3位→2位→5位→6位→9位と怒涛のロングヒットとなった。年末にかけて20位前後までゆっくり落ちていくも年明けに再浮上して7位(合算週)、9位とトップ10復帰してその後もロングヒット、100位以内でも24週の自身最長、200位以内で38週ランクインとなった。一方で「アゲハ蝶」以前のように上位ランクイン時に週単位で10万ずつ積み重ねるような数字ではなく数万枚を積み上げる程度にまで全体のCD売上レベルが低迷していたため、累計は37.1万枚と初期ヒット群には及んでいない。翌週リリースの中島美嘉「雪の華」と一緒にロングヒットモードになって2003年秋を代表するヒット曲になっていた印象。

アニメ『鋼の錬金術師』OP。ソニーが連発していたアニメタイアップの中でも最高峰である土曜夕方6時、通称“土6″枠で1つ前の『機動戦士ガンダムSEED』が当たり、続けて今作も当たり、その次の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も当たって主題歌が次々とそのアーティストの代表曲、最大ヒット化しまくる現象が多発した。ak.hommaによる売れ線ヒットチューンに戻したのもあるが、低迷しかけていたところでの今作の復活ヒットは翌年のベスト盤の大ヒット、不安定だった固定ファンがより強固になるきっかけにもなった。

前2作もけっこう好きだったけど、リアルタイムで聞いていた時、サビ始まりでの“帰ってきた”感は圧倒的だった。もちろん単独で聞いてもいきなりのサビのメロディーで鷲掴みされるような圧倒的これぞヒット曲といえるヒット曲だ。これが控えていたから2003年前半は自由にやれていたのか、シングル2作自由にやらせたんだからak.hommaでヒット曲を作ってくれ的なテコ入れになったのかは不明だが、いずれにしても挑戦を重ねた事で新たな一面を見る事ができたし、それがあったから王道ヒットがより輝くという最高の流れだった。Tamaのベースラインがいつもよりフューチャーされているのもポイントか。

一方で自作のC/W「見えない世界」「月飼い」と3曲合わせて”月”がテーマになっているなど前作で見せたシングル1作通してコンセプトを提示する試みもさらっと継続するなどアーティスト性も見せている。今作がキャッチーすぎるのでどうしても霞んでしまうが、シングル盤で3曲通して聞くと当時ならではの味わいを感じる事が出来るし、それをするには9~10月がよく似合う。
★★★★☆
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE’S
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary”ALL TIME SINGLES”
6thベスト『ポルノグラフィティ全書~ALL TIME SINGLES~

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