8th 幸せについて本気出して考えてみた
2002年3月6日
作詞:新藤晴一、作曲:Tama、編曲:ak.homma,ポルノグラフィティ
「サボテン」以来の自作表題曲。前作での本名表記への変更からさらに修正され、”岡野昭仁”、”新藤晴一”はそのまま継続、白玉雅己(シラタマ)はTamaに改名。何故かまだ同じソニー系列で現役活動中だったHysteric BlueのボーカルTamaと表記丸被りとなったがその辺り確認や調整とか無かったのだろうか…と当時かなり気になった。TRFのYU-KI/JUDY AND MARYのYUKI/Whiteberryの前田由紀/SHAKALABBITSのUKIとか同じソニー系列ではJUDY AND MARYのTAKUYA/Hysteric Blueのたくや/UVERWorldのTAKUTA∞とみんな表記変えて調整していたのに。一方で本間昭光は再びak.hommaへと戻した。以後ポルノグラフィティにおいては最後までak.homma名義となった。加えてak.homma単独だった編曲がポルノグラフィティとの連名表記となり、以後3人時代は”ak.homma,ポルノグラフィティ”で固定した。編曲でのバンド名の表記はこの後も節目節目で変更されていく。ここまでほとんどの楽曲が打ち込みドラムとなっていたが、生ドラムが使用された表題曲は今作が初となる。以降は生ドラムによるバンドサウンドが基本となった。
一気にロックバンド感が増した爽快ロックナンバー。バンドサウンドとストリングスの絡みが絶妙。いきものがかり以降の本間昭光にはストバラアレンジャーとしてストリングスをマストで使いまくる印象しかないが、当時は生音よりも打ち込みメインの印象が強かったのでかなり新鮮だった。「幸せについて本気出して考えてみた」というタイトルもインパクトがあり、これ以降しばらくネットミーム的に“○○について本気出して考えてみた”みたいなのが流行っていたし、今に通じる“○○してみた”系も子供の頃にこの曲に触れた世代が自然に使い出したんじゃないかとも思う(そこまで影響力は無いか?)。マイケル・ジャクソンが絶妙に世代ではなく、当時なんかスキャンダルに追われている80年代に人気絶頂だった昔の人くらいの認識しかなかったため歌詞中の“マイケル的生活”が最初どんな生活なのかイマイチピンと来なかった。そもそもまだまだ”小僧”だった高校2年生の終わりの時に聞いているので、歌詞の意味が本当に沁みてきたり、幸せについて本気出して考えてみる事になるのはやはり“マイケルにはなれなかった”事や誰だってそれなりには頑張っていて時々はそのそれなりも褒めてほしいとか見え隠れする本音の部分に共感できたのはもう4,5年後の事だった。
アルバムバージョンでは冒頭に新たな1行が加えられているが、これは前年のライブで披露した原曲「コメディ2001」のサビ部分とされる。イントロ突入後はたぶん同じ。
★★★★☆
3rdアルバム『雲をも摑む民』(アルバムバージョン)
1stベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED’S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary”ALL TIME SINGLES”』
6thベスト『ポルノグラフィティ全書~ALL TIME SINGLES~』
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