小松未歩 シングルレビュー

彗星の如くデビューしていきなりヒットを飛ばし、ヒットシーンに登場した小松未歩。ビーイングといえばあまりメディア露出しないイメージがあるが、出ないとされている方々も大概は意外と音楽番組に出ていたり、ライブをやるようになったりしていて、まあ売れないのでメディアに呼ばれないというのはあるけど、ヒットしているのに一切出てこないというのは実際のところいなかった。特にGIZA設立以降は、パン工場の地下にライブハウスを作ってGIZA歌手たちは毎日のようにそこでライブ活動をしていた。しかし小松未歩の場合は本当に一切露出しなかった。デビュー曲の通りその存在は「謎」のまま。そのまま9年間活動し、その後3年間公式サイトのコラムを更新し続け何の前触れも無く姿を消した。動いている小松未歩は商品化すらされていないPVでわずかに見ることが出来るのみ。写真は数多く存在するが正面からそのおフェイスを拝めるようなものは無い。一体小松未歩とは何者だったのか…。年齢はどのくらいだったのか?そもそもあの写真の人は本当に小松未歩なのか?そして超高性能ボーカロイドみたいなあのボーカルからは全く想像できない普段の声はどんな声なのか?考えれば考えるほど謎が増えてゆく謎が増えてゆく(ラストサビ風にリフレイン)。そんな謎だらけのシングル26作を振り返る。

2014年執筆

1st 謎
97年5月28日
編曲:古井弘人
アニメ「名探偵コナン」3代目OP。コナンの前のアニメから続いていたポリグラムとの主題歌契約が97年3月を持って終了し、ビーイングが主題歌契約をして最初のOP。1stにして最大のヒット作。大体半年程度で交換になる中で、唯一ほぼ1年使用され続けた事もあって、コナンというと真っ先に浮かぶのがこの曲。実際のところ、アニメのコナンをビデオ録画保存もしながら毎週欠かさず1番見ていたのは放送開始から1年くらいなので、この曲が使用され始めた頃には徐々に見なくなっていたはずなんだけど、それくらい主題歌としてハマっていたと思う。まあまずタイトルが「謎」っていうところからしてミステリーっぽかったし、実際の歌詞はコナンの内容とはほとんど関係ないラブソングなんだけど、疾走感のある曲調で、締めが「謎が解けてゆく」になってるだけでもうハマりまくり!な感じがあった。また「謎」というタイトルはそのまま歌い手本人を指し、最後まで一切のメディア出演無し、動いているところは1度も商品化されずに終わったPVでわずかに見ることができるだけというミステリアスさも不思議な魅力となっていた。1stにしていきなり飛び出た超傑作
★★★★★
1stアルバム『
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<HIROSHI's secret of life mix>

謎


2nd 輝ける星
97年9月25日
編曲:古井弘人
アニメ「忍ペンまん丸」ED。基本小松未歩はアルバムだけ聞く感じだったんだけど、10枚目くらいのシングルまでは出れば耳には入っていた。しかし当時今作だけ出ていたのを全く知らず、「願い事ひとつだけ」が2ndがと思っていた。勢い溢れる初期6作の中ではゆったりした曲調で最も地味だった事もあり、どうにも印象が薄い。しかし儚げなメロディーはしっかりしたインパクトがあり、メロディーメイカーぶりは冴え渡っていて、後からじわじわ追いあげてきて今ではけっこう好きな1曲になっている。レコードのノイズみたいなパチパチした音が入っているが機器の故障ではなくそういう仕様。大賀好修がリアレンジした別バージョンdelightful ver.が後に発表されているがそちらは聞いたことが無い。
★★★★☆
1stアルバム『
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
14thシングル『さいごの砦』C/W(delightful ver.)
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<M-oZ filter mix>

輝ける星


3rd 願い事ひとつだけ
98年1月14日
編曲:古井弘人
アニメ「名探偵コナン」ED。2番ヒット作。前半はやや抑えた感じだけど後半になるにつれて盛り上がっていく。全体に漂う切なさが魅力的なこれまた名曲。当時のコナンは「帰ってこない新一を待っている蘭」(側にいるのに自分だと言えないコナン)という設定を特にED映像で強調した演出を取っていたので、そんな雰囲気にハマっていた。「謎」同様にコナンのEDというと真っ先にこれが浮かぶ。最も見ていたのは初代(ZIGGY)なんだけどな…。なおアニメ開始から何年も経過してくると見ている方も感覚がマヒしてきたのと、サブレギュラー含めるとかなりキャラクターが増えたのと、蘭セツナ演出のネタが尽きてきたのと、作中では頻繁に連絡取ったり不完全な解毒剤で元に戻って再会したり、その際にほぼ思いを伝えあったりして蘭と新一の関係が開始当初より進展したりしたので、蘭というキャラクターにあまり切なさを持たせることができなくなって、後年になるほどなんか単なる新曲宣伝の場っぽくなっていったように思う。
★★★★★
2ndアルバム『小松未歩2nd〜未来〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜<moon light night mix>

願い事ひとつだけ


4th anybody's game
98年3月18日
編曲:古井弘人
NHKドラマ「おじさん改造講座」主題歌ほか情報番組等のタイアップが合計3つ付属したが、1つも触れてないので記憶にない。「謎」と並ぶ疾走感溢れるナンバー。タイアップで触れることはなかったものの、チャートでかかっているのを聞いただけで今回も名曲来た!と思ったのを記憶している。てっきりこれが小松未歩の必殺王道路線になるかと思ったんだけど、これっきり全くやらず、ミディアムナンバー主体になったところを見るとあまりやりたい方向性では無かったんだろうか…。2ndアルバムでは表記されておらず、基本的にアレンジはそのままなんだけど、ドラムの響きが変わっていたり、ピアノが前に出ていたりと細かいミックス変更がされているので、聞き比べると何か違う事は分かる。どっちが好きってことはなく、どっちもいいと思う。
★★★★★
2ndアルバム『小松未歩2nd〜未来〜』(ミックス変更)
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<night clubbers mix>

anybody’s game


5th チャンス
98年8月19日
編曲:古井弘人
フジ系「めざましテレビ」98年度テーマ曲。98年4月から99年3月まで使用されたので中学2年生という大人になると真っ先に厨二病とかいってバカにされる年代であり、最も多感な時期でもある1年間、登校前に毎朝聞いていたので思い出深い。OAでは「チャンテレッ♪」と聞こえたサビ前半歌詞が何て言ってるか分からなかったけど聞き取れた「幸運を味方につけよう」には毎朝励まされた。4月使用開始に対して、マジでCD化する気が無かったのか、戦略的にすっとぼけて浸透するまで焦らしていたのか8月になってようやく問い合わせ殺到につき急遽リリースという形でC/Wなしの1コインシングルとして発売された。前任者の森高千里や奥居香がそこそこヒットしていたタイアップなのに、CD化する気無かったって…。何にせよ焦らした甲斐あってか、自身最高位となる3位を記録したが、あんまり伸びず次回作の方が売上が高い。結果的に4番ヒットとなる。TVで聞いている時はもっとポップな曲だと思っていたんだけど、後でCDで聞いたらかなり派手なロック調のアレンジになっていて驚いた。小松未歩の中では最もロックな楽曲
★★★★★
2ndアルバム『小松未歩2nd〜未来〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
6thアルバム『
小松未歩6th〜花野〜』(RECHANCE)
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<S9 remix radio edit>


6th 氷の上に立つように
98年10月14日
編曲:古井弘人
アニメ「名探偵コナン」ED。3番ヒット作。これにて完全にコナン歌手のイメージがついたものの、これ以降スパッと距離を置くようになった。また初期路線としてもこれが最終楽曲となった。既に次回作以降の片鱗は見えていて、これまでに比べるとやや隙間のあるようなオケになっている気もする。ここまでの5作常にメーター振り切っていた感じだったのが、今作で少し落ち着いたような感じもあった。宇宙船がやってきたら(!)友人を残してでも宇宙に旅立つ(超訳)とするほど強く今を変えたいという思いが綴られている歌詞がなかなか意味深なんだけど、今にしてみればサビの歌詞は、ここまでのヒット路線よりも例え売れなくなってでも(氷の上に立つように危なげな事)もっと落ち着いたミディアム路線をやりたいんだ(思い描いてた夢)という本人の意向を指していた…のかもしれない。2ndアルバムではイントロがアコースティックギターになっている。
★★★★☆
2ndアルバム『小松未歩2nd〜未来〜』(イントロがアコースティックギター)
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<night clubbers mix>

氷の上に立つように


7th さよならのかけら
99年3月3日
編曲:古井弘人
初のマキシシングル。力強いサビは1発で耳に残るほどのインパクトがあったが、何だか急速に影が薄くなったというか勢いが一段どころか数段以上ガクンと落ちたような印象があり、チャートで見て耳に残るというのも今作が最後だった。何とも煮え切らないイメージが強かったんだけど(★2レベル)、煮え切らないように聞こえたのはシングル盤を聞いていなかったのでこの曲を聞く唯一の手段として利用していた3rdアルバムのわざと小さく抑え込んだような極貧ミックス&マスタリングのせいだったようで、ベスト盤で聞いたらけっこう力強いサウンドに仕上がっていたので印象が格段に上昇した。同じ曲でも様々な環境、また当時の心境などでも印象は大きく変わる事をつくづく痛感する。この曲はミニストップで半年くらい深夜バイトしていた時に店内BGMで何故かビーイングGIZA提供のコーナーがあってDEENの「このまま〜」のAcoustic Versionとかと一緒にかかりまくっていて毎週定期的に聞く事になり、個人的には深夜のイメージが強く植え付けられたのも思い出深い。謎なのはバイトしてたのは03年。DEENのは99年12月発売のものだったので99年末〜00年年明け頃に制作されたプロモーション音声だったと思われ、何でミニストップはそんな古いプロモーション音源を4年経っても使い続けていたのだろうか…。そのミニストップ、脱サラしたという初老店長がやっていたんだけど「脱サラして始めたんだけど俺より若い本部の連中にあれが悪いこれが悪いと売上データだけ見て色々言われるんだよ…」と面接当日に面接するのではなく逆に愚痴をこぼされ、結局定年の年齢に達したのか数年後には経営不振どころかかなり賑わっていたにも関わらずさっさと閉店してしまった。このミニストップが繁盛したせいで、老舗化していた道路向かいのファミマが速攻潰されており、どちらもテナント募集のち全く別の店舗になってしまったので、徒歩5分圏内のコンビニが無くなってもうすぐ10年になる(2014年時点)。そんなコンビニへのさよならのかけらを蹴飛ばして負けないように未来を走ってる(無理やり過ぎて意味不明)
★★★★☆
3rdアルバム『小松未歩3rd〜everywhere〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<shooting star mix>

さよならのかけら  


8th 最短距離で
99年5月8日
編曲:古井弘人
何故か再び8センチシングルに戻った。こっからリアルタイムの記憶が無い。コンパクトにまとまったポップソングといった印象。シングルバージョンでは何故かリズムパートがリミックスみたいな跳ねた音色になっている。同時期に発表されたZARDの「世界はきっと未来の中」のシングルバージョンで施されたのとほとんど同じような感じ。こんなことをするとしたらアイツしかいない!とシオジリケンジの名前が無いか探したがこちらにはクレジットされていなかった。古井弘人がこれやったの…?ZARDはこの翌月なので一時的に社内で流行っていたのかもしれないが、物凄い違和感があり、最初からリミックス音源にしか聞こえない。ZARDも後にそうしたけど、小松未歩もアルバム収録の際はリズムパートを違和感のない普通の音色に差し替えており、当然そっちの方が普通に聞ける。長年3rdアルバムの音で慣れていたのでベスト盤でシングルVer.を聞いてビックリした。3rdは前述のように音質に難があるので3rdの音源をリマスターしたのを聞いたらもう少し印象が変わるかもしれない。
★★★☆☆
3rdアルバム『小松未歩3rd〜everywhere〜』(アレンジ変更)
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<Cay Taylan's paradise diskko dub mix radio edit>

最短距離で  


9th 風がそよぐ場所
99年6月30日
編曲:古井弘人
アニメ「モンスターファーム」OP。やはりアニメタイアップ強しといったところか、6th以来のトップ10返り咲き。前2作に比べるとそれ以前のヒットチューンらしき勢いが戻っている印象。環境ソングという印象が強いが、地球環境を意識しているのは1番だけで、2番以降は悲しみを吹き飛ばしてどうにか前向きになっていこうとする内容になっている。いずれにせよ珍しい作風だ。アレンジはミョンミョンした打ち込みベースとドラム音だけドカドカ鳴ってるのに何かそれ以外が引っ込みまくりなので、音が足りないというかとりあえずもう少しピアノかギターそこで鳴っててくれよと思ってしまう。3rdアルバムを聞いた時に前2作のシングルと違って思いっきり聞き流していていたので、この曲もしかして凄く良いんじゃね?と気付くのに数年以上かかった。リマスターされたベスト盤の時点でだいぶ印象は上昇し、初期と肩を並べる名曲だと思うようになったけどアレンジがもう少しなぁ…。
★★★★☆
3rdアルバム『小松未歩3rd〜everywhere〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<Bootee's electro dub mix radio edit>

風がそよぐ場所  


10th あなたがいるから
00年6月21日
編曲:池田大介
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」主題歌。久々にして最後のコナンタイアップ。結果的にはタイアップの強さもあって最後のトップ10ヒットとなった。そして今作から再びマキシシングルに。古井弘人がメインアレンジャーから退き、初めて古井以外のアレンジャーがA面を担当。池田大介といえば90年代末期にZARD、FIELD OF VIEW、DEENなどでロックバンド色の強いアレンジをしていてビーイングの歴史の中でも個人的に最も好きな時期のアレンジをしていた印象があっただけに、完全にGIZAに染まった軽いアレンジになっているこの曲をあの池田大介がアレンジしたとは信じられずにクレジットを二度見どころか三度見してもこれは誤植に違いないと思った記憶がある(これ以降池田大介は完全にGIZAに染まった軽めのアレンジに作風を転換している)。GIZAサウンドへの入り口的な楽曲で、とにかく軽い味付けのアレンジによるシンプルなバラード。儚さがいい感じというより、あまり良さを感じられなかったのが正直なところ。
★★★☆☆
4thアルバム『小松未歩4〜A thousand feelings〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<lightin' grooves never wanna stop mix>

あなたがいるから  


11th 君の瞳には映らない
00年10月18日
編曲:大賀好修
大賀時代のスタート。アップテンポの曲なんだけど極度に抑え込んだような軽いアレンジにより、暗く地味な印象。メロディーだけ聞くとけっこう名曲なんだけど…。4thアルバムを聞いてからは大賀好修がクレジットされたらアレンジには期待しないようになった。本職がギタリストなのにギターすらかなり奥に引っ込んでるっていうのがなんだかなぁ…。
★★★☆☆
4thアルバム『小松未歩4〜A thousand feelings〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<lightin' grooves light on the disco mix>

君の瞳には映らない  


12th Love gone
01年1月31日
編曲:大賀好修
前2作から続いた恋愛三部作の最終章とされている。この曲もアレンジ次第ではかなり勢いのある切ない名曲になっていた気がするんだけど、アレンジでしょぼく聞こえてしまい地味な印象しか残らない。やはり意外といい曲なんじゃないかと気づくのに数年を要した。
★★★☆☆
4thアルバム『小松未歩4〜A thousand feelings〜』(Album Mix)
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<version esta nevanda>

Love gone  


13th とどまることのない愛
01年5月30日
編曲:大賀好修
今作でついにタイアップすら無くなってしまった。当時「手ごたえのない愛」の親戚かと思ったがあまり関係ないようだ。この辺りまで来るとだいぶこなれてきた感じもするが相変わらずメチャメチャ軽い薄味アレンジの悪くないポップソングといった感じ。タイトル通りひたすら求愛する歌詞がさりげにかなりのインパクト。元よりパワータイプではないボーカルに加えて軽いアレンジのせいでほとんどパワーを感じられないものの「降り注ぐパワービーム」って何か凄ぇ。たぶん小松未歩が歌うから軽めのポップソングとして成立できている曲で、パワフルなボーカリスト(とガツンとしたロックアレンジ)が歌ったらパワーありすぎてたぶん聞いてて1曲持たないんじゃないかと思う。
★★★☆☆
5thアルバム『小松未歩5〜source〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<hogy mix>

とどまることのない愛  


14th さいごの砦
01年8月8日
編曲:大賀好修
基本的に大賀アレンジは古井弘人辺りにリアレンジしてほしいんだけどどれか1曲だけしか出来ないというなら迷わずこれを選ぶ。かなりスケールが大きい楽曲になりそうな強いメロディーなのに、ここまで地味にして第一印象を薄くするように抑え込むことができるというのが逆に凄い。あれこれ名曲なんじゃね?と気づくのに数年かかった(さっきから数年かかりすぎ)。
★★★☆☆
5thアルバム『小松未歩5〜source〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜<DJ ME-YA's boogie down remix>

さいごの砦


15th 愛してる...
01年12月5日
編曲:大賀好修
ストレートな愛情を伝える淡々としつつ暖かさも感じるミディアムラブバラード。発売時期からクリスマスを思わせる感じも。この曲に関しては初めてこの大賀アレンジで正解だと思える。楽曲とアレンジが割とうまくかみ合っているというか、これはもうこれ以上何も要りません満足ですといった感じ。
★★★★☆
5thアルバム『小松未歩5〜source〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<thick mist thick mix>

愛してる...  


16th dance
02年5月29日
編曲:大賀好修
朝まで踊り続けたいという割にはあまりダンス色を感じないダークな雰囲気。前3作とは一転して相手が旅立つことが決定して「めちゃくちゃにいまの自分を壊したい」ほどにひたすら踊り続けていたい(超訳)というヤケクソ感溢れる歌詞になっている。別に世界観が繋がっているわけではないけど、前3作では3曲ともかなり強い相手への愛情を歌っていたので、その次がコレだなんてあんまりっていうかなんていうか。あまりに愛情が強すぎて引かれて去られてしまった末路が今作なのだろうか…。リミックスアルバムにおいてはサビしか使用されておらず、平メロ部分は全てRIPTRAPの新作ラップになっていて半分別の楽曲になっていて面白い。
★★★☆☆
5thアルバム『小松未歩5〜source〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜
リミックスアルバム『
WONDERFUL WORLD〜Single Remixes&More〜』<DJ ME-YA's all night remix feat.RIPTRAP>

dance  


17th mysterious love
02年11月27日
編曲:徳永暁人
タイトルが発表された時、久々にコナン来るか!と期待されたら日テレのタイアップではあったものの「TVおじゃマンボウ」というあってもなくても変わらないようなタイアップだった…。実際コナンに合ってそうな勢いのある楽曲だったが、大賀アレンジとさほど変わらないようなリズムが軽視されたような軽さになっているのがどうにも苦手。この当時の徳永暁人の特徴として倉木麻衣の「Feel Fine!」を筆頭にB'zやTUBEなど生ドラムを使ってきたミュージシャン相手でもリズムをベタベタした機械的な響きにすることに凝っていたイメージがある。それらよりも今作は軽い。
★★★☆☆
6thアルバム『小松未歩6th〜花野〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

mysterious love  


18th ふたりの願い
03年3月19日
編曲:小林哲
ベストアルバムでは制作上の意図とやらでモノラルにされてしまい、その旨は作品内では記載されてなくて公式サイトで発表されただけだったという謎仕様だった。比較的幸せな歌詞の内容なのに、妙に悲しいというか世界で2人だけしかいないかのような切ない曲調に仕上がっているのが印象的。
★★★☆☆
6thアルバム『小松未歩6th〜花野〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜』(モノラル音源)

ふたりの願い


19th 私さがし
03年6月25日
編曲:徳永暁人
前作とは真逆で「最悪のシナリオを終えた私」などといったワードが飛び出すほど手痛い失恋の切ない歌詞なのに曲調は希望が見えるような穏やかさ。曲調としてはかなり好きな部類。地味ながら暖かさを感じられるメロディーとアレンジがいい。しかし前作と今作、歌詞と曲調が反対の方が良かったんじゃないか。逆だからこそなんか味があるのか。
★★★☆☆
6thアルバム『小松未歩6th〜花野〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

私さがし  


20th 翼はなくても
03年11月26日
編曲:古井弘人
アルバムでしか聞いてなかったので、思い返せば唯一手に取ったシングルがこれ。理由はDEENの「遠い空で」がC/Wでセルフカバーされると知ったから。そのため表題曲は事前に聞かずに手に取ったんだけど、地味すぎてなかなか印象に残らなかったのを記憶している。それでもシングル唯一手に取っていたおかげで、聞いた回数が他より多い。穏やかながら希望は感じられる曲で、この前向きモードが次回作に繋がっているのかもしれない。久々の古井アレンジだけど、シングルの古井アレンジ曲としては最高に薄味だと思う。
★★★☆☆
7thアルバム『小松未歩7〜prime number〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

翼はなくても  


21st 涙キラリ飛ばせ
04年4月28日
編曲:古井弘人
初期を髣髴とさせるアップテンポなポップナンバー。地味な曲続きな中では久々にヒット性がある快作だったと思う。歌詞も曲も前向きだしやっぱこういう曲が好きだ。前作が地味だったのでやっぱアルバムだけ聞けばいいやとスルーしてしまったのが悔やまれる。シングルだとなんかやや雑な感じがするけどアルバムではもう少し整理した感じでミックス変更されており、個人的にはそっちの方が好き。
★★★★☆
7thアルバム『小松未歩7〜prime number〜』(Album Ver.)
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

涙キラリ飛ばせ  


22nd 砂のしろ
04年7月28日
編曲:古井弘人
そんなに本格的ではないもののラテンフレーバーが漂うシングルには珍しく明確に夏を思わせる情熱系ナンバー。そのまま北原愛子に提供しても良かったんじゃないかと思うんだけど、小松未歩の楽曲としてはけっこう新鮮な曲だ。
★★★☆☆
7thアルバム『小松未歩7〜prime number〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

砂のしろ  


23rd I〜誰か...
04年10月20日
編曲:古井弘人
ダークなバラード。どうも前向きなモードが長く続かないのか、後ろ向き全開な歌詞、曲調が相まって暗さを増幅させる。これまでと違うのは序盤は完全にこれまでの軽いGIZAサウンドなんだけど、2番サビからけっこう派手なバンド風サウンドに盛り上がるところに変化の兆しを確かに感じる。この盛り上がり方はけっこう好き。
★★★☆☆
7thアルバム『小松未歩7〜prime number〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

I~誰か...  


24th I just wanna hold you tight
05年5月18日
編曲:小林哲
アニメ「メルヘヴン」初代ED。いかにもエンディング曲っぽいさらっと聞けるミディアムナンバー。メロディーはそこそこだけど、淡々としたまま終わってしまうのでこの時期のシングルとしては影が薄い。
★★★☆☆
8thアルバム『小松未歩8〜a piece of cake〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

I just wanna hold you tight  


25th あなた色
05年8月17日
編曲:古井弘人
後期どころか全作通して渾然と輝くポップソング。ブラス風のサウンドまで鳴りだしてウキウキした明るさ全開の曲調は初期にすら無かったもので明らかに異彩を放っているほど。メロディーはそんなに強くない気がするけどこのポップ感が最高に眩しい。GARNET CROWでも集メルHEAVENやら晴れ時計といったこれまでになく勢い溢れるポップな楽曲が飛び出した年だったので何か古井弘人の中で大きな方針の転換でもあったのだろうか。
★★★★☆
8thアルバム『小松未歩8〜a piece of cake〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

あなた色  


26th 恋になれ...
05年12月7日
編曲:大賀好修
久々にA面での大賀復帰。この音の軽さは間違いなく大賀サウンド。さすがにあれからけっこう時間も経過したのでメインでシングルを担当していた頃よりも違和感はないけど…特に面白味はないいつもの小松未歩らしい曲という以上の印象が無い。
★★★☆☆
8thアルバム『小松未歩8〜a piece of cake〜
ベスト『
小松未歩ベスト〜once more〜

恋になれ・・・  

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