11thSg 素顔で笑っていたい

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11thSg 素顔で笑っていたい

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1996年8月5日
前作から1ヶ月での連続リリースでさらに1ヶ月後に控えていた2ndアルバム『I wish』の先行シングルでもあった。3作連続での横森ジャケットとなったが今作では反対向き(左向き)になったのに加えて、引きの写真となり、前作で伸ばし途中だった髪が伸びて下ろした髪型になったのでだいぶイメージが変わった。また裏ジャケットでは3人のメンバーが右の方を向いて笑いかけており、ジャケットを開くと池森と山根・田川・宇津本が微笑み合っているという仕掛け。ただし写真自体は繋がっていない(背景は同じだが池森側は左隅に地面が見えるのに対して3人側は地面が見えない)。

前作よりさらに初動を落として6万台だったが初登場8位と上昇、累計も13万枚を突破して前作を若干上回った。

素顔で笑っていたい

作詞:池森秀一、作曲:織田哲郎、編曲:池田大介
テレビ朝日系ドラマ『小児病棟・命の季節』主題歌。ビーイング在籍時の織田哲郎による提供は今作が最後。FIELD OF VIEWもこの後のシングル「Dreams」が最後の織田曲となったが、どちらも売上を落とした後(FOVは初のトップ10落ち)で、これまでの織田曲とは異なる穏やかで地味なミディアム系というところが妙に共通していた。相川七瀬のヒットで既にビーイングとの関係に変化が生じつつあった時期なのと関係があるのだろうか。なんか後回しにしておいたストックを掘り起こしたようなシングルにしては地味な感じがね…。

前作同様に『SINGLES+1』で最後まで印象薄くて、織田哲郎にしては地味なバラードだなぁ…と思っていたのだが、この絶妙なお疲れモード感が大人になってくるとしみじみ響いてくるじわじわと染み渡ってくる良曲だった。“心に嘘つかなきゃいけない時代(とき)だから”時代と書いて”とき”と読ませており、既に20代半ば過ぎのメンバーには1996年という時代もそんな時代だったのかもしれないけど、当時はPVに出てくる少年達くらいの年頃、初めて聞いたのも中2とかなのでそんな実感があるわけもない。当時よりも圧倒的に2000年代、2000年代よりも2010年代、2010年代よりも圧倒的に2020年以降の方がよほど“心に嘘つかなきゃいけない時代”だよなぁと実感している。だからこそこの曲はずっとタイムリーで寄り添ってくれるのかもしれない。

ライブでは武道館でのバラードメドレー以外であまり聞いた印象が無かった。2008年武道館で披露した後も20周年2013年まで演奏してなかったものの、2014、2016(Ballad Nightで初めてフル演奏)、2018、Break21、47ツアー(2022)とここ10年ほどではそこそこ演奏されている。当時よりもこの曲が求められているのかもしれない。
★★★☆☆
2ndアルバム『I wish
1stベスト『SINGLES+1
3rdクラシックスシングル『Classics Three PASTEL 夢の蕾』(Heartstrings Style)
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス』(Heartstrings Style)
5thベスト『PERFECT SINGLES+
1stライブアルバム『DEEN at 武道館~15th Anniversary Greatest Singles Live~』(Live/2008年日本武道館「Special Ballad Medley」の1曲)
6thベスト『DEENAGE MEMORY
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~
9thベスト『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』(Studio Live 30th Ver.)

C/W Dancin’ alone

作詞:池森秀一、作曲:池森秀一&田川伸治、編曲:DEEN
作曲まで自作はこれまでもあったが、初の編曲DEEN名義。DEENは初期からメンバーにアレンジャーがいなかったため、WANDS、FIELD OF VIEW、ZYYGと異なりここで初めて編曲にメンバーが関与した事になる。池森と田川の共作も珍しい。

初のDEEN名義の編曲だが…まさかのファンキーな打ち込みダンスナンバー。「素顔で笑っていたい」が良くも悪くも完全に置きに行ったようなミディアムバラードであるのに対してあまりに攻めすぎて続けて聞くとパッパッパーラ言い始めるイントロの瞬間からナン…ダ?となって、続けてダーンシンアローオー♪とかファンキーなノリで歌が始まるとナンダ…コレ…?となる事は必定。あまりにクセが強すぎる。初期の黒森ナンバー特有のクセの強さも薄まりつつあったが今作でまた全開になったような感じ。しかし今度こそこれで成仏したかのように初期ノリのナンバーはこれが最後になった。

歌詞は失恋の未練を断ち切れない悶々とした心情の主人公の“天使と悪魔”“良心と邪悪な心”が自分の中で戦っている様子を表現。少なくとも池森さん、悪魔だとか邪悪な心とか無さそうな純粋さが滲み出ているようなキャラクターで一貫してやっていられるのでちょっと異色に感じられる歌詞だ。なお”良心と邪悪な心”の部分、最初に聞いた時に”りょうしん”の部分が詰め込み気味なので”りょうし”に聞こえたので、“漁師と邪悪な心”ってなんだ?と一瞬思った。
★★★☆☆
1stC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best~

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