デスノート Light up the NEW world

2016年9月公開。
2006年に公開された「デスノート」「デスノート the Last name」の10年後を描いた続編。今回は漫画原作ではなくオリジナルストーリー。

2015年夏クールでドラマ「デスノート」が放送され、この最終回終了後に今作の制作が発表された。しかしドラマ版は別キャストによるリブート作品で、映画は映画の続きとなっているため、ドラマ版と今作は全く繋がりが無い

主演は東出昌大・池松壮亮・ 菅田将暉。原作で記載はあったもののルールとしては使用されなかった“デスノートは6冊まで人間界に存在できる”という設定を適用し、新たに人間界にもたらされた6冊のデスノートを巡ってこの3人の天才がデスノート争奪戦を繰り広げる…というストーリー。

前作から生き残った松田(青山草太)、弥海砂(戸田恵梨香)、死神リュークが続投。松田以外の刑事には言及されておらず、月亡き後の夜神家についても全く触れられていないが、映画公開直前に前2作の総集編に新作映画の宣伝を加えた「デスノート 逆襲の天才」内に新たに加えられていたナレーションで月の父である総一郎はその後亡くなったと一言で処理されていて設定上既に死亡となっている。




怒涛の展開

最初にノートを手にするのが外人の医師…という冒頭部分が洋画みたいなテイストで無駄に長いが、以降舞台が日本に移ると犠牲者連発、ノートの使用者も格上の使用者に消されてしまうので、スピーディーに物語が展開。ほとんどみんな死亡な勢いで死にまくり、息つく暇も与えない勢いで話が展開していきクライマックスでもかなりの驚きを見せたままに終結していく…。なんか凄かった

後から思い返してみるとおかしな点が多々あり、殺す必要ないところでも無理やり殺しまくっている感じがしてきてムチャクチャ。一部ではバカばかり、バカ同士の争い…と酷評されたように頭脳戦のカケラも無い。思い返してみると頭脳対決全くしてなかった…。

ただ力押しで押し切る展開は悪くは無かったし、なんで今続編作った?と思ってしまえば元も子もないが、これはこれで見ている間はスリリングだったので悪くは無かったんじゃないかと思う。制作側が当時「デスノート」を楽しんでいた10代~20代前半中心のメイン層が10年年取って20代半ば~アラサー以上になっていて当然再び見ようと思うくらいの熱心なファンの作品を見る目も厳しくなっているということは完全に失念していたんだろうな…。

嗚呼松田

原作でもLに「松田のバカ…」と言われるなどシリアスなドラマ内でシリアスな笑いを取りまくった総一郎と違って、愛されキャラだった松田。終盤ではそれゆえの熱さも見せたりはしたが、映画版での扱いは役者自体がそこまで広く知られた人では無いためか扱いは悪かった。スピンオフの「L change the WorLd」に至ってはクレジットに名前が出てくるのに映画本編で全く彼の姿が登場せず、聞けば登場シーンが全てカットされてしまったという。

今回唯一の当時を担当した刑事として登場したはいいが…みんな偽名で活動しているのに1人だけ本名を名乗っていたため、特に意味も無く見せしめてあっさり消されてしまった。あんまりすぎる。

子供ってなんだ?

月(藤原竜也)に子供がいたという超設定で、その後見人が魅上照。原作・ドラマではキラの協力者の検事で「削除!削除!」でおなじみの人だが映画版では出ていなかったので検事という職業と名前だけ流用。月はこの子供を後継者にしようと自分がキラだと告白して跡を継ぐようなメッセージを残していたと明かされたがかなりあっさり流されてしまい、深く考えさせないように処理されていた。

実際子供がいた時点で無理があるし、「僕がキラだ」と自白するような映像を子供宛とはいえ月がそんな証拠を遺すはずもない。そもそも自分が死ぬとは微塵も考えていなかったはずだ。さらにはまだ幼い段階でデスノート教育を行うのは精神的に無理があり案の定破綻という…。

記憶を取り戻して…

月は作戦でデスノートの記憶を失うと人格が所有前に戻り、取り戻すと人格は使用後に狂いなく戻った。原作漫画ではこの様子が極端な絵柄で強調されていたので、記憶を失った際に鋭い目つきが柔和なものに切り替わったところや、有名な「計画通り!」で月が物凄い悪人面になるところは強いインパクトがあった。

今作ではそれと同じような事を主人公がやるんだけど、記憶を取り戻した主人公は「計画通り!」にならずに思い悩みモードに突入してそのまま終盤に向かっていく。どうやらデスノートを使っていた記憶と元の正義感な人格がうまく適合せず、罪の意識が芽生えてしまった模様。これは恐らく今作最大の肝の部分だとは思うんだけど、今作を見ている多くの視聴者はあの「計画通り!」というインパクトがあるから、コイツここで記憶取り戻して無策だったの…?とかキラとしてのガッツの無さ、ピヨりっぷりにガッカリしてしまい今作の悪評に繋がったのでは…。

★★★☆☆

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