世にも奇妙な物語 ’19雨の特別編

今年は春の放送が無いなと思っていたら6月に放送がずれ込んで「雨の特別編」になった。4月30日まで散々各所で繰り広げられた“平成最後”の冠は捨てて”令和最初”を取った…というよりも(“令和最初”なんてこれまで通り定期的に放送してれば必ず来るんだし)、その”平成最後”の特別編成が続いて放送枠がずれ込んだという感じだろうか。




ストーリーテラー

いつもはタモリが1人語りで各物語をナビゲートしていたが今回は強盗犯佐藤二朗が逃げ込んできてタモリと会話する(どうやらタモリが視聴者ではなく佐藤二朗に各物語を聞かせている形)という新しい展開に。最終的に佐藤二朗は強盗だとバレた事でタモリを殺そうとするがタモリは佐藤二朗の姿に変化してしまい、自分自身を刺した佐藤二朗は死亡。タモリが本当の恐怖は自分の中にあるとかなんとか視聴者に語りかけ、最後のテーマ曲とクレジットの間はいつもは何もないが今回は警官が佐藤二朗を発見し、今回の物語の主人公たちの写真を発見、そのラインナップに佐藤二朗が加わっていた、というオチがついた。

いつににない趣向だったが、それよりも福田監督御用達俳優と化したせいもあって、近年まともに演技せずに度を越えてふざけ倒すアドリブ棒読みクソ俳優と化していた佐藤二朗が久々にまともに演技しているのが何よりも新鮮だった。やっぱいい役者さんなんだよな。

さかさま少女のためのピアノソナタ

玉森裕太主演。
いわゆる弾くと災いをもたらす呪いの楽譜系の話。学内でも優秀とされていた黒島結菜の圧倒的才能を前にしてピアニストの夢をあきらめかけていた玉森裕太が呪いのピアノ譜を入手。試しに弾いてみたところ、弾いている間は時が静止した。友人に話したところ、友人は度胸試しに弾いて失敗。ピアノが弾けない大けがを負ってしまう。

友人の勧めで改めてピアノコンクールに挑んで散った玉森は再度あの楽譜を弾き始めるが、窓の外に自殺しようと飛び降りた黒島結菜がドンピシャのタイミングで飛来。静止した状態で意識はあり会話が可能なので2人は会話を交わす…というかなりシュールな展開に。

玉森のピアノの腕はかなり確からしく、このミス必至な場面でも一切のミスをせずにループして弾き続ける事で延命を図り、さらに最後の土壇場では楽譜をひっくり返して逆に弾くことで時を巻き戻すという効果を発現させられる事を発見。黒島を救うという超展開に。

生きる事を決意した黒島が自分も弾けると呪いの曲を弾き始めたところ今度はドンピシャのタイミングで窓の外に自殺しようと飛び降りてきた玉森の友人が飛来してきてオチ。

感動ファンタジー系ラブストーリーだったはずが、思いのほか空中静止して逆さま状態で喋る黒島結菜というのがシュールな見た目になってしまったせいなのか、オチがギャグになってしまった…。

しらず森

吉田羊主演。
離婚協議中で実家に帰っていた吉田羊は小学生の息子と地元の神社に寄ったところ息子が行方不明になってしまう。駆けつけた夫とも険悪な中、息子が失踪する前に出席していた小6の時のタイムカプセルに入っていた自身の思い出の品を開封したところ、そこには現在の自分への手紙が書かれていた。

息子は小6当時の吉田羊の時代にタイムスリップしていて小6当時の吉田羊に導かれて元の時代に戻っていた。この顛末を綴って未来の自分に託していたという時空を越えた物語だったが…この手の主人公自身がタイムスリップに関わっていて未来の自分に託したというけっこう忘れなさそうな不思議体験を物語の都合上すっかり失念していて、きっかけがあるまで思い出せない、というお決まりがそのまま発動してしまっていたのがどうにもこうにも…。

永遠のヒーロー

郷ひろみ主演。
改造人間技術が発達し悪用されるようになり怪人がはこびる世界で、怪人を倒すために警視庁の中に怪人対策室が設置され、その中のエース格で定年間近の郷ひろみが変身ヒーローとして戦うお話。

非現実的コメディ枠かと思いきや、終始TV電話で会話していた上白石萌音が今まで応援してくれていたのに突如態度がおかしくなり、慌てて実家に帰ると実家が無い。課長に問い詰めるとヒーロー課の者たちはモチベーション維持のために偽の記憶を植え付けられている、郷ひろみの場合は娘として設定されている上白石萌音がAIだという。

ショックを受けた郷ひろみだったが、実はAIなのはヒーロー世界の方で、現実世界にいるのが上白石萌音。上白石萌音が大病で入院していて気休めとしてプレイしていたアプリの中の話だった、という世界観をひっくり返しすぎて何がどうなったのか分からない展開に…。種は明かされたものの、吹っ切れた表情の郷ひろみがヒーロー復帰したところで話が終わってしまったので、AI設定が逆だったというのもなにもかも良く分からないままに終わるという。

若々しいけど来年が定年(65歳が定年なら郷ひろみは来年10月で65歳になる)という妙に郷ひろみにピタリ合わせた設定になっていたけど、郷ひろみに役者のイメージは全くなく、やはり演技が…。

人間の種

木村文乃主演。
プロポーズされながらも返事を渋る木村文乃は「幸せの種」を入手。植えると翌日人間が誕生した。頭に草の生えた少女の姿をしたその植物は死んだ母だった。シャワーを浴びたところ山田杏奈の姿まで成長した母だったが、やがて母の死の真相とそれに責任を感じていて幸せになることをためらっている木村文乃の背景が明らかに…というファンタジー。

最終的に死んだ当時の母にして1週間の期限を前にして最終段階に生長した母の姿が岡本玲。岡本玲はちょうど今の山田杏奈くらいの頃のイメージが鮮烈だったからまだ木村文乃より若いのに母親感出まくりで時の流れを感じた。あと種を植えた翌日のシーンが怖すぎ。腕だけ地中から出ていて…というシーンだけでもう殺人現場感全開だったし、ちょっと掘り起こしたら幼女の顔面が地中に埋まっている…って完全にバッドエンドの誘拐事件状態じゃねーか…。

大根侍

浜辺美波主演。
近年恒例の途中で前編やってエンドロール後に後編をやる二部構成。
バスケ部マネージャーの浜辺美波が憧れの先輩の好物のブリ大根を作るために大根を買って帰宅中に侍風の大根を刀代わりに下げたオッサン(小手伸也)と大根がぶつかり合い因縁をつけられる。オッサンが降り回る大根は刀のように切れ味が鋭く流血する惨事となったため、浜辺は土下座謝罪するが、オッサンは武士の情けで後日の再戦を提案。負ければ先輩が殺される事になったため、浜辺は声をかけてきた師匠の元で大根修行をする…という剣術バトルを大根で行うという超コメディ。

小手伸也のうさんくささ、浜辺美波のノリの良さ、師匠のザ師匠感、外しの無いストレート展開もあって今回1番面白かったのこれかも。浜辺美波がちょっと痩せすぎなのが気になったけど…。

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