ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ 全8話

NHK総合ドラマ10枠。原作は小川糸の小説で2016年に単行本化。ドラマ終了後に続編「キラキラ共和国」が連載され、2017年に単行本化。今作は2018年に、続編は2019年に文庫化された。

Blu-ray化はされず、DVD化のみ。




1話

文具店となっているが手紙の代筆屋を10代に渡って営んでいた祖母のカシ子(倍賞美津子)が亡くなったと知らされ、8年ぶりに鎌倉へ帰郷した鳩子(多部未華子)。幼いころから後継者として厳しく育てられた鳩子は高校時代に溜まりに溜まったストレスでグレて不良になってしまい、卒業と同時に上京。以来祖母とは会っていなかった。就職に失敗して海外で暮らしていたとか母親は顔も知らない(生まれてすぐ捨てられた?)とさらっと語られたが詳細は触れられず。海外で特に何か成功していたわけではなく、生活が厳しくなった際には代筆修行で習っていた書道の腕前が役に立ち、露天商として漢字Tシャツをその場で書いて渡すというパフォーマンスで食いつないでた事が明かされた程度。

祖母が生前受けていた代筆依頼を代わりに依頼された鳩子はペットのサルが死んだという知人宛の手紙を適当に書くが依頼人を激怒させてしまい、改めてその手紙の送り先の相手と接触。子供の出来なかった老夫婦はサルをわが子同然に大事にしており、その思いを知った鳩子は改めて代筆。11代目としての血筋か、家出同然に飛び出して以来会えずに亡くなってしまった祖母の霊力なのか、何かに覚醒した鳩子に言葉が舞い降り、見事に代筆を成し遂げる。鳩子は代筆業を継ぐことを決意して物語が始まった。

こういう静かな雰囲気モノをやらせたらブレイク前から多部未華子はいい。若い頃とまだあまり雰囲気も変わってないけど「夜のピクニック」頃の延長の多部未華子を久々に見た気がする。

2話

文具店を継ぐことにした鳩子(多部未華子)の元へ新たな依頼者が。依頼人の三津田(高橋和也)は離婚することになったので円満離婚を強調して関係者へ手紙を出したいので代筆してほしいと言う。離婚原因は妻に好きな人が出来た。かなり一方的な話なのに怒りを見せずに円満を強調し、妻の唯一の希望である結婚直前に購入していた「W」の刻印の入ったシーリングスタンプを託された鳩子だがどうしていいか分からず、三津田の元へ出向いてさらなる話を聞いたりするも答えが出せない。

そんな中、近くのポストに入れた手紙を取り戻してほしいと飛び込んできた近所の女性、帆子(片瀬那奈)が登場。父が死にそうなので急いで結婚を承諾する手紙を送ったが、父が亡くなってしまい、急いで結婚するのはやはりダメだと思い直したが父の葬儀に行かなくてはならず、手紙を回収する時間が無いという。結局本人じゃないと差し止めできない郵便局ルールにより、鳩子は奪還に失敗。相手の家に出向いて絶対に読むなと忠告した様子から相手の男が察してプロポーズを破棄してくれたらしい。本筋とは何の関係も無く、かなり謎なエピソードだったが、尺稼ぎ&帆子はレギュラーの新登場人物になるようで、この一件で親しくなるという流れだった模様。

三津田の依頼の方は、三津田は浮気を恨むのではなく自分を責めるタイプで幸せにできなかったのではないかと苦悩していたことが判明。しかしシーリングスタンプの「W」は妻の旧姓と思われたが、逆の「M」=三津田であり、プロポーズ前に結婚して三津田姓になる事を決めていた、このシーリングスタンプを使用する事で区切りをつける意味合いがあり、少なくとも一時は幸せでした、という事になり三津田も救われる形に。

今回は複数の人に贈る手紙のため、手書きではなく印字なのでその印刷工程やシーリングスタンプへこだわりなど手紙を書くことそのものよりも過程に職人的なこだわりを入れて見せる演出となり、今回も素晴らしき手紙を書いた鳩子は三津田に感謝されるのだった。

ゲス不倫バッシングの世の中で、全く不倫した相手を責めずに円満離婚でスッキリさせるというある意味で時代に挑戦した話だったような気がする。

3話

出版社に勤める鳩子(多部未華子)の元カレ聡(松澤傑)が鎌倉に住んでいる小難しいベテラン作家を口説くための手紙を書いてくれと頼みにやってくるが鳩子は拒否。聡とは学生時代の終わり頃に付き合いはじめ、大阪へ転勤する事になった事で別れており、今回東京に戻ってきたのは栄転のように吹いていたが実際は大阪で使えずに東京へ返され、東京でもベテラン作家を口説くという無理難題を押し付けられて実はかなりやばいらしいことが友人から後に語られた。

一方で謎の多くいつも偉そうな態度の男爵(奥田瑛二)から旧友からの借金を願う手紙への断りの代筆を頼まれた鳩子は、少ない情報から男爵らしい断りの手紙を書き上げることに成功。その雰囲気を流用して聡への励ましメッセージを送った結果、聡も奮起してベテラン作家との契約の糸口を掴む…と…小さなエピソードが展開する話となった。

男爵の素性がほとんど謎、親が資産家で権利収入で生活しているのではないかという話が出た程度で職業が分からないと改めて説明されたので、てっきり聡が接触を図る作家が実は男爵…みたいなドラマが展開するのかと思ったら全くそんな事はなし。代わりに男爵は鳩子が生まれた頃を知っている=母親のことを知っている事から、鳩子は母の事を聞きたい…が詳しく聞けない…となってしまい、明かされたのは鳩子を妊娠中の母と男爵が出会った際には子供が生まれることを嬉しそうに話していた…という1点のみ。

その他、帆子(片瀬那奈)が突如男爵に惚れる、カフェ店長で妻を病気で亡くしている守景(上地雄輔)を鳩子とが少し意識し始める…などレギュラーキャラ間の人間関係にも少し変化が。

一方で初回から鳩子を気にかけてくれている清太郎(高橋克典)がボケてしまった母親に苦慮している様子は何度もインサートされており、その母親が死んだ父親からの手紙を待っている…という鳩子が代筆する事になるフラグがバリバリで立つような案件があるのにスルーされっぱなし。各登場人物たちとの距離を縮めてきた鳩子だが、清太郎が自分の事を全く語らないため、今のところなんだか先代(今回は祖母をそう呼ぶことにした)と親しかったらしく熱心に線香上げに来る人程度で1番距離感が遠くなってきてしまっているような…。キャストクレジット2番手なのにそれでいいのか。

4話

別れた恋人宛の手紙の代書の依頼が届く。依頼人の男は既に家庭もあり、相手にも家庭があり、2人は幼馴染で社会人になるまで長く付き合っていたというが別れて以来会っていないという。今自分は元気である事、そして元気でいてほしいという特に内容も無さそうな手紙を依頼してきて元カノへの思いを語る男には若干の謎が漂いつつもその誠実な思いを受け止めた鳩子(多部未華子)は仕事を完遂。

後日、報酬が届くが金額が多すぎたので電話したところ、男が亡くなったと判明。ちょっと入院すると言っていた男だったが実は脳の病気で何度も手術しており今回は危ないと言われていたらしい。手紙の内容に自分が元気だと伝えるように指示していたのも死を予期していたからだった。危うく相手の女性に伝えてしまいそうになった鳩子だがギリで思いとどまり、男の真の思いを受け止めて涙する…。

と、ホロリ泣ける展開になったが、相手の女性側の思いが特に明かされなかったので果たしてあの中身のない手紙をどう受け取ったのか…。しかも男の指示には家庭不和になりかねないし、自分の名前は女っぽいので女文字で書いてくれとも頼んでおり、な~んも知らない相手の女性にしてみれば謎の女性筆跡で元気と幸せを伝え願う謎の手紙。この意味は?と深く考えて迷宮に迷い込みそうな…。

男は鳩子に対しても爪が甘かった。無駄に報酬を多く入れずに送っていれば鳩子がわざわざ連絡を入れることも無かったので、男の死は鳩子に知られることも無く、自分の最期の願いだけを叶えて綺麗に終われたのに鳩子に心理的負担と“鳩子だけが知っているが伝えられない秘密”を抱えさせてしまった。結婚寸前まで行ってこの彼女と別れてしまったのもそういうところだったのかもしれない。彼女はいつも笑っていたとか振り返っていたので絶対に「君はいつも俺の横で笑っていてくれ」とかそんな常に人間笑顔でいれねーよ!的な事を相手に言っちゃうタイプっぽかったし。

それ以外では清太郎(高橋克典)の母がボケている姿と手紙手紙連呼している姿をようやく鳩子が目撃し、清太郎の家庭事情を知る事に。しかし本人は隠しており、母親がボケているらしいと話してくれた近所のオバちゃんも直接本人から聞いたのではなく、清太郎本人は周囲には話さずに隠しているらしい。これはまだフラグ回収の気配は無し…。

5話

姑の還暦祝いの手紙を書いてほしいと芦名星が依頼してくる。汚文字に悩む芦名星は姑に字が汚いと心が汚いと言われたことがあり、思い悩んでいた。姑が申し込んだペン習字講座で必死に練習しても全く字が上達しなかったという。さらに母親がいなかったという共通点から鳩子(多部未華子)もまた母への正直な思いを新たにする。

周囲の協力もあってリサーチを完了した鳩子は芦名星の理想とする文字を使って手紙を書き上げ、一件落着…と思いきややっぱり字が違うのでバレた。姑が店にやってきて修羅場になるかと思いきや姑は理解を示し、ひどい言葉をかけたかつての自分を反省。駆け付けた芦名星と分かり合って帰っていくというなんだかよく分からない展開に。文句を言いに来たのか、反省しにきたのか、姑の心理状態も混乱していた。

決死の練習にも関わらず上達しないという芦名星だったが、実際に見せられたペン習字講座ノートは確かに必死に書き込んであるのに鳩子が絶句するほどお手本と程遠い汚文字。さりげに通信ペン習字がディスられている気がしなくもな

そんな自他ともに認めるほど上達しない汚い字の持ち主が突如こぎれいな文字で手紙を送って来れば速攻バレるのは必定。そこを汲み取ってくれた姑だったから関係は改善したものの、下手したらこれまで表面的にギリギリの関係を保っていた嫁と姑の関係が一転悪化しかねなかった危険な依頼だったのでは…。職業がCAとことだったが面接以前の書類で落とされそうなほどの殴り書きのような文字だっただけに就職活動の際にも代筆を駆使していたのだろうか。

あと特に序盤、セミレギュラーの人たちが芦名星の美貌を褒めたたえまくるという謎の流れがあり、帆子(片瀬那奈)に見向きもしなかった男爵(奥田瑛二)でさえ思わず見とれるようなシーンがあるほど。片瀬那奈は美人を自称するキャラ、多部未華子は先代の孫という立場からまだまだ子供扱いされていてこの2人で特に美人扱いされないような世界観で芦名星が登場人物たちが見惚れるほどの美女設定っていうのはなんだか違和感が…。

6話

認知症で、亡き夫からの手紙を待ちわびている白川(高橋克典)の母(草村礼子)はついに介護施設に預けられた。が、やはり手紙手紙言い続けるので意を決した白川はようやく鳩子(多部未華子)へ代書を依頼。

初の天国(死者)からの手紙…なので思い悩む鳩子だったが帆子(片瀬那奈)や男爵(奥田瑛二)、バーバラ婦人(江波杏子)らと七福神巡りをしたりと気分転換を図りながらも答えに行き着き執筆。白川は感動し、母も涙し、初期から引っ張ってきた伏線は回収された。

今回は初期からいずれやるであろうエピソードである事はかなり全力でアピールされまくっていたのでやっとか、という感じも。加えて白川が先代カシ子(倍賞美津子)に母との心中を止められたことなども明かされたが、それ以上に白川の母が鳩子をカシ子と勘違いする、突如構想が沸いたので会食中に手紙を書き始めた鳩子の姿を見ていた男爵やバーバラ婦人が鳩子がカシ子に見えたと告げるなど、鳩子がカシ子に似てきた事が強調されていたのが印象的だった。

7話

匿名の女性(平山さとみ)がやってきて絶縁状を書いてほしいと依頼してきた。名も名乗らず、鳩子(多部未華子)がかなり年下だったためかですます調ではなく、高飛車な態度で妹のような存在だった親友と絶縁したいと主張。名前すら名乗らない時点であまり詳しい話も伺いようがなく、少ない情報で何とかしようと考える鳩子だったが結局それは無理だと後日断ろうとする。

相手は匿名の女に好意を持っているかもしれないのにと理由を告げると、その段階になってようやく匿名の女は私たちの関係の何が分かるのかとばかりに、そもそも相手の方が無理をしていてずっと自分の事を嫌いだったはずだと告げる。お前が必要な事を何も語らないから断ろうとしたんだよ!と言いたくなるような態度だった上に、ようやく本音を少し見せた程度だった匿名の女。しかしさすがプロ。鳩子は依然として少ない情報かつ匿名のこの高飛車な女がどこまで客観的に相手との関係を捉えているかかなり怪しい状況ながら、絶縁したいと言いつつ匿名女は相手に今でも好意を抱いているという前提で愛と憎しみの入り混じったような絶縁状を書き上げる。しかも鏡文字で書くという小細工まで加えてその揺れる心情を演出。

鏡文字に面食らった匿名女だが最終的に素晴らしい手紙だと賛辞。しかしやはり複雑な事情垣間見える絶縁状といえど鏡文字で送られてくるのを受け取る方にしてみれば小細工が過ぎるように感じないのだろうか…。

メインの話はあっさり処理され、次回最終回へ向けての新事実や動きも続々と。

3話で登場した鳩子の元カレ武田(松澤傑)が再登場。そこに男爵(奥田瑛二)がやってきた事で、男爵が3話で武田が担当することになった作家だった事が判明。なんでそれ3話でやらずに今さらやった…?男爵の正体が謎だと初期の頃は散々言われていて最早誰も気にしなくなっていた段階で何の展開も無いところでとってつけたように判明するって…。

前回メインだった白川(高橋克典)の母(草村礼子)も脳出血で亡くなったと白川が報告にやってきて唐突な死亡扱い。実際には前回は年明け早々の1月頃で、今回は2月の終わりの方だったので1ヵ月以上は経過していた事にはなるけど…。

白川の父と母の手紙も含めて手紙供養を行っている際に、隣人のバーバラ婦人(江波杏子)まで突如指輪と髪の毛を一緒に供養してほしいとやってきて、海外に住んでいた頃、現地の人との間に子供がいたことを告白。現地の人は交通事故で死に、生まれた娘もすぐに死んだと唐突に激重不幸な過去が明かされた。あまりに壮絶すぎて言葉出ねって!

さらに前話ラストと今回の最初にかけては事故で亡くなったとされていた守景(上地雄輔)の妻がスーパーではーたん(新津ちせ)と買い物中に突如刺されて殺されたというこれまた激重な過去が判明。不慮の事故死、病死、殺人と突然登場人物たちに死神の影が漂いまくり。

またこの時は守景は妻が殺されて無気力になっていたところ、カフェを開くという妻の夢を思い出して一念発起してカフェを開いたと語っていたのに、ラストでは店を閉めて実家に帰ると言い出した。

また5話辺りからうろついていた謎の外人、通称ミスターXがついに登場。外人の親が日本人でイタリア在住でカシ子(倍賞美津子)と文通をしていたらしい。病死寸前だったカシ子が手紙が届かなくなったら死んだと思ってくれと最期に送っていた事と、ずっとやり取りしてきた文通には鳩子の事ばかり書いてあったため、鳩子にこの手紙を届けてほしいと外人は託されてやってきたらしい…って外人年明け前後の頃から鎌倉うろついてなかったか?現在2月に突入しているのはナレーションから確定的なので少なくとも1ヵ月か2ヵ月は渡せずに鎌倉近辺をグラサンかけてうろついていた事に。

あとカシ子が入院の末に病死したのも初めてちゃんと語られたような。1話では死んだと聞かされて帰国してもう葬儀当日で何で死んだのかは明言されてなかったし、カシ子が生前引き受けていた代書の依頼を鳩子が仕方なく引き受ける流れだったので、突然倒れて亡くなったようなイメージだった。

今話冒頭で届いたこの文通だったが今話ラストで色々片づけてから読み始めた鳩子。そこには鳩子に厳しさをもって接したのが裏目に出たことへの後悔、そして死期を悟ってもなお鳩子への思いを綴るカシ子のギリギリの思いが詰まっていて鳩子は改めて祖母の愛を知って号泣。ショックを受けた鳩子は代書屋の資格は無いと落ち込んで生気を失い、一時休業に入ってしまう。

しかし一方ではいくつかの新事実も。

鳩子は母親に捨てられたと思っていたが、実際は母親は鳩子を連れて出て行こうとしたところ1人になりたくなかったカシ子が無理やり奪い取って鳩子を置いていかせたという。

また先祖代々の代書屋だと由緒あるような事を言って先祖代々伝わる代筆業の修業を幼い頃から鳩子に強いてきたカシ子だったが、なんと先祖代々なんていうのは嘘自分の代で始めた文具屋である事を手紙の中で暴露していた。

なんかとんでもない事が明らかになったぞこれ…。母親から娘を奪ったのもそうだが、自分の代で始めたばかりの代書屋を伝統あるかのように振る舞って友人との遊びも妨害して修業を強いた上で反発喰らってグレられたというのはカシ子のマジな失敗で後悔すべき点であり、そこを鳩子が生気を失うほど思いを汲んであげるところではないのでは…。

そもそもカシ子は自分の娘にも出て行かれて絶縁状態になったという失敗があるのに、孫の鳩子でも同じ失敗を繰り返したわけで晩年の孤独はある意味自業自得。とはいえその孤独な最期の姿はあまりに切ない…。

これで愛情に気づけなかったと泣いてしまう鳩子はあまりに優しすぎであり、こんなん気づく方が無理…。母親に関しては絶縁状態のままだけど鳩子は戻ってきただけで偉いし、さらに継いだんだから立派すぎ。落ち込む話じゃない。これはしょうがないって…。

8話

カシ子(倍賞美津子)が友人に宛てた手紙を読んで愛情を改めて感じ、1人で死なせたことを悔いた鳩子(多部未華子)はショックで引きこもりになってしまった。しばし引きこもった後、隣人のバーバラ婦人(江波杏子)が実はけっこうカシ子と親しかったと明かし、死の3日前にも話をしていたと明かす。鳩子を探そうかと提案するバーバラ婦人に対して自由に生きてほしいし、縛られてほしくないからと探すのも会うのも遠慮して死んでいった事が明かされた。

なんとか文具店は再開するも代書は休業したままだった鳩子だが、鎌倉で知り合ったレギュラー出演者の人々との交流や、実家に帰る事になっていた守景(上地雄輔)が鳩子のそばにいたいと思うようになって残る事にしたことなどいろいろあって心を回復。最後はカシ子への手紙を書いて代書屋として復活して大団円となった。

男爵(奥田瑛二)に避けられていたはずの帆子(片瀬那奈)はあきらめていないという発言は繰り返していたが最終話でいきなり婚約したと発表。いきなりナニソレ…。またバーバラ婦人宅のお花見パーティーでは近所のよく出てきていたおばさん(大島蓉子)だけでなく、ほとんど出ていた記憶のないおばさんの旦那まで一緒にレギュラー陣顔して一緒に花見を楽しんでいたのでお前誰だよ!?状態だった。

全部終わっての感想

全体に雰囲気が凄く良いドラマだった。エピソードにはかなり不自然なものも多かったがなんとなく感動的に仕上げてしまい、あまり強引に感じさせないのはそれだけ雰囲気が良かったからだと思う。

鳩子の家族関係に関しては終盤で明かされた鳩子が気づいていなかったカシ子の愛情押しで進行したが、同時に明かされたカシ子が始めた代書屋を代々続いてきた仕事と詐称して幼い頃から無理強い教育してきた事や、連れていくつもりの母親から無理やり鳩子を置いていかせたことなども判明してしまったのと、母親に関しては全く現状が判明しなかったのでモヤモヤするところは残った。

ていうかこの三世代の関係、全て途切れていたという完全崩壊状態だったわけで祖母の死後、孫が納得しただけで母と娘、母と祖母は途切れたままなのであまり解決していない。「母が鳩子を捨てて出て行った」であればストーリー上ももう出てこなくてもいいかと思ったが「連れていくつもりだったので置いていかせた」のであれば戻りたくても簡単に戻れない。何故カシ子の死後も戻ってこないのか、そもそも知らせる人がいないのだからカシ子が死んだの知らないんじゃないのか?など色々気になる事が増えてしまった。代々詐称もアレだけど、それ以上にカシ子が鳩子を置いていかせたという話は入れない方がすっきり終われた気がするなぁ…。

ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ DVD BOX
多部未華子
NHKエンタープライズ (2017-10-27)

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