勝手に2020音楽大賞~途中経過~

上半期が終わってないのに6月真ん中あたりから流行り始めてしまい6月後半の作品が不遇になりがちでお馴染みの上半期勝手にランキング。いつだったか上半期だけやって下半期が無いのは不公平だという声が飛び交ったため、そういやそうだなと「途中経過」と改名したが、結局みんな上半期のままじゃねーかよでおなじみの季節がやってきた(コピペ)

年々早いが今年の場合は平時と違って耐え忍んでいる間に6月も終わってしまった感じなので、例年以上に気がついたら過ぎ去っていた感がハンパなく、物量的にも選ぶものが少ない。

ドラマに至っては春クールがほぼ全滅して夏クールへ事実上スライド、唯一予定通り放送される安達さんの枠は1,2話クールを越える枠なので現時点で最終回を迎えていないので、これを書いている時点で完結しているドラマは冬クール分しかないので途中経過する意味も無いので完全カットでお送りする(一応1位「ゆるキャン△」)。

楽曲部門

1位 Replay/LONGMAN
2位 Golden Road/MONKEY MAJIK
3位 未来はみないで/THE YELLOW MONKEY
4位 抱き寄せ 高まる 君の体温と共に/WANDS
5位 I see…/乃木坂46
6位 これからの君に乾杯/SARD UNDERGROUND
7位 ソンナコトナイヨ/日向坂46
8位 毎日がBrand new day/乃木坂46
9位 ~種~/LINDBERG
10位 Birthday/Mr.Chidlren
次点 しあわせの保護色/乃木坂46、透明クリア/福原遥、そばにいるだけで/DEEN、真っ赤なLip/WANDS、瞬きもせずに/H△G、、最高の1日を/Weekend Brothers、Heroes/藤巻亮太、Take It Easy/Weekend Brothers

「Replay」はドラマ『ゆるキャン△』主題歌(ED)。10代を思い返し青春に別れを告げるという視点、2番から加速するアレンジなど詞曲アレンジ全てが素晴らしかった名曲。例えばコブクロの「卒業」なんかもいい曲ではあるんだけどリアルタイムな10代を描写した曲は正直もう響かない。近年は同世代か少し上の世代が綴るこういった過ぎた青春を思う系の曲がしっくりくる。サビで張り上げるグッバイは当事者にはグッバァァァァイでしかないのかもしれないし、15年前なら自分もグッバァァァァイ張り上げてんな程度でしかなかったかもしれないけど、今は色々こもったグッバイに聞こえる。

「Golden Road」はバンドを離れすぎて打ち込みばかりになっていたMONKEY MAJIKが久々に必殺の美メロ、そしてバンドサウンドを聞かせてくれた感じで好感触だった。加えて歩んできた道を思うような歌詞も結成20周年を意識した記念ソングともいえるだろう。そしてリスナーとしても特に何か成し遂げたりゴールデンなロードを歩んできたわけではないけどそれでも歩んできた道を少しは輝いた道だと思ってもいいんじゃないか(思うのは自由だ)なと少し思えた。地元カナダで撮影された自然風景が美しいMVも合わせて傑作。

「未来はみないで」はちょうどライブを筆頭とした自粛ムーブが加速していく中で出てきた1曲でラジオで聞いて耳を持っていかれたという1曲。当初の再結成1発目予定だった曲という事でそういった思いが込められながらも、一気に先行き不明になったあの3月のトーンにとてもハマっていた。再結成以降のイエモンの曲で解散前の曲を越える印象の曲は個人的になかったんだけど初めて並ぶか越えていった。

「抱き寄せ 高まる 君の体温と共に」はまさにWANDSといった1曲。「真っ赤なLip」も聞き込みがいがあって良かったんだけど、これはさらに良かった。セルフカバーも含めて今になって急に表に出始めた総帥主導ではなく、柴崎浩主導でアレンジしているところで、DeingやSARDと差が出ているようにも個人的に感じた。

「I see…」SMAP感でおなじみの4期生曲。4期生の田村が堀に代わって「レコメン」レギュラーになり、出演時に毎回テーマ曲のようにかかっていたり、4期生で冠番組やってたりで割とCDじゃなくても耳に入ってくる機会が多かった。3期の「毎日がBrand new day」も自然と元気をくれる1曲だったと思う…とかやってたら「しあわせの保護色」は次点になってしまった。

「これからの君に乾杯」は詞曲アレンジ正直あらゆる意味でツギハギ合体ロボみたいな曲なんだけど、でも明るくていいんじゃないかと。WANDS、SARDのビーイング勢は他が延期延期延期でリリースが消えていく中で何も無かったかのように予定通りにリリースされたのも頼もしかった。

「ソンナコトナイヨ」は勢い満点。イメージ的にこのシングルまでが“以前”という感じがしている。「Replay」とか「瞬きもせずに」も発売としては”以前”なんだけど3月いっぱいまで主題歌としてリアルタイムだったので、このシングルは随分昔のように聞こえる。

「~種~」は渡瀬マキが機能性発声障害から回復して復活への思いを綴った魂の1曲的な内容が響いた。本当はここから1年遅れの30周年ツアーで完全復活だったんだけどねぇ…。

「Birthday」は次点の数々とどれにしようか迷ったけどなんだかんだミスチルここにありは存分に示せている1曲だったんじゃないかと。歌詞やメロディーが弱くなったという声も多く目にしたが、『重力と呼吸』の印象に引きずられている面が大きく、今作がそこに引きずられたのはやはり音数と音量を絞り過ぎたサウンドプロダクションの影響が大きいと思う。ライブで演奏すれば化けると思うんだけどライブできないしね。映画館で大音量で聞けば良かったなんてファンも多く出ていたかもしれないけど公開延期でこれからだしね。

アルバム部門

1位 northview/MONKEY MAJIK
2位 Touch The World/さかいゆう
3位 CEREMONY/King Gnu
4位 Breath of Bless/ASKA
5位 FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020/FIELD OF VIEW

アルバムは絞り出してこの5枚。

MONKEY MAJIKは久々の好印象復活、さかいゆうは上質さでは他の追随を許さないレベルでの凄い1作。シングルとしてインスト集も出たけどこれも聞き心地がいい。発売前後でKing Gnuの人がMステで絶賛したり、「関ジャム」で絶賛されたり、同業者評価が高いのをTVメディアでアピールするなど全く無風だったわけではないけど、売上も再生数もDL数も伸びた形跡は無い。なんだかなぁ…。

King Gnuは特にボーカルの声質(裏声連発&低音地声のサイドボーカル)が全く好みではないんだけどそれでもなお良さは存分に感じられた、というかけっこう入り込んできて残る曲が多かった。これは唯一他のサイト/ブログでも高頻度で挙げられるアルバムと思われる。逆に言えばこれしか分からないと言われそうだ。なんとか1つはあったよ

ASKAは長さはともかく発売直後に別の話題を提供しすぎてまともに聞かれなかった感があるのと、ここ最近自信満々で語っていた自説(シングルCD重要説、DLで出そうとアルバムCD予約数は絶好調説など)がことごとく裏目に出ているのが悲しい限り。割と音源をどう売るかについて主張している事は最先端を大事にしながらパッケージとしての価値とのバランスや利益的な問題、配信の在り方、店舗の在り方など含めて賛同できる点ばかりだったんだけどな。O社のCDアルバム売上基準で1万割り込んでしまうとはな。

FIELD OF VIEWは解散したの高校3年生であり、言ってみれば先述したとうの昔に”グッバァァァァイ”した遠き10代の思い出の中で完結していた過去のバンドなわけですよ。ある程度聞き続けていたとはいえ、頻度は減ったし、あの頃は励まされたけど今はそうでもないという感覚の変化もだいぶ大きくなっていた。特に5年前の20周年時は20周年なので全曲回顧をやったはいいけどもう1つ乗り切れないままに執筆していて読み返しても何だかしっくり来なかった(過去曲回顧の内容として)。今回改めて新作としてリリースされたベスト盤、そして全シングルアルバムを改めて聞き直した事でまた改めての良さを感じられた。25周年全曲回顧連載中だがかなりの部分が書き直されている。過去への向き合い方が本当の意味で変わったのかもしれない。改めていいなと思えた。

マイブレイク部門

1位 5期WANDS
2位 Weekend Brothers
3位 福原遥

5期WANDSという書き方にしたけど1,2期WANDSはまあほぼ同じものとして、3期と4,5期WANDSはそれぞれ別物としてそれぞれいいよね。

Weekend BrothersはShiggy Jr.解散後にボーカル池田以外の男性メンバー3人で結成した自由度高そうなポップバンド。2曲の配信曲でポテンシャルの高さを存分に示してくれたが、3月の3rd以降は止まっている模様。というか3月のやつすっかり忘れていてさっきDLしたので遅れて感想が上がると思う。この人たちはまさに”以前”の何気ない日常をちょっとだけ素敵に思わせてくれるような彩りを与えてくれるといった音楽性の勝手なイメージ。3rdをすっかり忘れていたのはそれもあった…。

福原遥は昨年からのドラマ出演から「ゆるキャン△」で個人的に女優としてマイブレイクしていたところ、歌手活動していたという事でそっちもマイブレイク。同世代を励ましたいという本人意向の路線は同世代ではないんだけど、リアルタイムならではのまっすぐさはあってそこはいいと思えた。

これ以外に再発掘的なところではNICO Touches the Wallsを改めてちゃんと聞いたりしていた。ベスト盤で入って以降はリアルタイムだったんだけどそれ以前を初めてちゃんと聞いたら思っていた以上に良かったなと。SIAM SHADEもようやくベスト止まりから脱却。

思えば00年代からほぼリアルタイムでヒットしているバンドとかもほとんど聞いていなかったのでまだまだ聞いてないところは多い。NICO Touches the Wallsはもう少しで全部聞き終わるので、その次は途中で聞かなくなってしまったGalileo Galileiを改めて全部聞いてみようと思っている。”シーン”とやらに疎いのでざっくりしたイメージだがこの辺りまでは割と普通の音域のロックバンドが主流で、裏声連発だったり甲高い声のロックバンドが増えるのはこの後という認識でいいのかな。

20周年なのでいい加減愛内里菜とGARNET CROWを聞き直して感想を丸々全部破棄して書き直したいのだがなかなかそっちに乗り切れない。そう言っている間に20周年が過ぎているかもしれない。

昔は良かったねといつも口にしながら生きていくのは本当に嫌ではあるので(歌ってた人また捕まったけどな)、最近の音楽云々と語る事に一切興味は無いが、実感として最初の10年くらいは他サイト/ブログで挙げられているマイベストはわりかし分かるものも多かったが今や全く知らないのばかり。最早名前すら分からない。当然男性ボーカルなのか女性ボーカルなのかそもそも制作集団なのかバンドなのかソロなのかすら分からない。ヨルシカとかYOASOBIとか瑛人とか名前だけ頻出しているので覚えたけど名前しか分からない。元から疎かったのが以前に増して疎くなってきたが、昔と変わらず無理に追いかける気もない。何度か書いているように無理やり聞きに行ってもほとんど良さを感じずに突き抜けてしまう性質なので、耳に入ってくる機会があって気に入る事があれば聞くこともあるのだろう。

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