勝手に音楽大賞2024

楽曲編

1位がダントツ、2~7位辺りがその次で、8位以下はちょっと埋め合わせ感はある。サブスクでの聞き流しがほとんどになると本当に流れていってしまうので曲単位はやはり年々厳しいものがある。いずれも現代では少し懐かしい古き良き的なアレンジが施された感じの曲が中心となった。ClariSの「アンダンテ」は個人的に最高傑作的に聞こえただけに唐突な結婚引退は衝撃だった。

46系列は路線が固定化した櫻坂はついていけなくなりサブスク降格、乃木坂日向坂もC/Wで残るものが少なくなってしまった印象だがそんな中で「雨が降ったって」「車道側」は会心の2曲だった。表題曲はもうちょっと過去を越えるのが難しくなりつつある。

アルバム編

上半期はマジでこれどうするんだという感じだったが、下半期で持ち直し。上位7作が前作と同等か前作より良かったという意味での好感触が並んだ。スキマスイッチはこれぞオリジナルアルバムというリード曲、シングル曲、アルバム曲のバランス感が絶妙な1作でダントツ。コブクロはもう10年以上続いているシングルが溜まりすぎる→アルバム直前に変化の兆しを見せる→既出曲が多すぎてアルバム全体にはあまり反映されていない→いつものシングルが溜まりすぎる(以下ループ)という悪循環に加えて小渕の特盛癖も重なって停滞が続いていた印象だったが今回は寡作になっていてシングルが少なかったのと1時間を割る構成を始め無限ループしていた部分が大きく改善されていて良かった。これはここ10年のように曲が溜まってきたのでいい加減にアルバムにまとめるか的な流れではなく、既出シングルが少ない状態から25周年でアルバムを出すという明確な目標に向かって奮闘したからだったのではないかとも思う。25周年が無かったらいつも通りもう数年先にシングルが溜まるまでアルバムにならなかったかも。

矢作萌夏も前作以上だった。元々すぐAKB48辞めた人として記憶の彼方だったのが去年のデビュー作のインタビューをたまたま見て井上ヨシマサらに才能を評価されていてシンガーソングライターどころかアレンジまで習得する成長を見せていた事から聞いてみたらよかったのがあるんだけど、今回は曲単位で印象に残るようになって進化を感じた。サポートしている人選が年配層なせいなのか、電子音路線に走らず昔ながらの普遍的生演奏スタイルなのも良い。サブスク視聴からは異例の3位選出となったが、これ以外にはそもそも配信限定の『Circus Funk』を10位に入れただけ。サブスク送りは不利になりがちな傾向は変わらず。聞き返さないしな…。

GLAYや竹内まりやは期待以上ではないが期待通りではあった。秦基博はコラボによって近年の中では覚醒した感。ただ実際のところ作曲がほとんど秦基博単独なので、ポップな曲もまだまだ書けたのにあえての地味な曲&薄味アレンジに傾倒していただけだったのかもしれない。

オールタイムベスト系からは2作をピックアップ。ASIAN KUNG-FU GENERATIONは元々波形ビッシリの爆音だったのが音圧激抑えにより旧作には無い新鮮な響きがあったのとメンバー対談冊子をつけて丁寧な作りだった事からベストアルバムパッケージとしての満足度の高さからこの位置に。近い事をしていたポルノグラフィティは歌詞カードをWeb送りにする&サポートメンバークレジットカット、読みにくい全集冊子…というところで明暗が分かれたイメージ。

大原櫻子はその点ではただ歌詞が並んでいるだけで新曲以外の演奏クレジットもカットでブックレットは簡素だったが、コンプリート的な選曲に加えて全MV集Blu-rayというこれだけ持っておけばOK的な内容に加えてパッケージもコンパクトなデジパック仕様で無駄に大きくしないところが光った。

マイブレイク編

1位 スキマスイッチ
2位 矢作萌夏
3位 コブクロ
4位 GLAY
5位 LINDBERG

新しいのはもう聞いてないので去年と一緒。スキマスイッチ、矢作萌夏と共に去年の作品よりさらに良かったのでこの位置に。コブクロはアルバムが良かったので持ち直し枠。

GLAYとLINDBERGは今年の過去曲回顧での長期連載で全曲を聞き直した事による。特にGLAYはJUDY AND MARYとかCURIOとか今年序盤に取り上げたのがかなり忘却になるくらい圧倒的に曲数が多いのでかなり長期に渡り、半年以上聞き続けていた。

あと年末企画として個人的年間ランキングはまあ概ねどこもみんなやっているけど、楽曲/アルバム全て感想記事の記録を残してある(一部取り扱うコーナーの無いアルバム曲除く)…というのは当サイト最大の特色かもしれない。

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