Single Collection

DISC 1
No タイトル 作詞 作曲 備考
1 遥か彼方(2024 ver.) 後藤正文 後藤正文 1stミニアルバム『崩壊アンプリファー』収録曲 新録音
2 宿縁 後藤正文 後藤正文 30thシングル 最高14位 売上0.3万枚
3 出町柳パラレルユニバース 後藤正文 後藤正文 29thシングル 最高9位 売上0.4万枚
4 エンパシー 後藤正文 後藤正文 28thシングル 最高17位 売上0.6万枚
5 触れたい 確かめたい(feat. 塩塚モエカ) 後藤正文 後藤正文 27thシングル両A面曲
6 ダイアローグ 後藤正文 後藤正文 27thシングル 最高9位 売上0.7万枚
7 解放区 後藤正文 山田貴洋,後藤正文 26thシングル両A面曲
8 Drororo 後藤正文 山田貴洋,後藤正文 26thシングル 最高17位 売上0.7万枚
9 ボーイズ&ガールズ 後藤正文 後藤正文 25thシングル 最高18位 売上0.6万枚
10 荒野を歩け 後藤正文 後藤正文 24thシングル 最高15位 売上1.2万枚
11 ブラッドサーキュレーター 後藤正文 後藤正文 23rdシングル 最高13位 売上0.8万枚
12 Re:Re: 後藤正文 後藤正文,山田貴洋 22ndシングル(カット、再録音) 最高9位 売上1.6万枚
2ndアルバム『ソルファ』収録曲の再録音
13 Right Now 後藤正文 山田貴洋,後藤正文 21stシングル 最高8位 売上1.0万枚
14 Easter / 復活祭 後藤正文 後藤正文 20thシングル 最高8位 売上1.6万枚
15 今を生きて 後藤正文 後藤正文,喜多建介,
山田貴洋,伊地知潔
19thシングル 最高10位 売上1.9万枚
16 それでは、また明日 後藤正文 山田貴洋,後藤正文 18thシングル 最高11位 売上2.7万枚
17 踵で愛を打ち鳴らせ 後藤正文 喜多建介,後藤正文 17thシングル 最高8位 売上2.0万枚

 

DISC 2
No タイトル 作詞 作曲 備考
1 マーチングバンド 後藤正文 後藤正文 16thシングル 最高9位 売上2.6万枚
2 迷子犬と雨のビート 後藤正文 後藤正文 15thシングル 最高8位 売上2.5万枚
3 ソラニン 浅野いにお 後藤正文 14thシングル 最高3位 売上6.5万枚
4 新世紀のラブソング 後藤正文 後藤正文 13thシングル 最高4位 売上3.4万枚
5 藤沢ルーザー 後藤正文 後藤正文 12thシングル 最高6位 売上2.6万枚
6 転がる岩、君に朝が降る 後藤正文 後藤正文 11thシングル 最高6位 売上4.3万枚
7 アフターダーク 後藤正文 後藤正文,山田貴洋 10thシングル 最高6位 売上6.0万枚
8 或る街の群青 後藤正文 後藤正文 9thシングル 最高4位 売上6.4万枚
9 ワールドアパート 後藤正文 後藤正文 8thシングル 最高1位 売上7.3万枚
10 ブルートレイン 後藤正文 喜多建介,後藤正文 7thシングル 最高5位 売上10.5万枚
11 君の街まで 後藤正文 後藤正文 6thシングル 最高3位 売上6.7万枚
12 リライト 後藤正文 後藤正文 5hシングル 最高4位 売上13.9万枚
13 ループ&ループ 後藤正文 後藤正文 4thシングル 最高8位 売上8.9万枚
14 サイレン 後藤正文 後藤正文,山田貴洋 3rdシングル 最高2位 売上6.9万枚
15 君という花 後藤正文 後藤正文 2ndシングル 最高14位 売上4.3万枚
16 未来の破片 後藤正文 後藤正文 1stシングル 最高34位 売上3.0万枚

リリースデータ

2024年7月31日 初登場13位 売上0.9万枚 Ki/oon Records

メンバー

Vocals,Guitar 後藤正文
Guitar,Vocals 喜多建介
Bass,Vocals 山田貴洋
Drums 伊地知潔

ASIAN KUNG-FU GENERATION5thベストアルバム。『BEST HIT AKG』『BEST HIT AKG 2(2012-2018)』、『BEST HIT AKG』発売時に後藤が自選していた『BEST HIT AKG Official Bootleg “HONE”』『BEST HIT AKG Official Bootleg “IMO”』に続く5作目のベストアルバムで初のシングルコレクションアルバム。デビューミニアルバム『崩壊アンプリファー』の1曲目に収録されていた「遥か彼方」の新録音ここまでの全30作のシングルCDから表題曲全てをリリース逆順に収録。リマスターはEmily Lazarが担当。「宿縁」「出町柳パラレルユニバース」はアルバム初収録。『BEST HIT AKG』『BEST HIT AKG 2(2012-2018)』の続きとして聞く場合は「荒野を歩け」以降、1作目に未収録だった3rd「サイレン」、8th「ワールドアパート」、15th「迷子犬と雨のビート」の計12曲が新たに聞けることになる。

初回盤は豪華スペシャルパッケージ仕様。全シングルジャケットカード31枚、メンバーと中村佑介が1曲ずつ語るスペシャル対談ブックレット付属。映像の付属は無くボックス仕様でジャケットカード31枚と対談ブックレットなのが初回特典である。
通常盤は特典なしの通常仕様。

初回盤に映像が付属せず特殊パッケージとジャケットサイズカード、対談ブックレット付属のみで通常盤3850円から6300円まで跳ね上がる仕様となっている。初回盤はOasisのベスト盤『TIME FLIES...1994-2009』初回盤のパッケージを踏襲したような仕様となっており、CDとほぼ同サイズの小型BOXの中に紙ジャケットのCD2枚、ジャケット31枚、歌詞ブックレット、対談ブックレット、英訳歌詞カード2枚が封入されている。

ジャケット31枚はポストカード仕様になっているが…正直これは別にいらない…。初回盤の価値は基本的に対談ブックレットの1点突破と言って良い。これまでの4作のベスト盤でも行われていた1曲ごとのメンバー対談解説を今回はメンバーとジャケットイラストを長年担当している中村佑介を交えて行って1曲につき見開きで左にジャケ写と作詞作曲やエンジニア表記、右に対談、対談が長い曲は左側にも対談を記載。ただ3850円から6300円まで跳ね上がるのはちょっと暴利気味ではある。

アジカンの作品は『ホームタウン』までは波形にするといわゆる海苔波形と言われるギッチギチな音圧で収録されていたのが、『プラネットフォークス』で急に音圧激下がりになった。続く『サーフ ブンガク カマクラ(完全版)』も同じで今作も引き続き音がかなり小さくなっている

「リライト」でこんな感じになっており、2004年の『ソルファ』収録時、前のベスト収録時から見た目にもガッツリと下がっている。今作収録曲では基本的に序盤以外ほとんどの曲が当時のシングル、アルバム、以前のベスト盤より激下がりになっていて、迫力が無くなったと感じるリスナーは多くなりそう。途中からサブスクに移行してしまったので手元にあって波形出して比較できる音源は27thシングル『ダイアローグ/触れたい 確かめたい(feat. 塩塚モエカ)』が最後なんだけど、27thシングルでもまだ海苔傾向だった。その次の『エンパシー』がどうだったか不明だが、少なくともプラネットフォークス』でエンジニア変えて激下げ傾向に切り替わったのではないか。

上記の波形を見てこんな抑えた「リライト」は「リライト」じゃねぇ!この曲ではとにかく派手なデカい音で消してェェェlリライトしてェェェんだよ!圧倒的な迫力で迫ってきてくれよ!というリスナーは『BEST HIT AKG』を聞いた方が素直に幸せ。全体にかなり余裕のある綺麗な音に仕上がっているが、いかんせん過去の作品や他のアーティストの作品と同じボリュームのまま今作を聞くと迫力不足どころの騒ぎではない勢いで小さくまとまっているようにしか聞こえない通常より3〜4段階(細かい区切りのやつだと5〜6段階以上、とにかくガッツリと)ボリュームを上げる必要があり、そうすると少なくとも迫力不足は補えるし、ベッタリ貼り付くような音の塊だったのが小綺麗にまとまり、細かい演奏が今までよりもよく聞こえるベースは単純によく聞こえるし、ギターとドラムも細かいニュアンスが聞き取りやすくなった…ような気はする。これにより聞き慣れた曲ほど新鮮な響きで聞こえてくる…はずだ。

「遥か彼方」の新録音は今のモードで初期の激しい曲を再演してみたという事でガラガラ声で無理やり高音を張り上げていたのがしっかり通る声になっており、これは『ソルファ(2016)』での「リライト」再録音とも同じような傾向。そのまま最新作〜1stまで遡っていく形になる。個人的には逆時系列のシングルコレクションってあまり好きではなくて、1stからそのまま歴史を辿るのがベスト、逆時系列だったら流れを考えていっそバラバラの方がいい…というくらいだったんだけど、今作に関しては逆時系列で良かったなと思う。これ時系列だとどうしても後半にかけてどんどん勢いが落ちて落ち着いて地味になっていってしまうように聞こえてしまうところだが、逆時系列の方が最近の良さも感じられる。デビュー作1曲目の「遥か彼方」新録音→最新シングル「宿縁」で根本的な部分ではバンドの雰囲気や良さが変わっていないのがしっかり感じられるし、聞き始めの集中力がある段階で直近の曲をじっくり聞いていくと今は今で十分にいい。とはいえやはり後半にかけては懐かしい曲や疾走感あるアップナンバーが増えていくし、これだよこれ!という感覚があるのも否定しない。ブレイク期の溢れる勢いが最終盤に来るのも長い2枚組アルバムの流れとしてはいい流れになっている。

初回盤の対談ブックレットはジャケットイラストを長年担当している中村佑介と4人の対談形式になっていてこれまでよりも話が長く語っているので、読みごたえがある。何より楽曲制作には関わっていないが楽曲からイメージされるジャケットイラストをほぼ全作に渡って担当してきた中村佑介が入る事で客観的な解説も混ざってくるのが過去のベストでの思い出話と違っていて面白くなっている部分だと思う。中村佑介は一時期だけ離れかけた時期があり、「Easter / 復活祭」「Right Now」の2シングルとその間にあるアルバム『Wonder Future』は連続して担当していなかったが、この対談のために改めて聞きこんできたと語っており、関わってない曲だから知〜らないで済まさない真面目な姿勢も見せているのも好印象だった。対談では各楽曲のタイアップにも触れているんだけど、アニメタイアップがやたら多かったのは改めて驚いた。

B0D6B73DYD初回盤  B0D6B79K7Q通常盤 

印象度★★★★☆

2024.9.15更新

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