09年に購入したミニコンポEX-AR3。まだまだいい音を鳴らしてくれるが液晶表示が暗くなったのと、トレイの出し入れに若干の難が生じ始めた。このシリーズは先日コブクロが推奨した事でもお馴染のJVC(ビクター)のウッドコーン。ビクタースタジオで録音されたサザンオールスターズの『キラーストリート』なんかもまさにウッドコーンでサウンドチェックしながら制作されたと思われ、正直他を試したわけではないんだけど偶然の出会いからこのウッドコーンシリーズは気に入って、イヤホンも現在はJVCのウッドコーンモデルで統一している。そろそろ次を考えねば…とここ1,2年考えていたがその答えは行き止まりとなっていた。
というのもDVD-AUDIOが滅亡して10年以上が経過し、時代遅れになってもCD/DVD再生機能を有していたJVC(ビクター)の機種でも現行機種ではDVD再生機能を排除。またCD再生機能を一切持たないネットワークモデルとCD再生機能を有するCDモデル機種を分離させたことで、CD再生機種のUSB再生可能フォーマットが減少。CDモデルのUSB対応からWAVが削除され、MP3、WMA、AACといった圧縮音源用の3タイプしか使用できなくなってしまったのである。
DVD機能削除、USBの再生対応からWAV削除…ってただの退化じゃねーか!
というわけで現行機種であるEX-HR5かその上位モデルであるEX-HR9、EX-HR11を本来であれば狙うべきであり、当然より研究されたウッドコーン技術により適度な進化が期待できるところだったのだけど断念せざるを得ない事に。
EX-AR3購入時よりも高い金額を払ってもDVD-AUDIO再生できない、レンタルしてきてCD-RにせずにWAV化して保存してあるWAVも再生できない…もちろんFLAC?ナニソレ?状態…と踏んだり蹴ったりである。
そこでDVD対応、WAV対応をしていた過去の機種に遡る必要が生じた。FLAC再生とハイレゾのWAVはいずれにせよ捨てねばならぬが(FLAC対応はネットワークモデルに限られるのでFLACを取るとCDを捨てなきゃならぬ模様)、また昨年あたりが次の新機種が出るタイミングだったのに出ないままになっている事や、仮に次が出てもUSBのWAVやFLAC対応はともかくDVD対応に未来は正直無さそスペースの問題からスピーカーが2WAYではなくフルレンジである必要もあり、そうなるとEX-AR3の後継モデルとなったEX-AR7、そしてEX-AR7をちょっと改良したプレミアモデルとしてJVC公式通販限定で2011年に販売されたEX-AR9である。
このEX-AR9、昨年末までアウトレット放出品を発売当時の半値近い価格で定期的にJVCのサイトで売り出しているのを1年前くらいに発見したので、2016年末までに買おうとひそかに狙っていたのだが決断したその当日まさかの売り切れ。そしてこれまで定期的に売り出されていたのにこれにてついに在庫消失になったのか、2度と売り出される事が無かった。
やっちまったぁぁぁぁぁ!
というわけであれから8ヵ月、オークションで網を張り続けて探していたのが先日ついに発見された。未使用品の販売価格からさらに半額くらいになっていたので少し不安だったが、そもそも2011年時点で一部機能に時代遅れな点が散見されたのと高すぎる値段がネックになってほとんど世に出回ってない機種なので次いつ発見できるかも分からない。ここは…祈るのみ!
と、祈りながら購入。そして届いたEX-AR9。届いてみれば今まで使っていたEX-AR3よりも断然綺麗。S、A、B、C、D、ジャンクの評価基準でC(普通扱い)というランクだったのに十分にB以上の綺麗さ。これがCなら使い古されたEX-AR3はDどころかジャンク品扱いになるんじゃないかという勢い。売りに出してもほとんど値がつかないかもしれん…。
早速接続したところ、一部接続を間違えて逆相つなぎにするという何だか毎回失敗しているようなお約束をぶちかまして時間をロスったが、無事に正しくつないで再生したところ、今までより上質に聞こえる音が流れ出した。05年にDENONのD-ME33に変えた時、09年にEX-AR3に変えた時はメーカーごと変えていたのでそこまでの大変化は無いものの、また既存の曲が新しく生まれ変わって新鮮に聞こえる感じ。いい買い物をしたようだ。
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