勝手に音楽大賞2021

頻繁に100円レンタル、半額レンタルを開催していた御愛顧レンタル屋のCD撤退(その後TSUTAYAに乗っ取られセールが無くなったので実質値上げで本体ごと消えるのも時間の問題だろう)、ついに生き残りはTSUTAYAのみとなったが、最早滅亡寸前で追放祭り&高いので使い物にならず。上半期までは全購入即売で乗り切るも無理があったため、サブスク導入せざるを得なくなった。わざわざ出向いて対価を支払おうというのにそっちから儲からない方(サブスク)へこれだけ誘導してくるのならば仕方あるまい。困窮の声を上げるバンドマンもいるというのに時代の変化というのは理不尽なものである。

Spotify導入からあっさりAmazon Musicへ乗り換え、USB DAC内蔵ヘッドホンアンプFiio K3を導入した事でPCからEX-HR99へCD相当orハイレゾ相当で音を出すことが可能となり、環境的にはむしろ配信限定曲における圧縮音源からおさらばしてグレードアップする事態となった。

そんな激動の1年だったが、結局のところサブスク送りにして年間上位に入ってきた楽曲・アルバム共に皆無で、基本的には購入した作品が上位を占めた

今年も「それぞれの勝手に年間ランキング2021」募集開始していますのでよろしくお願いします。

楽曲部門

1位 祝祭/GLAY
2位 されど愛しき人生/スキマスイッチ
3位 宜候/槇原敬之
4位 それでも願ってしまうんだ/豊崎愛生
5位 BETTY BLUE/GLAY
6位 BLUE WINGS/TUBE
7位 Soulコブラツイスト~魂の悶絶/桑田佳祐
8位 吠えろ!/スキマスイッチ
9位 君しか勝たん/日向坂46
10位 君に叱られた/乃木坂46
11位 OverDriver/スキマスイッチ
12位 錆びたコンパス/乃木坂46
13位 夏の金網/藍坊主
14位 ポッピンラブ!/大原櫻子
15位 君とどこかへ行きたい/HKT48
16位 空と青/家入レオ
17位 SMILE~晴れ渡る空のように~/桑田佳祐
18位 Out of the blue/乃木坂46
19位 Awesome/NGT48
20位 eternal/SCANDAL
21位 GO/大塚愛
22位 最後のTight Hug/乃木坂46
23位 YURA YURA/WANDS
24位 Shake & Shake/sumika
25位 ってか/日向坂46
26位 Right?/日向坂46
27位 Hello,Goodbye/東京女子流
28位 スマイルフラワー/TUBE
29位 なないろ/BUMP OF CHICKEN
30位 まっさら/吉岡聖恵

以下候補曲順不同:
泣き笑いのエピソード/秦基博
Seize The Day/亜咲花
ごめんねFingers crossed/乃木坂46
口ほどにもないKISS/乃木坂46
わすれものをしないように/門脇更紗
僕らは まだ/V6
紫の夜を越えて/スピッツ
BAKU/いきものがかり
独り言で語るくらいなら/STU48
Hello Youth/LONGMAN
ナイトウォーカー/sumika
ピンキーフック/麻倉もも
ホームラン/BBHF
サンタにkissをして/大塚愛
アルデバラン/AI
Hypersonic/GLAY
Winter Moon Winter Stars/GLAY
FRIED GREEN TOMATOES/GLAY
青春は残酷だ/GLAY

今年は例年の反省を生かして前日とかではなく、25,6日の土日に選抜作業を開始して余裕があったため、楽曲上位30曲にコメントをつける事が出来た。ていうかこれ史上最大規模じゃないか。大体10曲選ぶのも無理とか言ってたのに上位30って。

YouTubeにMVがある曲はタイトルクリックでYouTubeへ飛べるようにしてある。

1位 祝祭/GLAY

これからの世界に響くであろう名曲。”世界の矛盾へと声をあげるだろう”、”敵も味方も本当はないはずと”、”人間どもはいつも最後の最後に間違える それでも愛おしいFreedom Only”等、この曲は戦争の終結を表向きテーマにしたような歌詞になっているが、これはそのまま現状に置き換えられる。本当に意図した事なのかは不明だが、今この曲が出た事に意味を見出すならそのままの意味ではなく現状に対するメッセージだったのではないか。

祝祭
GLAY

2位 されど愛しき人生/スキマスイッチ

最後まで一切の救いがない人生の嘆きの楽曲。歌詞だけ見ると何の救いも無い曲で終わるが、「されど愛しき人生」と題されたこのタイトルがこの曲を救う。メンバーは応援歌を書いてみようと思ったとして2曲のうちアップテンポの「OverDriver」はストレートに応援した内容だが、バラードの今作には救いの無い歌詞にタイトルで救いを持たさるという試みをしたそうだが、見事だと思う。曲の最後に唐突に前向きになって終わるよりも全部受け止める感じが素晴らしい。「祝祭」にも通じるがどうしようもない絶望の中でそれでも愛しいと思えるかどうか、本気で思えなくてもいいから思っておけ、そこが瀬戸際だと改めて思い知った1年だった。

されど愛しき人生
スキマスイッチ

3位 宜候/槇原敬之

“さよなら さよなら 今度こそさよならだ”と強い決意が歌われたリード曲。その意味するところは本人もはっきりとは語っていないが(警察沙汰も含めてもういいなと思った人たちへのさよならも含むとしている)、2度目の逮捕では事件に対する反省教訓を歌にするのではなく、この一言に集約させた感がある。曲としては真新しいところはないが久々に耳に残る1曲だったし、全く関係ないところで、リスナーとしてはこの狂った現状に対しても今度こそさよならであってほしいという願望も反映させてしまう。

宜候
槇原敬之

4位 それでも願ってしまうんだ/豊崎愛生

アルバムのリード曲。ミュージシャンからのファンへの思いというのを比較的ストレートに表現した曲の1つだと思う。個人的に手をつなぎたいとも目を合わせたいとも思わないが、そうしたいと「それでも願ってしまう」ような現状はやっぱりおかしいと思うんだ。当たり前じゃないのか。

それでも願ってしまうんだ
豊崎愛生

5位 BETTY BLUE/GLAY

90年代のGLAYを最も再現した楽曲にして、00年代以降この手の真心系、優しい系の曲もやっていたが越えられなかった感のあるどこかメロディー的にパッとしないとう印象も覆した印象の1曲。まあ古くからあった曲だったり、亀田誠治が作曲にも介入しているのでTAKUROのメロディーメイカーとしてのキレが突如復活したわけでもないんだろうけど、もう聞けないと思っていたあの頃の空気が確かにあった。他のいくつかの曲でもこの傾向があったが、今作はこれぞあの頃好きだったGLAYだった。

BETTY BLUE
GLAY

6位 BLUE WINGS/TUBE

あまりTUBEで寄り添う感じって今までそんなに無かったと思うんだけど(特にシングル)、少ない音数でリスナーを元気づけるというとても近い感じの寄り添ってくれる1曲といったところか。最初は音数絞り過ぎじゃねーかと思ったんだけどこれはこのままがいいんだと気付いた。

BLUE WINGS
TUBE

7位 Soulコブラツイスト~魂の悶絶/桑田佳祐

歌謡ポップの傑作。アルバムタイトルもそうだったけどこの曲もタイトルでかなり損したのでは。

Soulコブラツイスト~魂の悶絶
桑田佳祐

8位 吠えろ!/スキマスイッチ

OASIS「WHATEVER」風ではあるが、これも励まされた1曲。この時期にライブでみんなで吠えるのを想定したような曲を作ってしまう前のめりな制限解除待ちの攻めの姿勢も感じられる。

吠えろ!
スキマスイッチ

9位 君しか勝たん/日向坂46

当初の予言通り今年のアイドルポップでは最高峰。歌詞はあまり関係ないが全体に漂う多幸感がポイントか。

君しか勝たん
日向坂46

10位 君に叱られた/乃木坂46

インストバージョンも結構聞いたくらいアレンジが気に入った。予言を越えてこっちが今年のアイドルポップ最高峰にするか正直迷った。

君に叱られた
乃木坂46

11位 OverDriver/スキマスイッチ

前述のとおりこっちはアップテンポでストレートな応援歌。

OverDriver
スキマスイッチ

12位 錆びたコンパス/乃木坂46

昼の帯番組ラジオレギュラー(乃木坂としてというより個人としての冠番組)に続いて山崎怜奈の初のセンター。楽曲参加において超不遇でアンダーと2期生曲と全員曲以外に参加経験が無い中で(ユニットすら選ばれない)、自身の方向性を磨き続けて得てきた功績があるからこそ力強く響く1曲になった。冒頭がソロパートなのもいいがカッコよかった

錆びたコンパス
乃木坂46

13位 夏の金網/藍坊主

3人になって初。いい曲だが過去と並ぶほどではなくまだどう転がるかは未知数かなと。

夏の金網
藍坊主

14位 ポッピンラブ!/大原櫻子

完全自作でこのポップさとキャッチーさは奇跡の1曲なのか、シンガーソングライターとしての始まりなのか。サブスク送りではこれが最高位

ポッピンラブ!
大原櫻子

15位 君とどこかへ行きたい/HKT48

48系王道ポップとしてはやたらメロディーの良さが印象に残る今年唯一の1曲だった。なおみずほ選抜とつばめ選抜の違いは冒頭ソロパート以外はほとんど分からない(メンバーもよく知らないので)。

君とどこかへ行きたい (つばめ選抜)
HKT48

16位 空と青/家入レオ

ドラマは酷かったが曲はとても良かった。この頃はまだレンタル屋あったなぁ…。

空と青
家入レオ

17位 SMILE~晴れ渡る空のように~/桑田佳祐

オリンピックはそれなりに盛り上がっていたのかもしれないが、無観客と静寂の印象が強く、日本でやっている感じも正直あまりしなかった。

SMILE~晴れ渡る空のように~
桑田佳祐

18位 Out of the blue/乃木坂46

MVが面白かった。「I see…」の二番煎じ的な曲だが案外並ぶどころか越えていく勢いもあった。

Out of the blue
乃木坂46

19位 Awesome/NGT48

48系には珍しいクロいノリが新鮮だった。

Awesome
NGT48

20位 eternal/SCANDAL

ふいにいいメロディーが出るんだよな。

eternal
SCANDAL

21位 GO/大塚愛

時系列的には『LOVE POP』の始まりの1曲になっているっぽい。

GO
大塚 愛

22位 最後のTight Hug/乃木坂46

みんな大好き杉山勝彦の王道。サブスク送りよりはベスト盤で聞いた時の印象が上がった。

最後のTight Hug
乃木坂46

23位 YURA YURA/WANDS

今年の2曲ではしっくりきたのはこっち。そろそろ独自性が出てきたのでセルフカバー辞めてオリジナルに集中してもいいんじゃないかと。

YURA YURA
WANDS

24位 Shake & Shake/sumika

勢いに圧倒された。サブスク送りでは2番目に高い。

Shake & Shake
sumika

25位 ってか/日向坂46

やや身勝手な感じの女性でも純情少年妄想系の歌詞よりはいいなと改めて思った。

ってか
日向坂46

26位 Right?/日向坂46

3期生曲。山口陽世はこの辺りから一気にあか抜けてきたと思う。

Right?
日向坂46

27位 Hello,Goodbye/東京女子流

10周年を越えてすっかり20代半ばの女性4人組に。柔らかい雰囲気が新鮮だった。もうシングルしか出せないのか。CDだとこれが最後だったかもな(この次と来年は配信限定)。

Hello, Goodbye
東京女子流

28位 スマイルフラワー/TUBE

クノールタイアップの方。”ぼんやり見えていたなんとなく聴こえてたゴールも振り出しへ戻りそうなやりきれない嗚呼人生ゲーム”は昨年末~年明け頃の陽性者拡大を受けて書かれたフレーズと思われるが、悪い意味でこの言葉はより予言めいた現実のものとなりゴールポストはこの後も遠ざかるばかりだった。今もまた完全に振り出しへ戻ってしまって、やりきれない嗚呼人生ゲーム。

スマイルフラワー
TUBE

29位 なないろ/BUMP OF CHICKEN

秦基博の「泣き笑いのエピソード」と同じくらいの印象ではあるんだけど、なんとなくこっち。当時は直井自粛によりMVにメンバーを出さないのを作っていたが、先日のCD発売のタイミングで4人で演奏している新規制作MVを公開している。ミックスを変えたのではないかという指摘もあり、こっそり直井演奏に差し替えてミックスし直している?ド金髪だったのがすっかり黒髪に。

上が配信、下がCDの音源。

なないろ
BUMP OF CHICKEN

なないろ
BUMP OF CHICKEN

30位 まっさら/吉岡聖恵

これが王道J-POPだ。

まっさら
吉岡 聖恵

アルバム部門

1位 FREEDOM ONLY/GLAY
2位 Hot Milk/スキマスイッチ
2位 Bitter Coffee/スキマスイッチ
4位 caravan!/豊崎愛生
5位 ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し/桑田佳祐
6位 LOVE POP/大塚愛
7位 シュプール/DEEN
8位 POP IN CITY~for covers only~/DEEN
9位 宜候/槇原敬之
10位 Voyage/ABBA
11位 TWILIGHT IN CITY ~for lovers only~/DEEN
12位 FRIENDSⅢ/B’z
13位 AMUSIC/sumika
14位 次世界/宮沢和史
15位 HANAEMI/HY

以下候補作+ベスト&再発&BOX系
l(エル)/大原櫻子
オレンジ色に乾杯/SARD UNDERGROUND
歌ってみた 歌われてみた/広瀬香美

MOTOHARU SANO THE COMPLETE ALBUM COLLECTION 1980-2004/佐野元春
Time flies/乃木坂46
Very6 BEST/V6
ONE LOVE Anthology/GLAY
ARTISAN(30th Anniversary Edition)/山下達郎
Let It Be SPECIAL EDITION(SUPER DELUXE)/The Beatles

『FREEDOM ONLY』は久々ダントツの傑作年間1位。年間1位曲始め印象に残る気に入った曲が半数以上に及んだオリジナルアルバムはGLAYに限らず近年は滅多にない事で久々に10代の頃の感覚を思い出した。

スキマスイッチはO社初登場史上初の奇跡の枚数完全一致にならって同率2位扱いにしてみた。どっちも良かったんだけど、単純に2枚組オリジナルアルバムならもっと最強だった。

豊崎愛生、桑田佳祐、大塚愛、槇原敬之は前作までと比較しても越えていく1作で正直そこまで期待していなかったので驚きだった。

シティポップ路線DEENは楽曲部門に1曲も上がってこなかったように1曲単位では印象に残らず、雰囲気はいいんだけど…という印象が反映された配置。『シュプール』が1番上なのは冬全開のアルバムが初である事と冬が好きだという補正、『POP IN CITY~for covers only~』と『TWILIGHT IN CITY ~for lovers only~』だと雰囲気の良さは同じくらいいいんだけど、カバーの方が優位にはどうしてもなるという事でこの配置。

ABBAは全員OVER 70’s WORLDのおじいちゃんおばあちゃん、40年ぶりアルバムと全てにおいて初体験で前例が無かった。前例が無さすぎてたぶん物凄い事なんだろうけどピンとこないっていう。

アルバムにおいてサブスク送りにしたものは結局選ばなかった。それどころかレンタルさえもsumika「AMUSIC」だけという事で明確な線引きが改めて明らかになった。聞き込み度が違ってきてしまうのとやはり後で売り払うにしても1ヶ月以上は所持してじっくり聞いたという点で差が出てしまうのと、取捨選択の時点で関心の度合いと期待度が違うのでよほど期待を越えない限りはレンタル/サブスク送りでは1年振り返った時に好印象が残っていないのだろうと思う。そういう意味でsumikaは期待以上のものがあったという記憶が残っているので選んだ。

マイブレイク

1位 GLAY
2位 大塚愛
3位 佐野元春

いずれも再ブレイク的扱い。今年新たに聞いたのもいるにはいるが、YOASOBIなんかもいいんだけどマイブレイクにはなってこない。流行っているのも納得のヒット曲っていう感じではあるんだけど、こういうところでいざ選んでいくと上がってこない。

佐野元春は新作ではなくBOXにより改めてちゃんと04年までのアルバムを聞いてその功績を確認したため。

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