今年もやってきた、かつて少年少女たちは大人の世界への疑問をこの賞から抱き始めると言っても過言ではなく、現在の少年少女たちはついに見向きもしていないのではないかとささやかれていて、発表時にTwitterでちょっと話題になっただけで12月30日まで話題になる事も無く、最近は紅白と同日だったりもして、深夜にこっそり発表されてヤフーにもほとんどトップ表示されないまま埋もれていくデキレース・レコード大賞、略してデコ大の発表である(コピペ定型文改変)。
しかし今年は何やら様子が…?
前回のデコ大
無いと思われた前年の楽曲Da-iCE「CITRUS」が大賞。1億再生様だぞ!というデータ分析官による確かなヒット実績と妥当性を訴える説明もあったものの、メディア露出の少なさ(Mステも紅白も無し)からヒットの実感が無く曲どころか存在を知らない一般人も多く、物議を醸す結果となった。いずれにせよソニー5連覇からエイベックスが久々の奪還でもあった。
最優秀新人は既に5年以上のキャリアがあったがメジャーデビューは2021年なので新人扱いとされたマカロニえんぴつ。
優秀作品賞
CLAP CLAP/NiziU
恋だろ/wacci
甲州路/氷川きよし
新時代/Ado
スターマイン/Da-iCE
ダンスホール/Mrs. GREEN APPLE
なんでもないよ、/マカロニえんぴつ
Bye-Good-Bye/BE:FIRST
Habit/SEKAI NO OWARI
まさかの大幅改革で6OUT、6IN、4STAY。例年概ね3,4組入れ替える程度だったが残留できたのが純烈、氷川きよしの鉄板演歌歌謡部門勢と前年大賞様のDa-iCE、3年連続NiziUの4組に留まり、LiSA、乃木坂46、DA PUMP、AKB48、三浦大知、Awesome City Clubがいなくなってしまった。
デコ大もついにビルボード様信仰に切り替えたのか。鬼滅ブーム終了であっさり放出されたLiSA、ヒットというよりTVでの扱いが良かったDA PUMP、三浦大知はいかんせん新曲のヒット具合が微妙なので扱い失速傾向が顕著でAwesome City Clubはまあ本当に1発屋的なヒットでアルバム全く売れないし、配信ヒットでも見かけないしなので仕方ない。
秋元系一挙全滅。12年連続のAKB48とまだ5年連続の乃木坂46が同じタイミングで消されるのは明らかに何か間違えている気がしなくもないが…演歌歌謡以外は3年連続NiziU以外ははじき出されたところからして入れ替えを重視したっぽいところはある。常連枠では乃木坂46が5年連続だったが、三浦大知、DA PUMPが4年連続(DA PUMP返り咲き組なので+5回の合計9回)だったので、1番少ない3年連続NiziUだけ残した…みたいな。あと乃木坂46は明るいアイドル路線の夏シングルでノミネートされた事は1度も無いので「好きというのはロックだぜ!」では無い、そうなると今年は「Actually…」しかないがこの曲ではセンター自粛騒動をやらかしてしまってイメージが悪いので詰んでいた状態ではあった。
wacci、Ado、Mrs. GREEN APPLE、マカロニえんぴつ、BE:FIRST、SEKAI NO OWARIが新たに入ったが、マカロニえんぴつは新人からのスライド、SEKAI NO OWARIは2018年以来の復活。BE:FIRSTは去年は新人枠でスルーしたのにスルーできなくなっていきなりこっち。デビューシングルが去年11月(その前のはプレ)扱いなので去年は選考に間に合わず今年新人扱い、最優秀新人と言い張っても通用したようにも思うが…。
売れているのにTVの扱いがずっと悪かったMrs. GREEN APPLEが活動再開していきいきなりノミネートされたのも驚き。人気は高いが休止前を上回るほどとも思えないがそんなにヒットしたのかこれ。
活動休止の氷川きよしで大賞というのはいかにもTV的だけど、ヒットだと絶対正義ビルボード様を席巻していたAdoの圧勝か。しかし本人不在っぽいし、去年の前例もあるし、BE:FIRSTがいきなり取っても何が起きてもおかしくはない。デコ大だもの。
新人賞
OCHA NORMA
田中あいみ
Tani Yuuki
石川花はファッションモデルから7月配信11月CDデビューしたばかりの15歳のド新人。SONIC GROOVE=エイベックス、事務所はライジングプロダクションというお察し案件。
OCHA NORMAはハロプロの今年デビューの新人グループ。ハロプロ新人はほぼ毎回入ってくる。1月クールのドラマ『真夜中にハロー!』主題歌だったのに何故か一切発売せずに7月になってデビューシングルとして半年近く遅れて発売になったのは謎過ぎた。
田中あいみは演歌系。検索すると同姓同名の声優が出てくるが、たぶん演歌の新人の方で合っていると思う。
Tani Yuukiはストリーミング系で大ヒットしているらしい若手だが、2020年頃から実績があり、特に2022年にデビュー扱いに出来るような起点になるものは何もない。毎年いる新人扱いするには謎人選枠。
BE:FIRSTをこっちに入れればぶっちぎって確実だったと思うんだけど他の誰かに取らせたい意向でこうなった感が…。デコ大だもの。
最優秀歌唱賞
優秀作品賞から外したもののこっちに回してきた。歌唱だけでなくパフォーマンス込みで評価される人だと思うんだけど該当する賞がないからな。デコ大だもの。
特別賞
Aimer
男闘呼組
King Gnu
Kep1er
DA PUMP
ゆず
なんか企画系とか曲単位で選べないけど選んでおきたい系をぶち込んでくる割と融通利かせた感じの枠。
Adoが優秀作品賞と二重ランクイン。
韓国のKep1erは今年日本デビューなので新人扱いでもいいはずが特別賞扱い。
復活しただけで出てくる男闘呼組も凄いがそういえば復活を放送したのがTBSだった。
Aimer、King Gnu辺りはヒットしてたと思うんだけど優秀作品賞の枠には入れられなかったのでこっちという感じか。ゆずはなんだ?25周年だから?
DA PUMPもこっちにスライド…とソニー系と違ってエイベックス系はスライド芸を駆使して一気に落ちた感を出さないようにしてくる傾向が…。デコ大だもの。
特別顕彰
天童よしみ
松任谷由実
なんか急に新設されたが、揃って50周年を掲げて作品リリースをしていたおばあちゃん勢。良くデビュー作の発売年を見ると石川さゆりは73年3月なので思いっきり1年前倒しだが、当人が50周年記念作を銘打って今年作品リリースしているのだから仕方がない。天童&松任谷はしっかり1972年デビューで50周年を掲げて作品リリースしていた。
かつて周年歌手に贈っていた功労賞の名前を変えて復活させたやつか。デコ大だもの。
特別国際音楽賞
2年連続BTSだったやつ。上半期で一時休止を発表しているためさすがに今年はちょっと無理があるし、いきなり無くすと専用賞だったみたいになるので人気のある別の韓国グループにスライド。デコ大だもの。
日本作曲家協会選奨
2018年デビュー34歳の若手女性演歌歌手。この賞は若手を売り出そうとしたり、ベテランになったりと本当に良く分からない。デコ大だもの。
特別功労賞
彩木雅夫
西郷輝彦
佐々木新一
新川二朗
松平直樹
笠浩二(C―C―B)
今年亡くなった人への追悼的枠。しかし有名でも入れてもらえない人もいる。ソロ名義というよりも「和田弘とマヒナスターズ」のメンバーだったという経歴で紹介される松平直樹が入るのに、「山本コウタローとウィークエンド」という自身の名前が前面に出たグループで広く知られたヒット曲を残している山本コウタローは入れてくれない。葛城ユキもおおたか静流も入れてくれない。タレント俳優でも歌手活動の過去があれば入ったりすることもあるが、ザ・ドリフターズの仲本工事も入らない(ドリフはビートルズ日本武道館公演の前座という実績を持ち、仲本氏もギター演奏だけでなくその場でメインボーカル曲を披露した過去はある)。笠浩二は12月14日に亡くなり18日に公表されたが、即座にしれっと追加された。
デコ大だもの。
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