紅白2022~Remix~

前年の紅白がどんなんだったかも覚えてないのに出場関係と曲目関係の更新だけは恒例化している今日この頃。今年も行ってみよう(毎年コピペ定型文)。

正しい分析は紅白専門家の方々の解説を参考にしてください。当サイトは過去日記コーナー含めると一見20年分のバックナンバーが積み重なっていて歴史があるように見えるもののただ長くやっているだけで時代に老いて枯れているので現役感がなく、不正確な情報やズレた感覚が含まれています。

初出場の人たち

IVE「ELEVEN -Japanese ver.-」

韓国の新しい女性グループ。韓国でも2021年デビューで、日本では今年10月にシングルデビューしただけのド新人だったがスピード選出。さすがに早すぎないか…。

ウタ「新時代」

アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』のオリジナルキャラクター声は名塚佳織(声優)だが、 歌はAdoが担当し、多数提供を受けた『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』が大ヒット。特に中田ヤスタカ提供「新時代」、 Mrs. GREEN APPLE提供「私は最強」は今年を代表する大ヒットになっていた…らしい。正直素通りしているのでよく知らないが曲は他の初出場勢の中で唯一明確に聞いた事あるのでそれくらいには桁違いに凄く流行っていると思われる。

というわけで音楽番組なので名塚佳織が台詞を担当するよりもAdoの歌う曲がメインになるはずだが当のAdoさんは原作者尾田氏と並んで他人事のような出場おめでとうございます祝辞コメントを出すという珍妙な事態に。あくまでウタが出るのであってAdoが出るのではないというスタイルにより、本人登場無し&事前収録を堂々をやれるという事なのか。Adoが顔を出してしまうと『ONE PIECE FILM RED』コラボとかかき消されて企画が台無しになるので普通にAdo本人がサプライズ登場してしまう演出は無いはず。

Aimer「残響散歌」

けっこうトップ10ヒット実績、1位獲得も経験している10年以上(2011年デビュー)のアニメ系のシンガー。2019年にO社シングル1位を取ったあたりでもけっこうブレイク扱いされていた記憶があるけど、今年は『鬼滅の刃 遊郭編』OP/EDシングル『残響散歌/朝が来る』で2度目の1位を獲得して大ヒット。鬼滅枠はLiSAから完全にAimerへ移行した。

緑黄色社会「Mela!」

結成10周年、2013年に「閃光ライオット」準グランプリを獲得するも本格的に作品リリースが始まったのは2017年でメジャーデビューは2018年。王道ポップス系のいきものがかりの後継的ポジションの男女4人組(女性ボーカル)バンドという事で近年ブレイク扱いされていた印象。今年は日本武道館公演へ到達、アルバムでのトップ10ヒットはあるものの、曲単位ではタイアップは多いものの、配信でもそんなに目立っているわけではないようだ。今年の曲というより代表曲扱いされている曲「Mela!」というパターン。今年の映画『クレヨンしんちゃん』主題歌担当ではあるけどあんまりアニメ曲ばかり取り上げてもねぇ…。

LE SSERAFIM「FEARLESS -Japanese ver.-」

これまた韓国の今年デビュー女性グループ日本人2人も含まれていて元HKT48、IZ*ONEの宮脇咲良がSAKURAとしてメンバー入りしている。宮脇は2014年にHKT48として出場、それ以外の在籍時にはAKB48としても出演、IZ*ONEでは出れなかったものの3組目での出演。日本でそんなにヒットしていたのか…?そもそも正式に日本デビューしていないので早すぎる感はある。下に貼っておいた絶対正義ビルボード様の初出場勢のチャート動向に関する記事で、CD重視のJO1、なにわ男子を除くとLE SSERAFIMだけ〇億再生の解説も無く明らかに実績が見劣りしているような…。11月25日に2023年1月25日のシングルで正式に日本デビュー決定と発表。先駆けて12月15日から先行配信を開始し、ギリギリで発表済みの楽曲を紅白歌唱という事に。特別待遇過ぎない?

Saucy Dog「シンデレラボーイ」

2013年結成、作品リリースは2017年頃からの3人組バンド。若手扱いなんだろうけどキャリアから考えて既に20代後半くらいのアラサーと思われる。今年になって一気にCM、ドラマ、アニメ等のタイアップが続々舞い込んでいた模様。今さっき初めて聞いたバンド名なので何が代表曲なのかも不明。いや今年全く知らない人たちばかりなのでこの初出場枠だけで例年の執筆時間超過しそうなんですけど…。2021年発表の代表ヒット曲。

JO1「無限大」

韓国との合同事業経営ではあるがメンバーは全員日本人のいわゆるボーイズグループ。2019年オーディションで選抜、2020年デビュー。以降全作O社CD1位という大ヒット街道でむしろ遅すぎる選出くらいの人気はあったらしい。ただし絶対正義ビルボード様の解説で配信系の実績解説は皆無でAmazonで検索すると複数商法の反動なのかCDも軒並み1円ばっかりなのは御愛嬌。2020年デビューシングル『PROTOSTAR』1曲目収録曲という事でとりあえずデビュー曲パターン。

なにわ男子「初心LOVE(うぶらぶ)」

ジャニーズ。去年速攻選出でもおかしくなかったが2年目で順当に初出場。しかし歌うのは去年のデビュー曲でだったら去年出せよ…となるパターンだろうか。2021年のデビュー曲という事で1年遅れでのとりあえずデビュー曲パターン。

Vaundy「怪獣の花唄」

いわゆるネット系の括りに入るのかな。まふまふに続く選出といった流れだろうか。昨年12月にmilet×Aimer×幾田りらに提供した「おもかげ」のセルフカバーバージョンが夏に放送されたNHKドラマ主題歌に起用されたというNHK繋がりもある。絶対正義ビルボード様の解説では億越え再生が複数ある事が書かれているが逆に具体的な曲名は書かれていないというどの曲が代表曲なのかなお分からないという…。2020年のアルバム曲。

BE:FIRST「Shining One」

昨年デビュー。来年での打ち切りが発表された日テレ「スッキリ」のコーナー内でオーディションのドキュメントから放送した「Nizi Project」からNiziUがデビューしたのに続いて、2021年にAAAの日高光啓(SKY-HI)プロデュース自費1億円投じて行った「THE FIRST」からデビュー。NiziU同様にオーディション段階からメンバーに親しみを抱かせる手法で昨年いきなり選出でもおかしくないくらいにデビュー当初から高い人気を獲得していた。正式デビュー前の最終オーディション時の課題曲にしてメンバー決定後のプレデビュー曲として発表した2021年の最初の1曲という事でとりあえずデビュー曲パターン。最終オーディション時の課題曲だけにドキュメント『THE FIRST』で散々OAされており、『スッキリ!』やHuluで見ていた視聴者が多くお茶の間知名度的には結局これが1番という判断もあるのだろうか。

これら初登場勢については絶対正義ビルボード様からこの曲が再生数〇億回突破!TikTokでバズった!等々どの曲がヒットしたのかまとめてくれているので分かりやすい。

なお解説されたところでどっちみち知らなかったとしても何も問題はない。〇億再生されようとST未登録者は知らないし、TikTokでバズろうとTikTok未登録者は知らないのだから、現代のヒットとはそもそもがそんなものである。あまりにも攻撃的に知らないヒットがないと文句を言い過ぎるのもどうかとは思うが、そう感じる事自体に否定されるいわれもないのである。静かに好きなものを聞くもよし、ついていこうと聞いてみるのもよし、好きに楽しめば良いとそのように思う。

いつもいる人たち

あいみょん「ハート~君はロックを聴かない」

3年連続4度目。引き続き人気はあるが、ヒット具合では今年はそこまでは目立っていないような…と去年書いた時よりさらに目立っていないような…。4度目にして去年11月の曲と初出場前年2017年の代表曲になってしまい、今年の曲から早くも離脱。

石川さゆり「天城越え」

07年から始まった津軽・天城無限ループが繰り返されるなら今年は天城ターンの年(簡単コピペ改変)。来年50周年なのにもう今年50周年を掲げてリリースしているのと、今回で45回目でキリがいいのと50周年を合わせて区切りにされてしまい来年どうなるかは気になるところ。

坂本冬美「お祭りマンボ~スカパラSP~」

3年連続過去曲→新曲→3年連続過去曲→新曲→6年連続過去曲→新曲→過去曲。まあ過去曲だよなぁ…。去年8回目「夜桜お七」なので9回目はまだないと思うが2年連続という事もあったので無い話ではない。自身リリースの無いひばりカバー枠がここに回ってきてしまった。

天童よしみ「ソーラン祭り節」

26年連続27回目。5年連続でカバーor過去曲→新曲→2年連続過去曲となっているが今年は50周年記念で本間昭光プロデュースでの新作アルバムを発表するなど意欲的に攻めている。しかし容赦なく過去曲送りでも不思議ではない。2012、2018年以来3度目の選曲となり「道頓堀人情」と並んだ。トップは去年歌った「あんたの花道」の4回。

NiziU「CLAP CLAP」

3年連続。全員日本人とはいえK-POP枠に近い存在(事務所・プロデュース)だけにちょっと今年この系統多くない?という感じにはなってくるよね。今年の曲。KではないがプロデュースはKの系列という事で、Kの系列ばかり今年の曲優遇なのは何故なのか。

乃木坂46「裸足でSummer」

8年連続。今年は齋藤飛鳥卒業が発表されており、メンバー卒業ラスト出演が連投される状態になっている。当然のようにMステ→レコード大賞→紅白をTV最終出演メドレーとして計画していると思われるが今年はレコード大賞を外され、3坂道から櫻坂が早速紅白から外されたので、そろそろ紅白で年内卒業を締めくくる戦略は考え直す時期なのかもしれない。Mステラストは枠も広いのでまだまだ安泰だとは思うけど。2017年の飛鳥初センターシングルとなり、2年連続過去曲送りに…。これは一気に最後になる可能性が高まってきた。

Perfume「紅白 Medley 2022」

15年連続。聖域枠。14年新曲を歌い続けているという女性ダンス系グループとしては既に前人未踏過ぎる記録更新もかかっている。

日向坂46「キツネ」

4年連続。櫻坂46の落選により、安泰感が一気に消失。乃木坂46と並べた場合、さすがによほど目に見えた人気逆転が生じない限り日向坂46の方が先(に落選)だろうという事もあり、年末のスケジュールの当たり前が当たり前じゃなくなっていく変革の時は近いのかもしれない。まさかの2019年『ドレミソラシド』C/Wというキツネダンス便乗選曲。キツネダンスを踊ってバズったのは乃木坂46の金川さんであり、日向坂46メンバーは日ハムともキツネダンスとも何の縁もゆかりもない。朝ドラの時にNMB48の山本彩がAKB48のセンターだったようにNHKが46なら同じだと勘違いしているのかなんなのか…。こういう雑な企画扱いとなると櫻坂に続いて今年で最後になるかもしれない。

MISIA「希望のうた」

5年連続7度目。大物シンガーとしての格は極まり、最早毎年トリ候補レベルの地位での聖域枠になっていると言えるかも。10月に出たばかりの今年の曲。

水森かおり「九十九里浜~謎解き紅白スペシャル~」

20年連続。新曲を歌い続ける貴重な演歌歌手だったが昨年ついにカバー送りにされ、今年は新曲に戻れた。…がなんか変な企画込みに。

milet「Fly High」

3年連続。昨年に続いて今年もタイアップは多いのだがこれだけ入れ替わっていく中で3年連続とは…。昨年先行披露した冬のオリンピックタイアップ(厳密にはNHKのウィンタースポーツ全般)を2年連続。コブクロは前年披露で翌年落選、セカオワはその年のみだったのにこの差はなんだ…?

関ジャニ∞「T.W.L」

11年連続。今年はシングル1作のみだがそもそも今年の曲あんまり歌えなくなっていたりもして…。何故か11年も前の曲。一応ゆずの北川提供というトピックはあるけど…。

King & Prince「ichiban」

5年連続。徐々に地位を上昇させていくと思われていたがまさかの3人脱退宣言により、現行5人では少なくとも最後。良くも悪くも注目は集まる状況ではある。安直に「シンデレラガール」にしないどころか、なんとシングルですらない今年のアルバムリード曲(KREVA提供)。ジャニーズも容赦なく過去曲送りが目立ち、嵐でさえ昔の曲のメドレーばかりだったのになんだこの攻めた選曲。

郷ひろみ「GO!GO!50周年!!SPメドレー」

5年連続過去曲送り→筒美京平追悼メドレー枠と新曲は歌えなくなって久しい。オックセンマンは隔年法則に突入しているが去年歌ったので今年は最低でも別の過去曲になるはずだが、50周年なのでヒットメドレーの可能性も。つーか1970年代から50年になってくるわけだからいよいよ50周年突破のバーゲンセール状態になってきたな…。

純烈「プロポーズ~白い雲のように」

5年連続。危うげなくうまく立ち回っての安泰枠だが1人脱退が発表されている。持ち歌とかつて有吉弘行が在籍したコンビ猿岩石のミリオンヒット曲をダチョウ倶楽部、有吉弘行を応援ゲストに迎えて披露。猿岩石はミリオンヒットにも関わらず層の厚さや1997年後半には失速傾向にあった事もあり、紅白落選となっていたため、25年越しでの紅白での「白い雲のように」披露となる。

鈴木雅之「違う、そうじゃない」

3年連続4度目。復帰のきっかけはアニメヒットだったはずが何故かそれを歌わずにカバー→ラッツ&スターの過去曲と来ているのでこの状況で連続出場になるのは若干謎になってきた。1994年の曲。アニメヒットを頑なに歌わずに「違う、そうじゃない」曲ばかり歌い続けた挙句についに本家「違う、そうじゃない」を繰り出し、それはまさに今回の多くの選曲にも言う事が出来る「違う、そうじゃない」2022年紅白の本当のテーマは「違う、そうじゃない」

SixTONES「Good Luck!」

3年連続。Snow Manほどではないが高い売上をキープ。11月に出たばかりの新曲。

Snow Man「ブラザービート~紅白みんなでシェー!SP~」

2年連続。O社売上なら年間トップ級だが、絶対正義ビルボード様ではCD比重がどんどん下げられているのでどんどん下げられていく状態。

福山雅治「桜坂」

2年連続で新曲発売が無い状態。去年は過去曲を歌いそのアレンジを今年になって配信で出したものの後はKOH+の新曲くらい。本人名義の新曲は完全に途絶えているわけではなく一応ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』主題歌として「妖」が現在OAされてはいるんだけど配信リリースもしていないし発売告知もまだない状態。なので年末までに配信で出さない限りは今年も過去曲しか存在しない事になるがさすがに新曲2年まともに出さずに出場続けているのは聖域枠すぎないか。2000年の最大ヒット曲で2015年のメドレーの最後に歌って以来。

星野源「喜劇」

8年連続。今年はアニメ『SPY×FAMILY』エンディングと嫁の主演映画タイアップ曲が出ているが、アニメ『SPY×FAMILY』人気に合わせてくるか。ただ髭男も同じアニメのOPだし、鬼滅とONE PIECEもあるのでアニメ多くなるよなぁ…。問題なく今年の曲。

三山ひろし「夢追い人~第6回けん玉世界記録への道~」
山内惠介「恋する街角~きつねダンスRemix~」

揃って8年連続。新曲歌えるかとかけん玉続けるのかとかチキンレースみたいになってきたけど、昨年の段階でけん玉&新曲を継続した三山ひろし、カバー送り山内惠介と差が出てきていたが、けん玉で新曲継続、持ち歌に戻せたものの時が戻っただけ(2020年と同じ曲)&キツネ便乗企画にされてしまうとやはり明暗がハッキリ。

ゆず「夏色」

8年連続13度目。今年はアルバム2枚を連続発売。25周年で精力的に活動した。ここのところ2年連続過去曲送りとなっているが25周年でデビュー曲(1stシングルがデビュー翌年なので「夏色」が25周年のは来年である)となり3年連続過去曲送り。

追加発表

藤井風「死ぬのがいいわ」

12月5日発表。昨年に続く追加枠で2回目。2020年のアルバム曲で特に個別に人気があったわけではないようだが、今年タイのTikTokでバズり、本人が反応して当時のライブ映像を公開したりしたことで世界中でランクインして流行ったらしい。

milet×Aimer×幾田りら×Vaundy「おもかげ」

12月12日発表。milet、Aimer、Vaundyは単独発表済みで、幾田りらはゲストと発表された。3人は個別出演とは別にゲスト幾田りらを加えての別枠。「紅組出場決定」となっているのでとりあえず紅組の1枠にはカウントされる模様。

桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎「時代遅れのRock’n’Roll Band」

12月18日発表。「出場が決定」と発表されたのみで特別枠にはなっていないが、何故か白とも明言されていない。

特別枠

氷川きよし「限界突破×サバイバー」

23年連続。今年での休止を発表しているため連続出場は23年で停止になると思われる。今回は白組・紅組の枠を超え、特別企画としての出場とされている。これで3度目となるが、とりあえず全王様がおったまげるのはもういいかなっていう感じはあるんだけど…(曲はいいんだけど歌詞が『ドラゴンボール超』限定の内容に寄せすぎているのが気になってしまう)。

追加発表特別企画枠

松任谷由実 with 荒井由実「Call me back」

12月7日追加発表。2年ぶり通算7回目(2019,2020に続く3連続特別枠)。ベスト盤新曲「Call me back」でAI荒井由実と現在の松任谷由実のデュエットを行ったがその企画での出演と発表されている。荒井由実で出た事は無いので初。AI(歌手AIではないエー・アイ)が出るのは2019年AI美空ひばり以来で存命者では初。

加山雄三「海 その愛」

12月8日追加発表。12年ぶり通算18回目。1966、1967、1976~1982、1986~1988、1997、1999~2001、2010と連続で出たり途絶えたりと不規則に出演していた。前回は50周年、そして今回は御年85歳となり、コンサート活動引退を発表。9月にホールコンサートの最終公演を行い、発表の前後である12月6~8日と8~10日に2泊3日航海2本の「若大将クルーズ THE FINAL~俺は海から生まれた男~」を行っており、当初これにて予定は全て終了だったが、12月31日紅白がラストステージという事になる。北島三郎が2018年に特別枠で出た時は82歳、加山雄三の85歳での出演は最年長記録となるようだ。なお北島三郎の方が1歳年上なので来年以降1回でも出れば記録更新は可能

back number「アイラブユー」

12月14日追加発表。追加枠ではなく「特別企画」での初出場。最早10年近く前から圧倒的セールス(DL)を記録していたのに一向に呼ばれず、売上全盛期にあったと思われる時期でも年末特番の扱いは激悪で「クリスマスソング」芸人状態とメディア不遇が続いていたが、朝ドラ主題歌を引っ提げて「特別企画」扱いでの出演となれば一気に格上げになった感。

THE LAST ROCKSTARS「THE LAST ROCKSTARS」

12月19日追加発表。YOSHIKI、HYDE、SUGIZO、MIYAVIにより11月に結成が発表されただけで特別枠という超展開。椎名林檎を遥かに凌ぐ大聖域YOSHIKIの超大物扱い極まれり!としか。ティザー公開だけで正式に新曲発表してないのに出場決定なんて前代未聞すぎる。

安全地帯「I Love Youからはじめよう」

12月23日追加発表。2019年に脳出血で療養に入っていたドラム田中裕二が12月17日に亡くなり、22日「SONGS」で安全地帯・玉置浩二を特集、23日朝に公式に田中裕二が亡くなったと公表、その直後にNHKから出演発表という流れ。安全地帯としては1985年以来2度目。玉置浩二ソロでは1996年に1回、2020年に特別枠で1回出ている。楽曲は前回歌った「悲しみにさよなら」でも「ワインレッドの心」「恋の予感」といった三大ヒットシングルでも無く、人気のピークを過ぎて最初の活動休止直前の1988年に『安全地帯VI~月に濡れたふたり』アルバム曲として発表後にシングルカットした楽曲。その前のシングルでトップ10落ちしていた中でシングルカットなのでさらに売上を落とし、14位4.3万枚というヒット曲とは言えない売上の曲であり、ファン以外は知らないと思われる。ただ人気曲で盛り上げどころで重宝されるライブ定番曲でもある。安直に「悲しみにさよなら」ではなく、力強く前向きな楽曲を選択したところに大きな意味はあると思うし、恐らくこの曲なら新たな代表曲としてファン以外にも“見つかる”と思う。

帰ってきた人たち

工藤静香「35周年SPメドレー」(「嵐の素顔」~「黄砂に吹かれて」)

1988~1994年まで連続、「きらら」がヒットした1998年に1度返り咲いて以来24年ぶり9度目。今年はソロデビュー35周年を掲げてセルフカバーアルバムを発売しているのでそこから代表曲を披露か。

篠原涼子「恋しさと せつなさと 心強さと 2023」

1994年以来2度目。20年近く歌手活動から遠ざかっていたが今年は2月にsino R fine名義で新曲発表、9月には当時と同じ篠原涼子 with t.komuro名義で「恋しさと せつなさと 心強さと 2023」をリメイク配信。94年と同じ曲をリメイク歌唱は確定だが…歌手として今そんなに需要あるのかは謎。懐かし需要か。

Superfly「Beautiful」

2015、2017~2020年に出ていて去年出なくて今年復帰。昨年末に妊娠発表、今年5月に出産が報告されているので昨年は妊娠による辞退だったのかもしれない。しかし2020年時点で過去曲送りになっている。今年はEテレにアニメタイアップ曲があるのでそれで新曲になるかと思いきや2015年初出場時に歌ったその年のアルバム曲を2度目の披露に。誰得…。

SEKAI NO OWARI「Habit」

2014~2018年以来4年ぶり6度目だが何故か紅組枠に。メンバーにSaoriがいる、ジェンダーレスを掲げる最近の紅白を象徴するような演出が予定されているなどと報道されているが、さすがにメンバー1人キーボードが女性なのでという理由は弱すぎやしないか。昨年のAwesome City Clubみたいに男2人女1人の編成だけど男女ボーカルなので紅組だとかならまだしも全然関係ないじゃないか。「Habit」の内容とも少し違うように思うし。

TWICE「Celebrate」

2017~2019年以来3年ぶり4度目。特に何か目立ったわけでもなく唐突な謎復帰。韓国・日本・台湾の混合とはいえ主にK-POP枠でしかも初出場でK-POP女性グループ枠が2組も増えたのにさらに1組復帰ってどうなっているんだこれは…。今年のアルバムリード曲でKの枠全員今年の新曲だし…。

Official髭男dism「Subtitle」

2019、2020年以来3度目。去年出てくれなかったが復帰。さすがに初期のストリーミング無敵状態は無くなったが「ミックスナッツ」が配信ヒットしていて安定したヒットメイカー街道を突き進んでいる。星野源とのSPY×FAMILY被りは回避して、他局の人気ドラマ主題歌の方に。

KinKi Kids「25th Anniversary Medley」

2016年以来6年ぶり2度目。20周年…ではなくその前年に「硝子の少年」で初出場していた。今回は25周年ピタリなので5年ではなく6年ぶりとなる。引退を発表している吉田拓郎の「全部だきしめて」でサプライズ共演なんてなったら涙しか出ないがさすがに夢を見過ぎか。

King Gnu「Stardom」

2019年以来2度目。今年は割とシングルも切っていたとはいえ、紅白は1回でいいやタイプだと思っていたらまさかの復帰。

三浦大知「燦燦」

2017~2019年以来3年ぶり4度目。朝ドラ『ちむどんどん』主題歌。秦基博のように結局出ないパターンもあるし、とんでもなく不評で叩かれまくった不人気作なのに復帰させるほどの力はあったか。ただこれではダンスが無くバラード歌唱なのと、不評ゆえに朝ドラ茶番は入れにくいのでシンプルに歌い上げるとか簡素な感じにするしか無さそうな気も。

いなくなってしまった人たち

Awesome City Club

不思議とファンがあまりつかなくて綺麗な1発ヒット状態に…。

上白石萌音

1回限り。

BiSH

悲願の初出場、2023年の解散も発表しているが続けての出場に至らず。

millennium parade×Bel(中村佳穂)

企画的なアニメ枠だったので連続は無い。

KAT-TUN

KinKi Kids復帰と入れ替わった形。

DISH//

昨年に「猫」という時点でヒットの旬が過ぎていたがその後も続かず…。SHISHAMO同様にNコンやっても落選ではどうにもならない。

平井大

急に去年出たもののあまりその後も話題にならなかった感。

布袋寅泰

1回限り。

まふまふ

出てこなくても元々高い人気があったのでメディア出演した事で不要な注目を集めてしまい出ない方が結果良かったパターンで、色々嫌がらせ等も受けたらしく心身疲労で休養に入ってしまった。

ケツメイシ

昨年追加発表。1回限りか。

AI

昨年は朝ドラ枠で復帰していた。

薬師丸ひろ子

昨年は40周年で出ていた。

BUMP OF CHICKEN

昨年は朝ドラ枠で出ていた。今年はコナン映画や髭男の次クールでの「SPY×FAMILY」OPなどヒットアニメタイアップを2つ持っているがそれだけで出てくれるとは…。「SPY×FAMILY」も既に2組出ているしな。

櫻坂46

改名後も2年連続で出ていたが、3坂道で1番最初に落選。これにより出るのであれば年内Mステがラスト生放送という一足早い生放送歌番組出演終了が見込まれ、1期生残る5名は2016年欅坂46としてのデビュー以来初の大晦日スケジュールの無い年末を迎える事に。かつて48グループメンバーが味わってきたこのド年末スケジュールが抜けて家で去年まで出ていた番組を見るという感覚を味わうターンが坂道にも回ってくる頃合いに突入したか。

東京事変

正直目立ったヒットも無い中で椎名林檎と合わせて聖域枠と思われたがまさかの落選。先のグッズ問題によるものなのかなんなのか…。

松田聖子

娘の急死を受けて昨年は出演発表後に辞退。今年も復帰ならず。ライブ活動は既に再開しているがメディア出演は控えている状態だろうか。

YOASOBI

2年連続出ていたが今年は出てこなかった。昨年までの怒涛の新曲ラッシュから新曲数はやや少なめでペースダウンしていた。

LiSA

3年連続だったが鬼滅担当を外れた途端にあっさりと。元々人気アニメシンガーだったはずだが、なんか鬼滅で売れすぎてしまったのとあまりにも歌い過ぎて鬼滅イメージが固まりすぎてしまった感じはある。

GENERATIONS from EXILE TRIBE

3年連続で出ていてLDH唯一の生き残りだったが次のTHE RAMPAGEやFANTASTICSらと入れ替わる事もなくついにLDH枠消滅。既にレコード大賞の場からも去って久しく、ド年末からLDHが消えるというのもまた時代なのか。こんな世界を愛せていたかな?

宮本浩次

1度目は椎名林檎の枠で1回とカウントされたので前回が実質ソロ初だったが1回限りだった。今年は新作を出して無くて間もなくカバーミニアルバムが出るだけというのもあったか。

松平健

何故かTVが「マツケンサンバⅡ」再ブームのように仕掛けていた影響で昨年は特別枠だったがさすがに連続は無いだろう。

さだまさし

昨年は追加発表で2年連続で通常枠ではなく特別枠だった。今年も生さだは後番組で予定されているので、交渉失敗によって時間が空くとかあれば追加で出てもらいやすい存在ではある。

その他雑感

初出場がいよいよついていけなくなって老いて枯れんだ(全力中年)。〇億再生とか言われても結局のところ自分が再生してなければ知る由もなく、移動中のラジオで偶然耳にしていたとしても相当何度も耳にしない限りは記憶にも残らない。しかし主に普段聞かない系統のダンスググループや若手バンド系ではそもそも耳にも残らない。10代の頃のようにはいかないし、10代の頃のヒット曲よりも遥かに幅広い昨今でそこに無理についていこうとは思わないので仕方ない事なのだろう。

去年までとは決定的に違ってきた感があるので、今年は1つの区切りになるかもしれない。

いやしかしちょっと紅組に急にK-POP多くないかな…。1度落選した女性アイドルグループの復帰が事実上不可能に近い状態でモーニング娘。もAKB48も来ているし、悲願のBiSHも1年ポッキリで落選したのにTWICEがさらっと復帰できて新人2組もデビュー間もなく初出場って。KARAと少女時代がごり押しされてきた時と違って曲が全然入ってきてないから戸惑いが大きい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました