らんまん 全26週130話

NHK「連続テレビ小説」2023年度前期4月3日~9月29日放送。主演は神木隆之介。

植物学者の牧野富太郎(1862~1957)をモデルとした槙野万太郎を主人公とした基本的にはフィクションのドラマ。史実に基づいた周辺登場人物も登場し、一部登場人物は実名のまま登場、(坂本龍馬、中濱万次郎、岩崎弥之助は名前もそのままで登場したがいずれも1~数回程度の登場)、概ねモデルとなった登場人物の史実通りの運命を辿った者も散見されたが、適宜柔軟に変更し、牧野富太郎の現代では批判の対象になりそうな行動も修正されて好感度の下がらない主人公として最後まで描き切った。

そんなに期待していなかったんだけど終わってみれば最後まで失速感もなく、駆け抜けていった名作朝ドラだったと思う。牧野富太郎の借金問題もだいぶマイルドに変更されていて実家の金を使い込んだり、重婚疑惑の部分だったりとかは全部カット。後年まで苦しんだとされる借金も岩崎弥之助に気に入られてポーンと一喝全額返済した後は貧乏生活ではあるが借金取りに追われている様子は無くなり、妻の寿恵子(浜辺美波)が必要以上に金策に疲弊する感じもなかった。これにより晩年体調を崩して最期が示唆される流れも苦労ばかりしてきた過労によるものという印象が薄れて運命的なものとして綺麗な愛の物語としても終結できたし。

描かれずに終わってしまった要素も振り返ると多く、寿恵子の母(牧瀬里穂)は初孫が急死した際に駆け付けたもののそれ以降出てこなかったり、長く暮らした長屋の住人達も坪内逍遥がモデルの堀井丈之助(山脇辰哉)以外は去っていったままそれっきり、支援を願い出た資産家の人とかもその後は出てこなかった。ただ放置したというよりは必要のない部分は行間に込めるだけにして省くと言った感じで取捨選択が非常に上手く行っていて終盤ダラダラしなくて済んだのかなとも思う。

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