あんぱん

2025年前期(3月31日~9月26日)NHK「連続テレビ小説」枠。

今田美桜主演。

やなせたかし、暢夫妻をモデルにして暢を朝田(若松→柳井)のぶ(今田美桜)、やなせたかしを柳井嵩(北村匠海)としたフィクション。戦後新聞社勤務の時代に2人が出会ったとされているが、今作では幼馴染という設定になっている。

特に大きな出来事だった戦争をじっくり描く事で鮮明に「逆転しない正義」を信念に『あんぱんまん』が完成していくまで『あんぱんまん』に込めた思いを改めて世に示していくという流れもあってけっこう覚悟が決まっていたドラマだった。主人公が軍国少女になってしまうという序盤の展開は現代でも通じる空気に流されていく怖さがさらりと出ていたし、だからこそ後半にかけての説得力が増した。

後半がすっ飛ばし失速気味になるのは朝ドラの定番のようだが(『おむすび』みたいに最初から失速してて後半は時間持て余して停滞するなんてのも稀にあるが)、今作は構成上後半になるにつれて柳井嵩の成功物語になっていくため、主人公のぶは支える立場となって落ち着いていき目立った活躍を描きにくくなるというのもあったが、『虎に翼』ばりの主張の強さが出てくる事も無く違和感なく見れた。

サブキャラも生き生きしていていいドラマだった。『らんまん』も良かったけど並ぶか越える1作だったかな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました