ゆるキャン△ SEASON2 全13話

2018年冬クールの1作目に続く2年ぶりの続編。2019年冬クールにはショートアニメ『へやキャン△』とドラマ版の放送もあった。2018年秋にはSEASON2、『へやキャン△』、映画化が決定したと発表されており、今作の次は映画版となる。

またドラマ版の第2弾はこの後春クールから放送され、最終回とクロスするように放送開始となった。

1話

前半はアニメオリジナルでリンの中学時代の初めてのキャンプの模様。前作で示唆されていた祖父が使わなくなったキャンプ道具一式が送られてくるところから始まり、送られてきたのは夏頃だがキャンプに興味を持ったリンが自宅で設営の練習を始め、父の送迎で浩庵キャンプ場で日帰りキャンプを行うも苦戦するという話。オリジナル話らしいけど既に言っていたエピソードを組み合わせていて、舞台も物語始まりの地でもあった浩庵キャンプ場、出てくるキャンプ場の人も同じ人。キャンプ場の人が「この時期になるといつも1人で来る」と言っていたのに繋がっている上に、着火に苦戦するリンを助けに来てくれたのも偶然のように見せてどうやら父がお願いしていたっぽいというのもさりげなく示唆される(キャンプ場の人が上に戻った時に父のところにわざわざ出向いていて父がお礼のような挨拶をしている、最後の注意事項のイラストがリンを見守る父とキャンプ場の人になっていた)、カレーメンも炊飯に失敗するかもしれないのを見越した母が仕込んでいてくれたものだった(リンは大丈夫だと言ったが声色からすぐに悟ったかのように母がカップ麺を仕込んでおいた事を教えている)、などいろいろ丁寧で細かい。気合の入ったプロローグ部分だ。

後半は前作のそのままの続き。前作はクリスマスキャンプで終わっていたのでまだ年内で年越しソロキャンプの準備をするリン、年賀状配達バイトをするなでしこなど、2年経過してもそのままの続きが始まったんだなと感じられるのんびりした内容に。出発の早朝、コンビニ帰りのなでしこが出発していたリンと遭遇してカレーメンを渡すという1期1話と先程の中学時代回想と繋がるのもグッド。期待通り過ぎる1話だ。

2年経過してもまだ年明けもしていない2年前の地続きを生きるキャラクター達の終わらない青春感と確実に2年老いた視聴者たる我々、そして我々と同じく年を取る実写版との差はやはり出てきそうだ。

2話

リンは静岡に出向きお茶屋さんで前作9話で夜叉神峠に冬山登山に来ていてリンにお茶をくれたお姉さんと再会。なんと職場だった。その後ものんびり海とキャンプを満喫。

終了後Blu-ray見直し追記:この部分いつも通り…な感じではあったんだけど終わってみればリンが1人キャンプでテント張って火起こして御飯作って…というのをやったのは結局2期ではこれだけだった。中盤以降なんか物足りなくなっていくのは観光メインになりすぎてこういうところがあまり出てこなくなったからだったように思う。

リンは単身静岡の海岸で、千秋、あおい、あおいの妹のあかりは鳥羽先生の車で初日の出を見に出かけ、なでしこは年賀状の郵便配達をしていた。さいたまでは元旦でも普通にいつも通りの時間帯に配達してたんだけど(年賀状バイト経験者)、なでしこが日の出前の早朝から配達していたのは完全に物語の都合?山梨はそういう文化なのか?

3話

大晦日に山梨では積雪したため、リンの家の周辺は道路が全面凍結。原付では走行不可の状態で帰れなくなってしまったので3日まで滞在して祖父が車で原付バイクごとピックアップしてくれる事に。積雪したといっても鳥羽先生の車はガンガン標高1000m級の山道を疾走してたし、なでしこも自転車で普通に配達していて周辺に雪は確かに少々積もってはいたが走れない感じではなかった。何故リンの家の周辺だけ走行不能なまでにピッカピカに凍結してしまっているのだろうか。リンの家って正直日当たり悪そうな山の影だし凍結は分かるが、鳥羽先生はスタッドレスタイヤだったにしても1000m級の山中ならリンの家より日当たり悪くてもっと積雪&凍結箇所あるだろうしなぁ。

1泊は別のキャンプ場、もう1泊はなでしかが静岡の祖母の家に先行してやってくるのでそこで合流することに。このうちの1泊は前日3000円台から400円台という格安で感激するもとっととテントだけ張って別の海岸へ向かいほぼ1日中読書でまったり+温泉でまったり、鳥居に沈む夕陽を見ていい元旦だった…となった後はもう就寝直前に話が飛んだのでキャンプ描写はほぼ無し。前のキャンプ場を出る前に食べるって言ってたカレーを食べている様子も出てこなかったが、夕食どうしたんだろ?なでしこに出発前もらったカレーメンはなんか翌朝の朝食にして食べ終わったところだけ出てきたけど。

なでしこと合流後はなでしこ父が持たせてくれた1万円で1つ4000円の特上うな重を食べてご満悦。祖母の家ではこれまで名前だけ出ていたなでしこの幼馴染のアヤちゃんこと綾乃も登場。リンとも交流してキャンプに興味を持った模様。またなでしこが中学時代はまん丸体形であまりのぐーたらっぷりに姉の桜に浜名湖一周サイクリングダイエットを課されて現在の体形&異常な体力を獲得していたことが判明した。

というか1月2日に幼馴染の祖母の家になでしこより先にやってきてくつろいでいてその日は夜はコンビニバイト(バイト終了後に再会)という綾乃の家庭環境が若干気になるぞ…。ちょっと性格も大人っぽかったし。あと祖父が出てこないって事はなでしこの祖父はご存命ではないのか。何故1人暮らしの祖母だけ残して一家は山梨に一軒家買って(賃貸ではないよな?)引っ越してしまったのか。各務原家も地味に謎が多いな。

4話

新学期に突入、正月休みと冬休みの集中バイトも終わって何を買うかという話でキャンプ話は無し(リンが次のキャンプの構想を立てている様子すら無いのは珍しい)。前半はいつもの野クル、そして次なるバイトを探すも見つからないなでしこ…とかなり展開がトロく、前回リンがソロキャンプの良さを語ったのを思い出したなでしこが駅のホームで自分もソロでやってみたいと関心を抱く…のはいいんだけどそこまでが意味深だったのでギャグなのかマジなのか分からなくてちょっと困った(歩いていたのが急に走り出してホームまで延々なでしこのマラソンシーンが続いた後に静寂で誰もいないホームに到着すると呆けたように停止状態になったので電車乗り過ごして帰れなくなってフリーズしたのかと思った)

後半は桜のおかげでバイトも見つかり、郵便配達のバイト代で1期8話で出会ったガスランプをバイト代で購入。1期最終回のエピローグが春先になでしこがソロキャンやっててガスランプももう買っててという未来を見せているので買うのは既定だったけど手先が冷えるという桜のためにハンディカイロもこっそり購入。エンディング映像がなでしこの家の固定絵でそのまま一晩の時間経過が描かれていて途中でなでしこがこっそり出てきて車に何か入れ、翌朝桜が車に乗り込んで気づくという演出がほっこりした。

一方で気になったのがなんかガスランプ値上げしてね?見返してみたら1期8話では4690円という値札が思いっきり単独大写しになっていたが、今回なでしこが購入目前に店に通ってニコニコ眺めている際に下に移り込んでいた値段は確かに6000円(位置的に隣の商品の値段の可能性もあったが値段と一緒に商品アイコンも描かれていて完全に件のガスランプが6000円という表記)。

てなわけで4690円だったはずのガスランプが6000円になってしまった。1ヶ月でそんな値上げ?(値札も全く違うデザインになってるし…)。なお購入時に店員は「2点で7370円になります」と言っているのでハンディカイロは差し引き1370円という事になる。こっちはこっちで妙に安い。現実ではハンディカイロは安くても3000円前後くらいが相場っぽいのでガスランプは元の4690円ハンディカイロが2680円合計4690+2680=7370円の方がしっくりくる。何故ガスランプ6000円なんていう謎の値札になっていたんだろう。

5話

千明の誘いであおい、恵那との3人での山中湖キャンプ。新たな組み合わせの3人となったが、なでしこ、リンはバイトで辞退、鳥羽先生も都合がつかないという事で電車&バス移動。アウトドアショップ→温泉→スーパーで買い出しをしていたのでキャンプ場到着で次回へ続く。

クリスマスキャンプを経てそれぞれが名前で呼び合うようになるといった変化はこれまでもさらっと出ていたけど今回は3人行動なので恵那と2人との距離感が縮まっているのと、だいぶキャンプにハマっているのが出ているところに年内までの物語の積み重ねが見える。

しかしこれ次回もこの続きとなると、シーズン2のなでしこは半分過ぎてもキャンプしていないという事に…。なんか今回はゆったりしてるな。

6話

山中湖キャンプの続き。先ほど購入したチェアなどを早速展開しつつ前半はまったりしていたが、散歩で岬の先まで行ってのんびりしている間にスマホが寒すぎて全員バッテリー切れになる、なんか寒過ぎね?と徐々に不穏な空気が漂い始める。慌て始めた3人はとりあえず焚火だカイロ買い足しだと行動を開始するが、その時点で16時30分と遅すぎ。テントの方に戻った頃にはもう一瞬で夜になってしまっていて、管理棟は営業時間終了で薪も買えない(あおい・恵那)、コンビニは遠すぎて夜道をひたすら走る(千明)という超失態。

カイロを買いに走っている千明の奮闘むなしく、薪なし確定でいよいよ焦り始めるあおい、恵那だったが、テント内に暖炉を装備していた飯田親子(初老の男性とお姉さん)に助けられ、一緒に夕飯を食べることに。

またスマホ電池切れ直前に千明がリンに山中湖にいることをLINEしていたため、リンが心配して鳥羽先生に連絡、鳥羽先生がすっ飛んできてお説教タイムとなり、3人は冬キャンの恐ろしさを思い知るという教訓的展開に。その後は飯田親子が酒屋で地酒を持ってきていたので鳥羽先生も一緒に宴会に参加して酔っぱらうもさすがに飯田親子のテントで一晩まではお世話にはならず。千明たちのテントは放棄して鳥羽先生の車のエンジンをかけっぱなしにして寝袋武装で一晩過ごした様子が描かれた。またエンディング映像にて前回用意していたワカサギの天ぷらは翌日調理して食べた様子も。

というわけで冬キャンの寒さを改めて思い知らせる初の展開に。これまではそれなりに厚着していたり、寒がっている様子もあったものの、例えばふもとっぱらの朝になでしこがパジャマみたいな薄着姿で桜の車からリンのテントまで歩いてきたり、四尾連湖で夜にトイレに向かったリンがやはり全く着込んでいなかったりするなど、いやアニメ的に終始厚着しているよりも寝間着姿っぽいのも出したいのかもしれないけど実際問題もっと寒いんじゃね?という場面もチラホラあったけど、今回はちゃんと装備や認識の甘さを初心者3人パーティーで描いていたのが新しい展開だったのかなと。

ただ薪の買い忘れは…。千明・あおいが参加したイーストウッド、クリキャン共に到着時に最初の段階で薪の準備は進めていただけに、思いっきりのんびりしすぎただけ(新しい椅子に夢中になっていたのもあったのかも)、しかも冬に16:30まで岬に居座った挙句に買いに行った時には完全に暗くなってしまっているほど手遅れ状態だったのでこれに関しては寒さ関係なしの超失態だったと思う。

7話

なでしこが初のソロキャンに挑む話。前半はリンに話を聞いて準備、後半に出発し、富士宮周辺を観光してしぐれ焼きを食べていざキャンプ場へ駅から徒歩で向かうところまで。今シリーズ、なでしこだけ未だに1度もキャンプしてなかったのでようやくとはいえまだキャンプ場ついてないので、8話で初テントになるのか。長かったな…。

ソロキャンの話を聞いたリンが実は週末自分もバイト休みだったのにな~と誘うつもりだったっぽく、若干寂しげというかこれまでを思うと感慨深いというか。結局リンも単独でソロキャンに出かけるが道中で偶然なでしこの姉の桜と遭遇。四尾連湖の時には桜に送り迎えしてもらったのを筆頭に何度か話したこともあるが2人きりに困るのがちょっとリアルな友人のお姉さん感。またなでしこがソロキャンに挑むと聞いた際には無言でスマホに見守りアプリ
インストールさせたり、今シリーズは桜の何気ない行動がいい味出している。

8話

ようやくなでしこがキャンプ場に到達。現地には父親とキャンプに来ているがあまりアウトドア楽しむ気のない姉弟の3人組がいるのみ。なでしこは野菜各種をまるごとホイール焼きするのを夕食として炊事場で延々ホイール焼きしていたが、コンビニ弁当を温めに来た姉弟にもホイール焼きを提供。なでしことの交流を通して次からはキャンプ料理をしようと特に姉の方が影響を受けていた。

なでしこらしい人懐っこさでソロキャンを楽しんでいる中、このキャンプ場電波がほぼ圏外だったため、リンと桜からするとキャンプ場に向かうというのを最後になでしこが音信不通状態。リンは本来泊まるはずだったキャンプ場の近くの温泉に入ってマッサージチェアに揺られていたがあまりに気になったので予定を変更してなでしこのいるキャンプ場へと向かう。姉弟と仲良くなっている姿を確認して静かに帰ろうとしたら桜も来ていたのでついでなので夜景を眺めに上に行くことに。なでしこもやってきたが全力で隠れ、結局2人ともなでしこのソロキャンを邪魔せずに気づかれずに離脱。わずかに通じた電波でなでしこから楽しんでいる様子の連絡も入り、2人で夕食でも食べて帰るかとなって終了。

結局リンは日帰りで帰宅するしかなかったっぽいけど、1日に偶然2度も出くわすリンと桜のなでしこへの優しさと、あくまでソロキャンを満喫するなでしこでいい感じにまとまった回だった。今期正直前作に比べてどうもこれぞという良さが感じられないままに話数だけ重ねてしまっている感があったけど、今期の中では1番ほっこりする話だった。

9話

さあ次はクリキャン以来の全員キャンプだと意気込む野クル一行は鳥羽先生に相談に行き伊豆キャンプを提案される。3月頭に日程が決まり、初の2泊キャンプが決定。千明が何故1ヶ月以上も先なのか問うと、伊豆までの旅費含めた資金調達のためと2月末の期末試験があるからだと言う鳥羽先生。そしてあおいの妹あかりも参加を表明。今回はクリキャンメンバー+あおいという7人編成となった。鳥羽先生は軽自動車だったが妹(1期7話で登場した涼子)にミニバンを借りるという(涼子は姿は見せなかったが鳥羽との電話で声のみ再登場)。これで全員乗れるがリンは正月に伊豆に行くのを断念していたため伊豆を自走したいという事で1人原付バイクで行くことになり、これがOP映像に繋がるわけか。

2月はダイジェスト(バイトとテスト勉強&テスト)ですっ飛ばされ6日前からの各々の準備の様子、特にリンが伊豆遠征用に原付バイクを改装する過程で両親や滅多に出てこない祖父も登場。出てきても寡黙だった祖父だがアウトドア趣味に目覚めた孫娘はかわいいようで、昔使っていたパーツを持っていくと行っていたのに新品購入して持って来たり、父が取り付けたスマホ置き&充電の仕組みがエンジンを切った後も充電を続けてしまう仕様でバッテリーが上がってしまう危険があるとして来たばかりで再度甲府までパーツ買いに走ったり、朝3時起きで伊豆キャンで単身出発するリンに合わせて途中まで一緒に走ろうと提案。別れ際にはリンとこうして一緒に走れると思わなかったと感慨深げに語るとほとんど初めての微笑みを見せたりと祖父ちゃんらしさを見せた。これまで寡黙で渋くてカッコいい印象で描かれていた祖父だが、孫とツーリングできたのを喜んでいる姿が地味に良かった。

という事で冒頭で千明が1ヶ月以上先と言っていた事はまだ1月だったと思われるが、なんと2月はノーキャンプで丸々すっ飛ばして一気に3月で冬の終わりまで時期が飛んだ。これは物語開始以来キャンプの最長ブランクである。

なでしこは12月のテストの時は直前までキャンプに行きまくっていた上にバイトすらしてなかったのにバイトしている今の方が妙に金欠になってるような…。年内をノーバイト(貯金とお小遣い?)で乗り切ったのに、年末年始郵便配達のバイトで稼いだ金額がランプとソロキャン1発で吹き飛ぶほどとは思えないし、レギュラーの蕎麦屋のバイトも始めたのにシフト増やさないと伊豆キャン行けないほどなのか…?

これは作風がより金銭面でリアル志向になったのか、なるべく進級と季節の変化を遅らせるかのように週刻みでキャンプを連投していたけど、5人+先生の関係性がクリキャンまでで固まってしまい物語自体が停滞し始めたからこのまま2月を刻んでいっても厳しいしちょっと一気に変えていこうという事なのか。

10話

伊豆キャンスタート。リンが原付バイク、残りは鳥羽先生の車で現地へ向かいながら観光し、合流後も買い出しと観光。鳥羽先生が家族で何度か泊まったことがあった予定していた野営地が地主の意向で数年前から完全キャンプ禁止になっていたことが発覚。これにより急遽宿泊先と予定ルートを変更。山中湖で知り合った飯田氏にキャンプ場を紹介してもらい、そこまでさらに距離があったので結局1話丸々観光で終わった。

11話

バイク移動のリンが冷えないようにキャンプ場手前の温泉を探して入浴し、暗くなってから初日のキャンプ場到着で夕飯~翌朝まで。早朝からの疲れで温泉手前から幾度も睡魔で寝落ちしまくるリン(結局食後の映画鑑賞は不参加で先に寝た)、温泉で我慢しきれずにコーヒー牛乳ではなく缶ビール行ってしまいキャンプ場まで運転代行を頼むハメになって無駄に3000円消費した鳥羽先生、リンと逆に前半の車移動中ずっとぐっすり寝ていたので3時半まで起きているなでしこ、普段夜更かししているせいか同じく3時半まで起きていた恵那、翌朝はこの30分後の4時にリンが起床。その辺を散歩観光していたが、時間がまだあるのでついにはバイクで周辺観光を開始して抜け駆けで1人温泉まで満喫。

と、集団行動ながらも個人個人も細かく描いて進行。恵那のバイトの目的の1つが18歳になって車の免許を取りたいから、なでしこが引っ越してきて色々変わったなど2人の会話でほぼ初めてのちょっと深い話も出ていていいシーンは多いんだけど…。

12話

2日目。今回もほぼ観光ムービーと化しており、三四郎島のトンボロに特に時間を消費。その後はリンが原付で先行して走りたいとしてキャンプ場までの見晴らしのいいスカイラインを走行していき、夜はなでしこ&あおいの誕生会(誕生日が同じだった)。翌朝展望台まで登って朝日を眺めていよいよ最終日。

道中のやり取りはもう関係性が確立しているのでほのぼのしつつも和気あいあいとした感じ。なんだかんだ展望台に先行してついたリンとなでしこが2人きりで話しているシーンの感じがいいなとは思った。特に今期は2人でのキャンプが無くてあまり見られなかったし。

鳥羽先生の妹の涼子は伊豆キャンに向けて車を借りたので電話で声だけ出演は何度か出ていたが、今回電話をかけてきた際にはどこかでソロキャンしている様子が出てきて久々に姿を見せた。鳥羽先生は顧問になって良かった、成長が見れてうれしいと語っていたが今回は山中湖まで救助に行って狭い車内での車中泊をしたり、伊豆キャンに向けて謎に禁酒させられるなど苦労も多かったけど楽しそうでなにより。涼子の発した本当の苦労を知らないだけだったりして…は不吉だが…。

そんな感じで個々にはいい描写も多いんだけど…これもう次で終わりか。

13話

伊豆最終日。バイクはキャンプ場に預けてリンも車に同乗してようやく飯田さん親子と再会。といってもリンとなでしこは飯田さん親子を話でしか知らない初対面。飯田さん親子からすれば「こないだより増えている」という主人公2人が増員メンバー扱いなのが新鮮だった。

飯田さん(娘)も一緒に大室山観光、あかりが楽しみにしていたサボテンパークのカピバラを見て飯田さん親子とも別れついに帰路へ。さすがに車と原付では速度が違う事もあってリンはここから単独でのんびり帰路へ。リン以外は鳥羽先生の車で一気に帰還して1番最初に家に送られたなでしこは日が暮れる前に帰宅。残りの面々も帰宅したがリンから返信が無いため心配になったなでしこは帰宅した桜に頼んでリンが通るであろう近くまで行ってもらってちょうど戻ってきたリンと再会。2人でしばし談笑している間に本編は終了。エンディングでリンの帰宅やそれぞれの帰宅後、その後日常に戻っていく面々がエンディング映像として流れておしまい。最後の登校シーンではリンが普通に原付で通学してて驚いた。前年の秋に免許取ったばかりなのでそれまでは別の手段で通学していたはずだが、免許取って通学にも使ってたのか…。

というわけで最終回はもうテント片づけた後なのでキャンプなしの観光ムービーであった。伊豆キャン全体が4話ぶちぬきで非常に観光ムービー要素強かったが、これまでは帰宅シーンは基本的にカット、せいぜいキャンプ場を出るまで、場合によってはテント片づけるより前にエピソード終了していたりしたので、全く描いていなかった旅の終わり、帰路の様子を初めて丁寧に描いた事で帰路の寂しさとかじんわり出ていたのは良かったと思う。といっても帰路なので何が起きるでもなく淡々としているので1回しか使えない手ではあったけど…。

全部終わっての感想

率直には失速したかな~という印象。アニメがどうこうというよりこれは明らかに元の話があまり面白くなく、原作が連載を重ねる中で失速してしまっている感じがものすごく強かった。キャスト勢が1期で物凄く完成されていたので続編の話を聞いて嬉しかったがそれ以上がやれるのかと怖かったとも語っていたが、その不安が的中した感じ(キャスト勢はより素晴らしいものが出来たという姿勢ではあるけど)。

単純にキャンプシーンが激減した事とキャンプシーンが減ったのになぜか買い出しのシーンは前以上にあったり、寄り道が多かったり、伊豆キャンが顕著だったが全体に観光ムービー要素が強くなったのは回を追うごとに気になった。加えて登場人物たちの関係性がある程度完成されて変化が無くなった事、1期にはない組み合わせのキャンプはあったが主役2人不在の遭難キャンプがあまり面白くなかった事、これも重なってバイトしてない年内はキャンプ連投していたなでしこがバイトで資金潤沢になったはずの今期は中盤過ぎてようやくのソロ1回と伊豆キャンだけになってしまった事など物足りない部分が多かった。しかも1期と違って今回は2月を丸々全員ノーキャンプですっ飛ばしたので、なでしこは3ヶ月で2回になってしまった。1期では年内3ヶ月で5回(テント宿泊は3回で最初の1回はリンに助けられたでカレーメン食べただけ、その次は途中合流してご飯食べた後は桜の車で車中泊)+風邪で断念した幻の1回があったので、バイトしたらペース激減してしまった。厳冬期というのもあるし、期末テストといった事情もあるし、最もキャンプしにくい時期が今期であったという側面はあったのかもしれない(リンは冬しかキャンプしない、例年は1月までだけどなでしこと出会ってそれ以降もキャンプするかもと言っていたが、暑さや虫とか嫌がっていたので結局10月以降がシーズン最盛期の認識っぽい)。

さりげない会話、さりげない描写など節々にいいシーンは多かったし、なでしこと桜の姉妹やリンの家族などの関係性も良かったんだけど、メインのキャンプ描写が少なくてなんだかユルユル観光ムービーしている間にあっという間に終わってしまったような…。1期はもっと1つ1つがかけがえない感じがあったんだけど、でも実際こういうのってハマり始めた時、関係性が進展していく時が1番楽しくて繰り返していくと段々最初の感動が無くなっていくもので、その点でもリアルだったのかもしれない。

とりあえずこの続きの映画も決定しているが…原作頑張れ

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